ブログ

新入生(31回生)を迎えて

お天気に恵まれ、爽やかな春風につつまれて、第31回入学式が晴れやかに挙行されました。

入学式の後は、満開の桜をバックに…と今年はいきませんでしたが、青空のもと、新しい制服でクラス写真撮影。

新入生(31回生)の笑顔とフレッシュで元気な声が響いて、明日から3学年がそろうのが楽しみです。

本日の入学式には、ご多用の中、PTA会長様、同窓会長様、ゆりのき台自治会長様にご臨席いただきました。

本校PTA・同窓会、ゆりのき台自治会の皆さまとご一緒に、三田西陵高校を盛り上げていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

(式 辞)

暖かな春の日射しが降り注ぎ、満開のチューリップが咲く、そんな今日の佳き日に、兵庫県立三田西陵高等学校第31回入学式が挙行できますことを大変うれしく思います。

まずは、ただいま入学を許可いたしました200名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。私たち教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

そして、今日までお子様方を大切に育ててこられました保護者の皆様、お子様方のご入学を心からお祝い申し上げます。

さて、本校は、平成5年4月、三田市のニュータウンとして誕生したゆりのき台の地に開校し、昨年度、創立三十周年の節目を迎えました。

開校当時の写真を見ると、背丈ほどであったであろう苗木は、今では地面にしっかりと「根っこ」をはり、太くたくましい「幹」をもつ大樹に成長しています。それはまさに、これまでの30年間、ゆりのき台と共に歩んできた本校の発展と歴史そのものだと言えるでしょう。

そのような中、新たに「西陵生」となった31回生のみなさんは、31年目の新たな一歩を踏み出す学年です。みなさんには、本校の校訓「自主・創造・飛翔」のもと、これからの三田西陵高校で過ごす3年間、教育活動の全てを通じて「夢の実現力」に富み、「根っこ」がしっかりとした、太く逞しい「幹」を持つ「西陵生」に育っていってくれることを期待しています。

この春、本校を巣立った28回生は、コロナ禍のまっただ中に入学し、日々の授業における数々の制約や学校行事の縮小、お友達と楽しく歓談したい昼食も黙食を強いられ、決して順風満帆とはいえない高校生活でした。高校3年間で本校の校歌を声高らかに歌う機会もほとんどありませんでした。

きっとみなさんも同じような中学校生活を過ごしてきたのではないでしょうか。

やっとコロナ禍以前の日常が戻ってきた今、31回生のみなさんには、本校の校歌、その歌詞にこめられた思いを噛みしめて歌っていって欲しいと思います。

本校の校歌は3番から成っていて、それぞれに本校の校訓、1番には「自主」、2番には「創造」、3番には「飛翔」が入っています。

「自主」とは「他からの干渉や保護を受けず、自分で決定したり、自分の意志で行動したりすること」です。

自分の考えをしっかり持ち、他者の意見を尊重しながらも自らが下した決定を行動に移していく力です。

「創造」とは「これまでになかったものを新しく創り出すこと」です

既存の発想にとらわれず、課題に対して新しい解決法でもって探究していく力です。

「飛翔」とは「空高く飛びめぐること」です。

自分の目指す方向を見失わず、仲間と一緒に知恵を出し合い課題を解決していく力です。

それぞれの歌詞の最後、1番は「三田西陵 誠あり」、2番は「三田西陵 力あり」、そして3番は「三田西陵 誇りあれ」で締めくくられています。

本校の花と緑に囲まれた、きれいで開放的な教育環境の中で、仲間と共に「誠」をもって、「自主・創造・飛翔の力」をつけ、「西陵生」としての誇りを胸に、校歌を声高らかに歌っていってくれることを期待しています。

保護者の皆様、私たち教職員一同、全力でお子様方の教育に取り組んで参ります。お子様の確かな成長に向けて、学校とご家庭が互いに手を取り合い、同じ歩調で歩んでいくことが大切と考えております。どうか本校の教育活動にご理解いただくとともに、ご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

これから新入生の皆さんが、本校で素晴らしい3年間を過ごすことができますことを心から祈念して、入学式の式辞といたします。

 

令和5年4月10日

兵庫県立三田西陵高等学校長

校長 切原 賀子

※今年の桜をお祝いに添えて