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新入学生(30回生)を迎えて

お天気に恵まれ、満開の桜のもとで第30回入学式が晴れやかに挙行されました。

入学式の後は、満開の桜をバックにクラス写真撮影。

さあ、これから三田西陵高校で様々な経験ができるのが楽しみですね。

”夢”を大きく広げて、「夢の実現力」を育んでいってください。

 

(式 辞)

 暖かな春の日射しが降り注ぎ、美しく桜が咲き誇る、そんな今日の佳き日に、兵庫県立三田西陵高等学校第30回入学式が挙行できますことを大変うれしく思います。

 まずは、ただいま入学を許可いたしました200名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。私たち教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

そして、今日までお子様方を大切に育ててこられました保護者の皆様、お子様方のご入学を心からお祝い申し上げます。

 さて、本校は、平成5年4月、三田市のニュータウンとして誕生したゆりのき台の地に開校し、今年で創立30周年の区切りの年を迎えます。10月22日には創立30周年記念式典を郷の音ホールにて行う予定になっています。

 本校の校章は、生徒と教師が一体となって創造する学校で高校生活を送る生徒たちが未来に向かって大きく飛翔する姿を象徴したものです。

 新入生のみなさんには、「自主・創造・飛翔」の校訓のもと、これから3年間、教育活動全般を通じて「夢の実現力」を育んでほしいと期待しています。

「自主」とは「他からの干渉や保護を受けず、自分で決定したり、自分の意志で行動したりすること」です。そのためには、十分な知識に裏付けされた自身の考えをしっかりと持つとともに、他者の意見を尊重する広い心が必要になります。そして自らが下した決定を行動に移す勇気が問われます。知識はもちろん、他者を尊重する心や行動する勇気を身につけていってください。

「創造」とは「これまでになかったものを新しく創り出すこと」です。情報化が進む時代では、これまで人間が担ってきたさまざまな仕事がコンピュータに置き換えられていきます。そんな時代を生き抜く上で必要なのは、新しい価値を生み出していく「創造力」です。そのために、既存の発想にとらわれず、課題に対して新しい解決法でもって探求し、夢を実現していく力を鍛えてください。

「飛翔」とは「空高く飛びめぐること」です。変化の激しい現代社会においては、時に逆境に耐えながらも、自身の目指す方向を見失わないための強い心が求められます。そうしたときに、自分一人だけで頑張るのではなく、仲間と一緒に知恵を出し合い課題を解決していくといった経験が大事になります。この三田西陵高等学校で出会った同級生や先輩、さらには地域の方々など、学校だけにとどまらず、社会のちからとなるための、人と人とのつながりを広げていく学びをしてください。

 今、みなさんはスタート地点に立ち、これからの「未知」なる高校生活に期待と不安がいりまじった思いでしょう。

 「一歩踏み出した瞬間に未知は道となる」

「未知」つまりまだ知らないことにはあこがれや期待とともに不安も伴います。しかし勇気を出して一歩を踏み出せば、「未知」は「道」となって未来につながります。これからの高校生活、まず一歩を踏み出してみるということを覚えておいてください。本校教職員は、そうしたみなさんの学び、成長を精一杯サポートしていきます。

そして、保護者の皆様、私たち教職員一同、全力でお子様方の教育に取り組んでまいります。お子様の確かな成長に向けて、学校と家庭が互いに手を取り合い、同じ歩調で歩んでいくことが大切と考えております。どうか本校の教育活動にご理解いただくとともに、ご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

これから新入生の皆さんが、本校で素晴らしい3年間を過ごすことができますことを心から祈念して、入学式の式辞といたします。

 

 令和4年4月8日

 兵庫県立三田西陵高等学校

 校長 切原 賀子