兵庫県高等学校教育研究会科学部会のWebサイトを訪れていただき、ありがとうございます。本サイトは、本会活動を外部の方々へ紹介することと、内部連絡を行う二つの目的があります。ご覧いただく際は、この目的をご理解いただいてご覧いただくようお願いします。

 兵庫県は、古く大正年間にすでに、理科教育のために教員が集まって研究を行うことを始めていたようです。このような長い伝統を生かしながら、先端科学技術を担う次世代の人材育成を進めるため、国内外の理科教育関係者と情報交換を行っていきたいと思います。このWebサイトもその一助となればと思います。どうぞよろしくお願いします。

本部からの新着情報
7月4日(金)兵庫県立大学姫路工学キャンパスで、科学部会総会と、生物部会と合同で研修会が行われました。 総会には、来賓として県教委高校教育課から井俣指導主事と樋口指導主事、県立総合教育センターから室田主任指導主事、顧問の神戸女子大学特任教授の宮垣覚様にお越し頂き、佐用高等学校長の小倉裕史会長のあいさつで始まりました。 最初に、昨年度の研究発表大会で最優秀の発表で、今年度に全国理科教育大会岩手大会で意見提示として推進しました、川西緑台高等学校の大多和先生に、今年度始めて会長から「宮垣賞」を表彰し、宮垣顧問から副賞が渡されました。 令和6年度の事業報告や決算報告を、小倉会長と令和6年度事務局長の小野高等学校の長尾先生から説明があり承認されました。小倉会長から、令和7年度の役員について説明があり、令和7年度の新会長には、北須磨高等学校長の津田量会長をはじめとした役員が承認されました。津田新会長と、令和7年度事務局長の根津先生から、令和7年度の事業計画と予算案が説明されて、承認されました。 生物部会との合同講演会では、兵庫県立大学大学院工学研究科長兼工学部長の藤澤浩訓教授から、「新しい工学部の...
12月6日(金)、神戸市総合教育センターで、令和6年度科学部会研究発表大会及び講演会を実施し、91名の参加がありました。 講演会では文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の小林一人氏に「生徒の資質・能力を伸ばすデザイン」と題してお話し頂きました。「賞が取れなかった生徒をどう評価するか、涙ポロポロの生徒」を考えながら、「生徒のどんな力を伸ばしたいか」を頭に浮かべて聞いて欲しいという言葉からスタートしました。 「「令和の日本型教育」の構築を目指して」、「理科学習指導要領のポイント」では、日本の全ての学校に「理科室」があるという環境について触れられ、「生徒が○○できるようになればよい」という学習指導要領であり、「科学的に探究」のキーワードも教えて頂きました。「ICTの効果的な活用」では、「観察、実験の代替ではない」ことに触れて具体的な実験を例に話して頂きました。「「指導と評価の一体化」のための学習評価」では校内研修動画の紹介や観点別学習状況の評価の留意点を伝えて頂きました。私たちが評価に困っている「「主体的に学習に取り組む態度」の評価について」についても丁寧に説明頂きました。最後には、「今後の...
10月23日(水)生物部会と合同で、兵庫県立総合教育センターと県立社高校において、「若手から中堅理科教員のための観察・実験研修会」を実施し、90人の参加がありました。物理、化学、地学、生物の各3講座と実習1講座の全13の講座で実施し、講師の13人による準備や指導をはじめ、実習教員のご協力のもと、校長も含めて122人の参加の盛大な研修会が実施できました。講座のあと、各教科で情報交換を行い、終了しました。 終了後にアンケートを取りましたが、肯定的な意見が多く、来年度以降も工夫して実施したいと考えています。教員採用候補者試験の理科の2次試験に今年度から実験が廃止され、科学部会の役割は益々重要になってきます。観察・実験を重視して、科学的な探究活動に取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願い致します。 R6観察・実験研修会実施要項.pdf R6若手中堅観察実験研修会アンケート集計.pdf                                                                      
 8月7日(水)~9日(金)に工学院大学新宿キャンパスにおいて、令和6年度全国理科教育大会東京大会・第95回日本理化学協会総会が実施されました。  初日の7日は、全国理事会の後、文部科学省講話、研究代表者会議並びに研究協議会が行われました。文部科学省講話は、文部科学省初等中等教育局教科調査官の小林一人氏から「これからの理科教育を考えるー個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指してー」と題して、現在文部科学省で話題になっている話を中心に、日本の女子の理工系進学者がOECDの中で最低であることや探究について、観点別学習状況の評価など、興味ある話の講演でした。(文科省講話資料はあとに掲載)  2日目の8日は、開会式のあと、理科教育功労者表彰がありました。兵庫県からは、県立小野高等学校の小倉裕史校長と県立御影高等学校の秋山衛教諭が受賞しました。(功績の推薦書文の内容はあとに掲載)  また、記念講演は工学院大学情報学部の田中久弥教授から「DXの本当の意味は何か。DX実践ラボの取り組み」と題して、現在話題のDXについてわかりやすく講演を頂きました。午後からは、実験講習会が行われたあと、9つの分科会に分...
支部からの新着情報
表記の会を下記の予定で開催します。 参加申込は11月14日(金)までとなっております。 振るってご参加ください。   1 日 時  令和7年11月28日(金) 14:00~16:10 (受付 13:40~) 2 場 所  株式会社ダイセル 網干工場         〒671-1281 兵庫県姫路市網干区新在家1239 3 日 程  13:40 受  付 (㈱ダイセル イノベーションパーク1階)        14:00 総  会                                        (1) 令和6年度事業報告・会計報告              (2) 令和7年度支部役員              (3) 令和7年度事業計画案・予算案              (4) その他        14:40 研修会            講演および施設見学等         16:10 閉  会 4 その他  駐車場については、(株)ダイセル イノベーションパークの西側駐車場に        駐車いただくようお願いいたします。
  キッコーマン食品高砂工場の見学をしました 令和6年10月28日(月)、令和6年度東播磨支部総会と研修会を、高砂市にあるキッコーマン工場の施設(もの知りしょうゆ館)で行いました。14時からの日程でしたが、前半の約40分間で、令和5年度事業報告や会計決算報告及び令和6年度事業計画と予算について協議し、後半14時40分からの研修では、キッコーマンの工場見学と説明を受けました。 総会を行った「キッコーマンもの知りしょうゆ館」では、日本を代表する調味料と言える『しょうゆ』の歴史や製造工程、その他たくさんの醤油の知識が得られる展示も見学しました。研修会のはじめに、しょうゆの製造工程を映像で紹介していただき、その後、広大な工場敷地を説明を受けながら歩いて見学しました。工場入口では、人の背丈を遙かに超える高さの昔使用されたもろみ桶の大きさに圧倒され、円型製麹で、3日間かけてしょうゆ麹ができる様子に見入り、圧搾の過程では、もろみを搾る工程を見学し、周辺に濃密に漂うしょうゆの香りに改めて日本伝統の調味料の存在を実感しました。 しょうゆ醸造における科学的な視点のみならず、工場経営やどこの職場でも共通する働き方改革につ...
標記の会を下記の予定で開催します。参加申込が11月15日(金)までとなっております。振るってご参加ください。  1 日 時  令和6年11月29日(金) 14:00~16:00 (受付 13:40~) 2 場 所  米谷紙管製造株式会社         〒679-4311 たつの市新宮町宮内176 3 日 程  13:40 受  付        14:00 総  会            (1) 令和5年度事業報告・会計報告               (2) 令和6年度支部役員             (3) 令和6年度事業計画案・予算案             (4) その他        14:40 研修会            講演および施設見学等             米谷紙管製造株式会社 代表取締役社長 米谷 啓和 様                        営業業務部部長 伊藤  甲 様        16:00 閉  会      
令和6年度兵庫県高等学校教育研究会科学部会 神戸・淡路支部合同研修会並びに神戸支部総会・研究発表会   1 日 時  令和6年10月17日(木) 14:00~16:30 (受付 13:30~) 2 場 所  株式会社コベルコ科研 6号館_646会議室         〒651-2271 神戸市西区高塚台1-5-5  3 次 第   (1)開会挨拶 14:00~14:05  (2)合同研修会 14:05~15:30      会社概要説明・工場見学 等  (3)神戸支部総会 15:35~16:00    ① 支部長あいさつ                  ② 出席者自己紹介    ③ 令和5年度活動報告・決算報告    ④ 令和6年度支部役員(案)           ⑤ 令和6年度事業計画(案)及び予算(案)    ⑥ その他    (4)研究発表会 16:00~16:30    ① 兵庫県立須磨東高等学校 飯田 洋祐 教諭     「物理の授業の実践報告-ダイナミックな演示で生徒の学ぶ意欲をかき立てる授業を目指して-」    ② 兵庫県立神戸高等学校  浮田 裕 教諭     「高校物理基本実験講習会と物理実験器の開発の経緯」    ③ 兵庫県立舞子高等学校  壷井 宏泰 教諭       ...
令和6年度 兵庫県高等学校教育研究会科学部会 神戸・淡路支部実習教員研修会 1 日時   令和6年8月19日(月) 13:00 ~ 16:30 2 場所   国際くらしの医療館・神戸          〒650-0047 神戸市中央区港島南町1-3-1          TEL 078-303-0031 3 日程   受 付  13:00 ~ 13:30        開 会  13:30        研 修  13:30 ~ 16:30        閉 会  16:30 4 研修内容  (1)講義『再生医療よもやま話』               エア・ウオーターグループ アエラスバイオ株式会社                       取締役 細胞加工部 部長 久保秀樹氏          (2) 施設見学          (3)協議             ・令和6年度神戸・淡路支部実習教員研修会について             ・令和7年度神戸・淡路支部実習教員研修会について             ・実験および実習に関する意見交換         (4)諸連絡          (5)その他
令和6年度兵庫県高等学校教育研究会科学部会 神戸支部研修会   1 日 時  令和6年5月16日(木)9:30~12:00 (受付 9:00~) 2 場 所  川崎重工業株式会社/神戸水素CGSエネルギーセンター(神戸水素発電所)        〒650-0046 神戸市中央区港島中町8丁目3        TEL (080)9592-7049 3 日 程      (1)開会挨拶   9:30~9:35 (2)合同研修会  9:35~12:00           会社概要説明・工場見学 等 (3)閉会挨拶   12:00  
2023年度神戸大学附属中等教育学校授業研究会・SSH報告会 研究協議会(理科)・SSH分科会(理数科)兼2023年度兵庫県高等学校教育研究会科学部会神戸支部研修会を開催しました。   1 日 時   2024年2月11日(日)14:20~15:10公開授業                  15:20~17:00研究協議 2 場 所   神戸大学附属中等教育学校 3 内 容  ①公開授業       科学総合Ⅰ(生物基礎)において生態系をテーマに身近な植生について、遷移やバイオームの知識と進化の観点を活用して、マクロ生物の見方を深める内容でした。       ②研究協議        公開授業について協議を行った後、「国際的視野を持ち、真理探究の精神に富んだグローバルキャリア人を育成するカリキュラムと評価方法の研究 ―資質・能力をどのように育成し、どのように評価するのか―」、「生涯を通じて新たな価値を創造し続ける文理融合型人材の育成―Education for 2070―」、「サイエンスリテラシーの育成を目指した中等教育6年間カリキュラムの構築とその実践」等について研究協議を行いました。
日 時  令和5年10月6日(金) 会 場  県立和田山高等学校 化学教室 参加者  科学部会9名 生物部会 7名 中学校教員3名 講 師  大土井 克明 氏(京都大学 助教) 内 容  エネルギー生産型資源循環       -ペットボトルで生ごみをバイオガス・液肥に変換-      生物由来の廃棄物からエネルギーを取り出す実験であり、環境学習教材として活用が期待される。
 11月10日(金)、白陵中学校・高等学校で、東播磨支部総会並びに研修会が実施され、東播磨地区から18人が参加しました。  東播磨支部長の多可高校の藤井校長の進行で、白陵中学校・高等学校の宮﨑陽太郎校長からの挨拶の後、令和4年度の活動報告や会計決算報告、令和5年度の活動計画や会計予算について、支部長の藤井校長から説明がありました。  中学校3クラスの理科と高校6クラスの物理、化学、生物の授業や実験の見学を行いました。ICT機器は中学校の1クラスしか使われていませんでしたが、中学校の授業では高校の内容を踏まえて展開し、中学校2年生で高校1年生の内容まで学ぶという、中高一貫校だからできる取組に驚きました。  授業見学の後、「白陵中学校・高等学校の理科教育について」と題して、西 理先生から説明を受けました。「基礎学力と自信をつける」という思いでの取組、コース制を設けず均等にクラス編成し理科3科目と地歴3科目は文系も理系も、全員に履修させていることを知りました。  毎日の振り返りを大切にし、中学校から1日30分程度の振り返りの時間を週4日設けており、勉強をするのが当たり前の雰囲気をつくって、「東京大学に合...
神戸支部淡路支部合同で開催いたしますので、校務ご多忙の折りとは存じますが、ご出席くださいますよう、ご案内申し上げます。 1 日時   令和5年12月 4日(月) 13:00 ~ 16:30 2 場所   兵庫県立北須磨高等学校 化学実験室          〒654-0142 神戸市須磨区友が丘9-23          TEL 078-792-7661 3 日程   受 付  13:00 ~ 13:30        開 会  13:30        研 修  13:30 ~ 16:30        閉 会  16:30  4 研修内容  (1)実習『マイクロスケール実験の実践報告と情報交換』         (2)・令和5年度 実習教員研修会報告               ①科学部会実習教員研修会              ②若手から中堅理科教員のための観察実験研修会              ③教育研修所主催 実習教員講座             ・令和6年度 神戸・淡路支部実習教員研修会について            ・実験および実習に関する意見交換         (3)諸連絡          (4)その他 5 その他    (1)申込締切 11月27日(月)  ...
専門部会の新着情報
ここでは、1999年から2001年にわたり募集した理科実習助手の工夫展に応募された作品のうち、これまでの一般編や、実験編で紹介できなかったものを主に紹介する。 空き缶、空き箱を利用したガラス管・誘導管収納箱 種類ごとに分け、箱の側面に簡単な図柄を書いておきます。ひと目でわかるし、重ねて収納できます ペットボトルの利用 ①ピペットおき ペットボトルの底の部分を切り、切り口に4カ所の切り込みを入れる。 ② 漏斗の代用 注ぎ口をつけ、適当な大きさに切る。土壌中の生物を採集するのにも使える。 フィルムケースを利用した小物入れ フィルムの空ケースを試験紙入れや、サンプル管代わりに使う。ビニールテープで色分けし、試験紙名等内容物を明記。フタ・本体にビニールテープを貼り記名する。 少量のスポイド付きビン 定性実験等で少量ずつ使用する薬品をスポイド付きビンに入れ、無駄使いを防止する。 有機溶剤等の取り分けの工夫 有機溶剤を各班で少しづつ使用する場合 教卓で試験管から取らせている。取り分ける際、ラベルに液がかかり文字が消えることが多いので、ラベルの上からセロテープを貼って...
はんだ付け  1.はんだ付けの種類  はんだは何からできているか? 錫:鉛 (%) 溶融温度 (℃) 凝固点 (℃) 90 : 10 220 183 60 : 40 190 183 50 : 50 212 183 40 : 60 237 183 30 : 70 260 183  上の表の結果、電気部品の接着には錫60%・鉛40%の合金が、溶融温度が低いので使用に適している。 [ ペースト ] 塩化亜鉛とパラフィンまたは塩化アンモニウムと松ヤニを混合したものが多い。 最近ははんだの中にペーストが入っているが、より完全に接着させるためにはペーストを使うとよい。ペーストには接着面の汚れ、酸化被膜、さび、油などを取り去り、表面を覆って酸化を防止して、はんだの融着をよくする作用がある。 2.はんだのつけ方 ① 接着面を清浄にする。 ・接着面にさびがあればヤスリやサンドペーパーで磨いておく。 ・油膜の汚れがひどい時は、ベンジンで拭き取っておく。② 作業にかかる前に、こて先をクリーニングしておく。 クリーニングの仕方 ・こて先はヤスリ・ワイヤーブラシ・グラインダー等で磨く。(ただし、磨いてはいけないはんだこてがある) ・こて先用のスポンジに一定の水を含ませて磨く。③ はんだこては、作業を...
4.手入れの仕方  1) 留意点・顕微鏡使用後はレンズが汚れていることが多い。その都度拭き取ることができれば最良だが、数が多いだけに見落としていることもあるので、定期的にレンズの汚れ、かびの除去、清掃と鏡体機械系の整備が必要である。分解できないタイプの接眼レンズはかびさせない。尚、顕微鏡の構造や使い方は機種によって多少異なるので、取り扱い説明書を必ず参考にする。・顕微鏡は湿気を嫌う。対物レンズ及び接眼レンズは、乾燥剤を入れたデシケーター内に保存することが望ましい。かびが生えないようにすることが大切である。・顕微鏡には塵埃が大敵。清潔な柔らかい毛筆か、ブロアブラシの風やエアブロアーで塵を払う。・すり合わせの部分(粗動装置の上下動部分・コンデンサーの上下動部分・複式メカニカルステージなど)には、特殊なグリスが使われている。この部分には時計油その他の機械油は使わないこと。・レンズ拭きは、洗い晒しのガーゼやさらし布・レンズペーパーなどがよい。レンズクリーナークロスは洗濯も可。例)ミクロスター(帝人) トレシー(東レ)・顕微鏡修理工具セットには、接眼レンズを分解するため(自在コンパス)や粗動ね...
1.種類  ・ 光学顕微鏡・・・生徒用顕微鏡もこの種類。位相差顕微鏡、実体顕微鏡、解剖顕微鏡、鉱物顕微鏡など・ 電子顕微鏡 2.構造と各部の働き  (以下顕微鏡といえば生徒用の顕微鏡を指す)・鏡脚‥‥顕微鏡の最下部にあって鏡基全体を支える・鏡柱(アーム)・ステージ‥‥プレパラートをのせる水平な台・鏡筒‥‥接眼レンズと対物レンズを連結・レボルバー‥‥回転式の対物レンズ交換器・調節ねじ(粗動ねじ・微動ねじ)‥‥鏡筒またはステージを上下してピントを合わせる装置。ピントを正確に合わせるには微動ねじを用いる。また、上下の際の硬さは粗動ねじで調節する。・接眼レンズ‥‥鏡筒の上に差しこむ。対物レンズによって生じた物体の拡大実像をさらに拡大して虚像をつくる。・対物レンズ‥‥鏡筒の下に取り付けて物体の第一像を結ばせる。物体の微細構造を正確に再現させる解像力は対物レンズが決定する。*倍率対物レンズの倍率と接眼レンズの倍率をかけたものが、顕微鏡の総合倍率である。たとえば(ア) 総合倍率200倍=対物レンズ40倍×接眼レンズ5倍(イ) 総合倍率200倍=対物レンズ10倍×接眼レンズ20倍となり、どちらも倍率は等しくなるが、解像力の...
No. 名前 用途・特徴 使用上の注意 保管上の注意 写真 66 フォルチン水銀気圧計 大気圧を測定する基準として用いられる気圧計で ㎜Hg と hPa の両目盛りで、バーニア(副尺)によって 1 / 10 ㎜Hg まで正確に測定できる 温度差、外部の振動の影響を受ける場所は避けて設置する ・絶対に寝かさない・測定後は象牙針を水銀面から離しておく 67 アネロイド気圧計 ヘクトパスカル、水銀柱、温度が直読できる気圧計で、手動の置針指針により時間経過による変化を知ることもできる 立てた状態で使用する  
No. 名前 用途・特徴 使用上の注意 保管上の注意 写真 59 スペクトル管 水素、ヘリウム、酸素、窒素、アルゴンの真空放電によって各種元素が特有の色を発することを調べ、また分光器により輝線スペクトルを観察する     60 スペクトル管支持台 スペクトル管を支持するもので高さおよびはさみ間隔を調整して使用する     61 クロス真空計 真空度の違いによる気体中の放電状態を観察する 絶縁棒を持ってスイッチを切り換える   62 放電管 真空ポンプに接続して排気し、真空度の変化による放電状態を観察する     63 クルックス管 陰極線の蛍光作用・直進性・電界による曲がり・物体に力を及ぼすことなどが観察できる     64 霧箱 ドライアイスを用いずに霧箱の上部をヒーターで加熱することにより、エチレングリコールの飽和蒸気で放射線の飛跡を連続的に観察する 放射線源には直接触れない ・放射線が漏れないように専用容器に保管する・霧箱は乾燥させて保管する 65 電子の比電荷測定器 電子の比電荷を測定する 定格値以上の過電圧および過電流の使用は避ける  
No. 名前 用途・特徴 使用上の注意 保管上の注意 写真 49 二重コイル コイルに電流を流したときに現れる誘導電流や電磁石などの様々な現象の実験に使用する     50 誘導コイル 電磁誘導により高電圧を発生させる装置で、クルックス管・スペクトル管・クロス真空計など高圧放電実験に使用する 接点の調整が悪いと高電圧は得られないので、接点を調整ねじで適当な距離に調整する   51 すべり抵抗器(スライド抵抗器) 絶縁陶管に巻いた抵抗線に刷子を滑らして電気抵抗を連続的に加減し電圧または電流を調整する ・最大抵抗値と最大許容電流が必ず明示してあるから、最大許容電流より強い電流を流してはいけない・強い電流を流したい時は、抵抗器を並列につないで、各1本には最大許容電流以下の電流が流れるようにして使用する・使用する際は、摺動子を必ず抵抗最大の位置にしておいてから、しだいに必要な抵抗値まで減らすようにする・摺動子のばねは普通板ばねを数枚重ねたものを用いるので丈夫であるが、ペンチなどであまり調整をくり返すと破損するおそれがあるので注意する ・抵抗線の巻き線に部分的にゆるみなどが生じた場合には、そのゆるみを前後に送っ...
No. 名前 用途・特徴 使用上の注意 保管上の注意 写真 46 磁石 磁石に関する一般的性質の実験、または強磁体の選別などに用いられる ・たたいたり、床に落としたり、加熱したりしてはいけない・磁石が弱くなった場合には、強力な磁石か径0.6mmぐらいのエナメル線を1000回ぐらい巻いた電磁石を用いて付磁する ・磁石を保管する時は、極が互いに反対になるように並べ両端に保持鉄片をつけ、箱に入れて保管する・ネオジウム磁石の場合は強力なので間に何かを挟み、取り外しやすくしておく・衝撃を与えると磁力を失うから衝撃を与えないようにする なし 47 伏角方位計 ・地磁気の3要素のうち伏角および方位角を測定する・地球磁場の方向を求め、地球の磁気的性質に理解を深めることができる   強力な磁石のそばには置かない 48 磁束計(ガウスメーター) 磁束密度を測定する    
No. 名前 用途・特徴 使用上の注意 保管上の注意 写真 44 おんさ(標準・共鳴・ドプラー) 取り扱いが簡易で、振動数が安定していて、倍音を含まないため、音の性質を調べる実験や周波数の標準として用いられる   ・使用後はゴミや汚れなどをぬぐい取り、錆びないように保管する錆びると振動数が異なり、共鳴しなくなる・おんさはそれぞれの振動数が異なるので、必ず番号をうっておく・標準おんさと一緒に鳴らして、おんさに狂いを生じた場合は、うなりがなくなるまでおんさの「また」の部分を丸ヤスリでわずかずつ削る・音が低くなった場合は、おんさの上端を平ヤスリでわずかずつ削って調整するが、この操作はかなり難しいので専門家に修理・調整を依頼する 45 気柱共鳴装置 管内に音波を送り水面を上下させながら気柱を共鳴させて波長を測定し、音の波動数や音の速さを測定する   使用後は水を完全に抜いて乾燥させておく