看護専攻科トピックス
臨床看護総論Ⅱ(外部講師)
今までの実習では1名の患者様を受け持っていましたが、実習後半にある統合実践実習では2名の患者様を受け持ちます。多重課題となるため、時間配分を考えながら必要な情報を的確に収集し、看護を展開していく必要があります。その実習を前に、シミュレーションセンターひめマリアの方に来ていただき、2名の受け持ち患者様への情報収集の方法や関わり方を学びました。教員が患者役となり演じることで、臨床に近い形で体験することができました。多くの場面設定に対してのシミュレーションを行い、その都度グループでの話し合いを繰り返すことで、適切な対応方法を考える事につながりました。途中で予期せぬ突発事象が起きたりして、冷静さを保ちながら臨機応変に対応することや常に優先順位を考えながら行動することの難しさを感じた時間となりました。
<授業後の感想>
・多重課題に対応することへの難しさを知った。まずは自分が落ち着いて、対処行動をとるように心がけることで、冷静に対処ができ、患者様の安全・安楽にもつながると考えた。
・患者様の目標は、看護者だけで決定するものではなく、バックグランドを含めて1人1人にあったものを患者様と考える必要があると感じた。看護目標の決定や2人の患者様の優先順位の決め方は、今後の実習や看護師として働く際にも役に立つと思った。
・身体面ばかり着目してしまいがちであったが、それだけでなく精神面・社会面にも目を向け、視野を広げることの重要性やその方に興味関心を持って関わることがとても大切であると学べた。
・限られた時間の中で、何を優先して関わるのかを常に考えられるようにしたい。今回の演習を生かして1人1人の患者様と向き合って積極的に関わっていきたい。