校長室より

2023年9月の記事一覧

令和5年度 第71回体育大会 講評 

                   学校長 上出 正彦

 生徒の皆さん、お疲れ様でした。

 今年の体育祭は好天に恵まれ、ヒヤッとした場面はありましたが、大きな怪我や事故もなく、大変素晴らしい体育大会だったと思います。何よりも、競技に真剣に取組む姿や長縄跳びなど団体競技でみんなが団結している姿が特に素晴らしかったです。うらやましかったです。

 応援することの大切さと、応援されることのうれしさを感じた人が少なからずいると思います。それは真摯に体育大会に臨んだからこそ感じる感情です。一生懸命に真剣に取組んだからこそだからこそ、応援の意味が分かることと思います。

 成績発表は後日ということですが、各学年それぞれの持ち味を出しながらよく頑張ってくれました。

 最後になりましたが、昨日から準備をしてくれた体育委員をはじめ部活動生徒の皆さん、

 また、陰に日向に体育大会を支えてくれた生徒会の皆さん、

 本日お越しいただいた保護者の皆様、朝早くからお手伝いいただいたPTA役員の皆様

 そして、体育科の先生方を中心にこの体育大会に尽力いただいた方々に心から感謝を表して講評を閉じたいと思います。

 皆さん、今日は本当にお疲れ様でした。

 

PS.(講評では言えなかったですが、皆さんの活躍を見ていてこんなことも思いました)

 競技においては勝つことも負けることもあります。しかし、最も大切なのは、競技を通じて成長すること。そして、どの種目でも、チームメイトやライバルたちとの協力と友情が、勝利以上に貴重なものであったのではないかと思います。

令和5年度 第71回体育大会 開会挨拶

                 学校長 上出 正彦

 おはようございます。本日は素晴らしい天気に恵まれ、第71回体育大会を開催できること大変うれしく思います。しかしながら、今年度は、コロナやインフルエンザの影響で、予行が中止となり、競技種目を一部変更しての実施となりました。まだまだ体調が本調子でない人もいるかもしれません。もし、体調等に異変が感じられたときは決して無理することなくすぐに申し出るようにしてください。時には辞退する勇気も大切です。

 さて、この体育大会は、高砂高校の伝統と誇りの一部です。スポーツは、単なる競技ではなく、協力、努力、忍耐、そしてフェアプレイの精神を体現するものです。今日の体育大会では、それらの価値観を全力で追求し、実践してくれるものと思います。

 最後に、ご来場いただきました保護者の皆さま、PTA役員の皆さま、ありがとうございます。また、準備に当たってくれた皆様ありがとうございます。

 それでは、皆さん、体育大会をしっかりと楽しんでください。思い出に残る素晴らしい一日となることを期待しています。

 以上、開会の挨拶とします。

令和5年度2学期始業式 学校長式辞

2学期始業式 学校長式辞     高砂高等学校長 上出 正彦

 防災の日スライド.pdf

 充実した夏休みでしたか?まずは、今日朝元気に登校してくる生徒諸君を見て一安心しています。また、部活動でもジャズバンド部が神戸市長賞を受賞、柔道部は北海道で開催されたインターハイ出場に出場、野球部では県大会出場するなどめざましい活躍や、ほかの部活動も次の高みに向けて日々練習に励んでいました。何かに一生懸命に取組むことは素晴らしいことだと思います。

 1学期の終業式で、校則について2学期以降考えましょうとお話をしました。1学期末には新しい生徒会役員も決まりました。今学期からしっかりと話を進めたいと思います。

 いよいよ2学期です。3年生は進路に、2年生は学校の中心に、1年生は中堅学年に向けてスタートします。皆さんの頑張りに期待をしています。

 さて、今日9月1日は何の日かご存じでしょうか?今日は防災の日と定められています。そこで今から12年前に起こった東日本大震災を振り返り、防災にちなんだお話をしたいと思います。私はこの夏に宮城県に用事があり、仙台を訪れたのですが、その時に、東日本大震災が襲った町も訪問してきました。私が訪れたのは、名取市閖上地区という仙台空港から近いところです。

 語り部の方の案内で、現地を説明してもらいました。その時に印象に残ったのが、ここは牡鹿半島があるから津波が来ないと昔から聞いていた。しかし、強いゆれの後、約30分後に9Mを超える津波が辺り一帯に押し寄せてきた。5700人住んでいた人のうち750人がなくなられた。今でもその光景が頭から離れない。この30分で避難した人は助かったが、大丈夫と思っていた人は津波にのまれてしまった。この30分が生死を分けたといっておられました。「まさかここには津波は来ない」と語り部さん自身も思っていたそうです。「小さい頃から住んでいた町でそんなことは想像もできなかった。」幸いにも語り部さんは奥様の強いすすめで高台に避難されたそうですが、ご近所の方は残られた方も少なくなかったようです。「津波が来たときはバキバキと音を立てて迫ってきたが、津波が引くと静寂となった。」と言っておられました。日頃から防災意識を高く持ち、地震が発生したらみんなが計画的に高台へ避難できたら犠牲者はほとんど無かったと思うとおっしゃられていました。だから今、語り部をしていると、、、

我々がこの教訓から学ばなければいけないことは、

①     日頃から防災に対する意識をもつこと。

②     避難経路を把握しておくこと。

③     「まさか」は起きる。

 さて、2学期が今日からスタートします。体育大会、芸術鑑賞会、オープンハイスクール、100周年記念式典など、たくさんの行事が開催予定です。1日1日精一杯の努力をして、自分自身の成長を実感できる2学期にしてください。

 以上、夏を終えての再会を喜ぶとともに、2学期への期待を伝え、始業式の式辞とします。