校長室より
令和5年度 3学期終業式
早もので今年度もあと10日ほどになりました。先日(2月28日)第76回卒業式があり、3年生は新たなステージへと巣立っていきました。みんな良い顔して卒業していきました。春は出会いと別れの季節言いますが、ついこの前まで一緒にいた3年生がいなくなるとなんだか寂しいものですね。さて、1年を振り返って、高砂高校の第一印象を考えてみますと、「表情がいいなー」「明るく素敵だなー」というものでした。たった一言、「おはようございます!」「こんにちは!」だけのキャッチボールでの第一印象ですが、そこにこそ、皆さんがこれまで培ってこられた背景があり、それを受けての、「第一印象」です。実はこれはとても重要で、意味のあることなのです。
メラビアンの法則というものがあります。
メラビアンの実験によると主に第一印象における人間の意思伝達の効果は下の割合になると言われています。
視覚:55%、聴覚:38%、言語:7%
話をする際に相手に伝わる情報として、話の内容自体が7%、声の大きさやトーンに関するものが38%、そして見た目が55%を占めるとされています。
ただし、「話の内容よりも見た目や第一印象のほうが大事」という捉え方は誤解であり、拡大解釈です。人は3~6秒で第一印象を決めるとされています。第一印象を無意識に決めている心理にはこのメラビアンの法則は当てはまるものだと思います。
「笑いながら叱る」という場合受け手には、
笑う:プラスの視覚情報
叱る:マイナスの言語・聴覚情報
が与えられています。この場合人は「笑っている表情」、つまり視覚情報を優先する場合が多いです。
「納得いかない表情で褒める」という場合受け手には、
納得いかない表情:マイナスの視覚情報
褒める:プラスの言語・聴覚情報
が与えられています。この場合もやはり視覚情報である「納得いかない表情」が重視され、褒められていると思わない人が多い結果となりました。
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「ありがとうございます」「失礼します」「すみません」といった、たった一言、それに加えて、笑顔ですね。この互いに気持ちのいいキャッチボール、人が生活をしていく上で大事なんです。挨拶と明るい笑顔それだけで一日が充実してきます。
高砂高校生らしく笑顔で挨拶をこれからも実践していきましょう!
4月には新入生を迎えます。笑顔で挨拶!新入生にも伝えてください。
新しい学年に向けてしっかり目標を持ち、充実した春休みを過ごしてください。
それでは、4月に新入生を迎えて新たな気持ちで元気な皆さんとの再会を楽しみにしています。どうか、充実した時間を過ごしてください。
以上、令和5年度第3学期終業式の「式辞」とします。