校長室より

校長室より

令和6年度 体育大会 開会挨拶

令和6年度 体育大会 開会挨拶    学校長  上出 正彦

 

 おはようございます。本日は素晴らしい天気に恵まれ、第72回体育大会を開催できること大変うれしく思います。

 さて、この体育大会は、高砂高校の伝統と誇りの一部です。競技は真剣に競い合い、友を全力で応援する。しかし、競技が終わればノーサイド。お互いをリスペクトし、たたえ合う。そのような伝統を100年のながきに渡って多くの先輩方が培ってこられました。

スポーツは、単なる競技ではなく、協力、努力、忍耐、そしてフェアプレイの精神を体現するものです。今日の体育大会では、それらの価値観を全力で追求し、実践してくれるものと思います。

 しかしながら、コロナやインフルエンザまだまだ余談を許さない状況が続いています。体調が本調子でない人もいるかもしれません。もし、体調等に異変が感じられたときは決して無理することなくすぐに申し出るようにしてください。時には辞退する勇気も大切です。

 最後に、ご来場いただきました保護者の皆さま、PTA役員の皆さま、ありがとうございます。また、準備に当たってくれた皆様ありがとうございます。

 それでは、皆さん、体育大会をしっかりと楽しんでください。思い出に残る素晴らしい一日となることを期待しています。

 以上、開会の挨拶とします。

令和6年度 2学期始業式式辞

2学期始業式 学校長式辞

           高砂高等学校長   上出 正彦

 

 始業式の目的は二つです。一つは、長期休業を終えての再会の日に、元気な姿を互いに確認し合い、喜び合うこと。二つ目は、新たな学期の始まりにあって、重点的に取り組むことや大切にしたいあり方を確認し、共有することです。

 まずは、今日朝元気に登校してくる生徒諸君を見て一安心しています。この夏休み期間は大きな風紀の乱れや、生死に関わる事故もなく、皆さんきちんと規律を守ってくれていたみたいです。

 さて、夏休みはいかがでしたか。心身共にリフレッシュできたでしょうか。

 今日は2学期始業式ということで、みなさんの将来の夢や目標についてお話ししたいと思います。将来の夢や目標はありますか?と尋ねられてはっきりと答えられる人もいれば、まだ決めかねていたり、あまり明確に決まっていない人もいるのではないでしょうか。今回は夢や目標を持つ大切さや、将来成功を収めるためのヒントを教えてくれる言葉を紹介します。

「夢なき者に成功なし」です。

 この絵の人物は誰か分かりますか?幕末動乱の時代に活躍した江戸時代の思想家・教育者である吉田松陰です。そして、「夢なき者に成功なし」の言葉は、吉田松陰が遺した言葉です。

彼が教鞭をとっていた松下村塾は、高杉晋作や伊藤博文など、後の明治維新において多大な影響を与えた人物を多数輩出したことで知られています。

 では、「夢なき者に成功なし」についてみていきます。

 松陰は次のように述べています。

夢なき者に理想なし

理想なき者に計画なし

計画なき者に実行なし

実行なき者に成功なし

故に、夢なき者に成功なし。

 「自分の夢のない人には、未来に向かって、このようなふうにしたいという理想がありません。未来に向かって理想のない人には、その理想を実現する ために、自分から計画したり予定を立てたりすることはできません。そして、自分から計画できない人 に何かを実行することはできませんから、自分のこれからの成功はない。そう考えると、夢のない人には、成功はなくなってしまう。」ということです。

「夢なきものに成功なし」と言われますが、本当に夢のない人に成功はないのでしょうか? 逆に、「夢があれば、成功する」のでしょうか? いいえ、夢があっても叶えられない人は世の中にたくさんいますから、「夢があれば、成功する」とは限りません。しかし、「成功する人に夢はある」は正しいと言えるでしょう。成功した人たちはみな夢 をもっていました。全ての成功の始まりは「夢」をもつことから始まります。

  松陰の人生は、自分の信念をすぐに行動に移し、常に全力投球で突き進み続けるものでした。幕府の意向に背けば命の保証がなかった時代に、西洋文化を学び、それによって投獄や幽閉を命じられるなど、決して順風満帆であったとは言えませんが、強い意志を持って教育を推し進めた結果が明治維新に繋がりました。成し遂げたい夢・志があったからこそ、松陰は幕府の反対を押し切ってでも教鞭をとり続けられたのではないでしょうか。松陰自身は倒幕を企てた罪で、29 年の生涯に幕を閉じました。

 

 夢(目標)を達成するためには、まずは達成すべき夢(目標)を設定し、成功への道筋を計画し、実行に移すことが不可欠です。まだ夢(目標)が決まっていない人は、自分の得意なことや好きなことから掘り下げて、夢(目標)を決めてみると良いかもしれません。

 どうでしょうか。皆さんの中でも自分の夢を持って、いろいろなところで頑張っている人がいると思います。無理に自分の夢を持つ必要はありませんが、「自分はこんなことが好きだから、好きな事が大人になってできたらいいな」でもいいのです。そんな自分なりの夢を持ってほしいのです。夢は人生を 切り拓く原動力となるからだけではなく、どんな夢を持つかによってその人の「生き方」の方向性が決まるからです。夢が見つからないと言う人も、単に「やりたいこと」「興味関心のあること」を考えてみてはどうでしょうか。やりたいこと、興味関心のあることは自分の才能のありかを示し、自分に向いているからこそ「やってみたい」「面白そう」と感じるわけで、もともと自分の中に「芽」のないもの に感心さえ上がってこないからです。ただ、ここで重要なのは「夢」は必ずしも具体的な将来像すなわち職業とか職種、役割に限らなくともよいのです。抽象的なものでいいのです。自分の「夢」を大事に、この吉田松陰の「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、 計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし、故に、夢なき者に成功なし」 と言うことを思い出してほしいのです。それぞれに、人と違う良さを必ず持っています。その良さを大事に、自分の夢をみつけ、20年・30年後の日本や 世界を支える一人一人になってほしいと思います。

 また昨日9月1日は防災の日でした。南海トラフ地震の注意喚起の報道もありましたが、日頃から防災の意識も持ってください。これ生徒諸君だけではなく我々教職員にも大切なことだと再確認しているところです。

 「理想をもち計画し、実行する」決意を実行に移し、自分の夢に向かって頑張る2学期にしてほしいと思います。

以上、2学期始業式の式辞とします。

令和6年度高砂高校1学期終業式式辞

兵庫県立高砂高等学校長 上出 正彦

  1学期の始業式で、「割れ窓理論」のお話をしました。小さな割れた窓をそのまま放置していると、やがて周囲のモラルが低下して大きな割れ窓となり、周囲がすさんだ状況になっていくといったものでした。

今日は皆さんに自分自身を磨き、大きく成長した、実際にあったお話をします。それは「普通力」というものです。

 2010年全国高校野球で沖縄・興南高校は春夏連覇をしました。このチームを率いたのが監督の我喜屋優さんです。我喜屋さんは弱かったチームを、監督に就任してわずか三か月で甲子園出場、二年で全国春夏連覇に導きました。その秘訣が「普通力」なのです。

 我喜屋さんは高校卒業後、家庭の経済的事情から、社会人野球の道を選び、56歳まで選手、監督、コーチとして実業団で活躍していました。その後、母校である興南高校に請われて野球部の監督をすることになりました。のんびりとしていて時間にルーズなチームだったのですが、まず、部員たちは時間を守ることの大切さを教えられました。挨拶、身だしなみ、言葉遣い、掃除や整理整頓などの生活習慣から一から教えられました。

 監督は、部員が成長する秘訣としてこう述べています。

 

 「高校生の試合で技術の差で負けることなんてそうないよ。大抵がちょっとしたミス。それが大きな失点につながる。逆に誰でもできることをやってたら、三か月で甲子園出られちゃうんだよ。うちがいい見本でしょ、早寝早起き、朝の散歩、ゴミ拾い、それから一分間スピーチ。本当だよ。そういう小さなことができる人間は野球もできるし、大きなこともできるんだよ」

 

 我喜屋監督はこれを「普通力」と言っています。

 普通力の実践例を具体的に紹介しますと、

 

「早寝早起きをする」

「食事を残さず食べる」

「整理整頓を心がける」

「身だしなみを整える」

「大きな声で挨拶をする」

「自分の言葉で、意見を伝えるー一分間スピーチ」

「ゴミを見つけたら拾う」

「自分のユニフォームは自分で洗う」

 

 普通のことを普通にできるというのは、こうも自分自身を成長させるのだと改めて感じさせます。メジャーリーグで活躍している大谷選手にも同じような発言をしています。

 我喜屋さんは、自分の頭で考えて行動する力が必要だと言っています。皆さんは、家族の人に何でも先回りしてやってもらっていませんか。「起きる時間だよ」「宿題はやったの」とか、スケジュール管理をしてもらっていませんか。自分自身から「こうしよう」「こうしたい」と自分の思いを伝えることが必要です。

 また、我喜屋さんは、試合で負けた、仕事で負けた、という「負け」の経験は大事にしなければいけないとも述べています。

 我喜屋さんは、「負ける」ことを財産にし、どう考え、どう生まれ変わることができたかが大切だと述べています。

 以上をまとめると、自分自身を成長させるために必要なことは、普通のことを普通にやることと失敗から学ぶことなのです。

 

規則正しい生活をする。

身の回りの整理をする。

人に感謝する。

自分を振り返る。

 

 そういうことから新たな自分自身が生まれてくるのだと思います。

 平凡の積み重ねこそが非凡になるのです。

 日々着実な努力を積み重ね、自分の能力をアップさせてほしいと思います。習慣化するために、まず、このような行動を真似てみることから始めてほしいと思います。まずは二週間、できれば三か月続けてください。そうすれば、良い行動が習慣化し、自分自身の中身が変わってくるのを感じてくると思います。

 

 近代心理学の父、ウィリアム・ジェイムズはこのような言葉を残しています。

 

心が変われば行動が変わる。

行動が変われば習慣が変わる。

習慣が変われば人格が変わる。

人格が変われば運命が変わる。

運命が変われば人生が変わる。

 

 最初の「心」というのは「決心」です。今、変わろうと決心することが人生を変えることにつながります。

 すでに目標に向かって邁進している人は、今のペースを崩さずに続けてください。自分の人生の目標がまだ定まっていない人や、迷いのある人はこの夏休みをきっかけに、決心して、良い行動を習慣化してください。

 最後になりましたが、命を何よりも大切に行動してください。最近、横断歩道での事故が多くなっています。また、水難事故もニュースでよく聞きます。集団になって気が大きくなって無理な行動をすることなく、慎重に行動してください。

 二学期の始業式には元気な成長した姿で会えることを楽しみにしています。

 以上、1学期終業式の式辞とします。 

第72回高砂高等学校文化祭 学校長講評

 第72回文化祭は脱コロナを宣言できた、全校生の心が合わさった良い文化祭であったと思います。まさに新世紀、次の100年に向けてのスタートにふさわしいものでした。

 今年は体育館の関係で例年とは違ったタイムスケジュールでしたが、イベントに強い高砂高校生!うまく帳尻を合わして見事な文化祭に仕上げてくれました。今日は朝にかなりの雨が降っていましたが、天気も味方してくれたように感じました。

 1日目は模擬店、展示が中心でしたが、団結力を感じる皆さんのパワーを感じました。そして今日の朝校内を見渡しますと、昨日の事が嘘のようにきれいに撤収してくれていました。ゴミ一つない状態でした。このメリハリこそが高砂高校の伝統と強く感じました。

 二日目は場所をここ文化会館に移し、ジャズバンド部、音楽部、ダンス部、有志による発表、そして1年生の合唱、2年生のステージ発表等、昨日の様子とはまた違った雰囲気を感じ、それぞれが創意工夫をこらし、一致団結した発表を見せてくれました。また、生徒諸君の聴く姿勢も素晴らしかった。ステージは演者だけでなく、聴く人も一緒になってつくることを体現してくれました。高砂高校の文化レベルの高さを感じました。全般的に、皆さんの青春の魂が伝わる内容で、何よりも、全校生がお互いに協力し、団結を高め、成功に導けたのが大変うれしく思います。

 最後になりましたが、生徒会役員の皆さんご苦労様でした。また、陰に日向に支えてくださいましたPTAの皆さまありがとうございました。また、保護者の皆さまありがとうございました。

 今回の文化祭では皆さんの主体性、積極性、パワーを見せてもらいました。高砂高校の次の100年に向けて新たな一歩を踏み出した文化祭でした。皆さん、一人一人の努力と友情に敬意を表して、私の講評とします。2日間ありがとうございました。

令和6年度 1学期始業式(要旨)

 新学期の始まりにあたって、令和5年度の3学期に終業式で、高砂高校の生徒のについて「表情が良いな-」「明るく素敵だなー」「挨拶してくれる生徒が多いな-」というのが赴任しての第一印象ですとお話をしました。また、校外の人と出会って挨拶すると「あぁ高砂高校ですか」と安心されます。これはルールを守った行動や挨拶、思いやりを持った行動など、校外でも生徒諸君の振るまいが素晴らしいからです。改めて一言の挨拶の重要性を感じました。新入生も今日の午後に入学式を行います。高砂高校の伝統を後輩達にも是非伝えてください。よろしくお願いします。

 今日は新学期にあたって実践してほしいことをお話しします。「割れ窓理論」というものです。これは、「建物の割れた窓を放置しておくと、注意が行き届いていないというサインとなり、いずれ周囲の窓も割られる」というのが、割れ窓理論の名称の由来です。小さな問題を放置することで、モラルの低下を招き、いずれ大きな問題につながるというのが「割れ窓理論」です。1990年代のアメリカニューヨークの地下鉄は電車に落書きや汚い駅構内など、暗くすさんだ場所で犯罪の巣窟でした。それを改善しようと立ち上がったのが当時のニューヨーク市長ジュリアーニさんでした。割れた窓を一枚一枚修繕し、落書きを消し、駅を明るく清潔にしました。するとこれまであった犯罪が嘘のように姿を消し、ニューヨークの地下鉄は安全な乗り物として認知され、街全体の犯罪も大幅に減少しました。このことがきっかけで世界中にこの考え方がひろがりました。 次に、この理論を用いて成功している実例を見ていきましょう。

 

ディズニーランドのこまめな清掃・修繕

 「夢の国」ディズニーランド

 園内にはゴミが落ちておらず、施設の汚れも目立たず常にきれいなイメージを持っている方が多いことでしょう。これは、スタッフによる清掃の徹底と、傷や汚れが見つかったらその場ですぐ修繕するこまめな対応によるものです。常にきれいな状態を保つことで、来園者もゴミのポイ捨てや施設を汚す行為を行いにくくなる効果も得ています。割れ窓理論により、園と来園者が一体となって快適な環境を維持しています。

 

Apple社の企業体質改善

 iPhoneの生みの親として有名なスティーブ・ジョブズです。

Appleは、今でこそ世界をリードする企業ですが、iPodやiPhoneのヒットまでは長く低迷していました。現在でiphone15ですから単純に15年ほど前まではiphoneもなく、業績は低迷していました。ジョブズはApple創業者の一人です。経営不審で一時解任されていましたが、低迷するApple立て直しのために1997年にアップルに復帰します。当時のAppleは、遅刻の常態化やペットの持ち込みなど社内にダラけた空気が蔓延していました。ジョブズが最初に取り掛かったのは、徹底的な職場環境の改善でした。その結果、社員の意識改革により企業体質が改善され、低迷から急成長させることに成功しました。たったそれだけですが、人のやる気は大きな力を生みます。

 

皆さんに実践してほしいことは、少しの気の緩みがあとあと大きなマイナスになる、、

①ちょっとぐらいゴミすててもいいやろ。

②ちょっとぐらい遅刻してもいいやろ。

③ちょっとぐらい勉強せんでもいいやろ。

④ちょっとぐらい部活さぼってもいいやろ。

⑤ちょっとぐらいルール守らんでもいいやろ。

 

そのちょっとぐらいをプラスにすればあとあと大きな成果を生む、、、

①ちょっとぐらいならゴミもって帰ろ。

②ちょっとぐらいなら早く行こ。

③ちょっとぐらいなら勉強しよ。

④ちょっとぐらいなら部活頑張ってみよ。

⑤ちょっとぐらいならルール守ろか。

 

「ちょっとぐらい」をプラスの実践にして、成果を実感できる学期にしてください!いよいよ新入生を迎えます。

2年生は中堅学年!学校を引っ張っていく学年です。

3年生は最高学年!進路実現に向けた1年となります!

それぞれの目標に向かって努力できる1学期にしてください!

高砂高等学校 第79回入学式

高砂高等学校第79回生入学式式辞 .pdf

 新入生を歓迎するかのように校内の桜も満開を迎えた春の佳き日に、高砂高等学校第79回生の入学式が行われました。リニューアルした制服に身を包んだ新入生200名は少し緊張した表情で入学式に臨んでいました。次の100年に向けての新たな一歩の学年です。熱心な先生方や先輩達から様々なことを学んで、大きく成長してほしいと思います。高校時代の3年間はほんとに短いです。1日1日を大切にして頑張ってくれることを期待しています。

令和5年度 3学期終業式

早もので今年度もあと10日ほどになりました。先日(2月28日)第76回卒業式があり、3年生は新たなステージへと巣立っていきました。みんな良い顔して卒業していきました。春は出会いと別れの季節言いますが、ついこの前まで一緒にいた3年生がいなくなるとなんだか寂しいものですね。さて、1年を振り返って、高砂高校の第一印象を考えてみますと、「表情がいいなー」「明るく素敵だなー」というものでした。たった一言、「おはようございます!」「こんにちは!」だけのキャッチボールでの第一印象ですが、そこにこそ、皆さんがこれまで培ってこられた背景があり、それを受けての、「第一印象」です。実はこれはとても重要で、意味のあることなのです。

 

メラビアンの法則というものがあります。

メラビアンの実験によると主に第一印象における人間の意思伝達の効果は下の割合になると言われています。

視覚:55%、聴覚:38%、言語:7%

話をする際に相手に伝わる情報として、話の内容自体が7%、声の大きさやトーンに関するものが38%、そして見た目が55%を占めるとされています。

 

ただし、「話の内容よりも見た目や第一印象のほうが大事」という捉え方は誤解であり、拡大解釈です。人は3~6秒で第一印象を決めるとされています。第一印象を無意識に決めている心理にはこのメラビアンの法則は当てはまるものだと思います。

 

「笑いながら叱る」という場合受け手には、

笑う:プラスの視覚情報

叱る:マイナスの言語・聴覚情報

が与えられています。この場合人は「笑っている表情」、つまり視覚情報を優先する場合が多いです。

 

「納得いかない表情で褒める」という場合受け手には、

納得いかない表情:マイナスの視覚情報

褒める:プラスの言語・聴覚情報

が与えられています。この場合もやはり視覚情報である「納得いかない表情」が重視され、褒められていると思わない人が多い結果となりました。

 

「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「ありがとうございます」「失礼します」「すみません」といった、たった一言、それに加えて、笑顔ですね。この互いに気持ちのいいキャッチボール、人が生活をしていく上で大事なんです。挨拶と明るい笑顔それだけで一日が充実してきます。

 高砂高校生らしく笑顔で挨拶をこれからも実践していきましょう!

4月には新入生を迎えます。笑顔で挨拶!新入生にも伝えてください。

新しい学年に向けてしっかり目標を持ち、充実した春休みを過ごしてください。

 それでは、4月に新入生を迎えて新たな気持ちで元気な皆さんとの再会を楽しみにしています。どうか、充実した時間を過ごしてください。

以上、令和5年度第3学期終業式の「式辞」とします。

 

第47回 柔道大会

第47回 柔道大会

                   令和6年3月5日(火)

  高砂市総合体育館にて、第47回柔道大会が開催されました。

  少し寒い中でしたが、試合が始まると体育館の熱気も一気に高まり、白熱した試合がくりひろげられました。この大会は体育大会に並んで高砂高校の誇りと伝統です。昨日の球技大会に引き続いて疲れの残る中でしたが、生徒諸君は真剣勝負を繰り広げ、素晴らしい盛り上がりと熱気に包まれました。

 体育館の中で1、2年生全員がそれぞれのチームを応援し、高砂高校が一体となった大会でした。

 生徒諸君も実に礼儀正しく、勝負は真剣でも、試合が終わるとそれぞれをリスペクトしていました。礼に始まり礼に終わる柔道の教えをまさに体現してくれました。

  また、開会に先立って行われたダンスコンテストも各組創意工夫をこらし、キュートなダンスを披露してくれました。ありがとうございました。

 

 

第76回 卒業証書授与式

 

第76回卒業証書授与式(学校長式辞).pdf

                令和6年2月28日(水)

 晴天に恵まれた中、第76回卒業証書授与式が行われました。

 荘厳な雰囲気の中、素晴らしい卒業式となりました。卒業生一人一人がしっかり前を向き、輝ける未来に向けて、本校を巣立っていきました。みんな良い表情をしていました。卒業生代表の答辞も3年間を振り返る内容でとても素晴らしかったです。一人一人本当に良い生徒達ばかりで、そのような人物に育っていく高砂高校の伝統の強さと、学年団をはじめとする先生方と生徒のつながりの強さを改めて感じております。

 長い人生の中で、高校時代の3年間はほんとに短い期間です。しかし、その3年間で得たものはこれからの人生で大切なものばかりです。これからもしっかり頑張ってください。

 

77回生修学旅行結団式 学校長挨拶

 皆さん、こんにちは。いよいよ明日から修学旅行です。準備の方はいかがでしょうか。体調はどうですか。インフルエンザも流行ってきています。

 さて、修学旅行はいつから始まったのかなと思い調べてみると、今から130年以上前の明治19年(1886年)に10日ぐらいかけて、数百キロを集団で歩くことがはじまりとされています。時代背景的に軍事色が強かったのかもしれませんが、その後鉄道が普及したり、観光地が発展したりと、時代と共に修学旅行も変わってきています。

 ただ、変わらないものもあります。しおりの2ページにある目的がそれに該当することと思います。特に①③です。要約すると「自主性や集団での規律を身に付ける」「豊かな心を育み見聞を広める」ことです。このことは130年以上も受け継がれてきた考えです。いろいろな経験をして一回り大きくなって帰ってきてください。

 旅行団としては感染対策には万全を期していますが、感染に対する一人一人の高い意識が重要です。無事に出発して無事に帰って来れるように事前の備えと旅行中の対策を怠らないようにしてください。

 お互いを思いやり、皆さんの生涯の思い出に残る素晴らしい修学旅行になることを願っています。

令和5年度3学期始業式学校長式辞(要旨)

令和5年度3学期始業式 学校長式辞 パワーポイントデータ.pdf

 

 皆さん、改めましてあけましておめでとうございます。

 まずはじめに、能登半島地震で犠牲になられた方に、心よりご冥福を申し上げます。

 さて、一年の計は元旦にあり。皆さんは今年の計画や目標を立てましたか。昔から言われるように年の初めに計画や目標を立てることは大切なことです。まだの人は今からでも立ててみてください。

 2学期の始業式で、防災の日にちなんで東日本大震災の話をしました。閖上地区には9メートルを超える津波が押し寄せ甚大な被害が出ました。「まさか」は起こるとの事でしたが、過去30年を振り返ってみると阪神淡路大震災、東日本大震災、九州、北海道など地震にしぼってみますと「まさか」は何度も起こっています。特に兵庫県では阪神淡路大震災を経験しています。当時私は神戸市内の高校に勤務しており、震災後約2000人の人が学校に避難されてこられました。今回の能登半島地震も直下型地震として阪神淡路大震災とよく似た印象を持っています。保護者の方に当時の様子を聞いてもらえたらと思います。

 そのような様子をみて、改めて防災に対する備えの大切さと同時に、人へのおもいやりの大切さを再認識する正月でした。

 そこで今日は人へのおもいやりについて、宮澤先生の「行為の意味」(見える気持ちに)を紹介します。

 宮澤 章二さんは高校教論を経て文筆業(詩と歌詞)に専念されます。特に「ジングルベル」の訳者として有名です。

まずは朗読を聴いてください。

 

「行為の意味」 宮澤 章二 

 

あなたの心はどんな形ですか と人に聞かれても答えようがない

自分にも他人にも心は見えない けれど本当に見えないのであろうか

確かに

 「 こころ 」は 誰にも見えない

      けれど「 こころづかい 」は見えるのだ

それは人に対する積極的な行為だから 同じように

 「 胸の中の思い 」は 見えない

      けれど「 思いやり 」は誰にでも見える

それも人に対する積極的な行為なのだから

  あたたかい心が あたたかい行為になり 

  やさしい思いが やさしい行為になるとき

 「 心 」も「 思い 」も 初めて美しく生きる

  それは 人が人として生きることだ

 

 どうですか。言っていることは心は見えないけど、心づかいは見える、、、単純なことですが、奥深さを感じます。このことを題材にしたCM動画があります。続けて見てください。

 この動画は、ACジャパンという公益社団法人が制作したものです。広告業界のボランティア団体のようなものです。東日本大震災の時に、よく流れていました。今回の動画の視聴については、ACジャパンの許諾をとっていますので見てもらうことができました。私には動画に出てくる高校生の動きが、高砂高校の生徒ダブってみえます。

 そのほかに、「寛容ラップ」などがあります。

 高砂高校生の持っている人を思いやる優しい心や気持ちを、勇気を持って積極的に行動できる3学期になったら良いですね。

 さて、いよいよ3学期がスタートします

  3年生は次のステージに向かってラストスパート

  2年生はもうすぐ最高学年に

  1年生は学校の中心に

 環境は自分で創るもの さらなる高みを目指して充実した

 3学期にしていきましょう!

  以上、3学期始業式の式辞とします。

令和5年度2学期終業式 学校長式辞(要旨)

令和5年度2学期終業式 式辞(令和5年12月22日(金))

                   学校長  上出 正彦

 早いもので今日で二学期が終わります。皆さんにとって、二学期はどんな学期でしたか。私にとってはとても良い2学期となりました。直近では100周年記念式典がありました。前にもお話ししたことかと思いますが、イベントは聴く側も一緒になって舞台をつくるものです。皆さんの聴く姿勢が良かったからこそ素晴らしい式典になったと思います。イベントに強い高砂高校の実力が発揮された瞬間でもありました。

 さて、この学校に赴任して9ヶ月。実にいろいろな事がありました。落ち込んだり、嬉しかったりの繰り返しでした。ただ、気が滅入っているときに、生徒諸君から「おはようございます」「こんにちは」と気持ちの良い挨拶をいただき何度も救われました。私だけかもしれませんが不思議なもので、メールで挨拶されてもなんとも思わない事が多いですが、皆さんと面と向かって挨拶すると嬉しい気持ちになります。改めて挨拶の大切さを君たちから教えてもらったような気がしています。そして私も元気よく挨拶をすることを心がけています。

 皆さんはどんな二学期でしたか?楽しかった、しんどかった、、、それぞれにいろいろな思いがあることと思います。

 1学期の始業式で「旅人と老人」のお話をしました。町の入り口に老人がいて・・・という話しでしたね。そのお話では環境は自分の気持ちで変えることができる。ということでした。嫌みなことばかり言って周りに迷惑をかけていれば、いずれ自分も同じ環境になる。逆に周りに気を配って他者を思いやればやがて自分も大切にされる。皆さんどうでしたか?来年もお互いを高め合えるそんな学校にしていきましょう。

 3年生の皆さん、文化祭、体育大会など最上級生として高砂高校の伝統を継承してくれました。次の進路に向けてラストスパート頑張ってください。

 2年生の皆さんは中堅学年として、3年生の後を引き継いでさまざまな活躍をしてくれました。体育大会は、コロナ明けということもありましたが、よく種目を復活させてくれました。もうすぐ最上級生になります。伝統をしっかり引き継いで、より良い学校づくりにもう少しの間、力を貸してください。

 1年生の皆さんは、高砂高校の魅力を理解してきた頃かと思います。もうすぐ学校の中心になる学年です。勉強に部活に頑張ってください。

 さて生徒諸君に2点伝えたいことがあります。

 ①  生徒用ロッカーの件

 100周年記念式典でも斎藤知事より、高校生学校応援事業があるとの話がありました。本校ではアンケートの結果、個人用ロッカーが入ることになっています。ただ、予算の関係で年度ごとにロッカーが配置されます。まずはこの冬休みに3年生のロッカーが設置されます。少し時間はかかりますが、順次設置されていきます。大切に使ってください。

 ②  校則について

 1学期の終業式でお話ししました。皆さんの窓口は生徒会となります。生徒会のみんなは高砂高校にとってより良い校則になるように一生懸命頑張ってくれています。一部の人、声の大きい人の意見だけが通ってしまうことのないように、しっかりと意見集約して進めていきましょう。私からは今ある校則はしっかり守ってくださいということです。でなければ生徒会が学校と交渉しづらくなります。(スモールステップ!何か一つでも変えていきながら、積み上げていきましょう。)みんなでより良いルール作りを考えればと思います。そのためには生徒諸君みんなの協力が必要です。私一人ぐらいルール破ってもいいやろ・・・なんてことは絶対に考えないでください。

  それでは皆さん、体調管理を含め、安全に気を付け、充実した冬休みになることを願っています。来年1月9日の始業式でお会いできることを楽しみにしています。

 以上、令和5年度2学期終業式の式辞とします。

 

 

令和5年度クリーンデー 学校長挨拶(要旨)

 みなさん、おはようございます

 本日は、年末恒例のクリーンデーですね。かなり寒くなっていますので、体調管理には十分気を付けてください。また、交通事故等にも気を付けてください。

 清掃はただ物を片付けるだけでなく、自分自身を磨き上げることと思います。大リーグで活躍している大谷選手もグラウンドにゴミが落ちていたら試合中でも拾っている姿を見たことがあると思います。

 授業やクラブ活動、部活動などで忙しい日々が続く中、今日は学校全体で一つの目標に向かって取り組む特別な日です。各クラス、各学年が協力し合って、学校内外をきれいに整え、新たな年を気持ちよく迎えられるようにしましょう

 この素晴らしい伝統行事を通じて、清潔で心地よい地域の環境を作り上げていくことができます。皆さんの協力と努力に心から感謝しています。

 感謝の気持ちを込めて、今日はよろしくお願いします。

 

(終了後の感想)

 生徒諸君、PATの皆様本当にありがとうございます。学校・地域をきれいにする・環境を良くするという同じ目標を持って生徒・PTA・職員とが一体となって取り組んでくださいました。素晴らしい伝統行事だと思います。ありがとうございました。

 

「総合的な探究の時間」合同発表会 学校長挨拶(要旨)

「総合的な探究の時間」合同発表会 あいさつ

              学校長  上出 正彦

皆さん、おはようございます。

 今日は探究発表会ということですが、この探究活動は近年注目されている教育活動の一つでもあります。正解のない問題に取り組み、仮説を立て検証して最適解を導き出していく。これまでの学校で教わったように正解を教えてもらうのではなく、様々な教科の知識を総動員して、自分で考え最適解を導き出していく。このことがこれからの未来を創り上げていく大切な力となります。また、うまくいかないことや嫌なことにも遭遇すると思います。それら失敗や困難に立ち向かう姿勢もこれからの人生の中では大切な学びになることと思います。

 今日は皆さんの柔軟な発想で未来を創る発表を期待しています。

 それでは今日は学びを深めてしっかり頑張ってください。

 以上開会の挨拶と致します。

オープンハイスクール(11/7、8)

 学校長挨拶

 皆さんこんにちは。本校校長の上出と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

  本日は本校のオープンスクールに参加いただきまして、誠にありがとうございます。心より歓迎いたします。

  本日は本校の魅力や学校の方針についての説明を中心にさせていただきます。短い時間ですが、少しでも高砂高校をイメージできるようなものを考えていますので進路選択の参考にしてくだされば幸いです。よろしくお願いします。

  高砂高校生は、文化祭や体育大会、部活動などイベントごとでは、みんなが一体となって楽しむ、素直で明るい生徒が多い学校です。

  今日はしっかりと本校をみてもらえたらと思います。

 そして、皆さんと来年4月に高砂高校お会いできることを願っています。

 それでは本日はどうぞよろしくお願いします。(完)

令和5年度 芸能鑑賞会 学校長挨拶

令和5年度 芸能鑑賞会 学校長挨拶(令和5年10月26日(木))

              学校長  上出 正彦

 

皆さん。こんにちは。今日は芸能鑑賞会と言うことで「和太鼓 松村組」さんに来ていただき、和太鼓とマリンバ、世界の民族楽器を中心に演奏していただきます。

今日の鑑賞会では、異なる文化から生まれた音楽の美しさを私たちに示してくれるものと思います。多くのインスピレーションを受け、音楽と文化の力を感じ取ってもらえたらと思います。

最後に、この鑑賞会には多くの人々の尽力があったことを忘れず、特に演奏者の方々、先生方、スタッフ、そして観客である皆さんの聞く姿勢がこの鑑賞会を作り上げます。

どうぞ、素晴らしい時間をお過ごしください。

以上、開会の挨拶といたします。

 

令和5年度 第71回体育大会 講評 

                   学校長 上出 正彦

 生徒の皆さん、お疲れ様でした。

 今年の体育祭は好天に恵まれ、ヒヤッとした場面はありましたが、大きな怪我や事故もなく、大変素晴らしい体育大会だったと思います。何よりも、競技に真剣に取組む姿や長縄跳びなど団体競技でみんなが団結している姿が特に素晴らしかったです。うらやましかったです。

 応援することの大切さと、応援されることのうれしさを感じた人が少なからずいると思います。それは真摯に体育大会に臨んだからこそ感じる感情です。一生懸命に真剣に取組んだからこそだからこそ、応援の意味が分かることと思います。

 成績発表は後日ということですが、各学年それぞれの持ち味を出しながらよく頑張ってくれました。

 最後になりましたが、昨日から準備をしてくれた体育委員をはじめ部活動生徒の皆さん、

 また、陰に日向に体育大会を支えてくれた生徒会の皆さん、

 本日お越しいただいた保護者の皆様、朝早くからお手伝いいただいたPTA役員の皆様

 そして、体育科の先生方を中心にこの体育大会に尽力いただいた方々に心から感謝を表して講評を閉じたいと思います。

 皆さん、今日は本当にお疲れ様でした。

 

PS.(講評では言えなかったですが、皆さんの活躍を見ていてこんなことも思いました)

 競技においては勝つことも負けることもあります。しかし、最も大切なのは、競技を通じて成長すること。そして、どの種目でも、チームメイトやライバルたちとの協力と友情が、勝利以上に貴重なものであったのではないかと思います。

令和5年度 第71回体育大会 開会挨拶

                 学校長 上出 正彦

 おはようございます。本日は素晴らしい天気に恵まれ、第71回体育大会を開催できること大変うれしく思います。しかしながら、今年度は、コロナやインフルエンザの影響で、予行が中止となり、競技種目を一部変更しての実施となりました。まだまだ体調が本調子でない人もいるかもしれません。もし、体調等に異変が感じられたときは決して無理することなくすぐに申し出るようにしてください。時には辞退する勇気も大切です。

 さて、この体育大会は、高砂高校の伝統と誇りの一部です。スポーツは、単なる競技ではなく、協力、努力、忍耐、そしてフェアプレイの精神を体現するものです。今日の体育大会では、それらの価値観を全力で追求し、実践してくれるものと思います。

 最後に、ご来場いただきました保護者の皆さま、PTA役員の皆さま、ありがとうございます。また、準備に当たってくれた皆様ありがとうございます。

 それでは、皆さん、体育大会をしっかりと楽しんでください。思い出に残る素晴らしい一日となることを期待しています。

 以上、開会の挨拶とします。

令和5年度2学期始業式 学校長式辞

2学期始業式 学校長式辞     高砂高等学校長 上出 正彦

 防災の日スライド.pdf

 充実した夏休みでしたか?まずは、今日朝元気に登校してくる生徒諸君を見て一安心しています。また、部活動でもジャズバンド部が神戸市長賞を受賞、柔道部は北海道で開催されたインターハイ出場に出場、野球部では県大会出場するなどめざましい活躍や、ほかの部活動も次の高みに向けて日々練習に励んでいました。何かに一生懸命に取組むことは素晴らしいことだと思います。

 1学期の終業式で、校則について2学期以降考えましょうとお話をしました。1学期末には新しい生徒会役員も決まりました。今学期からしっかりと話を進めたいと思います。

 いよいよ2学期です。3年生は進路に、2年生は学校の中心に、1年生は中堅学年に向けてスタートします。皆さんの頑張りに期待をしています。

 さて、今日9月1日は何の日かご存じでしょうか?今日は防災の日と定められています。そこで今から12年前に起こった東日本大震災を振り返り、防災にちなんだお話をしたいと思います。私はこの夏に宮城県に用事があり、仙台を訪れたのですが、その時に、東日本大震災が襲った町も訪問してきました。私が訪れたのは、名取市閖上地区という仙台空港から近いところです。

 語り部の方の案内で、現地を説明してもらいました。その時に印象に残ったのが、ここは牡鹿半島があるから津波が来ないと昔から聞いていた。しかし、強いゆれの後、約30分後に9Mを超える津波が辺り一帯に押し寄せてきた。5700人住んでいた人のうち750人がなくなられた。今でもその光景が頭から離れない。この30分で避難した人は助かったが、大丈夫と思っていた人は津波にのまれてしまった。この30分が生死を分けたといっておられました。「まさかここには津波は来ない」と語り部さん自身も思っていたそうです。「小さい頃から住んでいた町でそんなことは想像もできなかった。」幸いにも語り部さんは奥様の強いすすめで高台に避難されたそうですが、ご近所の方は残られた方も少なくなかったようです。「津波が来たときはバキバキと音を立てて迫ってきたが、津波が引くと静寂となった。」と言っておられました。日頃から防災意識を高く持ち、地震が発生したらみんなが計画的に高台へ避難できたら犠牲者はほとんど無かったと思うとおっしゃられていました。だから今、語り部をしていると、、、

我々がこの教訓から学ばなければいけないことは、

①     日頃から防災に対する意識をもつこと。

②     避難経路を把握しておくこと。

③     「まさか」は起きる。

 さて、2学期が今日からスタートします。体育大会、芸術鑑賞会、オープンハイスクール、100周年記念式典など、たくさんの行事が開催予定です。1日1日精一杯の努力をして、自分自身の成長を実感できる2学期にしてください。

 以上、夏を終えての再会を喜ぶとともに、2学期への期待を伝え、始業式の式辞とします。

令和5年度 夏季オープンハイスクール(特色類型)学校長挨拶(要旨)

令和5年度 夏季オープンハイスクール(特色類型)学校長挨拶(令和5年8月4日)

 R5オープンハイスクール(学校長スライド).pdf

 みなさんおはようございます。本校校長の上出正彦と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 本日は本校の夏季オープンスクールに参加してくださいまして、誠にありがとうございます。心より歓迎いたします。本日は特色類型のオープンハイスクールということで、スポーツ類型、看護医療類型についての説明を中心にさせていただきます。このあと、各類型の説明、先輩との懇談、部活動見学と続きます。短い時間ですが、高砂高校の全てをお見せしますので、進路選択の参考にしてくだされば幸いです。どうぞよろしくお願いします。

 私からは高砂高校の特徴と、高砂高校が望む生徒像をお話しします。

 まず、本高とはどんな学校か、について。

 ①本校は大正12年(1923)に創立され、本年度100周年を迎える県下有 数の伝統校であります。来年度は次の100年に向けた新たなスタートの年となります。

 部活動も活発に活動しています。高校の夏休みには全国大会であるインターハイが行われます。本年度本校では、柔道部が、個人戦ではありますが北海道で行われるインターハイに出場します。また、文化部でも、ジャズバンド部など活発に活動しています。

②敬愛・勤勉・奉仕の校訓のもと文武両道を実践し社会に有為な人材を輩出してきた。

 文武の両立を目指して努力することによって、人間力が鍛えられ、それが校訓である敬愛・勤勉・奉仕の精神を成就し、社会に貢献できる、人間性豊かな生徒の育成につながると考えています。自分のことしか考えないような、自己中心的な、協調性のない人間を育てても意味がない。様々な活動を通して、人間性を深め、人格を高めあう、それが本校の校訓にこめられた思いです。また来年度入学生より1年時に設置していた特進クラスを廃止して、2年時に進学クラスを新設し、卒業時の進路に向けた出口戦略を学校全体で取り組んでまいります。

 続いて、どのような生徒に入学してほしいか、ということをお話しします。

 まずは、とにかく意欲のある人、です。 勉強と部活、勉強とプラスαで、両立させようと頑張る人に来てほしい。勉強だけではない。文武の両立を目指して努力する人、すなわち、敬愛・勤勉・奉仕を実践してくれる人を強く望みます。また、何事にも挑戦しようとする意欲のある人に来てほしい。これから頑張る気持ちの強い人は、必ず伸びます。目標に向かってがんばる人にきてほしいと考えています。

 また本校は、学校行事(体育大会、文化祭等)も盛んです。こうした行事に積極的に参加する人に来てほしい。学校行事を通して人間関係構築力が身に付き、課題解決能力も育まれます。これからの社会では、こうした力が特に必要とされます。そうして、志を高くもって自分の道を切り開いていいってほしいと願っています。

 最後です。 残された中学校生活、目標をしっかり持って頑張ってください。色々なことに興味・ 関心をもって、内容の濃い時間を過ごしてください。世の中の大抵のものは、あなたの考え方次第で、どうにかなります。丁寧に向かえば丁寧に応えてくれます。ふざけて向かえば手痛いしっぺ返しが待っています。いつでも 積極的に前向きで物事に向かう姿勢を目指してほしいです。

 本校の現状や取組の成果を踏まえ、保護者や地域から、より一層信頼される学校づくりを目指し、次の100年に向けて一歩一歩教育活動の改善と推進に努めてまいります。

 そして、皆さんと来年4月に高砂高校お会いできることを願っています。

 それでは本日はどうぞよろしくお願いします。(完)