ブログ

2023年1月の記事一覧

生物部会誌VOL.46 研究論文及び実践報告 募集中

1 生物部会誌vol.46への研究論文及び実践報告の原稿について募集中

2 応募方法
部会誌への掲載を希望される方は、県立西宮今津高等学校 教頭 田中優至までお電話かメールでご一報ください。
   メール:Yuuji_Tanaka@pref.hyogo.lg.jp
TEL :0798-45-1941

3 締め切り  令和4年2月末

4 ご一報いただいた方には、別途、作成様式を記したファイルと提出先をご連絡します。

現代生物ゼミナール開催(報告)

2021年12月10日、県立人と自然の博物館のホールをおかりして、第161回現代生物ゼミナールにおいて、京都大学ウイルス・再生医科学研究所 准教授 宮沢 孝幸氏にご講演いただきました。

非常にパワフルなご講演で教員一同圧倒されました。

ウイルス学がご専門とあって新型コロナウイルスに関するお話の中で、「ウイルスに関する正しい知識を身につけて、経済と両立した感染対策を行うべきだ」ということを繰り返しおっしゃられていました。

また、動物からヒトへウイルスが感染することから、動物が持つウイルスの研究により、ヒトが今後感染するであろうウイルスを予測していく時代に向かうことが大切だという言葉が特に印象的でした。

また、ウイルスと哺乳類の進化の関係に関するご講演では、ウイルス由来の酵素が哺乳類の初期発生時の着床に働いていることから、当時のウイルスの感染が胚の着床の効率を上げ、哺乳類の進化に関係しているという内容でした。

宮沢准教授の進化に関するさまざまな仮説を交えて、非常に興味深い講演会となりました。

ご多忙の中、遠くから足を運んでいただき、ありがとうございました。

教員向け研修会 報告

2021年12月9日、神戸商業高校にて、理化学研究所で行われている「成体の脳を透明化し1細胞解像度で観察する技術」ついて講義がありました。

以下の写真はマウスの透明肺です。左はオレンジの染色液で染められています。


透明化試薬
https://www.tcichemicals.com/JP/ja/c/10431

顕微鏡も開発したとのお話がありました。
観察対象の厚みがあるため、既存の顕微鏡ではピントが合わなかったり、観察できない、ということがありました。
そこで、横から光を当てたり、下側カメラでピントを自動を合わせることで、様々な厚みの部分の平面写真が撮影できる、ということでした。
つまりまさにCTスキャンのような写真が撮影できる、ということでした。

この技術と、細胞を観察する技術を組み合わせ、脳全体の細胞すべてを階層的に観察することができる、というまさに夢でも見ているかのような内容でした。

面白いはもちろんのこと、衝撃を受ける内容でした!

CUBIC-X によるマウス全脳全細胞の”点描画”
http://sys-pharm.m.u-tokyo.ac.jp/cubic-atlas.html
リンク先に細胞の核をひとつひとつ点描画した動画があります。