令和7年度 入学式式辞
暖かい春の日差しが降り注ぎ、入学を祝うように桜の花も満開となる今日の良き日に、ご来賓のPTA会長様をはじめ多数の来賓のご臨席を賜り、兵庫県立御影高等学校第80回入学式を挙行できますことは、私たち教職員にとりまして、誠に大きな喜びであります。高いところからでございますが、ご臨席賜りました皆様方に厚くお礼申し上げます。
まずは、ただいま入学を許可しました320名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんは、これから県立御影高等学校の生徒として、高校生活を送ることになります。また、今日までお子様方を大切に育ててこられました保護者の皆様、お子様方のご入学を心からお祝い申し上げます。
さて、本校は、昭和16年4月に兵庫県立第三神戸高等女学校として設置されました。その後、昭和23年4月の学制改革により兵庫県立御影高等学校と校名が変更され、令和3年には創立80年を迎えた歴史のある学校です。
また、「清く、明るく、正しく、強く」の校訓のもと、文武両道を目指し、90%以上の生徒が学習と部活動を両立させながら進路実現を目指して頑張っています。文化祭や体育祭などの学校行事も充実しており、生徒たちは行事にも積極的に取り組んでいます。こうしたバランスのとれた教育活動が本校の魅力です。
とはいえ、生徒は課題など、なすべきことに追われており、ゆとりも少なく、主体的に活動できる時間がとても少ないのが現状です。一方、現代社会は変化が激しく、将来の予想が困難な状態だと言われ、主体的に課題に向き合い解決に向け行動することがより一層求められています。そこで、今年度生徒に時間を返し、生徒それぞれがより主体的な行動ができるように、生徒会がネーミングを考えた 「glow up day 」を設定します。具体的には1学期3日、2学期3日、3学期1日の合計7日間を生徒休業日とし、課題も出さない、部活動も原則禁止とし、生徒が計画的に1日を過ごす、主体性を伸ばす日のことです。全国的にも珍しいこのような取組が、普段の生活をより一層充実したものにしてくれるものと確信しています。
新入生の皆さんもglow up dayを生かすとともに本校の3年間を通じて、学習に学校行事に部活動などで、充実した高校生活を送ってほしいと願っています。
最後になりましたが、保護者の皆様、我々教職員一同、全力でお子様方の教育に取り組んで参りますので、本校の教育活動にご理解いただくとともに、ご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、式辞といたします。
令和7年4月8日
兵庫県立御影高等学校
校長 沖 良宣