研修の様子
7月8日(水)ⅢC1306 観察・実験の知識・技能の習得に向けて-(高)理科実験基礎講座-
〔研修の概要〕
講 義 自然の事物・現象についての理解が深まる観察・実験とは
県立佐用高等学校 校長 小倉 裕史
演 習 安全に観察・実験を行うための知識・技能
- 午前中は、受講者同士でこれまでに実施した観察・実験の授業内容を共有しました。各自の実践において上手くいった点や課題について意見交換を行い、今後の観察・実験の授業改善に向けた検討を行いました。
- 午後は、学習指導要領における観察・実験の位置付けを確認した後、物理、化学、生物の各基礎科目の教科書に掲載されている実験の中から2つを選択して実施しました。
- 物理では「気柱の共鳴」、化学では「金属のイオン化傾向」、生物では「真核生物の細胞の観察」の実験を取り上げました。実験の安全面や授業における指導について協議することで、予備実験を実施する際の留意点や、生徒への安全指導の在り方について理解を深めることができました。
7月10日(金)ⅢB1301 新たな時代に求められる学校経営と危機対応-教育経営講座A-
〔研修の概要〕
講 義 新たな時代に求められる学校経営
県教育委員会事務局 教職員人事課
講 義 弁護士に学ぶ法規に基づく危機対応
ひめじ城下町法律事務所
弁護士 竹内 彰
演習・協議 教育現場に必要な法規に基づく危機対応
- コンプライアンスを踏まえた学校運営について、具体例を交えながら教職員人事課による講義を行いました。
- 裁判において学校の責任が問われる背景や、いじめの事案等に関する判例等を踏まえながら、教員に求められる危機対応の在り方について、竹内弁護士から御講義いただきました。
- 演習・協議では、教育法規を踏まえた危機対応について、学校で想定される様々な事例をもとに協議し、対応の在り方について考えました。
7月9日(木)3F1406a「教育用クラウドを活用した探究的な学び」講座
〔研修の概要〕
講 義 デジタル学習基盤を活用した授業改善について
中京大学 教授 泰山 裕
演習・協議 教育用クラウドを活用した探究の過程を意識した授業
演習・協議 教育用クラウドを活用した探究の過程を意識した単元計画
〔受講者の感想〕
- 教科の視点で探究的な学びの在り方を考えて、改めて、教科単位で探究的な学びを推進していくことが必要だと感じました。「生徒の学ぶことへの意欲」を信じ、教師主体の授業から、生徒主体の授業へ変えていきたいと思います。
- 教科の中で学ばせなければならないこと(学力)が気になり、児童の「自ら学ぶ力」を育成することまで意識できていないように感じます。「学び方」を伝え、繰り返していくことで、自走できるような児童を育てていきたいと思いました。今後も探究的な学びについて理解を深め、実践していきたいと思います。
- 教育用クラウドを活用する有用性(意見を比較する、自分には無い視点に気付く等)がわかりました。今後は、教育用クラウドを有効なツールの一つとして授業で活用し、探究的な学びにつながる授業作りをしていきたいと思います。
7月8日(水)ⅢE1103 自らの生命を守るために主体的に行動できる児童生徒の育成に向けて-震災に学ぶ防災教育講座-
〔研修の概要〕
講義・演習 震災の経験や教訓を語り継ぎ、共生の心を育成する「兵庫の防災教育」の推進
・地域の災害特性等を踏まえた実践的な防災教育について理解する
・児童生徒が身に付ける知識や技能について考える
演 習 学校組織の実践力を高める避難訓練
・地域、専門機関等との連携
演 習 児童生徒が災害から自らの生命を守るため主体的に判断して実践する力の育成
・副読本等の効果的な活用
〔受講者の感想〕
・今回の研修を通して、防災教育は災害に関する知識や避難方法を学ぶだけでなく、命の大切さや他者と支え合う心を育むことが重要であると改めて認識しました。今後は、児童生徒が災害を自分事として捉え、主体的に考え行動できる力を育成できるよう、防災教育の充実を図っていきたいと思います。
・避難訓練について、災害時に起こり得るさまざまな状況を想定した環境設定や仕掛けが重要であることを学びました。訓練の目的を「計画どおりに避難すること」ではなく、児童生徒や教職員が状況に応じて主体的に判断し行動する力を高めることとして捉え、自校の取組の改善につなげていきたいと考えました。
・副読本「明日に生きる」や「ちょこっと防災」の考え方を通して、防災教育は特別な時間だけで行うものではなく、各教科や日常の教育活動の中でも実践できることを学びました。今後は教科横断的な視点を取り入れながら、防災教育を継続的に推進していきたいと思います。
7月6日(月) 体系的・系統的なキャリア教育の充実に向けて -キャリア教育推進講座-
【研修の概要】
講 義 体系的・系統的なキャリア教育の充実に向けて -学びをつなぐキャリア教育の意義-
講 師 文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官
東北福祉大学 教授 長田 徹
演習・協議 特別活動を要としたキャリア教育(小中)
キャリア発達を促す取り組みを考える(高)
自立と社会参加に向けたキャリア教育の充実(特)
兵庫版「キャリア・パスポート」で小・中・高12年間をつなぐために(小中高)
県立総合教育センター 指導主事
【受講者の感想】
・小学校の低学年も自分の身近なものや家族について考えを書くことで取組みやすくなったり、高学年は過去に自分が書いた内容を振り返ることで、自己理解や自信につながったりすることが分かりました。
・中学校でも、小学校と高等学校までの12年間を見据えて「キャリア・パスポート」つなぐことの大切さを感じました。
・障害の種類や知的発達の程度といった児童生徒の実態に合ったキャリア教育を模索していきたいです。
・高等学校においても、キャリア教育を進路指導や発表活動のみとするのではなく、行事や活動、物事に対する意味付けをすることで、日々の教育活動の中で生徒が自ら考え、意義を見出すことができるようになると感じました。
7月7日(火)ⅢA1101 学校事故等への適切な対応と安全指導ー学校における危機管理講座ー
講義:学校における危機管理と危機対応 -学校事故等の事例から-
尼崎駅前法律事務所 弁護士 曽我 智史 氏
演習:学校内外における事故等への対応
・自校の危機の予測
・教職員による学校安全のための適切な対応
・児童生徒が事故や被害にあわないために
〔受講者の感想〕
・普段、無意識的に行っていることがリスク・マネジメントにつながっているということを自覚し、意識的に行うことが大切だと改めて実感しました。その時になって「どうしよう」となるのではなく、落ち着いて適切な対応ができるよう、周囲とのコミュニケーションや事前シミュレーションを通して「そうなったらこうしよう」と考える癖と視点、危機に対する感度を高めつつ、周囲との関係作りに努めていきたいです。また、自分自身も職場の環境要因であることを意識し心理的安全性に寄与できる言動を心がけたいです。
・本研修を通して、学校事故の結果だけでなく、安全配慮義務を果たすために、日頃からどのような安全対策や指導を行い、その過程を記録・共有していたかが重要であることを学びました。また、ヒヤリハットを共有できる心理的安全性の高い職場づくりが、事故の未然防止につながることを再認識しました。日頃から情報共有や記録を大切にし、組織的な危機管理に取り組んでいきたいと考えます。
・校務分掌で安全防災の担当になり、自身の危機管理意識は高まっているように感じますが、組織全体に浸透しているわけではなく、役割を果たせていないのが現状です。学校全体で危機管理意識を高められるよう研修での報告や学校全体の安全教育と安全管理を進められる研修を行いたいと考えます。特に各教科の領域による危険予測・回避能力の育成については本校の生徒たちはかなり乏しく、教員に働きかけてそういった能力の育成に務めたいと感じました。
7月7日(火)3F1413「生成AIで広がる授業の可能性」講座
〔研修の概要〕
講 義 生成AIとは
・授業における生成AIの効果的な活用について
東京大学 大学院工学系研究科 准教授 吉田 塁
演 習 生成AIの活用
演習・協議 生成AIを活用した教育活動の検討
〔受講者の感想〕
- 生成AIそのものは日常生活や校務の中で使ってきていました。今回は授業に特化するという視点でさまざまなことを教えていただき、まだまだ活用できていなかったのだと認識することができました。児童にとってクイズや視覚的に分かりやすい画像にまとめることが容易にできること、児童の相談相手になってくれる機能がGemini(Gem)には搭載されていることなど学校に戻ってから共有したいと思います。生成AIとの付き合い方を含め情報モラル教育の重要性、使い所を教員側が認識してデザインすることなど学び続けなければいけないことが多いなと思いました。
- 本当に充実した学びを得ることができた研修でした。1対30の授業ではなかなか実現できない、個別の学力に応じた反復学習などに生成AIを大いに活用できると感じました。これまでには、想像もつかなかった効率の良い学びを提供できる可能性を感じた研修でした。まだまだ生成AIを使い始めたばかりで、知らない機能もたくさんあります。生成AIを使う上での懸念点や留意点を忘れずに、とにかく自分自身で生成AIをたくさん使いながら、場数を重ね、目の前の子供たちの実態に応じた最適な活用方法を模索していきたいと思います。
7月6日(月) ⅢC1114 「情報の技術」を基盤とする授業づくり-(中)技術分野授業実践講座-
〔研修の概要〕
講 義 「情報の技術」を基盤とする授業づくりの充実に向けて
-次期学習指導要領を見据えて-
講 師 信州大学 教授 村松 浩幸
演習・協議 「情報の技術」を基盤とする「材料と加工の技術」の授業づくり
・デジタル技術の活用(3Dプリンタ、3DCAD等)
〔受講者の感想〕
・村松先生の講義や、午後の演習で他の先生方の発表を聞いて、3Dプリンタを使った治具づくりなどの新しいアイデアをたくさん聞くことができ、自分の授業に生かせそうなことをたくさん学ぶことができました。ぜひ、学んだアイデアを授業で生かしていきたいと思います。
・デジタル技術を活用することで、材料と加工の技術の学びが深まったので、他の題材でも、情報の技術を活用した授業づくりについて学習したいです。
・今回の経験を今後の実践に生かしていきたいです。そのために、まずは、勤務校の環境整備に取り組んでいきたいです。また、他の内容とデジタル教材をどう組み合わせて授業していけばいいかについて考えたいと思ったので、来年度以降も受講したいと思いました。
令和8年7月7日(火) ⅢG1209 すべての児童生徒等に分かりやすいユニバーサルな授業づくりⅱ
【研修の概要】
講 義 すべての児童生徒等に分かりやすいユニバーサルな授業づくり
講 師 常葉大学 特任教授 笹森 洋樹
演習・協議 一人一人の教育的ニーズを踏まえた授業づくり
・各教科等の学びの過程において考えられる困難さへの対応
県立総合教育センター 指導主事
【受講者の感想】
・誰もが理解しやすい授業実践のため、笹森教授にご紹介いただいたチェック表などを活用し、日々の取組について振り返っていきたいです。
・同時処理、継次処理の得意不得意の割合について大変参考になりました。両方をカバーできるような視覚支援と言葉の説明(コンパクトに)というところを実践していきたいと感じました。
・ユニバーサルな授業を作るということは、子ども主体で支援や配慮を考えていくことが大切だということと、それがすべての子どもたちにわかりやすい授業になるということを学びました。
・学級経営や授業づくりにおいて子どもたちがその型に合わせるのではなく生徒自ら主体的になり選択する機会や環境を作っていくことが大切だと感じました。
6月12日(金)ⅢC1108【生徒が数学的活動の楽しさを実感できる「数と式」領域の授業づくり-(中)数学科授業実践講
【講義】数学的活動を通した主体的・対話的で深い学び
-「数と式」領域の指導を例に-
京都女子大学 教授 坂井 武司
【演習】数学的活動の充実を図る授業づくり
<受講者の感想>
・午前の研修を受講して、「できる」と「わかる」が等しいわけではないと改めて認識させられた。自分自身としては、この数と式の領域では、計算偏重になっていたことを自覚した。計算はまずできるようになった上で、次の関数・図形・データの領域で、数学的な見方・考え方を鍛えるような授業展開にすると意識し過ぎていたと感じた。しかし、この領域でも、思考力・判断力・表現力をさらに伸ばしていくことはできると実感した。自分なりの授業展開のイメージも掴めたので、研修を受講して大変良かった。午後の研修を受講して、自分自身授業づくりの手癖のようなものを感じた。他の地域の学校の方との交流でもそれを感じたが、ワークシートを通して、改めて一つずつ突き詰めて考えると、難しさを感じた。学習指導要領などと照らし合わせて、より厳密で、より意図を持った授業づくりに励みたくなった。
・午前の坂井先生の講義では、数学を技能としてだけで終わらせるのではなく、社会にでて使える能力とし捉えることを学びました。単なる知識と技能にしない授業づくりをしたいと思いました。午後の演習では普段の授業内での生徒の発言一つひとつから、子どもの学びが見取れることを再認識できました。何気ない発言や会話の中に、子どもにとっての学びがあると気づけたのは、基本的なことではありますが大きな学びであったと思いました。