校長室より
高砂高等学校 第79回入学式
新入生を歓迎するかのように校内の桜も満開を迎えた春の佳き日に、高砂高等学校第79回生の入学式が行われました。リニューアルした制服に身を包んだ新入生200名は少し緊張した表情で入学式に臨んでいました。次の100年に向けての新たな一歩の学年です。熱心な先生方や先輩達から様々なことを学んで、大きく成長してほしいと思います。高校時代の3年間はほんとに短いです。1日1日を大切にして頑張ってくれることを期待しています。
令和5年度 3学期終業式
早もので今年度もあと10日ほどになりました。先日(2月28日)第76回卒業式があり、3年生は新たなステージへと巣立っていきました。みんな良い顔して卒業していきました。春は出会いと別れの季節言いますが、ついこの前まで一緒にいた3年生がいなくなるとなんだか寂しいものですね。さて、1年を振り返って、高砂高校の第一印象を考えてみますと、「表情がいいなー」「明るく素敵だなー」というものでした。たった一言、「おはようございます!」「こんにちは!」だけのキャッチボールでの第一印象ですが、そこにこそ、皆さんがこれまで培ってこられた背景があり、それを受けての、「第一印象」です。実はこれはとても重要で、意味のあることなのです。
メラビアンの法則というものがあります。
メラビアンの実験によると主に第一印象における人間の意思伝達の効果は下の割合になると言われています。
視覚:55%、聴覚:38%、言語:7%
話をする際に相手に伝わる情報として、話の内容自体が7%、声の大きさやトーンに関するものが38%、そして見た目が55%を占めるとされています。
ただし、「話の内容よりも見た目や第一印象のほうが大事」という捉え方は誤解であり、拡大解釈です。人は3~6秒で第一印象を決めるとされています。第一印象を無意識に決めている心理にはこのメラビアンの法則は当てはまるものだと思います。
「笑いながら叱る」という場合受け手には、
笑う:プラスの視覚情報
叱る:マイナスの言語・聴覚情報
が与えられています。この場合人は「笑っている表情」、つまり視覚情報を優先する場合が多いです。
「納得いかない表情で褒める」という場合受け手には、
納得いかない表情:マイナスの視覚情報
褒める:プラスの言語・聴覚情報
が与えられています。この場合もやはり視覚情報である「納得いかない表情」が重視され、褒められていると思わない人が多い結果となりました。
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「ありがとうございます」「失礼します」「すみません」といった、たった一言、それに加えて、笑顔ですね。この互いに気持ちのいいキャッチボール、人が生活をしていく上で大事なんです。挨拶と明るい笑顔それだけで一日が充実してきます。
高砂高校生らしく笑顔で挨拶をこれからも実践していきましょう!
4月には新入生を迎えます。笑顔で挨拶!新入生にも伝えてください。
新しい学年に向けてしっかり目標を持ち、充実した春休みを過ごしてください。
それでは、4月に新入生を迎えて新たな気持ちで元気な皆さんとの再会を楽しみにしています。どうか、充実した時間を過ごしてください。
以上、令和5年度第3学期終業式の「式辞」とします。
第47回 柔道大会
第47回 柔道大会
令和6年3月5日(火)
高砂市総合体育館にて、第47回柔道大会が開催されました。
少し寒い中でしたが、試合が始まると体育館の熱気も一気に高まり、白熱した試合がくりひろげられました。この大会は体育大会に並んで高砂高校の誇りと伝統です。昨日の球技大会に引き続いて疲れの残る中でしたが、生徒諸君は真剣勝負を繰り広げ、素晴らしい盛り上がりと熱気に包まれました。
体育館の中で1、2年生全員がそれぞれのチームを応援し、高砂高校が一体となった大会でした。
生徒諸君も実に礼儀正しく、勝負は真剣でも、試合が終わるとそれぞれをリスペクトしていました。礼に始まり礼に終わる柔道の教えをまさに体現してくれました。
また、開会に先立って行われたダンスコンテストも各組創意工夫をこらし、キュートなダンスを披露してくれました。ありがとうございました。
第76回 卒業証書授与式
令和6年2月28日(水)
晴天に恵まれた中、第76回卒業証書授与式が行われました。
荘厳な雰囲気の中、素晴らしい卒業式となりました。卒業生一人一人がしっかり前を向き、輝ける未来に向けて、本校を巣立っていきました。みんな良い表情をしていました。卒業生代表の答辞も3年間を振り返る内容でとても素晴らしかったです。一人一人本当に良い生徒達ばかりで、そのような人物に育っていく高砂高校の伝統の強さと、学年団をはじめとする先生方と生徒のつながりの強さを改めて感じております。
長い人生の中で、高校時代の3年間はほんとに短い期間です。しかし、その3年間で得たものはこれからの人生で大切なものばかりです。これからもしっかり頑張ってください。
77回生修学旅行結団式 学校長挨拶
皆さん、こんにちは。いよいよ明日から修学旅行です。準備の方はいかがでしょうか。体調はどうですか。インフルエンザも流行ってきています。
さて、修学旅行はいつから始まったのかなと思い調べてみると、今から130年以上前の明治19年(1886年)に10日ぐらいかけて、数百キロを集団で歩くことがはじまりとされています。時代背景的に軍事色が強かったのかもしれませんが、その後鉄道が普及したり、観光地が発展したりと、時代と共に修学旅行も変わってきています。
ただ、変わらないものもあります。しおりの2ページにある目的がそれに該当することと思います。特に①③です。要約すると「自主性や集団での規律を身に付ける」「豊かな心を育み見聞を広める」ことです。このことは130年以上も受け継がれてきた考えです。いろいろな経験をして一回り大きくなって帰ってきてください。
旅行団としては感染対策には万全を期していますが、感染に対する一人一人の高い意識が重要です。無事に出発して無事に帰って来れるように事前の備えと旅行中の対策を怠らないようにしてください。
お互いを思いやり、皆さんの生涯の思い出に残る素晴らしい修学旅行になることを願っています。
令和5年度3学期始業式学校長式辞(要旨)
令和5年度3学期始業式 学校長式辞 パワーポイントデータ.pdf
皆さん、改めましてあけましておめでとうございます。
まずはじめに、能登半島地震で犠牲になられた方に、心よりご冥福を申し上げます。
さて、一年の計は元旦にあり。皆さんは今年の計画や目標を立てましたか。昔から言われるように年の初めに計画や目標を立てることは大切なことです。まだの人は今からでも立ててみてください。
2学期の始業式で、防災の日にちなんで東日本大震災の話をしました。閖上地区には9メートルを超える津波が押し寄せ甚大な被害が出ました。「まさか」は起こるとの事でしたが、過去30年を振り返ってみると阪神淡路大震災、東日本大震災、九州、北海道など地震にしぼってみますと「まさか」は何度も起こっています。特に兵庫県では阪神淡路大震災を経験しています。当時私は神戸市内の高校に勤務しており、震災後約2000人の人が学校に避難されてこられました。今回の能登半島地震も直下型地震として阪神淡路大震災とよく似た印象を持っています。保護者の方に当時の様子を聞いてもらえたらと思います。
そのような様子をみて、改めて防災に対する備えの大切さと同時に、人へのおもいやりの大切さを再認識する正月でした。
そこで今日は人へのおもいやりについて、宮澤先生の「行為の意味」(見える気持ちに)を紹介します。
宮澤 章二さんは高校教論を経て文筆業(詩と歌詞)に専念されます。特に「ジングルベル」の訳者として有名です。
まずは朗読を聴いてください。
「行為の意味」 宮澤 章二
あなたの心はどんな形ですか と人に聞かれても答えようがない
自分にも他人にも心は見えない けれど本当に見えないのであろうか
確かに
「 こころ 」は 誰にも見えない
けれど「 こころづかい 」は見えるのだ
それは人に対する積極的な行為だから 同じように
「 胸の中の思い 」は 見えない
けれど「 思いやり 」は誰にでも見える
それも人に対する積極的な行為なのだから
あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
「 心 」も「 思い 」も 初めて美しく生きる
それは 人が人として生きることだ
どうですか。言っていることは心は見えないけど、心づかいは見える、、、単純なことですが、奥深さを感じます。このことを題材にしたCM動画があります。続けて見てください。
この動画は、ACジャパンという公益社団法人が制作したものです。広告業界のボランティア団体のようなものです。東日本大震災の時に、よく流れていました。今回の動画の視聴については、ACジャパンの許諾をとっていますので見てもらうことができました。私には動画に出てくる高校生の動きが、高砂高校の生徒ダブってみえます。
そのほかに、「寛容ラップ」などがあります。
高砂高校生の持っている人を思いやる優しい心や気持ちを、勇気を持って積極的に行動できる3学期になったら良いですね。
さて、いよいよ3学期がスタートします
3年生は次のステージに向かってラストスパート
2年生はもうすぐ最高学年に
1年生は学校の中心に
環境は自分で創るもの さらなる高みを目指して充実した
3学期にしていきましょう!
以上、3学期始業式の式辞とします。
令和5年度2学期終業式 学校長式辞(要旨)
令和5年度2学期終業式 式辞(令和5年12月22日(金))
学校長 上出 正彦
早いもので今日で二学期が終わります。皆さんにとって、二学期はどんな学期でしたか。私にとってはとても良い2学期となりました。直近では100周年記念式典がありました。前にもお話ししたことかと思いますが、イベントは聴く側も一緒になって舞台をつくるものです。皆さんの聴く姿勢が良かったからこそ素晴らしい式典になったと思います。イベントに強い高砂高校の実力が発揮された瞬間でもありました。
さて、この学校に赴任して9ヶ月。実にいろいろな事がありました。落ち込んだり、嬉しかったりの繰り返しでした。ただ、気が滅入っているときに、生徒諸君から「おはようございます」「こんにちは」と気持ちの良い挨拶をいただき何度も救われました。私だけかもしれませんが不思議なもので、メールで挨拶されてもなんとも思わない事が多いですが、皆さんと面と向かって挨拶すると嬉しい気持ちになります。改めて挨拶の大切さを君たちから教えてもらったような気がしています。そして私も元気よく挨拶をすることを心がけています。
皆さんはどんな二学期でしたか?楽しかった、しんどかった、、、それぞれにいろいろな思いがあることと思います。
1学期の始業式で「旅人と老人」のお話をしました。町の入り口に老人がいて・・・という話しでしたね。そのお話では環境は自分の気持ちで変えることができる。ということでした。嫌みなことばかり言って周りに迷惑をかけていれば、いずれ自分も同じ環境になる。逆に周りに気を配って他者を思いやればやがて自分も大切にされる。皆さんどうでしたか?来年もお互いを高め合えるそんな学校にしていきましょう。
3年生の皆さん、文化祭、体育大会など最上級生として高砂高校の伝統を継承してくれました。次の進路に向けてラストスパート頑張ってください。
2年生の皆さんは中堅学年として、3年生の後を引き継いでさまざまな活躍をしてくれました。体育大会は、コロナ明けということもありましたが、よく種目を復活させてくれました。もうすぐ最上級生になります。伝統をしっかり引き継いで、より良い学校づくりにもう少しの間、力を貸してください。
1年生の皆さんは、高砂高校の魅力を理解してきた頃かと思います。もうすぐ学校の中心になる学年です。勉強に部活に頑張ってください。
さて生徒諸君に2点伝えたいことがあります。
① 生徒用ロッカーの件
100周年記念式典でも斎藤知事より、高校生学校応援事業があるとの話がありました。本校ではアンケートの結果、個人用ロッカーが入ることになっています。ただ、予算の関係で年度ごとにロッカーが配置されます。まずはこの冬休みに3年生のロッカーが設置されます。少し時間はかかりますが、順次設置されていきます。大切に使ってください。
② 校則について
1学期の終業式でお話ししました。皆さんの窓口は生徒会となります。生徒会のみんなは高砂高校にとってより良い校則になるように一生懸命頑張ってくれています。一部の人、声の大きい人の意見だけが通ってしまうことのないように、しっかりと意見集約して進めていきましょう。私からは今ある校則はしっかり守ってくださいということです。でなければ生徒会が学校と交渉しづらくなります。(スモールステップ!何か一つでも変えていきながら、積み上げていきましょう。)みんなでより良いルール作りを考えればと思います。そのためには生徒諸君みんなの協力が必要です。私一人ぐらいルール破ってもいいやろ・・・なんてことは絶対に考えないでください。
それでは皆さん、体調管理を含め、安全に気を付け、充実した冬休みになることを願っています。来年1月9日の始業式でお会いできることを楽しみにしています。
以上、令和5年度2学期終業式の式辞とします。
令和5年度クリーンデー 学校長挨拶(要旨)
みなさん、おはようございます
本日は、年末恒例のクリーンデーですね。かなり寒くなっていますので、体調管理には十分気を付けてください。また、交通事故等にも気を付けてください。
清掃はただ物を片付けるだけでなく、自分自身を磨き上げることと思います。大リーグで活躍している大谷選手もグラウンドにゴミが落ちていたら試合中でも拾っている姿を見たことがあると思います。
授業やクラブ活動、部活動などで忙しい日々が続く中、今日は学校全体で一つの目標に向かって取り組む特別な日です。各クラス、各学年が協力し合って、学校内外をきれいに整え、新たな年を気持ちよく迎えられるようにしましょう
この素晴らしい伝統行事を通じて、清潔で心地よい地域の環境を作り上げていくことができます。皆さんの協力と努力に心から感謝しています。
感謝の気持ちを込めて、今日はよろしくお願いします。
(終了後の感想)
生徒諸君、PATの皆様本当にありがとうございます。学校・地域をきれいにする・環境を良くするという同じ目標を持って生徒・PTA・職員とが一体となって取り組んでくださいました。素晴らしい伝統行事だと思います。ありがとうございました。
「総合的な探究の時間」合同発表会 学校長挨拶(要旨)
「総合的な探究の時間」合同発表会 あいさつ
学校長 上出 正彦
皆さん、おはようございます。
今日は探究発表会ということですが、この探究活動は近年注目されている教育活動の一つでもあります。正解のない問題に取り組み、仮説を立て検証して最適解を導き出していく。これまでの学校で教わったように正解を教えてもらうのではなく、様々な教科の知識を総動員して、自分で考え最適解を導き出していく。このことがこれからの未来を創り上げていく大切な力となります。また、うまくいかないことや嫌なことにも遭遇すると思います。それら失敗や困難に立ち向かう姿勢もこれからの人生の中では大切な学びになることと思います。
今日は皆さんの柔軟な発想で未来を創る発表を期待しています。
それでは今日は学びを深めてしっかり頑張ってください。
以上開会の挨拶と致します。
オープンハイスクール(11/7、8)
学校長挨拶
皆さんこんにちは。本校校長の上出と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
本日は本校のオープンスクールに参加いただきまして、誠にありがとうございます。心より歓迎いたします。
本日は本校の魅力や学校の方針についての説明を中心にさせていただきます。短い時間ですが、少しでも高砂高校をイメージできるようなものを考えていますので進路選択の参考にしてくだされば幸いです。よろしくお願いします。
高砂高校生は、文化祭や体育大会、部活動などイベントごとでは、みんなが一体となって楽しむ、素直で明るい生徒が多い学校です。
今日はしっかりと本校をみてもらえたらと思います。
そして、皆さんと来年4月に高砂高校お会いできることを願っています。
それでは本日はどうぞよろしくお願いします。(完)