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令和6年度3学期始業式 式辞

 みなさん、おはようございます。そして、新年明けましておめでとうございます。
 「一年の計は元旦にあり」とは新年を迎えたときによく聞く言葉です。これまでも聞いたことがあると思いますが、この言葉には続きがあるのです。「一生の計は少壮の時にあり」。「少壮(しょうそう)」とは、若くて元気な時期、まさに10代の皆さんはその時期にあたると思います。「一生の計は少壮の時にあり」とは、「一生涯の人生設計は、今の皆さんのような青年期にしっかりと考え、行動しなさい」ということです。即ち、「新年の始まりである元旦に、その年の目標やスケジュールを計画し、若いうちに将来の見通しをきちんとたて、行動していきなさい」という意味です。要は「何事も始めにきちんと目標や計画を立てることが肝心だ」という教えです。

 一生涯の人生設計と言われても、変化の激しい時代、やりたいことが変わることもあるでしょう。それでいいんです。それでも、一度しっかりと考えてみることが大事なのです。3年生の皆さんは、あと少しで高校生活が終わります。進学するにせよ、就職するにせよ、社会に出て行くことになります。2年生の皆さん、2年生の3学期は3年生の0(ゼロ)学期と呼ばれ、受験を意識する時期と言われます。3年生は卒業するまでに、そして、1、2年生の皆さんはこの3学期に、生涯の人生設計とまでいかなくとも、「ありたい自分」をしっかりと考えてください。したい仕事の分野とか、どんな大人になりたいかとか・・・、皆さんは、その気になれば、大きな可能性があるのです。
 そして、今年の目標を何か1つ考えてください。自分にプラスになることなら、どんなことでもいい。例えば、野球部の生徒なら毎日素振りを100回する、陸上部の生徒なら目標タイムを決めて毎日走る、理系の生徒なら毎日数学の復習をする・・・、具体的な目標を1つ決めて、実行してください。
 「人生は行動してみることで開ける」、これはある野球選手の言葉です。今の現状を変えるためには、行動してみることです。とにかく行動してみることです。生徒の皆さんには、その経験が必要だと思っています。
 「過去と他人は変えられないけど、未来と自分は変えられる」、カナダの精神科医 エリック・バーンの言葉です。行動してみることで、必ず「ありたい自分」に近づいていくことができると思います。
 
 ところで、私にも今年の目標があります。県宝をまずは宝塚で一番の学校にすることです。勉強を軽視しませんが、学力偏差値で勝負しようとは思っていません。県宝だから楽しかった、県宝だから成長できた、県宝で過ごせて良かった、こんな思いの生徒が一番多い学校です。また、地域からも評価され応援される学校です。でも、皆さんが「そうしてください」という受け身ではそんな学校になることはできません。主役は生徒の皆さんです。生徒と先生が一緒になって、そういう学校にしていくのです。
 これまで多くの学校、生徒を見てきましたが、気持ちがいい学校だなと思い、地域からも評価されている学校に共通していることがあります。
 気持ちのよいあいさつがある
 校歌をしっかりと歌える
ともに頑張りましょう。