「生徒会長から中学生の皆様へのメッセージ」

 


 中学生の皆さんこんにちは。

ここではまず、私が受検を受けて感じたことをお話しします。

 

 慣れない校舎で張り紙に書かれている矢印に従って教室に入り、知らない同学年の子たちに囲まれながら、今までやってきたことが、今日すべて試される。そんな現実に、今までにない緊張で身体が固まったことを今でも覚えています。そんなガチガチの私を支えてくれたのは、ともに励まし合ってきた友だち、いつもお世話になってきた先生、応援してくれる保護者、そして、この日のために頑張ってきた自分自身でした。

 

 今これを読んでいる頃は、ただ漠然とした受検への不安があるかと思いますが、私はそういった不安は大切だと思っています。「自分が今やっている勉強はこれでいいのか」、「違う進路に向かってしまう友だちとの関係はこのままでいいのか」という不安から、自分を見つめ直す行為は、今後の成長に非常に役立ちます。たくさん悩み、考えてください。ただ、受検の際に出る底力を養う時間は限られています。残された中学校生活を大切に過ごしてください。

 

 高校生活は、中学校では先生方が担っていたことを、生徒が行うことができます。文化祭や体育祭などの学校行事もその一つです。生徒が主体的にどのような内容をしたいかを考え、運営し、先生方にもフォローしていただきながら作り上げ、中学校では味わえなかった一体感や達成感を得ることができます。これは高校生活の醍醐味だと思います。このような素敵な体験ができる、これからの高校生活三年間を、宝塚高校で過ごしてみませんか。皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。

 

第60代生徒会長