研修の様子
10月23日(木)ⅢD1505 不登校児童生徒支援と困難課題対応的生徒指導講座
   
〔研修の概要〕
講義・演習:不登校児童生徒と保護者に対する理解と支援
・不登校児童生徒への教育相談の立場からの関わり
講義・演習:不登校児童生徒のアセスメントとチーム支援
・PCAGIPの手法を取り入れた校内ケース会議の在り方
神戸親和大学 教授 松本 剛
〔受講者の感想〕
- 午前中の講義では、不登校児童生徒数の変化の流れや児童生徒・保護者が抱えている課題を知ることができた。「不登校」の定義が時代の流れと共に変わっていることや背景にあった出来事を関連付けた話だったので、自身の当時の記憶を思い出しながら「あの時の学校現場ではこんな考えや動きがあったのか」と考えることができた。また、不登校児童生徒の小中連携に関しては、確かに小学校から中学校進学にあたって引き継ぎはするものの中学校から小学校への連携は薄いと思う。その辺りの連携を強化していくことで、子どもたちに寄り添った対応が一段階深まっていく可能性を感じた。今後、校区ユニットで話題にしてみたい。
- 午後からの演習については、実際にPCAGIPの手法を取り入れた話し合いを実践することで、問題の明確化から具体策を考えるところまでを体験することができた。誰かの事例を取り上げて考えることで、様々な視点で話し合い、あっという間に時間が過ぎてしまった。1人1つの質問から始めるということで、すべての人が真剣に考えて話し合うことができた。夢中で話し合うなかで様々な視点で考えることができ、さらに自分事として考えることができたと感じた。ぜひ、学校に持ち帰ってチャレンジしたい。
- 講義の中で、不登校経験者と教員との間で不登校要因への認識が異なるという話があり、興味深かったと同時に、自身も生徒との関わり方や認識を改めていかないといけないと感じた。模擬ケース会議では、他校種の先生方とお話しできたことで、自分に抜け落ちていた視点や改めて大切にしたい視点などに気付くことができた。また、PCAGIPの手法については、自身の気持ちや指導目標を共有・整理するのにも有効なのではないかと考えた。今日の学びを現場でも実践していきたい。