校長挨拶

 

 本校のホームページにアクセスをいただき、ありがとうございます。第15代校長の泉村 靖治(Izumimura Yasuji)です。どうぞよろしくお願いいたします。

 本校は、創立30周年を迎え、2023年11月11日(土)には、附属高等学校と附属中学校が合同で兵庫県立大学附属高等学校・中学校創立30周年記念式典を開催いたしました。附属高等学校は、平成6年に開校し、平成19年に中高一貫教育を行う併設型の附属中学校を開校、平成29年に設置者が公立大学法人兵庫県立大学に移管され、令和3年度から兵庫県公立大学法人となり現在に至っています。

 本校のこれまでの歴史の中で、核となるのは、「創造と進歩の人たれ」という校訓「創進」の理念です。本校の校章は、知・徳・体のバランスの取れた人の進歩を表した『人』の文字と、交流と創造の両方を意味した『X』を組み合わせて「創進の人」を象徴しています。この「創進」の理念に基づき、「自ら考え、自ら学び、個性を伸ばす めざせ世界のパイオニア!」をテーマにして、学術研究の後継者や国際感覚豊かな創造性あふれる生徒を育ててきました。令和3年度の高等学校入学生から、明石看護キャンパスでの入試を実施して兵庫県全域から生徒を募集し、生徒一人一人が課題に対して意欲的に取り組んで主体的に問題を解決する力を高め、チャレンジする力が身につくよう、クリエイティブ サイエンス(CS)コース、ファンダメンタル サイエンス(FS)コース、グローバル アーツ(GA)コースを設置しています。

 本校の教育は、生徒一人一人を大切にして個性を伸ばし、教職員が一丸となって温かく生徒の成長を応援します。中学校は1学年2クラス、高等学校は1学年5クラスの総合科学科の併設型中高一貫校として、少人数授業を行い、特色ある教育カリキュラムを実施しています。中学校と高校の教員の授業の相互乗り入れの教科や合同行事での生徒交流を増やして中高一貫教育を充実させるとともに、兵庫県立大学等と連携を図った中高大連携教育、理数教育、タイ、オーストラリア、韓国、アメリカの4か国と交流している国際理解教育などに力を入れています。昨年度より、コロナ禍で中止していた国際交流を再開しました。また、寄宿舎(黎明寮)を改修し、令和4年度からは中学生も本格入寮を始め、約30人の中学生が寮で生活をしています。Wi-Fi完備の学習室では、兵庫県立大学の大学生を講師に招いて学習を行うアフタースクールゼミを行い、寮生の学力向上を図っています。

 令和3年度に開設した、ふるさと納税制度による「兵庫県立大学附属中学校・高等学校応援基金」においては、保護者を中心とした多くの方から約150万円の寄付を頂き、本校生の ①教育活動の充実、②部活動の支援、 ③広報活動の充実・強化、④黎明寮の住環境の向上 ⑤国際交流事業のために使用させていただき感謝しております。令和5年度も、同額以上の寄付金が集まっており、有効に活用させていただきますので、引き続きご支援を賜りますようにお願いいたします。新たな取組が、生徒達や保護者の皆様にとって、「通いたい」「通わせたい」と思える学校、「入学して良かった」「入学させてよかった」と思える学校としての魅力をさらに定着したいと思っています。今後とも、PTA、同窓会、地域の皆様やホームページをご覧いただきました皆様、本校の教育活動の格別のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 

令和6年4月1日     

兵庫県立大学附属中学校  

兵庫県立大学附属高等学校 

校長 泉村 靖治