2.歩行運動(歩くときの速度・加速度)

[目的]
人が歩くときの運動のようすを調べる。

[準備]
記録タイマー・テープ ものさし C型クランプ

[操作]
タイマーのスイッチをいれて作動させてから、テープを持って、自然にまっすぐ歩きだす。

[留意点・工夫点]
☆ テープの端を手で持つとき、上下に振れないようにその手首を固定する。
☆ データ整理には、データより長めのものさしが便利。ステンレス製のものさし、または鋼製メジャ ーが良い。
☆ メジャーは、セロテープで机に固定すると使用しやすい。
☆ 記録タイマーの取り扱いについて

  • 周波数の切り替えのある記録タイマーでは関西60Hz、関東50Hzにあわせる。(この周波数によって1 秒間に記録する打点の数が決まり、関西では60打点である。)
  • 毎秒60回、30回、10回(関西)と打点数を切り替え選択できるものもある。
  • 記録タイマーには、カーボン紙を使った振動板式タイマー(打点式)とスイッチングパルスによる放電式タイマー、通電式タイマーがあり、記録用テープも異なる。放電式・通電式タイマーは、ハンマーで打たないので抵抗がなく結果がより正確である。また、タイマーによってテープの巾が異なるので、購入するとき注意する。
  • 放電式・通電式タイマーは、テープ挿入時にテープが電極に当たらないよう注意する。
  • 打点が明らかにおかしい場合は、打点調節ネジを少し調整したり、ハンマー部分がゆるんでいないかをみる。また、ストロボを用いて事前に振動数の確認をする。
  • 記録タイマーのステージを前後に動かしたり、テープの反対側の端から挿入すると1本のテープを数回使用できる。
  • 記録テープは時間、経費節約のため必要な長さに切って紙テープつり(図1)に各班ごとに分けて配る。また一巻のテープを取り扱いやすいように、紙テープばさみ(図2)を使い各班ごとに持っていく。 図1は生徒が各自持っていく場合の工夫。カーテンレールも利用できる。図2は、前もって切っておく場合の工夫である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 記録テープは測定誤差を少なくするために、一度机のかどや指でまっすぐにのばしてから使用する。 また、まっすぐ縦に折ってからひろげて使うとピンとのびて使いやすい。
  • 放電式・通電式タイマーの走行方向に注意し、テープの裏表にも注意する。
  • テープの端を斜めに切ると挿入しやすい。
  • テープとの摩擦を小さくするため、走行方向に注意して、記録タイマーを固定する。
  • 保管するときは、タイマーの振動部に大きな力が加わらないよう留意する。