本校は、地元小中学校と様々な形で連携事業を行っていますが、校種を越えて実施する「交流授業」というものがあります。高校の教員が中学生や小学生を対象に授業を行うというもので、生徒も教員も互いに新鮮な学びを得る機会として定着しています。
本日、5限は千種中学校7年生を対象とした「アユの解剖」をテーマとした授業があり、本校の筏教諭が熱い熱い授業をしてくれました。まず、生きた元気のよいアユを手づかみしてポリ袋に入れ、麻酔で眠らせるところから授業はスタート…、生徒たちはキャーキャー言いながら生きのいいアユの手づかみに悪戦苦闘します。そして、麻酔が聞き始めるまで筏先生のアユの一生についての説明を聞きます。アユという身近な魚でありながら、その生態はとても不思議でまたたった1年しか生きられないという実態を知り、生徒たちはじっと話を聞き入っています。そして、「私たちの実験のために命を捧げてくれるアユたちに感謝して、しっかり学んでほしい!」と筏先生…生徒たちは「ハイ!」と大きな返事をしながらいよいよ解剖が始まっていきます。筏先生が最初に大型モニターを見ながらデモンストレーション…アユの体にハサミを入れ、臓器の場所や役割について説明しました。そして、いよいよ生徒たちが実践します。生きているアユにハサミを入れることは勇気がいることですが、生徒たちは器用にハサミを使用して解剖を進めていきました。死んでいるようでピクピクと心臓が動いている様子、精巣と卵巣の違い、肺がないけれどエラがあることなど、アユの臓器の特徴をしっかりと学んでくれたと思います。
いやぁ、3年ぶりに筏先生の「アユの解剖」授業を見させてもらいましたが、何度見ても素晴らしい!!生徒たちにアユという魚の生態と臓器のつくり、そして命への感謝の心を理解してもらえに違いありません。筏先生、ホントにありがとうございました!
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