千種高等学校ブログ  Vol.Ⅱ

勝利ならずも ひるまず前へ!【バレーボール部】

 6月に突入しました。今日は清々しい陽気となりましたが、今年は梅雨入りが早い予報となっていて来週以降はぐずついた天気が続くようです。今日から教育実習生の木内先生(島根大学)が2週間の実習を行います。また、トライやるウィークで千種中学7年生(2名)が今週いっぱい体験実習に本校に来てくれています。初々しい実習生を迎え、1学期後半戦を気持ちあらたにスタート切りたいと思います。

 さて5月31日(土)13時から、3年生が最後の大会となったバレーボール県大会へ応援に行ってきました。入学したときは男子部員が3名で1年間試合もなく、それでも少人数で黙々と練習する日々を過ごしていましたが、2年生が加わってようやく秋の大会から試合に出場できるようになりました。昨年の秋から練習試合を繰り返し、最初はゲームにならないほど弱かった部員たちですが、試合のたびに力をつけ練習試合で1セット奪えるまでに成長を遂げてきました。そんなドラマのような3年間の集大成として挑んだ県大会…公式戦で悲願の初勝利を目指していました。しかし、相手チームは強豪の高砂高校です。簡単に勝たしてもらえる相手ではありません。1セット目、10-25で全く千種のバレーをさせてもらえずあっという間に1セット先取されてしまいます。2セット目も前半はほぼ互角の戦いを繰り広げますが、最後は地力に勝る高砂高校に16-25で敗れました。試合後に3年生に「お疲れさん、よう頑張った!」と声をかけると「悔しいです」と涙ぐむ生徒もいました。生徒たちは本気で勝ちたいと挑んでいたことが伝わり、私は胸が熱くなりました。もちろん、勝てるに越したことはありません。しかし、生徒たちが誰一人諦めず勝利を信じて戦ってくれたことが最も尊いことであり、大切なことだと私は思うのです。その姿勢は、今は分からないかも知れませんが、これからの人生における礎となり苦難に立ち向かう力になります。3年生の皆さん、ひとまずお疲れ様でした。私は「引退」という言葉はアマチュアスポーツにはないと思っています。是非とも、これからも時にはバレーに親しみ、後輩たちの指導を行ってくださいね。