2024年1月の記事一覧
77回生修学旅行結団式 学校長挨拶
皆さん、こんにちは。いよいよ明日から修学旅行です。準備の方はいかがでしょうか。体調はどうですか。インフルエンザも流行ってきています。
さて、修学旅行はいつから始まったのかなと思い調べてみると、今から130年以上前の明治19年(1886年)に10日ぐらいかけて、数百キロを集団で歩くことがはじまりとされています。時代背景的に軍事色が強かったのかもしれませんが、その後鉄道が普及したり、観光地が発展したりと、時代と共に修学旅行も変わってきています。
ただ、変わらないものもあります。しおりの2ページにある目的がそれに該当することと思います。特に①③です。要約すると「自主性や集団での規律を身に付ける」「豊かな心を育み見聞を広める」ことです。このことは130年以上も受け継がれてきた考えです。いろいろな経験をして一回り大きくなって帰ってきてください。
旅行団としては感染対策には万全を期していますが、感染に対する一人一人の高い意識が重要です。無事に出発して無事に帰って来れるように事前の備えと旅行中の対策を怠らないようにしてください。
お互いを思いやり、皆さんの生涯の思い出に残る素晴らしい修学旅行になることを願っています。
令和5年度3学期始業式学校長式辞(要旨)
令和5年度3学期始業式 学校長式辞 パワーポイントデータ.pdf
皆さん、改めましてあけましておめでとうございます。
まずはじめに、能登半島地震で犠牲になられた方に、心よりご冥福を申し上げます。
さて、一年の計は元旦にあり。皆さんは今年の計画や目標を立てましたか。昔から言われるように年の初めに計画や目標を立てることは大切なことです。まだの人は今からでも立ててみてください。
2学期の始業式で、防災の日にちなんで東日本大震災の話をしました。閖上地区には9メートルを超える津波が押し寄せ甚大な被害が出ました。「まさか」は起こるとの事でしたが、過去30年を振り返ってみると阪神淡路大震災、東日本大震災、九州、北海道など地震にしぼってみますと「まさか」は何度も起こっています。特に兵庫県では阪神淡路大震災を経験しています。当時私は神戸市内の高校に勤務しており、震災後約2000人の人が学校に避難されてこられました。今回の能登半島地震も直下型地震として阪神淡路大震災とよく似た印象を持っています。保護者の方に当時の様子を聞いてもらえたらと思います。
そのような様子をみて、改めて防災に対する備えの大切さと同時に、人へのおもいやりの大切さを再認識する正月でした。
そこで今日は人へのおもいやりについて、宮澤先生の「行為の意味」(見える気持ちに)を紹介します。
宮澤 章二さんは高校教論を経て文筆業(詩と歌詞)に専念されます。特に「ジングルベル」の訳者として有名です。
まずは朗読を聴いてください。
「行為の意味」 宮澤 章二
あなたの心はどんな形ですか と人に聞かれても答えようがない
自分にも他人にも心は見えない けれど本当に見えないのであろうか
確かに
「 こころ 」は 誰にも見えない
けれど「 こころづかい 」は見えるのだ
それは人に対する積極的な行為だから 同じように
「 胸の中の思い 」は 見えない
けれど「 思いやり 」は誰にでも見える
それも人に対する積極的な行為なのだから
あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
「 心 」も「 思い 」も 初めて美しく生きる
それは 人が人として生きることだ
どうですか。言っていることは心は見えないけど、心づかいは見える、、、単純なことですが、奥深さを感じます。このことを題材にしたCM動画があります。続けて見てください。
この動画は、ACジャパンという公益社団法人が制作したものです。広告業界のボランティア団体のようなものです。東日本大震災の時に、よく流れていました。今回の動画の視聴については、ACジャパンの許諾をとっていますので見てもらうことができました。私には動画に出てくる高校生の動きが、高砂高校の生徒ダブってみえます。
そのほかに、「寛容ラップ」などがあります。
高砂高校生の持っている人を思いやる優しい心や気持ちを、勇気を持って積極的に行動できる3学期になったら良いですね。
さて、いよいよ3学期がスタートします
3年生は次のステージに向かってラストスパート
2年生はもうすぐ最高学年に
1年生は学校の中心に
環境は自分で創るもの さらなる高みを目指して充実した
3学期にしていきましょう!
以上、3学期始業式の式辞とします。