国際人間科だより

第1回地球市民特別講義インドネシア在住NGO松村多悠子氏

 

 国際人間科第1回地球市民特別講義が開催され、東南アジアを拠点に活動する国際協力NGOであるAPLAのスタッフの松村多悠子さんに、国際協力の活動やインドネシアの暮らし、海外で生きる知恵について話していただきました。

 最初にインドネシアの大きさのクイズがあり、実はアメリカ合衆国の東西の5,000キロより大きいのだ、ということを'the true size of 'のソフトで実感しました。

 次に松村さんが在住した各地のお話を聞きました。まず、大学時代にピースキャンプで行った西ティモールでは1か月間小学校で遊びを通して平和をについて考えさせました。それからイスラム教徒の多いアチェでの2年間の活動があり、1年間のランプンでの大学生活のあと、首都であるジャカルタやスウェラシ島で暮らした後、西ティモールへ戻り現在、アタンブアに住んで、国際NGOのAPLAのリモートワークをしながら、今後現地で購入した土地で、井戸を掘り、家やコニュニティースペースを作りたい、という思いを語られました。

 最後に本校生徒へ「いろいろな生き方があり、何とでも生きられます。好きな事、興味ある事など、不安定だが好きなことをして生きています。皆さんもやりたいことがあるなら続けるのは大変だが、色々試してほしい」という励ましのメッセージがありました。

 また、各学年より質問があり、答えていただきました。3年生より「どれくらいの子供は学校に行っていないか」の質問に、日本と同じ義務教育なので都市部はほぼいっているだろうが、田舎で経済的に中流以下で学校に通えない子もいる」という答えでした。2年生からは「英語の普及率は?」という質問に「都市部の富裕層やエリートは話すが地方はそれほど話されない」という答えでした。

 今回の講義で多くの生徒はインドネシアに興味を持ったことと思います。松村さんには、インドネシアでのご活躍をお祈り申し上げます。ありがとうございました。