活躍する卒業生 第23回 松原章哲さん

 

 

活躍する卒業生 第23回 

松原章哲(Akinori Matsubara )さん

 

兵庫県出身

 

・卒業後の進路、現在の仕事(活動)内容

高校卒業後、福祉系の大学に進学。大学卒業後、NPO法人でサッカー教室や体操教室の指導にあたる。その後、現職の播磨町社会福祉協議会に入職。

12年ほどデイサービスセンターにて相談員として勤務後、部署異動で地域包括支援センターの社会福祉士として勤務。

 

 地域包括支援センターは、65歳以上の方の相談や支援をしています。

社会福祉士としての役割は高齢者虐待や消費被害などですが、そのほかにも認知症に関すること(認知症の相談、認知症カフェの開催、認知症サポーター養成講座の開催など)や成年後見制度の相談対応や支援にも尽力しています。

 母校である播磨南高等学校では、以前より3年生の選択科目(家庭科)で毎年、認知症サポーター養成講座を行っています。

今後は、1年生全員に認知症についてお話をさせていただくことになっています。

 

 

・播磨南高等学校で学んだことで現在に活かされている事

 社会福祉士の仕事は相談援助が中心になります。

仕事の中で重要なことは、人の話や思いを聞き、非難否定をせず、受容することです。

高校時代には同級生や先生など、たくさんの人と関わる機会がありました。その中で、自分とは違う考えを持った人がたくさんいることを知りました。

 何か事を成すときには自分の考えが相手に伝わるよう表現し、相手の意見を受け入れ調整することが必要で、苦悩することもありました。その経験が今の仕事に必要な相手を受容すること、人と連携すること、また多くの意見を調整しまとめることに活かされています。

 

 

・今後の目標を教えてください。

 子どものことや仕事のことで余裕がなかった30代でした。

これからは、今の仕事を全うしながら職能団体に加入し、自己研鑽を重ねたいと考えています。

その先に、現在の職場、もしくは自分一人で何かできることが見つかれば取り組んでいきたいと思います。

 

・在校生に一言お願いします。

 私は、高校から大学に進学するときに自分の道が明確には見えていませんでした。

大学を選択する際には、児童に関わる仕事がしたいと思い進学しました。

その後、いろいろな経過がありながら今に至っていますが、今では自分に合った仕事だと思っています。

皆さんの中にも明確に道が見えていない人はたくさんいると思います。

10年後に何をしているかは自分にも誰にもわかりません。

意味がないように思うことも遠回りした後に道が繋がることもあります。何もしなければ道は繋がりません。

皆さんもいつか道が繋がると信じて、楽しいこともしんどいことも避けずにたくさんの経験をしてください。