研修の様子
9月4日(木)ⅢG1211 特別支援教育の視点を取り入れた体育指導講座 -障害のある子どもへのスポーツ指導ー
【研修の概要】
講 義 特別支援教育の視点を取り入れた体育指導
・すべての子どもが参加できる授業づくり
・肢体不自由や重複障害のある子どもの障害者スポーツ
大阪体育大学 准教授 曽根 裕二
実 習 アダプテッド・スポーツの体験を通した障害理解
大阪体育大学 准教授 曽根 裕二
【受講者の感想】
プレーヤーがスポーツに適応するのではなく、スポーツがプレーヤーに適応するという考えをもとに、人、もの、ルールの工夫によって誰もが楽しむことのできる授業を創っていきたいと思いました。
体育の授業が、生涯にわたってスポーツを楽しむ力を育むとう役割をつくっていることを改めて実感しました。
ルールや、活動内容に児童生徒を合わせるのではなく、目の前にいる児童生徒にどうやったらその子が楽しめるかを考えていくことが大切だと思いました。
子どもの実態から出発し、ルールを子どもの理解や状況に応じてアレンジすることが、楽しく学ぶと言うことにつながるということだと体感できました。
9月2日(木)ⅢC1113(小中)体育科・保健体育科授業実践講座【b日程】
【講義】豊かなスポーツライフを実現する資質・能力を育成する授業づくり
ー課題を見付け、その解決に向けた学習過程-
兵庫教育大学大学院 教授 筒井 茂喜
【発表】発達の課題を踏まえ、系統性や運動の特性を意識した「走・跳の運動」・「陸上競技」の授業実践
丹波市立青垣中学校 主幹教諭 大槻武志
【実習・協議】児童生徒が、自己や仲間の課題を発見し、合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するするための授業づくり
〈受講者の感想〉
・私自身(特別支援学校)の体育の授業は、教科の専門性より、みんなで楽しく活動をすることが目標になりがちであったが、本日の講義を受けて運動メカニズムや学習指導要領など根拠を基にした授業の大切さを感じた。今後は、特別支援教育の視点だけではなく、教科の専門性も学び続け、両輪で授業をつくっていきたい。また、運動遊びや体を動かす楽しさを1人でも多くの子ども達が感じられる体育の授業を目指していきたい。
・これまでの授業でも、体の構造を考えながら子ども達に説明をしていたが、分かっていなかったことや新たなことを知ることができた。午前中の講義では、なぜ足が速くなるのか、その根拠を聞くことができ、とても勉強になった。午後の実技では、自身の身体が思うように動かないこともあり、苦手な子の目線で考えることができた。明日以降の授業づくりのヒントをたくさんいただいた。
・学習指導要領には、子ども達の発達に応じた学習内容が書いてあることがわかった。授業を考える際、小学校(低・中・高)と中学校の9年間を見通すことで、授業のめあても具体的かつ明確になる。例えば、ハードルを教えるのではなく、高学年のハードルでは、何を求めるのか、さらにそれを教えるために、低・中学年で何を学んできたのか、中学校で何を学ぶのかを知っておく必要がある。9年間を見通して豊かなスポーツライフの実現になるよう努めたい。
8月29日(金) ⅢC1305 (高)理科教育講座
講 義:科学的に探究するために必要な資質・能力の育成
京都教育大学 名誉教授 村上 忠幸
演習・協議:探究の過程を取り入れた授業づくり
・観察、実験を中心とした授業プランの作成
京都教育大学 名誉教授 村上 忠幸
〇講義では、新しい時代の探究活動と教師のすがたについてお話いただくとともに、理科に関する探究活動を実際に行うことで、科学的に探究するために必要な資質・能力の育成に向けた授業の在り方についてイメージを持つことができました。
〇演習・協議では、受講者が興味・関心を持っている探究活動のテーマを生かした授業プランの作成を通して、探究の過程を踏まえた授業づくりについて理解を深めることができました。
〇研修全体を通して、探究の過程を取り入れた観察、実験の授業づくりの視点を身に付けることができました。また、主体的で協働的な探究活動の在り方について理解を深めることができました。
8月29日(金) ⅢC1304 (高)数学科教育講座
講 義:高等学校における「統計的な内容」の充実をめざした授業づくり
立正大学 教授 渡辺 美智子
演習・協議:学習指導要領における「統計的な内容」に対応した授業の工夫
〇講義では、今後の社会において、統計的思考力及び情報活用能力を育成することの必要性について、お話しいただきました。
〇演習・協議では、「統計的な内容」における指導の工夫について協議を行うとともに、指導の充実に向けた実践的な授業展開について考察しました。
〇一日の研修を通して、生徒の主体的な学びを実現するための統計教育の指導の在り方と今後の授業づくりの視点について、理解を深めることができました。
8月20日(水)ⅢC1302 (高)地理歴史科・公民科教育講座A
講 義 :「問い」を中心に構成する学習の展開
ー「問い」を生かした授業づくりの理論と方法ー
兵庫教育大学 名誉教授 原田 智仁
演習・協議:探究的な授業を考える
ー「問い」を中心に構成する授業づくりー
〇午前は、「問い」を生かした授業づくりの意義や、「問い」を構造化し探究的な学びにつなげていく方法について講義いただきました。
〇演習・協議では、「問い」を中心とした授業づくりに取り組み、生徒の深い学びにつなげていく方法を考察しました。
〇一日の研修を通して、自身が行ってきたこれまでの授業を振り返り、今後の授業実践について考えを深める機会となりました。
8月20日(水)ⅢD1503 発達障害の可能性のある児童生徒といじめ問題講座
〔研修の概要〕
講義・演習:発達障害の可能性のある児童生徒のいじめ問題の理解と対応
・いじめ問題の現状への理解
・学齢期におけるいじめと発達障害の可能性のある児童生徒の関わり
兵庫教育大学大学院 教授 井澤 信三
講義・演習:いじめ未然防止のための児童生徒の関係づくり
・互いに認め支え合う集団づくりに生かせる「いじめ未然防止プログラム」の活用
〔受講者の感想〕
- 午前の井澤先生の講義では、受け持つ生徒を思い浮かべ「あの生徒にはこれを活用してみよう」と考える時間を持つことができました。発達障害のある方の話を聞き、視覚支援等の大切さに改めて気付くことができました。発達障害のある子どもに寄り添って、子どもの視点で環境を見直していくことを大切にしたいです。
- 発達障害のある児童の特性、感じ方、考え方をまずは教員が理解して、その子の思いや困り感をつかむことが大切だと思いました。普段の何気ないからかいや、不満からいじめに発展する可能性を考えて、適切な関わりができるよう学級づくりをしていく大切さを改めて感じました。
- いじめ未然防止プログラムは、自校種のプラン以外にも実際に使えそうなものが多くありました。今回学んだいじめ未然防止プログラムを子どもの実態に合わせながらアレンジし、積極的に活用していきたいと思います。特に特別活動と関連付けた授業実践を行ってみたいと思いました。
8月7日(木)ⅢC1314 (高)情報科教育講座B
演 習 データベースの活用
・データベースの基本
・データベースを活用した問題解決の方法
演 習 プログラミングによる機械学習
〇午前は、データベースの活用について、Google Colabのアプリケーションを使い、ブラウザから直接Pythonを記述する演習を行いました。
〇午後は、プログラミングによる機械学習について、午前の演習を踏まえ、Google Colabでブラウザから直接Pythonを記述し、プログラムを実行する発展的な内容の演習を行いました。
〇一日の演習を通じて、Google Colabを校内の業務にどのように生かすことができるかについて考えることができました。
8月7日(木)ⅢC1301(高)国語科教育講座
講 義:高等学校国語科における探究的な学び
ー自分の考えを広げたり深めたりする授業の在り方ー
安田女子大学 教授 大滝 一登
演習・協議:探究的な学びの実現をめざした授業づくり
・言語活動の充実
〇講義では、高等学校の国語科の授業において求められている授業の在り方について、探究的な学びの視点からお話をいただきました。
〇演習・協議では、受講者が選択した題材について、探究的な視点から考察し、全体で共有を行いました。
〇高等学校の国語科の授業において探究的な学びを取り入れることの大切さと、その実践について理解を深めることができました。
8月12日(火) ⅢG1210 ユニバーサルデザインの視点を生かした授業づくり講座a
【研修の概要】
講 義 ユニバーサルデザインの視点を生かした授業づくり
・全ての児童生徒等が理解しやすい指導方法
桃山学院大学 教授 松久 眞実
演習協議 一人一人の教育的ニーズを踏まえた授業づくり
・各教科等の学びの過程において考えられる困難さへの対応
桃山学院大学 教授 松久 眞実
県立総合教育センター指導主事
講 義 ユニバーサルデザインの視点を生かした授業づくり
・学習指導要領に例示された障害のある児童生徒等への配慮についての事項
を参考にした授業
桃山学院大学 教授 松久 眞実
【受講者の感想】
・準備に時間をかけなくても、発話の工夫や問いかけの工夫などによっても、より多くの児童生徒が理解しやすい環境づくりになっていることを知ることができました。
・授業の導入の入り方、刺激を減らす、静寂の時間を作るなど、クラス全体への支援をまずは充実させることがユニバーサルデザインの授業づくりの一歩であることが改めて理解できました。
・合理的配慮の提供は、障害等で支援の必要な児童だけでなく、全ての子どもたちにとって有用な考え方であるということを改めて確認することができました。
・簡単に取り入れられるものもたくさんあったので、少しずつ試しながら自分の技量を磨いていきたいと思いました。
・講演で、配慮を要する児童にとって、どういう事が良くなくてどういう事が効果があるのかを理由までお話いただいて、とてもイメージしやすく学びに繋がりました。
8月8日(金)ⅢG1213 発達障害のある子どもの就労支援講座
【研修の概要】
講 義 発達障害のある子どもの自立と社会参加に向けた指導・支援 ①」
・発達障害のある子どもの就労に関する現状と課題
国立特別支援教育総合研究所発達障害教育推進センター
主任研究員 榎本 容子
演習・協議 社会的・職業的自立に向けた学校段階での取組の充実に向けて
-就労に際して求められる能力と、自立活動の内容の接点から考える-
国立特別支援教育総合研究所発達障害教育推進センター
主任研究員 榎本 容子
【受講者の感想】
・卒業後の自立と社会参加を見据え、学校段階、小学部のうちから人間性や他者とのコミュニケーション力、基本的生活習慣など自立の基礎となる部分を育めるように支援していきたいと思いました。
・キャリアパスポートを活用して、苦手なことへの対応に関する学びや記録を蓄積することで、就労段階での合理的配慮の提供につながることがよくわかりました。
・本日大切だと教えていただいた「自己肯定感を育てること」や「自己理解をすること」を教育活動に取り入れ、実践していきたいです。
・就労について、小学生ではまだまだ先のことかと思っていましたが、小学校の段階でのことが将来につながることが分かり、日常生活に必要な最低限のことは自分でできるように指導していきたいです。