寄宿舎「黎明寮」で県立大学学生を講師とするアフタースクールゼミが開始(R3.10.4)
後期の始まった10月4日(月)、寄宿舎「黎明遼」に設置された学習室でアフタースクールゼミが始まった。
同じ「黎明寮」に住んでいる兵庫県立大学理学部の学生を講師に招いて、生徒が問題集を説いて解らないところを質問する寺子屋形式で実施し、学習習慣の確立と学力向上を図ることを目標としている。
月曜日は理科(物理・化学・生物)、火曜日は数学、水曜日は英語と、各教科週1回20時30分から22時までの90分間実施する。12月末までに各教科10回ずつ実施することとなる。(祝日等で実施できない場合は、木曜日が予備日)
初日の今日は理科を実施し、講師の学生全員が自己紹介をして生徒の出席を取ってスタートした。最初は、生徒も講師の学生も緊張して質問する生徒が少なかったが、だんだんと慣れてどんどん質問をするようになり、参加した17人の附属高校生が熱心に取り組んだ。
講師の学生は、設置されたホワイトボードを使って解説したり、隣で熱心にヒントや重要なポイントを教えながら理解させる状況で丁寧に対応していた。あっという間に90分が過ぎて、22時の終了時間がきても、まだ何人も手を上げて質問をしているといった状況であった。
終了後に生徒に感想を聞くと、「学校の授業でわかならかったところが、よくわかった。」「最初は緊張したけれどだんだん慣れてきて、わかるように丁寧に説明してもらって良かった。」「学習室の雰囲気が良く、これからも頑張れるような気がする。」「アフタースクールゼミで引き続き頑張りたい。」など、受講してよかったという感想ばかりであった。
講師の学生に聞くと、「高校生がそのように思ってくれるのは大変嬉しい。」「教え甲斐がある。」などと好印象であった。同じ寮でも普段は交流のない兵庫県立大学の学生と高校生が別の形で高大連携が実現していると感じた。
今回は3教科で延べ66人(実人数37人)の高校生がアフタースクールゼミに登録して、今年度中は試行でのスタートであるが、来年度からは、中学生の本格入寮も始まり、アフタースクールゼミを通して中高大連携が実現し、黎明寮がさらに素晴らしい寮になることを、大変楽しみに思っている。
今回設置した、別の個別学習室でも、今年度から試行で入寮している附属中学生5人をはじめ、附属高校生が熱心に自主学習に取り組んでいた。
アフタースクールゼミが定着して、寮生にとって魅力ある取り組みとして活用し、新設した学習室が生徒の頑張りを後押しできることを願っている。
校長 小倉 裕史