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人と自然科 地域自然保護1年間の集大成 ありまふじ夢プログラム実施

 12月17日(火)人と自然科学校設定科目(有馬高校人と自然科にしかない科目)3年生地域自然保護の授業で、1年間の集大成となる、ありまふじ夢プログラムを有馬富士公園で実施しました。

 R6入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf 

 「地域自然保護」の授業では県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに、自分の特技を生かした公園の自然を感じてもらうための体験プログラム『夢プログラム』を生徒自身が企画し、実践する授業を行ってきました。以下今年度1年間を振り返る関連記事のバックナンバーです。

 『地域自然保護』今年もスタートしました

 現地フィールドワークその1 有馬富士公園について知る

 現地フィールドワークその2 里山を存分に楽しむ

 現地フィールドワークその3 里山管理を体験する

 現地フィールドワークその4 有馬富士公園の昆虫を調査する

 現地フィールドワークその5 有馬富士公園の『ひみつ』を探ろう

 ありまふじ公開セミナー 中間発表会を行いました

 そしてこれらの学びを糧として、夢プログラムを企画します。有馬富士公園は、遊びの王国を利用する小さなお子様を連れた家族連れ、環境学習で利用する小学生、散歩のために利用する年配の方・・・とたくさんの地域の方が利用されていますが、中高生の利用が少ないという現状があります。ということで、今年の夢プログラムのテーマも『高校生に有馬富士公園の魅力を発見してもらうためのプログラム』としました。当日に向け、ディスカッションを重ね企画書を作成。公園を何度も訪れ、材料の調達や下見、リハーサルも繰り返しました。

 

 いよいよ夢プログラム本番。当日の天候は晴れ。絶好の夢プロ日和です。ホストとなる3年生は一足早く公園に到着。3か月間かけて準備してきたプログラムの成功に向け、最終準備を進めます。

 

 12時ごろ、本日のゲストの到着です。この日ゲストとして迎えたのは、来年度『地域自然保護』の授業を受講する予定の人と自然科2年生19名です。全員楽しむ気満々です。開会式で注意事項を聞いた後、早速スタートです。

 

 まずは今回の夢プログラム体験中、同時並行して行われる「~油断禁物QRコードを見つけまSHOW!!!~」について説明を受けました。

 有馬富士公園内の他チームが活動する導線上に、QRコードが印刷された有馬富士公園に生息している動物や植物の小さな看板が隠されており、ゲストは見つけながらこの日のプログラムを体験していきます。QRコードを読み取ると、その動物や植物についての詳しい説明が閲覧できます。最終的に多く発見した班が優勝。今回は25枚のQRコード看板が隠されてるとのこと。一瞬たりとも気が抜けませんね。

 さて、ここからはA班・B班に分かれて体験です。まず一つ目の夢プログラムは『学んで遊ぼう 有馬富士』です。有馬富士公園の里山管理で出た間伐材を使って、モルックを手作りで作成します。まずは、公園が見渡せる自然学習センター屋上で、公園の里山管理について説明します。自分たちが経験した里山管理方法や里山の活用方法について話をし、この夢プログラムの意義を説明しました。

 そしていよいよモルック(投げる棒)づくりです、あらかた仕上げておいた様々な形の間伐材の中から好きな形を選び、やすりで整えていきます。(大きさもバラバラなのが今回の有馬富士ver.の特徴です。あとのゲームに影響してきます。)

 そして電気ペンを使って、イラストや名前を焼き付けていきます。愛着がわきますね。

 そしていよいよ競技開始。今回は特別30点ver.で行いました。里山管理で出た間伐材で作ったスキットル(1~10の数字が書かれたピン)をmyモルックで倒していきます。1本だけ倒れたらそのスキットルに書かれている数字が加算され、複数本倒れたら倒れた本数が得点となり加算されます。そして30点を超えたら再び15点まで逆戻り・・・が今回の特別ルールです。

 大きいモルックを選んだらスキットルに当たりやすいですが、狙っていないピンも倒してしまいます。一方小さなもルックを選んだ人は、当たりにくいですが狙った数字のスキットルだけ倒しやすいというメリットもあります。かなり面白いゲームとなり、ゲストは大盛り上がりでした。

 ちなみに競技の合間も、隙あらば「~油断禁物QRコードを見つけまSHOW!!!~」のQRコードを見つけます。発見したようです。生き物に関する詳しい情報がみられましたね。

  大盛り上がりのモルック大会が終わり、次のプログラム「プリンセス山中を助け出せ~迷宮入りの有馬富士~ 真実はいつも一つ」です。今大人気の謎解きゲームの有馬富士公園ver.です。あまり中高生が足を踏み入れない『野鳥の生態園』をしっかり観察、満喫してほしいという想いでプログラムを企画したそうです。

 広場内の4カ所に画用紙に書かれた謎解きが掲示されていて、謎解きに成功したらカギをGETでき、有馬富士公園に何年も閉じ込められている山中姫を助けるための南京錠を開錠できます。ストーリー性は抜群ですね。

 なかなか難問ぞろいで時間がかかりましたが、無事4つのカギを手に入れることができ、山中姫を助け出せた・・と思ったら最後の一つのカギが・・・ラストの難問がなんと山中姫から出題です。

 

 無事謎解きを完了し、山中姫を助けることができました。ご褒美に寒さを和らげるための温かいコーンポタージュとわかめスープを振る舞われました。身に沁みますね。

 

 さて、パークセンターに戻り・・・忘れてはいけません。「~油断禁物QRコードを見つけまSHOW!!!~」の結果発表です。A班が21問、B班23問。でBチームが優勝です。有馬富士公園の自然にカモフラージュされ、見つけられなかったQRコード看板もあったようです。ゲストは探しながら歩いたことで、普段公園内で気にしない部分も見ながら散策できたようです。

 

 楽しかった時間もあっというまに過ぎていき閉会式。ゲストの2年生は大満足でタクシーに乗り、学校に帰っていきました。『どのプログラムも設定がしっかりしていた』『楽しみながら有馬富士公園の自然を感じることができた』『来年先輩方にようなプログラムが企画できるか不安だけど頑張りたい』など高評価で、とても充実した、時間だったようです。

 

 頑張った3年生も、この日で有馬富士公園での活動は終了です。最後にシンボルツリーの前で集合写真を撮りました。

 

  ホストを務めた3年生の皆さん、夢プログラム実施いかがでしたか?今年の夢プログラムは本当に素晴らしく、このまま公園で一般の方向けにもできるようなクオリティーであったと授業担当者は感じました。次回の授業ではプログラムの振り返りを行い、今回行った夢プログラムの内容んついてまとめた模造紙を作成しましょう。(作成した模造紙は完成次第、有馬富士公園内にある、三田市自然学習センターに展示させていただく予定です。)

 最後にお世話なりました関係者の皆さま、本当にありがとうございました。