新年度ご挨拶
みなさん、こんにちは。
例年と比べ春の訪れが少し遅れたこともあり、先日行われた第46回入学式では、校門の桜もちょうど満開を迎え、新入生320名の入学を祝福してくれました。改めて新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。保護者の皆さまには今後とも本校教育にご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
さて、昨今の社会情勢や大学入試をはじめとする学校教育を取り巻く環境の急激な変化は、これまで私たちが考えていた価値観を大きく揺さぶっているように思います。象徴的なのはここ数年いわゆるZ世代、デジタルネイティブと呼ばれる生まれたときからスマホが身近にあり、SNSを通じたコミュニケーションに慣れ親しんでいる世代の子どもたちが高校生の中心になっているという現実です。もちろん今後社会に出て行く上でデジタル社会への対応が不可欠ではあるものの、AIでは代替し得ない能力の開発が特に学校教育に求められるようになっています。
そのような中、本校が設置している「人と環境類型」(略してヒトカン)は10年以上にわたり、いのちと未来を大切に思い行動できる人づくりをコンセプトに、地域社会を基盤としていずれグローバルに活躍できる創造性豊かな人材の育成に努めてきました。自分で課題を見つけ、仲間と協力してその課題の解決に向けて試行錯誤し、自分なりの答えをしっかりと説明できる力の育成を図ってきました。そのプロセスは類型以外の普通科の学びの中にもしっかりと生かされています。
本校は伝統的に文武両道、特に部活動が活発なのはご存じのとおりですが、校訓である「克己 努力 協同」のことばのごとく、強い意志と日々の鍛錬を基本にともに助け合える強くて優しい生徒たちの学び舎です。そして「青春の夢に忠実であれ」というスローガンには、一度きりの高校時代、青春時代を悔いなく楽しめとメッセージが込められています。この言葉どおりに、在校生の皆さんには明石清水高校の生徒として夢と誇りを持ち、充実した高校生活を過ごしてください。また、保護者の皆様や清湧会の皆様とも引き続きしっかりと連携しながら、今年度も教職員一同力を合わせて生徒たちを見守り導いて参りますのでどうぞよろしくお願いします。
令和7年4月吉日
兵庫県立明石清水高等学校長 福浦 潤