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2025年9月の記事一覧

9月9日(火) ⅢC1322 (高)福祉科教育講座

 

 講    義:介護現場における介護テクノロジーの活用
         関西学院大学大学院 非常勤講師  生田 正幸

演習・協議:ICTを効果的に活用した「福祉情報」の授業づくり
       

〇講義では、様々な視点から介護現場の現状や今後の予想される状況、また介護テクノロジーの導入と活用の課題について分かりやすくお話しいただきました。

〇演習・協議では、「福祉情報」の授業づくりにおける具体的な指導方法について協議を行うとともに、今後の福祉分野における情報活用の指導の在り方について、理解を深めることができました。

〇一日の研修を通して、介護現場における介護テクノロジーの導入と活用ができる人材育成に向けて、学校が果たすべき役割を考える機会となりました。

9月3日(水)ⅢC1101【(小)国語科授業実践講座】

【講義】国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力の育成に向けた「読むこと」の指導と評価

神戸女子大学 教授 吉川 芳則 

  

【発表】児童の学びを振り返り、学習や指導の改善に生かす工夫

丹波市立竹山小学校 主幹教諭 村上 智一

 

 【演習】「考えの形成」に向かう文学的な文章の授業づくり

 

 <受講者の感想>

・講義で「子どもたちが文章の中から引用をしないで発表をするのは、思いを答えるだけの道徳と同じである」というお話が心に残りました。教科書の中からどうしてそう思ったのかの根拠を引っ張り出して答えられる力を身に付けさせられているだろうか?と自分の授業を振り返り考えました。正直なところ、不足していたと反省をしました。言葉の力を付けさせたいと思って授業を計画しているつもりでしたが、できていないことがあるなあと気付きました。今日の講義で得たことをこれからの国語科の授業づくりに生かしていきたいと思います。

・吉川先生の「良質な発問が良質な読者を育てる」という言葉が心に残りました。児童の中には行動描写や様子を表した描写から心情を読み取ることが困難な児童がいます。そんな児童のためにも読みは丁寧に行わないといけないと感じました。村上先生の児童の考えたことや疑問に思ったことを次の授業の課題にしてみんなで共有していく方法がとても素敵だと感じました。

・これまでも根拠を明確にすることの大切さは理解していましたが、徹底させることができていなかったように思います。言葉にこだわり、イメージ化させることをもっと取り組んでいきたいと思いました。また、午後の演習では、大造じいさんが銃を下ろした理由を問う発問について、自分一人で考えていたら、そのまま発問していると思います。今回のように誰かに突っ込まれることで、発問を精選することができるのがよいと思いました。

 

 

9月4日(木)ⅢG1211 特別支援教育の視点を取り入れた体育指導講座 -障害のある子どもへのスポーツ指導ー

 

            

【研修の概要】

講 義  特別支援教育の視点を取り入れた体育指導

     ・すべての子どもが参加できる授業づくり

     ・肢体不自由や重複障害のある子どもの障害者スポーツ

      大阪体育大学 准教授 曽根 裕二

実 習  アダプテッド・スポーツの体験を通した障害理解

      大阪体育大学 准教授 曽根 裕二

 

【受講者の感想】

・プレーヤーがスポーツに適応するのではなく、スポーツがプレーヤーに適応するという考えをもとに、人、もの、ルールの工夫によって誰もが楽しむことのできる授業を創っていきたいと思いました。

・体育の授業が、生涯にわたってスポーツを楽しむ力を育むとう役割をつくっていることを改めて実感しました。

・ルールや、活動内容に児童生徒を合わせるのではなく、目の前にいる児童生徒にどうやったらその子が楽しめるかを考えていくことが大切だと思いました。

・子どもの実態から出発し、ルールを子どもの理解や状況に応じてアレンジすることが、楽しく学ぶと言うことにつながるということだと体感できました。

9月3日(水) ⅢG1203 インクルーシブ教育システムと合理的配慮の基礎講座

 

【研修の概要】

演習・協議  ICF(生活機能・障害及び健康の国際分類)に基づく指導・支援

        県立総合教育センター特別支援教育研修課 指導主事

講義・演習  インクルーシブ教育システムの推進

        立命館大学 教授 村田 観弥

 

【受講者の感想】

 合理的配慮は、障害者の侵害された人権を回復するための手続きであることを知り、社会モデルや人権モデルの考え方が大切だと思いました。

 本人自らが合理的配慮を意思表明できるように促していくことも、教師に求められる専門性であることを知りました。

 インクルーシブ教育システムが、同じ場所で学ぶということだけでなく、整備されるべき環境を整えるという意味を含むことを今日知りました。

 障害の社会モデルの考えに基づいて、合理的「環境調整」を推進できるようになりたいと思いました。

 

9月2日(木)ⅢC1113(小中)体育科・保健体育科授業実践講座【b日程】

【講義】豊かなスポーツライフを実現する資質・能力を育成する授業づくり

    ー課題を見付け、その解決に向けた学習過程-

       兵庫教育大学大学院 教授 筒井 茂喜

 

【発表】発達の課題を踏まえ、系統性や運動の特性を意識した「走・跳の運動」・「陸上競技」の授業実践

       丹波市立青垣中学校 主幹教諭 大槻武志

 

【実習・協議】児童生徒が、自己や仲間の課題を発見し、合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するするための授業づくり

 

〈受講者の感想〉

 ・私自身(特別支援学校)の体育の授業は、教科の専門性より、みんなで楽しく活動をすることが目標になりがちであったが、本日の講義を受けて運動メカニズムや学習指導要領など根拠を基にした授業の大切さを感じた。今後は、特別支援教育の視点だけではなく、教科の専門性も学び続け、両輪で授業をつくっていきたい。また、運動遊びや体を動かす楽しさを1人でも多くの子ども達が感じられる体育の授業を目指していきたい。

・これまでの授業でも、体の構造を考えながら子ども達に説明をしていたが、分かっていなかったことや新たなことを知ることができた。午前中の講義では、なぜ足が速くなるのか、その根拠を聞くことができ、とても勉強になった。午後の実技では、自身の身体が思うように動かないこともあり、苦手な子の目線で考えることができた。明日以降の授業づくりのヒントをたくさんいただいた。

・学習指導要領には、子ども達の発達に応じた学習内容が書いてあることがわかった。授業を考える際、小学校(低・中・高)と中学校の9年間を見通すことで、授業のめあても具体的かつ明確になる。例えば、ハードルを教えるのではなく、高学年のハードルでは、何を求めるのか、さらにそれを教えるために、低・中学年で何を学んできたのか、中学校で何を学ぶのかを知っておく必要がある。9年間を見通して豊かなスポーツライフの実現になるよう努めたい。