7月11日(火) ⅢC1114 (小中)道徳科授業実践講座 (a)
講 義
対話を通して深い学びをめざす指導と評価
兵庫教育大学大学院 教授 谷田 増幸
発 表
深い学びをめざす道徳科の授業実践
姫路市立山陽中学校 教諭 河野 雄司
演 習
深い学びをめざす授業づくりと指導の改善につながる評価
(受講者の感想)
・谷田先生の講義から、深い学び、対話的な授業について学びました。教材「ヒキガエルとロバ」を読んで、班別協議をするなかで、主人公、変化した場面などを考える時間が非常に有意義でした。また、河野先生の発表を受けて、終末の場面で、価値の押し付けをしないことや、オープンエンドで終わることを聞き、たいへん勉強になりました。評価に関する演習では、「自己を見つめ、多角的・多面的に考える視点に照らして」評価することを今まで考えたことがなかったため参考になりました。
・教材分析では、改めて教材に描かれている人間の生き方や、そこに含まれる道徳上の問題をしっかり読み取ることが大切だと感じました。授業の「ヤマ」を見付け、道徳的価値に迫る中心発問を考えていきたいと思いました。深い学びをめざすには、他者との対話により考えを広げたり、問い返しにより深く立ち止まって考えさせたりすることがとても重要だと強く感じました。
・授業実践発表では、河野先生が沈黙を恐れないことが大切だと話されており、本当にその通りだと思いました。児童の発言が止まると発問を次々に出してしまいます。すると児童は何を問われているのかが分からなくなり、より思考が止まってしまうことがよくあります。児童が考える時間を確保し、じっと待つことを心掛けて授業をしていきたいと思いました。道徳の評価については、二つの視点に基づいて児童の振り返りに対して励みになるようなコメントをしていくことが大切だと分かりました。また、振り返りだけで児童を見取るのではなく、授業での発言なども含めて総合的に評価していくことの大切さにも気付くことができました。