体育祭に寄せて
 今年度は、未だ終息を見ないコロナ禍の影響を受け、多くの教育活動が中止になる中、本日、令和2年度体育祭が、皆さんの知恵を集結し、工夫しながら開催できますこと、心より嬉しく思っています。また、早朝より、人数制限にご協力いただきながら、多くの保護者の皆様にお越しいただいておりますこと、深く感謝申し上げます。
 さて、皆さん、いよいよ本番の日がやってきました。これまで、生徒会を中心に多くの時間とエネルギーをかけて準備されてきたことを、「する」「みる」「ささえる」、それぞれの立場・場面で、悔いの残らぬよう存分に発揮してください。
 「スポーツ」ということばの語源は、ラテン語で“楽しむ”という意味が含まれています。この「スポーツ」を中心とした身体活動に、全校あげて取り組む「体育祭」を、仲間とともにしっかり盛り上げ楽しみ、生涯忘れることのない、思い出深い一日にしてください。
 全員が、安全で安心して“楽しむ”ために設けられた「ルール」の下、勝敗を競う場面では真剣勝負!・・・全力で臨まない失礼は許されません。しかし、勝敗が決すれば“ノーサイド”、互いに敬意を払い、健闘を讃え合う!・・・これこそが何より尊い、スポーツの真髄です。
 本体育祭が、友高生の“結束力”、そして一人一人の“総合的人間力”をさらに向上させるとともに、ご観覧の皆様に友高生の“輝き”に触れていただくことで、元気と勇気を与えられる機会となりますよう祈念しています。
 終わりに、育友会をはじめ、体育祭の開催にあたりご尽力いただきました皆様に厚く御礼申し上げ、挨拶とします。

令和2年9月28日
    県立須磨友が丘高等学校長 川崎 芳徳