日誌

2010年11月の記事一覧

ベリーズからのメッセージ  その3


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   JICAのシニア海外ボランティアとして、平成21年8月から、中米の国、ベリーズに赴任している本校の平見先生からのメッセージ第3弾です。
   焼酎「いいちこ」の2010年度のCMにベリーズ(BELIZE)の映像が使われています。コバルトブルーの海がとても美しい国です。  
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今回は、僕が行っている活動のうち、サイエンス・ショー・プロジェクトを紹介しようと思う。
ベリーズに限ったことではないが、多くの発展途上国の教育は暗記中心で展開されている。
小学校の理科の授業でさえ、先生が黒板に板書したことを暗記するだけの授業が延々と展開されている。
当然、子供たちにとって理科は難しく面白くない科目の代表格で、カリブ海沿岸諸国で実施されている統一テストでも平均点が極めて低い状況である。
そこで、まず理科を学ぶ楽しさを子供たちに伝えようと、手作りの実験器具を使ったサイエンス・ショーを企画した。
添付の写真は、その様子を写したものである。
 
 
実験風景
上 マグデブルグの半球
  (中の空気を抜き、気圧による力の大きさを確かめる装置。半球に少量の熱湯を入れ、もう 
   一つの半球をかぶせ密閉する。それに水をかけ、冷やしてやると球の中の蒸気が凝縮
   し水に変わり、圧力が下がり半球どおしがくっ付いて離れない。)
 
下 ペットボトルロケット 

この表情が物語っているように、訪問した小学校の子供たち全てがサイエンス・ショーを楽しかったと答え、以下のようなコメントを書いてくれた。
 This presentation was very good and it was cleared to understand.
 I love science now. He makes it so fun.
 It was an intelligent experiment that I've never seen. I want to learn more about 
  science.
 I learned a lot of science. It is so interesting. I think I can do harder and learn more
   about science.    I wish I can be a science teacher.
 The scientific experiment show was very amazing and it made me more interested in
  science.
 I want to be a science teacher just like you.
 You encourage me even more to study for science.

 この企画も、教育省に対する再三のプレゼンテーションにもかかわらず、この手作り実験を認めず、普及のための活動をサポートしてもらえない状況の中で、新たな一手として始めた活動だ。しかし、子供たちの笑顔やこれらのコメントにどれほど助けられたことか…
 そして、この活動が新たなステップに繋がることになるのである。この話は、次回に報告しますね。
 プロジェクトを企画・提案から実施にいたるまで、自分自身の手で創り上げていく。うまくいかない苛立ちが続く中で、小さな成功が心の支えとなって次へのモチベーションへと繋がっていく。
 残り6ヶ月、こんな感動を皆さんと共有できるよう、もう少しここで本気で頑張ってみようと、この文章を書きながら心に誓っています。

 それでは、またね。