兵庫県高等学校教育研究会科学部会のWebサイトを訪れていただき、ありがとうございます。本サイトは、本会活動を外部の方々へ紹介することと、内部連絡を行う二つの目的があります。ご覧いただく際は、この目的をご理解いただいてご覧いただくようお願いします。

 兵庫県は、古く大正年間にすでに、理科教育のために教員が集まって研究を行うことを始めていたようです。このような長い伝統を生かしながら、先端科学技術を担う次世代の人材育成を進めるため、国内外の理科教育関係者と情報交換を行っていきたいと思います。このWebサイトもその一助となればと思います。どうぞよろしくお願いします。

本部からの新着情報
12月6日(金)、神戸市総合教育センターで、令和6年度科学部会研究発表大会及び講演会を実施し、91名の参加がありました。 講演会では文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の小林一人氏に「生徒の資質・能力を伸ばすデザイン」と題してお話し頂きました。「賞が取れなかった生徒をどう評価するか、涙ポロポロの生徒」を考えながら、「生徒のどんな力を伸ばしたいか」を頭に浮かべて聞いて欲しいという言葉からスタートしました。 「「令和の日本型教育」の構築を目指して」、「理科学習指導要領のポイント」では、日本の全ての学校に「理科室」があるという環境について触れられ、「生徒が○○できるようになればよい」という学習指導要領であり、「科学的に探究」のキーワードも教えて頂きました。「ICTの効果的な活用」では、「観察、実験の代替ではない」ことに触れて具体的な実験を例に話して頂きました。「「指導と評価の一体化」のための学習評価」では校内研修動画の紹介や観点別学習状況の評価の留意点を伝えて頂きました。私たちが評価に困っている「「主体的に学習に取り組む態度」の評価について」についても丁寧に説明頂きました。最後には、「今後の...
10月23日(水)生物部会と合同で、兵庫県立総合教育センターと県立社高校において、「若手から中堅理科教員のための観察・実験研修会」を実施し、90人の参加がありました。物理、化学、地学、生物の各3講座と実習1講座の全13の講座で実施し、講師の13人による準備や指導をはじめ、実習教員のご協力のもと、校長も含めて122人の参加の盛大な研修会が実施できました。講座のあと、各教科で情報交換を行い、終了しました。 終了後にアンケートを取りましたが、肯定的な意見が多く、来年度以降も工夫して実施したいと考えています。教員採用候補者試験の理科の2次試験に今年度から実験が廃止され、科学部会の役割は益々重要になってきます。観察・実験を重視して、科学的な探究活動に取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願い致します。 R6観察・実験研修会実施要項.pdf R6若手中堅観察実験研修会アンケート集計.pdf                                                                      
 8月7日(水)~9日(金)に工学院大学新宿キャンパスにおいて、令和6年度全国理科教育大会東京大会・第95回日本理化学協会総会が実施されました。  初日の7日は、全国理事会の後、文部科学省講話、研究代表者会議並びに研究協議会が行われました。文部科学省講話は、文部科学省初等中等教育局教科調査官の小林一人氏から「これからの理科教育を考えるー個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指してー」と題して、現在文部科学省で話題になっている話を中心に、日本の女子の理工系進学者がOECDの中で最低であることや探究について、観点別学習状況の評価など、興味ある話の講演でした。(文科省講話資料はあとに掲載)  2日目の8日は、開会式のあと、理科教育功労者表彰がありました。兵庫県からは、県立小野高等学校の小倉裕史校長と県立御影高等学校の秋山衛教諭が受賞しました。(功績の推薦書文の内容はあとに掲載)  また、記念講演は工学院大学情報学部の田中久弥教授から「DXの本当の意味は何か。DX実践ラボの取り組み」と題して、現在話題のDXについてわかりやすく講演を頂きました。午後からは、実験講習会が行われたあと、9つの分科会に分...
 7月5日(金)、科学部会総会が実際され、生物部会と合同で合同講演会と施設見学が行われ、生物部会と合わせて約200人の参加がありました。  神戸学院大学ポートアイランドキャンパスでの合同講演会では、神戸学院大学薬学部学部長のの岸本修一教授から学部紹介の後、有機反応化学研究室の村上遼助教から「海水からCO2を直接吸収する『カーボンニュートラル』」という演題で講演を頂きました。研究の難しさと環境に役立つ最先端の取組を興味深く聞かせて頂きました。  総会では、神戸支部長の県立神戸甲北高校の足立幸謙教頭の司会で、会長の県立小野高校の小倉裕史校長と、県教委高校教育課の井俣由貴史指導主事の挨拶で始まり、淡路支部長の県立津名高校の仲山恵博校長の議長で、令和5年度の事業報告と会計報告・監査報告、令和6年度役員、令和6年度事業計画と予算案について協議され、会長の小倉校長と事務局長の小野高校の長尾浩平教諭から説明があり、議事はすべて可決されました。  午後からは、神戸学院大学薬学部の施設見学と、理化学研究所計算科学研究センター「富岳」の見学を行いました。薬学部の何千万円の実験機器や研究室の説明を受けて薬学部の...
支部からの新着情報
  キッコーマン食品高砂工場の見学をしました 令和6年10月28日(月)、令和6年度東播磨支部総会と研修会を、高砂市にあるキッコーマン工場の施設(もの知りしょうゆ館)で行いました。14時からの日程でしたが、前半の約40分間で、令和5年度事業報告や会計決算報告及び令和6年度事業計画と予算について協議し、後半14時40分からの研修では、キッコーマンの工場見学と説明を受けました。 総会を行った「キッコーマンもの知りしょうゆ館」では、日本を代表する調味料と言える『しょうゆ』の歴史や製造工程、その他たくさんの醤油の知識が得られる展示も見学しました。研修会のはじめに、しょうゆの製造工程を映像で紹介していただき、その後、広大な工場敷地を説明を受けながら歩いて見学しました。工場入口では、人の背丈を遙かに超える高さの昔使用されたもろみ桶の大きさに圧倒され、円型製麹で、3日間かけてしょうゆ麹ができる様子に見入り、圧搾の過程では、もろみを搾る工程を見学し、周辺に濃密に漂うしょうゆの香りに改めて日本伝統の調味料の存在を実感しました。 しょうゆ醸造における科学的な視点のみならず、工場経営やどこの職場でも共通する働き方改革につ...
標記の会を下記の予定で開催します。参加申込が11月15日(金)までとなっております。振るってご参加ください。  1 日 時  令和6年11月29日(金) 14:00~16:00 (受付 13:40~) 2 場 所  米谷紙管製造株式会社         〒679-4311 たつの市新宮町宮内176 3 日 程  13:40 受  付        14:00 総  会            (1) 令和5年度事業報告・会計報告               (2) 令和6年度支部役員             (3) 令和6年度事業計画案・予算案             (4) その他        14:40 研修会            講演および施設見学等             米谷紙管製造株式会社 代表取締役社長 米谷 啓和 様                        営業業務部部長 伊藤  甲 様        16:00 閉  会      
令和6年度兵庫県高等学校教育研究会科学部会 神戸・淡路支部合同研修会並びに神戸支部総会・研究発表会   1 日 時  令和6年10月17日(木) 14:00~16:30 (受付 13:30~) 2 場 所  株式会社コベルコ科研 6号館_646会議室         〒651-2271 神戸市西区高塚台1-5-5  3 次 第   (1)開会挨拶 14:00~14:05  (2)合同研修会 14:05~15:30      会社概要説明・工場見学 等  (3)神戸支部総会 15:35~16:00    ① 支部長あいさつ                  ② 出席者自己紹介    ③ 令和5年度活動報告・決算報告    ④ 令和6年度支部役員(案)           ⑤ 令和6年度事業計画(案)及び予算(案)    ⑥ その他    (4)研究発表会 16:00~16:30    ① 兵庫県立須磨東高等学校 飯田 洋祐 教諭     「物理の授業の実践報告-ダイナミックな演示で生徒の学ぶ意欲をかき立てる授業を目指して-」    ② 兵庫県立神戸高等学校  浮田 裕 教諭     「高校物理基本実験講習会と物理実験器の開発の経緯」    ③ 兵庫県立舞子高等学校  壷井 宏泰 教諭       ...
令和6年度 兵庫県高等学校教育研究会科学部会 神戸・淡路支部実習教員研修会 1 日時   令和6年8月19日(月) 13:00 ~ 16:30 2 場所   国際くらしの医療館・神戸          〒650-0047 神戸市中央区港島南町1-3-1          TEL 078-303-0031 3 日程   受 付  13:00 ~ 13:30        開 会  13:30        研 修  13:30 ~ 16:30        閉 会  16:30 4 研修内容  (1)講義『再生医療よもやま話』               エア・ウオーターグループ アエラスバイオ株式会社                       取締役 細胞加工部 部長 久保秀樹氏          (2) 施設見学          (3)協議             ・令和6年度神戸・淡路支部実習教員研修会について             ・令和7年度神戸・淡路支部実習教員研修会について             ・実験および実習に関する意見交換         (4)諸連絡          (5)その他
令和6年度兵庫県高等学校教育研究会科学部会 神戸支部研修会   1 日 時  令和6年5月16日(木)9:30~12:00 (受付 9:00~) 2 場 所  川崎重工業株式会社/神戸水素CGSエネルギーセンター(神戸水素発電所)        〒650-0046 神戸市中央区港島中町8丁目3        TEL (080)9592-7049 3 日 程      (1)開会挨拶   9:30~9:35 (2)合同研修会  9:35~12:00           会社概要説明・工場見学 等 (3)閉会挨拶   12:00  
2023年度神戸大学附属中等教育学校授業研究会・SSH報告会 研究協議会(理科)・SSH分科会(理数科)兼2023年度兵庫県高等学校教育研究会科学部会神戸支部研修会を開催しました。   1 日 時   2024年2月11日(日)14:20~15:10公開授業                  15:20~17:00研究協議 2 場 所   神戸大学附属中等教育学校 3 内 容  ①公開授業       科学総合Ⅰ(生物基礎)において生態系をテーマに身近な植生について、遷移やバイオームの知識と進化の観点を活用して、マクロ生物の見方を深める内容でした。       ②研究協議        公開授業について協議を行った後、「国際的視野を持ち、真理探究の精神に富んだグローバルキャリア人を育成するカリキュラムと評価方法の研究 ―資質・能力をどのように育成し、どのように評価するのか―」、「生涯を通じて新たな価値を創造し続ける文理融合型人材の育成―Education for 2070―」、「サイエンスリテラシーの育成を目指した中等教育6年間カリキュラムの構築とその実践」等について研究協議を行いました。
日 時  令和5年10月6日(金) 会 場  県立和田山高等学校 化学教室 参加者  科学部会9名 生物部会 7名 中学校教員3名 講 師  大土井 克明 氏(京都大学 助教) 内 容  エネルギー生産型資源循環       -ペットボトルで生ごみをバイオガス・液肥に変換-      生物由来の廃棄物からエネルギーを取り出す実験であり、環境学習教材として活用が期待される。
 11月10日(金)、白陵中学校・高等学校で、東播磨支部総会並びに研修会が実施され、東播磨地区から18人が参加しました。  東播磨支部長の多可高校の藤井校長の進行で、白陵中学校・高等学校の宮﨑陽太郎校長からの挨拶の後、令和4年度の活動報告や会計決算報告、令和5年度の活動計画や会計予算について、支部長の藤井校長から説明がありました。  中学校3クラスの理科と高校6クラスの物理、化学、生物の授業や実験の見学を行いました。ICT機器は中学校の1クラスしか使われていませんでしたが、中学校の授業では高校の内容を踏まえて展開し、中学校2年生で高校1年生の内容まで学ぶという、中高一貫校だからできる取組に驚きました。  授業見学の後、「白陵中学校・高等学校の理科教育について」と題して、西 理先生から説明を受けました。「基礎学力と自信をつける」という思いでの取組、コース制を設けず均等にクラス編成し理科3科目と地歴3科目は文系も理系も、全員に履修させていることを知りました。  毎日の振り返りを大切にし、中学校から1日30分程度の振り返りの時間を週4日設けており、勉強をするのが当たり前の雰囲気をつくって、「東京大学に合...
神戸支部淡路支部合同で開催いたしますので、校務ご多忙の折りとは存じますが、ご出席くださいますよう、ご案内申し上げます。 1 日時   令和5年12月 4日(月) 13:00 ~ 16:30 2 場所   兵庫県立北須磨高等学校 化学実験室          〒654-0142 神戸市須磨区友が丘9-23          TEL 078-792-7661 3 日程   受 付  13:00 ~ 13:30        開 会  13:30        研 修  13:30 ~ 16:30        閉 会  16:30  4 研修内容  (1)実習『マイクロスケール実験の実践報告と情報交換』         (2)・令和5年度 実習教員研修会報告               ①科学部会実習教員研修会              ②若手から中堅理科教員のための観察実験研修会              ③教育研修所主催 実習教員講座             ・令和6年度 神戸・淡路支部実習教員研修会について            ・実験および実習に関する意見交換         (3)諸連絡          (4)その他 5 その他    (1)申込締切 11月27日(月)  ...
令和5年度兵庫県高等学校教育研究会科学部会 神戸支部総会並びに神戸・淡路支部合同研修会 1 日 時  令和5年10月17日(火) 13:30~16:20 (受付 13:00~) 2 場 所  三菱重工機械システム株式会社         〒652-8585 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1-1 3 次 第  (1)開会挨拶 13:30~13:35 (2)合同研修会 13:35~15:00    会社概要説明・工場見学 等   (3)神戸支部総会 15:05~15:35    ① 支部長あいさつ                  ② 出席者自己紹介    ③ 令和4年度活動報告・決算報告    ④ 令和5年度支部役員(案)           ⑤ 令和5年度事業計画(案)及び予算(案)    ⑥ その他 (4)研究発表会 15:35~16:15    ① 兵庫県立須磨東高等学校  久森 洸希 教諭     「非SSH校における理系探究活動の実践報告-普通の理系が普通に科学する-」    ② 兵庫県立長田高等学校  空野 智裕 教諭     「兵庫県立長田高等学校 理数探究基礎実践報告」    ③ 兵庫県立舞子高等学校  壷井 宏泰 教諭     「力学の理解度を実験で確認する」 (5)閉会挨拶...
専門部会の新着情報
培養液 微生物 調整法 ワラ浸出液1 ゾウリムシテトラヒメナブレファリスマ ①4~5cmに切った稲ワラ10gと蒸留水1Lを15~20分ビール色になるまで煮沸する②冷却後ろ過③バクテリアを接種し24時間放置④麦を15分位煮沸し冷却後2~3粒入れるとよい*pH5.8以下にならないように CaCO3 0.2g / L または Na2HPO4 1g / L を入れることもある ワラ浸出液2 同上 ①びんに稲ワラをいっぱいに入れ沸騰した水道水を加える②冷却後1/4錠ほどエビオスを入れておく ワラ浸出液3 同上 ①びんに稲ワラをいっぱいに入れ150℃ 30分で乾熱滅菌する② CaCl2 15g NaCl 5g MgSO4 1g KCl 1g KH2PO4 1g 蒸留水1L の原液を100倍に薄めて滅菌したものを①に加えて数日間放置する レタスジュース培養液1 同上 ①レタスを水でよく洗う②熱湯2~3秒付け酵素を不活性化する③ジューサーにかけ4~5枚でろ過する④分注して滅菌し保存する⑤A液( 0.1mol / L NaH2PO4 4mL 0.1mol / L Na2HPO4 4mL 0.1mol / L Na3C6H5O7 16mL ④のレタスジュース18mL 蒸留水738mL )とB液( 0.1mol / L CaCl2 12mL )を別々にオートクレーブで滅菌、冷却後、混合する。⑥バクテリアを接種し24時間放置 レタスジュース培...
・ブライダルベールやフルミネンシスもツユクサの仲間。切って水につけておくと発根する。ムラサキツユクサと同様の実験に利用できる。 ・アフリカホウセンカ(インパチェンス)は花粉管の発芽が早いので、花粉管観察用教材として例示される事が多い。一年中開花し続ける(ただし冬期は温室内栽培)ので必要に応じて一年中利用可能である。が、節の下で切ってつけておくと発根するので、株は新しくしたほうがよい。半日陰で酸性土で育てるのがよい。光合成や細胞分裂(根)、茎の構造の観察ができる。原産地はアフリカ。 ・シャジクモ、アオミドロなどの栽培・飼育は、畑の土に蒸留水を加えて煮沸滅菌し、そのまま水槽やビーカーに入れてから個体を入れる。加える水はくみおき水でよい。アオミドロは清流では見つからない。校庭や公園の池などの岸辺の岩石(コンクリートも)などに付着して水中でゆれている。触れるとヌルヌルし、付着していないものは、枯草の茎とか、木の枝などを核に、10~30cm塊になって浮いている。河川の岸辺、小さな流れなどでも見られる。栄養のある所即ち魚の生息している所、多少なりとも水の汚れている所、流れのたまる所、そして何より...
トチカガミ科 オオカナダモ属 <特徴> 原形質分離、原形質流動の観察実験に最適。 雄花しかなく、白色で包鞘から順次3個、水面上に開く。<栽培> 陽光や栄養が必要なので魚や微生物のいる水槽や池に入れて育てる。実験に使用する時は、葉緑体が増えすぎないように室内で育成する。茎は折れやすいが、再生力が強く、無性繁殖する。
ユキノシタ科 ユキノシタ属 <特徴> 葉の裏が白いものもあるが、原形質分離の実験には葉の裏の赤いものが最適。ユキノシタは、初夏、花をつける頃が成育が良く使いやすい。<栽培> 山地の湿った岩の上や地上にはえ、また庭に植えられる多年草。山林の日陰湿地に自生している葉の裏の赤いものを根ごと採取し、実験後の株を日陰に腐葉土をたっぷり入れ植え付ける。酸性土壌(鹿沼土など)が望ましい。乾燥に弱い。毎年実験で残ったものを植えて利用することができる。地上を横走する細かい茎をのばしてはびこる。
 ツユクサの仲間は多種あり花粉管の伸長(花粉)、原形質流動(おしべの毛)、減数分裂(葯)、体細胞分裂(根端)、気孔(葉)の各観察実験に適している。 ・ツユクサ(別名 あおばな・ぼうしばな)  ツユクサ科 ツユクサ属 <特徴> 道端や荒地に生える一年草。 夏、包葉に包まれた総状花序から青色花を開く<栽培> 盛んに枝分かれして茎の下部の節から根を出す。陽光を好む。日本各地に分布し、中国、朝鮮、東シベリアでも見られる。 ・ムラサキツユクサ・ヌマムラサキツユクサ ツユクサ科  ムラサキツユクサ属 <特徴> ムラサキツユクサの開花期は5月中旬。時期をずらすときは一度刈り込むとよい。その染色体は2n=12から2n=72のものまでが知られている。背が低く花も小さいヌマムラサキツユクサは染色体数が2n=12で染色体が大形でらせん状構造が見られる。<栽培> 北米原産の多年草。株分け、さし芽、種蒔きをして殖やすことが可能。腐植質の土、半日陰で育てたほうが美しくなる。灌水は必要。 ・セトクレアセア(和名 ムラサキゴテン) ツユクサ科  セトクレアセア属 <特徴> 花期が5月~11月上旬と長いので、実験の時...
分類 両生綱無尾目コモリガエル科 分布 エチオピア、ウガンダ、コンゴ地方、カメルーン以南のアフリカに分布する。 形態・特徴 体長5~12cm。頭部は小さく扁平で目は上を向く。瞼、鼓膜、舌はない。胴は太い。前肢は小さく指端はとがり水かきはない。前肢を使って掻き込むようにして餌を食べる。後肢がよく発達し、指の間に大きな水かきを持ち、内側の3本の指には黒い爪がある。一生水中で生活し陸に上がることはほとんどない。 1)飼育例 ・水槽 40cm×60cm×40cm 角型水槽  水量 底から10~15cm程度  水槽中の生物 カエル(成体) レバー片を食べる。 タナゴ・オイカワの稚魚・エビ等 レバー片の小片、食べ残しを食べる。 サカマキガイ・カワニナ・タニシ等 ガラス面の藻を食べる。 アオミドロ 分解された栄養塩で良く育つ。  カエルと一緒に入れる魚は、身近な川ですくってきたもので良い。但し、ザリガニやバスは入れない。この方法は、水量の変化だけ気をつければ水替えは殆どしなくてよい。一般に夏の高温を乗切るのが成体ほどむずかしい。変態後間もない小さな個体は5~6匹ずつ小型の水槽で飼うのが良い。 ・プラスチックの小型...
分布  北海道を除く日本の各地に分布し、大きさ4cmになるメダカ科の魚。池や川水田、用水路などの流れのゆるい水草がたくさんある所に多く住んでいる。 産卵  産卵期は5月~9月、水温が20℃以上あれば1年中産卵する。卵の直径は1.0~1.5mm で全体に毛があり一部は馬の尾のように長くなっている。メスは産んだ卵を、しばらくの間おしりに付けて泳いでいるが、やがて水草などにこすりつけて、卵をバラバラに付着させる。 メダカは温度・塩分などに対する抵抗力が強く、海岸・塩河の溝などで産卵するものもある。 雌雄  受精卵を得るには雌雄の個体が必要である。外見上雌雄の差の著しいのは尻びれで、メスのそれは小さく、後方にゆくほど幅がせまい。オスの尻びれは大きく全長にわたりほぼ同じ幅で平行四辺形のような形をしている。またオスの背びれには切れ込みがあるが、メスにはない。 種類  在来のメダカはクロメダカ、飼育品種にはヒメダカ、シロメダカ、アオメダカがあり、採卵用としては野生のクロメダカよりはより優れている。 1)飼育 ⅰ.水槽  ・メダカは室内より外で飼育する方が手がかからない。太陽の直射の下で、緑藻の生えた自然の池で飼育すると、いち...
分類  扁形動物門 渦虫綱 三岐腸目 プラナリア科 形態・特徴  日本に産するプラナリア科には数属含まれ、すべて淡水産で、河川や池沼の水底および水生植物や石の上などをはっている。再生力が強いため、再生の実験に使用される。 培養には腰高シャーレなどを使用する。餌はレバーを冷凍保存して与える(週に1~2度)。牛レバーを使用すると水が汚れにくい。 飼育温度は15~20℃。汲み置きの水を使用し、餌をやった後、または一ヵ月に一度は水を替える。
分類  腔腸動物門 ヒドロ虫綱 ヒドラ科 形態・特徴  池、沼、水田、溝などの水中に沈んだ落ち葉や枯れ枝などに付着して生活している。体は円筒形で伸張したときには10mmほどになる。先端にある口の周囲に触手が5~7本あり、体長の1.5~2.5倍に伸びる。体の色は淡褐色であるが、体の状態とか食物の色などで異なり、体内に単細胞緑藻が共生したものは緑色になっている。触手の外皮細胞中には4種の刺胞があって、それぞれ刺糸が射出して餌を捕まえる。刺糸は種類を決めるのに大切な特徴になっている。ヒドラは購入したカナダモに付着していることも多い。餌としてミジンコを与える。ただし、好まない種類もある。(ケンミジンコ、カイミジンコ)ミジンコ類が繁殖している水槽の中であれば、特に餌を与えなくても自然に培養できる。また、魚の餌として売られているアルテミアを与えてもよい。