学年・専門部

2022年9月の記事一覧

高大連携授業(神戸松蔭女子学院大学)

 9月21日(水)1,2限に「こころとからだの理解」において、神戸松蔭女子学院大学との高大連携授業として、中村先生にお越しいただき、「人の話をきくこと」についてご講義いただきました。

 まず初めに、「こんな相談を受けたら皆さんはどのように返答しますか?」といってワーク①に取り組みました。たいていの回答は否定的な相談者に対して、「そんなことないよ、私がついてるよ」「こんなふうにすれば上手くいくんじゃない?」とアドバイスのような発言を記していました。

  

 先生のお話の中で、親子関係、友人関係、恋人との関係、教師との関係…色々な人間関係において求められていることは共通してある、とお聞きしました。それは、相手のことを「受け入れること、認めること、尊重すること」です。簡単なようで、実はとても難しい技術です。人はお互いにこういう気持ちを持っており、自分の話を聞いてもらいたい欲求があります。そういった欲求をお互いに満たしていくことで、信頼できる人間関係が形成されていくことを知りました。

  先生のお話後のワーク②では、「そうだったんだね、悲しい思いをしているんだね」といったように、相手の発言を否定せずに受け入れ返していくように考えることができていました。コミュニケーション能力は、話の聞き方がとても重要であると改めて気づくことができました。

中村先生、お忙しい中ご講演頂きましてありがとうございました。

人と自然科 ひょうごまちなみガーデンショーin明石 アグリハイスクールガーデンに出展

 9月18日(日) ~ 9月25日(日)の8日ひょうごまちなみガーデンショーin明石』が兵庫県立明石公園にて開催されています。

『ひょうごまちなみガーデンショーin明石』公式HPはこちら(←開催期間終了後HPが閉鎖される可能性があります。)

 イベントの一つとして、県下の農業高校の生徒が自分たちでデザイン・施工した自慢の庭を展示する、アグリハイスクールガーデンが開催されており、有馬高校人と自然科 環境班の生徒2名が作庭に行きました。担当した生徒は、課題研究の一環として夏休み前から設計、準備し、学校で何度も試作を行うなど、この日に向けて準備を進めててきました。

  作庭は1.5m×2.3mの木枠の中に作成していきます。リュウノヒゲを中心にアイビー、ペチュニア、ケイトウ、観賞用トウガラシなど自分たちで栽培した8種類の草花苗、観葉植物を持参し、当日は約4時間かけて作品を完成させました。

 

 完成した作品はこちら。今回のテーマは『Potdoll city』です。

 

 森、草原、村、水辺の4つの世界観をイメージし、素焼鉢を12個組み合わせて手作りしたテラドールの日常を表現しています。流木にちょこんと座った姿がかわいいですね。

 さらに、花や花火、さざ波を描いた手作りの竹灯籠を配置することによって季節感を演出。ウッドチップを敷き詰めた中央の河原が緑に映えて印象的ですね。

 そして注目は後方には自分たちで木材を加工し手作りし、花いっぱいに装飾した一輪車。テラドールの乗り物として配置しました。

 

 今回作庭した作品は、9月27日(日)まで、明石公園に展示しています。明石公園を訪れた際は是非ご覧ください。そして5体のテラドールを探してみてください。

人と自然科 地域自然保護 夢プログラム実施報告会に向け中間発表会実施

 9月13日(火)人と自然科3年生選択科目『地域自然保護』の授業で、県立有馬富士公園についての中間発表会を実施しました。

 有馬高校から車で約15分にある県立有馬富士公園は、地域の方が自分の特技を生かして、来園者に体験プログラムを提供するという取り組みを行っているユニークな公園です。そして有馬高校人と自然科の生徒も自分たちの特技を生かして来園者を楽しませようというのが地域自然保護の授業の最終目標です。4月からスタートし、今日まで公園の職員から説明を受けたり、実際に公園で活躍されている夢プロ団体の皆さんから体験プログラムを受けたり、自分たちで公園内を調査したり・・・とにかく公園を知る活動を続けてきました。

 学校設定科目 地域自然保護 今年もスタートしましたに関する記事はこちら

 フィールドワークその1 有馬富士公園を知ろうに関する記事はこちら

 フィールドワークその2 天文を通したありまふじ夢プログラムを体験に関する記事はこちら

 フィールドワークその3 有馬富士公園の生きものに触れように関する記事はこちら

 フィールドワークその4 里山の管理体験に関する記事はこちら

 フィールドワークその5 棚田の管理を通した夢プログラム体験に関する記事はこちら

  この日は約4か月間の成果をまとめ、発表する会です。この日に向けて生徒は一生懸命準備してきました。

 

 そして発表直前も、原稿や模造紙を前に、役割分担など最後の打ち合わせです。緊張感が増してきますね。

  発表にはアドバイザーとしてお世話になっている、人と自然の博物館研究員の先生方、管理者であるパークセンター職員、行政からは宝塚土木事務所の職員にも来校いただき、忌憚のないご意見、アドバイスを頂きました。

 いよいよ発表スタート。1班10分から15分の持ち時間で発表を行います。発表では夢プロ体験や調査して感じたこと、有馬富士公園の魅力や改善点を行政や管理者であるパークセンターの方に直接伝えることができました。

 そして最後は自分たちがホストとして提供したい夢プログラムの企画案を紹介しました。

・公園の植物を使ったテラリウムづくり

・公園に生息している植物を観察するツアー

・公園の木の実や枝を使った雑貨づくり

・外来種の駆除を兼ねた魚釣り

・園内で人気の遊具 ターザンロープのリメイク

などなど・・・ユニークで高校生らしいアイデアの体験が次々に発表されました。聴衆者も評価シートを用いて、他の班、そして自分たちの班の発表や模造紙を評価しながら真剣に聞いていました。

 各班が作成した模造紙はこちら。どれも力作ですね。これらの模造紙は、有馬富士公園パークセンターに一定期間展示させていただきます。公園を訪れた際はぜひご覧ください。

 さて中間発表も終わり、いよいよ今回の発表をもとに、実際に来園者に提供する夢プログラムを企画していきます。テーマは有馬富士公園の利用が最も少ない世代である『高校生が有馬富士公園の魅力を感じることが出来る体験プログラム』です。そして12月には実際に高校2年生の後輩を有馬富士公園に招待し、自分たちが企画した夢プログラムを実践します。大変ですが楽しみながら頑張っていきましょう。

 最後に中間発表を聞きに来てくださいました皆様、忙しい中お越しいただきありがとうございました。 

令和4年度防災ジュニアリーダー活動について

夏季休業中に各施設、事業所にお願いしていました東日本大震災への支援金に関する募金箱の設置により、以下の募金が集まりました。短い期間ではありましたが、大変多くの方々からの支援をいただき、ありがとうございました。支援頂いた募金は、日本政府に送金させていただきました。

東日本大震災義援金(有高ジュニアリーダー).pdf

また、9月14日(水)には、以前よりご紹介いただいていたハニーFMの門垣様から北区にお住いの防災士のT様をご紹介頂き、お話を伺いにご自宅まで訪問させていただきました。

ご自身の体験談では、阪神淡路大震災時に何の防災知識もなかったことで多くの人を支援できなかったことが自責の念になって、防災のことを知ろうと思い、活動を始められたことをお聞きしました。

特に驚いたのは、ボランティアで家族で防災のマップや冊子を製作され、地域社会に提供されていることです。

防災冊子(T様作成).pdf

また、防災で最も大切なことでの質問では、自助(自分の命を守る)が最も重要であることを教えていただきました。他にも災害時に高校生の力が地域社会にとって貴重な戦力になること。

三田市は、水への備えをもう少し準備した方がよいこと。

トイレの問題は、もっと国で、考え推進していかないと、毎回、災害時に同じ問題を抱えて解決できていない点をお聞きしました。また、女性にとってトイレ問題は、身体的な問題もありますが、犯罪にもつながることがあるため早急の対策をしなければならないとおっしゃっていました。

他にも地域の方々と交流する機会を増やし、名前や顔を覚えてもらうことも大切であることなどをお聞きしました。また、地域の方との交流を深めるきっかけとして、ぼうさいこくたいの紹介や

コンパクトな防災ノートを三田市の高校で活用されていることなどのお話をお聞きしました。

ぼうさいこくたい.pdf

1時間弱ではありましたが、大変有意義な時間を過ごすことができました。T様にはご自宅まで訪問させていただき、貴重なお時間を本当にありがとうございました。今後も本校の防災活動等にご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。

 

人と自然科 淡路花博2022秋 第11回高校生花と緑のガーデンに出展

 今年も9月17日(土)~11月6日(日)まで、淡路島を舞台に、淡路花博2022秋が開催されます。

 淡路花博2022秋公式HPはこちら(←開催期間を過ぎるとHPが閉鎖される可能性があります。)

 催しの一つとして県立公園淡路花さじきエリアに、県内の農業高校で学ぶ高校生が、日頃学んだ知識や技術を生かして創作した庭を展示する、高校生花と緑のガーデンが設けられ、有馬高校人と自然科も環境班の生徒2名が作庭を行いました。明石海峡大橋を渡り、県立公園あわじ花さじきに到着です。

 第11回高校生花と緑のガーデン公式HPはこちら(←開催期間を過ぎるとHPが閉鎖される可能性があります。)

 今回持参した植物は、自分たちで栽培したペチュニア、ゴールドクレスト、マリーゴールド、トレニアなど、11種類の草花苗、観葉植物です。作庭するデザインも自分たちで考えました。

 

 花壇の右側には観賞用五色トウガラシ、ペチュニア、アゲラタムを配置、左側にはトレニア、ケイトウ、ニチニチソウなどを植栽していきます。そして高さの異なるゴールドクレストを配置し、中央に寒水石を敷き詰めます。どんな作品に仕上がったのでしょうか。

  完成した作品はこちら。タイトルは『月夜に輝く天の川』です。

 中央の寒水石の上空には、自分たちで鉄板を切断、溶接、曲げの加工作業を行い制作した三日月を立て、三日月の中にはアイビー、トレニア、マリーゴールドを植栽し、動きを出しました。

 そして寒水石の左側は、紫や青など彩度の低い植物を配置し夜をイメージ。右側には赤や黄色など彩度の高い植物を配置し朝日をイメージし、暗闇から夜明けへと変化する情景を表現しました。

 今回作庭した二人に話を聞くと、隠れたテーマは『黎明(れいめい)』この作品を見に来てくれた人に、新しい時代の始まりを感じてもらいたいとのことです。

 今回作庭した作品は、9月17日(土)~11月30日(日)の期間中、県立公園あわじ花さじきの園路(駐車場から見て2本のシンボルツリーの下です。以下写真参照)で見ることができます。有馬高校人と自然科以外にも県下10校の農業高校生が作庭した作品をご覧いただけます。

 淡路島を訪れた際、是非お立ち寄りください。