学年・専門部

2021年10月の記事一覧

人と自然 令和3年度農業クラブ総会開催

 10月15日(金)講義棟にて人と自然科の生徒全員が集まり、令和3年度有馬高校農業クラブ総会が開催されました。

 学校農業クラブは、全国の農業系高校で農業を学ぶ生徒が全員所属している組織です。人と自然科の生徒も全員農業クラブ員です。(人と自然科の生徒は、生徒会と農業クラブの両方に所属します。)毎日の農業に関する座学、実習はもちろん、農業を通したボランティア活動や、学習の成果を競い合う競技会への出場など、これら全て農業クラブ活動です。

 開式の言葉として、前期副会長による発声の後、まずは本日をもって農業クラブの職を終える前期会長より挨拶がありました。

 あいさつでは農業クラブ活動を支えてくれた同級生や後輩への感謝の言葉のあと、『1.2年生の皆さん、さらに農業クラブ、人と自然科が盛り上がるように頑張ってください。そして、10日後に迫った全国大会の成功に向け、生徒一丸となって頑張りましょう』の言葉で締めくくりました。

 続いて成人代表挨拶。奥田校長先生より、『有馬高校125年の歴史は農業学科の歴史であり、その血を引き継ぐのは人と自然科です。さらなり活躍を期待します。』と激励の言葉をいただいた後、この夏の県大会、近畿大会で最優秀賞、優秀賞を受賞した生徒へ表彰伝達を行っていただきました。

第69回兵庫県学校農業クラブ連盟大会意見発表会&農業鑑定競技会にて最優秀賞を含む大活躍の記事はこちら

 いよいよ議事に移ります。議長選出の後、本部役員事業、そして本部役員会計のから事業、会計に関する報告、提案があり、承認されました。

 そして新役員の選出。新副会長候補から新役員候補の紹介が行われ、採決の結果、全会一致で新役員案は承認されました。

 承認後は新会長から『今日から1年間、人と自然科が発展、活躍できるよう役員一丸となって頑張ります』と決意表明がありました。

 そして単位クラブ旗の引継ぎです。60年以上の歴史がある有馬高校農業クラブの活動を見守ってきたクラブ旗が、前会長から新会長へ『頑張ってください』の激励の言葉と共に手渡され、会場大きな拍手に包まれました。

 次は令和4年度兵庫県学校農業クラブ連盟農業鑑定競技会運営役員の紹介です。来年度有馬高校人と自然科は兵庫県の農業クラブの事務局を務めます。そして7月に農業鑑定競技会が有馬高校で開催されるため、その運営も担います。

 過去の農業鑑定競技会校内予選会の記事はこちら

 生徒実行委員長より『大会まで残された時間、準備を頑張ります。皆様のご協力よろしくお願いします。』と挨拶がありました。

 総会終了後は、プロジェクト発表ならびに意見発表披露です。この夏の県大会に有馬高校の代表生徒として出場し、最優秀賞受賞など大活躍した選手の発表が披露されました。

プロジェクト発表競技会 (学校でのプロジェクト研究を10分以内で発表する競技)

分野Ⅱ類(開発・保全・創造)優秀賞 『トクサで切り開く未来の農業』

意見発表会 (学校での学びや様々な体験を通して感じた意見を7分以内で発表する競技)

分野Ⅰ類 夢は終わらない ~世界に届ける光と未来~

分野Ⅱ類 竹から始まる道しるべ ~循環型農業の普及を目指して~

分野Ⅲ類 未来へ繋ぐ物語 ~有馬山椒と共に~

 憧れの先輩、同級生でしたね。どの発表も引き込まれるほど素晴らしい発表でした。1.2年生の皆さんは来年も大活躍できるように今から準備しましょう。

 最後はFFJの歌。全国の農業系高校で歌われる農業クラブ連盟歌です。大きな声で歌いたいところですが・・・新柄コロナウィルス感染防止のため、心の中で大合唱しました。早く歌える日が来て欲しいですね。

 新副会長による閉会の言葉で無事総会は終了しました。

 今回引退した3年生の役員のみなさん。人と自然科を引っ張ってくださりありがとうございました。本当にお疲れさまでした。1.2年生の皆さん。先輩から引き継いだ人と自然科の活動、活躍をさらに発展させ、盛り上げていきましょう。

 そしていよいよ、10日後には全国大会です。全国から各ブロックの代表選手が有馬高校に集結します。

 第72回日本学校農業クラブ全国大会リハーサル大会開催の記事はこちら

 出場選手が最高の発表ができるよう、生徒職員一丸となって頑張りましょう。

福祉講演会(高齢者の介護予防について)

10月12日(火)3・4限の「社会福祉基礎」選択生徒に向けて、履正社医療スポーツ専門学校より講師の先生をお招きし、高齢者の介護予防、特にコーディネーショントレーニングについてのお話をいただきました。

コーディネーショントレーニングとは、状況に合わせて「体の動き」や「力の加減」を調整する能力を高めるためのトレーニングと言われています。要するに「頭で考えた通りに身体を動かす」ためのさまざまな運動のことです。高齢になるとそういった神経の伝達や、動作能力が低下してくることから、転倒など事故が起こり、介護が必要になることもあります。

  

実際にトレーニングの一部を体験してみました。身体を開いて閉じてを通常方法と、足の開閉を逆にして行う2通りを体験し、頭の混乱を楽しみました。また、テニスボールを天井ぎりぎりに投げたり、チームになってボール送りをしたり、さまざまな能力向上トレーニングを実践していただきました。

  

また、反応速度を測定する機器も体験することができました。自分の反応速度に満足する生徒もそうでない生徒もいましたが、いろいろなトレーニングを仲間と楽しむことができたので、今後もぜひ運動を習慣にしてほしいと思います。逢阪先生、お世話になりました。

 

人と自然科 1年生 農業と環境 稲刈りを迎えました

 10月に入っても気温の高い日が続きますね。人と自然科ではブドウの収穫も終わり、先日おいしいブドウを実らせてくれたお礼のために(結実で弱った樹勢を戻す効果のために)1年生の生徒でお礼肥えを施しました。

人と自然科 ブドウ販売大盛況 無事終了いたしましたの記事はこちら

 また、7月までスイートコーンを栽培した圃場では、夏に播種したハクサイ・ダイコンが順調に生育しており、放課後や休日にも管理に足を運ぶ生徒も見られます。

 ハクサイの播種を行った夏の実習に関する記事はこちら

 そんななか人と自然科1年生「農業と環境」の授業で6月に田植えをしたもち米『ヤマフクモチ』も稲穂が垂れ、収穫を迎え、鎌を使った手刈りによる収穫実習を行いました。

 人と自然科 農業と環境 手植えによる田植え実習実施の記事はこちら

 脱穀やもみすりなど、収穫後のお米の調整方法について簡単に話があった後、まずは先生から収穫方法、特にけがをしないことを最重要項目として説明を受けました。

 今回使用する鎌は刃がギザギザしている『鋸鎌』を使います。手袋の着用はもちろん、「純手」といって親指を上に向けて稲を握るなど、絶対に手を切らないための稲穂の持ち方を教わりました。また、刈った後のくくり方や、「はざかけ」といって刈ったイネを天日で干す方法など丁寧に説明を受けました。

 説明を受けた後は3つの班に分かれ刈っていきます。今年は順調に生育していましたが、肥料を少し与えすぎたためイネが高く伸びすぎてしまい、収穫直前に倒れてしましました。少し大変でしたね。

  自分たちが手植えしたイネが収穫を迎え、とても感慨深げです。1株ずつ丁寧に刈っていきます。

  刈った後は8株を一つの束として麻ひもでくくっていきます。稲束を天日干しする「はざかけ(稲木に稲束をかけること)」のため、緩みのないようにしっかりくくることがポイントです。

 そしていよいよ稲木にかけていきます。ちなみに有馬高校では、脱穀(稲穂から籾を外すこと)後の稲わらは野菜や花の栽培で活用します。

 2時間の実習でしたが、少し残ってしまったものの、水田のほとんどの部分を刈ることができ、あっという間に実習は終了です。残ってしまったイネは、放課後の農場当番(総合実習の授業)ですべて刈り終えました。

 今回収穫したもち米は、11月13日(土)に開催される予定の農業祭にて販売する予定です。秋の農業祭では 今回紹介したもち米はもちろん、ダイコンやハクサイなどの野菜、パンジー、ビオラ、ハボタンなどの草花苗、その他ギンナンなどの農産物販売、そして3年生の課題研究や夏の自由研究、雑草標本の展示など、盛りだくさんの内容を感染防止対策を講じた上で実施の方向で検討しております。(食品バザーは自粛の方向です。)

 昨年度の秋の農業祭に関する記事はこちら

 新型コロナウィルス感染拡大により予定が変更となる可能性があります。今後HPにて連絡します。

 最後に実習をやり終えた、充実感いっぱいの表情で集合写真です。

 

 秋の農業祭 皆様のお越しをお待ちしております。

産業社会と人間

 10月8日(金)の「産業社会と人間」は、FM三田の門垣登志子さんにお越しいただき、「インタビュー講座」を実施しました。

 今年はコロナ対策をとり、ZOOMを使っての授業となりました。

 LL教室に門垣先生をお招きし、アイスブレーキングの後、教頭に向け門垣さんからインタビューのデモンストレーションを見せていただき、生徒は20名1組になって担任や、授業担当者へインタビューを実施しました。

 その後印象に残るインタビューの質問や、先生の意外な一面の発見を振り返り、最後に門垣先生からインタビューの極意を伝えていただきました。

 リモートによる双方向の授業は「産業社会と人間」では初めての取り組みでしたが、新たな可能性が広がり、生徒たちも、楽しんでインタビューをしていました。

 この「インタビュー講座」での学びを、「プロフェッショナル in 有馬」で生かしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レクリエーション実習(74回生福祉系列)

10月7日(木)総合学科3年次の福祉系列選択生徒は、教室を飛び出し、『いこいの家さんだ』にお邪魔しました。生徒は2グループに分かれ、それぞれ考えたレクリエーションを、利用者さんの前で実施させていただきました。

『いこいの家さんだ」は、三田市の委託により「介護予防事業」として行っています。住み慣れた町で少しでも長く在宅生活が出来るように、家庭的な雰囲気を大切に、心のこもったケアを行っています。心身ともにリフレッシュしていただく場です。(いこいの家さんだHPより)利用者の方は、80~90代の方とお聞きしましたが、見た目にはわからずみなさんとてもお元気でした。

 

1班はペットボトルのふたを使ってカーリングに挑戦しました。割りばしを当てキャップをうまく滑らせます。ナイススイングで小さい枠に入ったり、となりの得点枠に入ったりと、みなさんとても楽しんでおられました。

 

2班はスーパーボールを転がし紙コップにゴールするゲームです。スーパーボールが入ると紙コップが立ち上がって得点が分かります。入ってみるまで何点なのかわからないワクワクも味わっていただけました。

スタッフの方がさりげなく利用者の方に椅子を差し出したり、元気に応援して盛り上げたりと高校生をしっかりサポートしてくださいました。一人一人に応じた見守りや声掛けをしておられ、大変勉強になりました。貴重な機会をいただきまして、本当にありがとうございました。またお出会いできる日を楽しみにしております。