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2021-6 Blog Entry List

福祉講演会(救急救命士について)

 6月29日(火)3,4限、神戸医療福祉専門学校三田校より荒木先生にお越しいただき、救急救命士について詳しく教えていただきました。

 

 救急救命士が国家資格として制定されたのは、平成3年からで比較的新しいものとなります。資格を取得するには、消防職員からのケースと民間養成校からの2パターンあり、働く場所は消防署が主になります。救急指令があれば出動、医療機関へ受け入れ要請をし、病院への搬送・搬入、医療チームへつなぐといった救命の連鎖が行われています。救急救命士ができる処置には、医師の指示のもと行う特定行為と自分の判断で実施できる包括的指示があることや、傷病者を病院に搬送するまでは救急救命士の判断がとても重要と知りました。

   

 また、応急手当の方法も教えていただきました。気道内異物(食べ物などが詰まる)の除去や、止血法、バイタルチェックの方法など、実践力につながる手技を教えていただいたので、活用していきたいです。同じ10代の心臓突然死の様子を教えてもらい、一番身近にいる人の対応がいかに大切かを学びました。 

荒木先生、お忙しい中、ありがとうございました。

 

 

福祉講演会(要約筆記)

6月28日(月)3・4限目、3年次「コミュニケーション技術」選択生徒9名に向けて、要約筆記ボランティア三田サマリーさんより3名の講師をお招きして、講習会を実施しました。

要約筆記とは、聴覚障害者の社会参加支援の1つで、講演会や授業、病院などで話の内容を伝える技術のことです。人は1分間に300字ほど話しますが、文字で書けるのは60~70字程度です。「速く、正しく、読みやすく」の3原則で、短くまとめて書いていく必要があります。

  

実際に書画カメラに映し出しながら文章を要約したり、ノートテイクを体験したりしましたが、とても難しかったです。聴覚障害の方すべてが手話を使えるわけではないと知ったので、機会があればサポートにつなげられたらいいなと感じました。お忙しい中、ご指導ありがとうございました。

人と自然科 令和3年度 農業法人仕事説明会に参加

 6月26日(金)加古川総合文化センターにて農業法人仕事説明会が開催され、将来農業関係の仕事に就くことを考えている本校2年生と1年生の生徒3名が参加しました。

 

 この事業は、近年増えている農業法人と農業高校で学ぶ非農家の生徒をマッチングさせることを目的に3年前から実施されています。今回は県下の農業法人14社の経営者がブースを設け、県内の農業高校生、農業大学校生43名が参加しました。

 人と自然科では農業系の4年生農学系大学や農業大学校などの進学はもちろん、大学、農業大学校卒業後に就農する生徒が毎年出てきています。特に非農家の生徒が農業法人に就職(修行)し、技術の習得と人脈、信頼をを築いた後、新規就農する事例も多くあります。従って今回のような説明会への参加は重要な機会となっています。

R2(73回生)人と自然科 進路実績.pdf

実際に非農家から就農された先輩からの講義はこちら

 今回参加した生徒は3人とも非農家ですが、将来就農を夢見て人と自然科に入学した生徒です。積極的に農業法人にブースを訪れ、仕事内容や福利厚生、やりがい、独立就農に向けたサポート体制など、熱心に話を聞いていました。

 また、今回参加した農業法人の中には、有馬高校を卒業した先輩もおられ、大変勇気づけられたそうです。この日だけで6社の農業法人の経営者、人事担当の方と話をすることができ、就農への意欲が高めることができました。

 

 参加した生徒にとって貴重な時間となりました。このような機会をいただきました兵庫県ならびに兵庫県農業会議の皆様、ありがとうございました。

人と自然科 地域自然保護 棚田の管理を通した夢プログラム体験

 6月15日(火)、人と自然科3年生は棚田の管理を通したプログラムを体験しました。学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年度も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。12月のプログラム実施に向け、現在は実際に有馬富士公園で地域の方が行われている夢プログラムを体験しています。

 前回天文を通したプログラム体験の記事はこちら

 今回は自然の学校の吉田さんにお世話になり、棚田の管理に関するプログラムを体験しました。

 吉田さんは、有馬富士公園開園当初から活動されており、植物や昆虫の豊富な知識を活かし、有馬富士公園を訪れる来園者に対して生き物観察ツアーなどの夢プログラムを企画、実施されている方です。(人と自然科も12間年お世話になっています。)

 そして現在は有馬富士公園かやぶき民家側の棚田で、吉田さんを中心としたボランティアの方が紫黒米・緑米・赤米など古代米を中心に7種類のお米を栽培しています。今日の体験プログラムは、この田んぼの除草を通して土にふれあうこと、そして棚田周辺の豊かな植物、田んぼの中のさまざまな昆虫を発見することが目的です。

 いよいよプログラムスタートです。みんな勢いよく田んぼに入っていきます。

 有馬富士公園の棚田は栽培中は農薬を一切使用していません。そのため少し放っておくとノビエなどの雑草が繁茂してきます。今回は除草をするための伝統的な農具と素手で除草していきます。

 除草をしながら動植物の多様性を感じていきます。棚田の畦を観察すると、キツネノボタンやノバナショウブ、アザミ、コマツナギ、ウツボグサなど貴重な植物を発見。早速写真におさめていました。

 そして田んぼの中も、カエルやオタマジャクシはもちろん、タガメやコオイムシなど、たくさんの昆虫が生息していました。

  約1時間の活動は終了。皆さん田んぼから上がりましょう。

 なぜだか体操服が泥まみれですね。プログラムは大成功です。

 農具を洗って

 最後に振り返りです。手作りの冊子を使い、捕まえた昆虫を観察しながら、棚田の役割や生息している生き物、そして環境について学びました。

 

 あっというまにプログラムは終了。自然の学校 吉田さん、楽しいプログラムをありがとうございました。

 次回は、現地研修のラスト、緑の環境クラブの皆様から里山管理に関する夢プログラムを体験する予定です。

産業社会と人間

6月25日(金)の「産業社会と人間」は、科目選択と夏季課題について学習しました。

科目選択では、2年次・3年次の選択科目を自分の希望する進路や系列にそって考えて聞きました。

これまでの2度の科目選択の授業を受けて、今日は自分の時間割作りを進めていきました。

卒業に必要な科目、受験に必要な科目、興味関心の高い科目を、教育課程表を参考に見ながら当てはめていきました。

生徒たちは受験に必要な科目を調べようと、タブレットを使ったり、進路の情報冊子を参考に、自分の進路と向き合っていました。

夏季課題は、「職業人にインタビューする」「大学オープンキャンパスに参加する」「ボランティアに参加する」の中から1つ選び、自分で計画を立てて実行します。

 

この科目選択と夏季課題は、毎年有馬高校1年生をひとまわり成長させてくれます。

この夏、じっくりと自分の進路に向けて模索することを期待しています。

 

 

 

福祉講演会(園芸療法について)

6月23日(水)1,2限目、「こころとからだの理解」選択生徒12名に向けて、園芸療法についての講演会を実施しました。講師は本校卒業生 菊川先生にお願いしました。

 

 まず、園芸療法についての基礎的理解についてお話いただきました。園芸療法とは、こころやからだに病気や障害がある方に、植物を通してセラピーすることです。植物を介在することで、緊張感をなくしたり、花や緑を見ることで脳にα波が出たり、リラックス効果が高いものであることを知りました。また、ガーデニングなど栽培を通して身体能力にも効果的であるとのことです。

  

 後半では、「花のお弁当作り」というプログラム実習を行いました。支援者役と患者役に分かれ、どのような声掛けをすればよいか、どの位置から見守るか、どういったサポートが必要か、を考えながら実施しました。短い時間ではありましたが、多くの気づきがあり、今後対人援助職に就くにあたって、大切なことを学びました。

  

 何をするにも”段取り8割”という言葉を頂いたので、今後もさまざまなことに活用していきたいと思います。お忙しい中、ありがとうございました。

 

 

家庭科「フードデザイン」出前授業

家庭科「フードデザイン」では、家庭科技術検定食物調理4級・3級取得を目指して取り組んでいます。

4級の課題は、「キュウリの半月切り」と「計量」

4級は、衛生面、調理台に立つ姿勢、包丁の持ち方、材料の切り方、計量スプーンやカップの正しい使い方、など調理の基礎となる検定です。キュウリを30秒以内に50枚以上切ること、1枚2ミリ以下できれいな半月切りであることという基準があるので、かなり練習をしないと合格できません。検定直前、緊張して手が震えている生徒もいましたが、結果は全員合格でした!

3級の課題は、「鶏肉と野菜の煮物」「果汁かん」

果汁かんは、簡単そうに見えて、濁りや泡立ち、崩れなどに苦労する生徒が多い課題です。

そこで、辻調理専門学校の先生をお招きして、プロのコツを教えていただくことにしました。

丁寧にご指導いただいたお陰で、きれいな果汁かんが出来上がりました。

辻調理専門学校の先生方、本当にありがとうございます。

出前授業の成果を活かし、3級検定に全員で合格できるよう頑張ります!

 

 

福祉講演会(理学療法について)

6月22日(火)2年「社会福祉基礎」では、理学療法士の先生をお招きし、お話をいただきました。

 はじめに、医療にかかわる専門職について教えていただくとともに、リハビリテーションの様子など、現場ならではのお話を多く伺うことができました。特に、術後すぐの不安定な方へのリハビリは恐怖心もあること、”リハビリはしんどい”というイメージの方に対して積極的に取り組むための工夫など、実際働いてみないとわからないことを具体的に知ることができました。

  

 また、後半では体圧分析装置を使って自分の重心を知ったり、ニーブレス(膝を固定する装具)を装着した状態での杖歩行介助などを体験しました。普段の姿勢が正しいと認識していても、実際に体圧を測定すると重心がずれている生徒もいて、正しい姿勢を保つことが難しいと体感しました。介助において、理学療法士の声のかけ方も非常に重要であることを知りました。

 

 まだまだ将来の夢ややりたいことも不明確な生徒もいますが、どのような職業についても「コミュニケーションが大切」ということを改めて考える機会となりました。泰永先生、お忙しい中ありがとうございました。

家庭科「調理」出前授業

家庭科「調理」の授業では、家庭科技術検定 食物調理2級取得を目指して取り組んでいます。

2級の課題は、「お弁当」です。

指定の食品を指定量使って規定時間内に調理することが求められ、献立、衛生面、手順、盛付け、など様々な観点から採点されます。同時進行で何品も作っていくため、焦げたり、火が通っていなかったり、失敗の連続です。

そこで、辻調理専門学校より日本料理の先生にお越しいただき、野菜の煮物を手際よく調理するコツについてご指導いただきました。

先生方の丁寧なご指導の下、「きんぴらごぼう」と「厚揚げと大葉のチーズ肉巻き」を作りました。

お弁当のおかずのヒントもたくさんいただき、有意義な出前授業となりました。

辻調理専門学校の先生方、本当にありがとうございました。

全員で検定合格できるよう、更に工夫を重ねながら取り組んでいこうと思います。

 

人と自然科 農業クラブ 県リーダー講習会に参加

 6月10日(木)、兵庫県学校農業クラブ連盟リーダー講習会が開催され、人と自然科農業クラブ役員、全国大会実行委員合計27名が参加しました。手指消毒はもちろん、マスク&フェイスシールド&検温と万全の感染対策で迎え入れていただきました。

 人と自然科のように農業が学べる高校は兵庫県内に11校あり、兵庫県学校農業クラブ連盟を組織しています。そして毎年6月に、各学校の農業クラブ本部役員が集まり、リーダー講習会を開催しています。例年は午前中はクラブ活動発表会が、午後は専門分野に分かれた分科会が開催されます。今年は緊急事態宣言が出されている影響で、開会式や閉会式、クラブ活動発表会など、参加者が集まるプログラムはすべて中止。そして、10月に開催される日本学校農業クラブ全国大会兵庫大会に向けて、全国の農業高校生をお迎えする準備をする講習会に限って短時間で開催されました。(有馬高校は、意見発表会の大会運営を担います。)

 第72回日本学校農業クラブ全国大会令和3年度兵庫大会公式HPはこちら

 人と自然科 第72回日本学校農業クラブ全国大会兵庫大会 1年前イベント開催についての記事はこちら

 第1分科会は理事会。各校農業クラブ会長が集まり理事会が開催されました。夏に開催される農業クラブ県大会のポスターや発表競技の発表順の抽選、ポスターの選考、情報交換会などが行われました。

 第2分科会は、接遇、マナーアップ講習会。ウィル・プランニングの 久保田 晶先生を講師にお招きし、第一印象の大切さや、相手の会話をするときのポイントなど、講義と実践を交えてお話をいただきました。

 第3分科会では、舞台役者、声優の田島圭悟先生にお越しいただき、アナウンス講習会を実施しました。自己紹介の時に緊張しない方法や、美しいしゃべり方、練習方法をおしえていただき、実際にマイクを使って、腹式呼吸の使い方やアドリブ対応の方法について、実践を通して学びました。

 

 第4分科会は、撮影と取材、記録方法の講習会をテーマに、株式会社農文協プロダクションの吉元さん、湯前さん、水野さんを講師にお招きし、一眼レフカメラの使用方法や相手の言葉を引き出すインタビューの方法について実践を交えてご講義いただきました。

 

 そして最後は第5分科会。加古川総合文化センターにある、プラネタリウムを体験し、宇宙について学びました。(当たり前ですが上映中の撮影不可でした。)

 約2時間でしたが、参加した生徒は充実した時間を過ごせたようです。全国大会まで約130日となりました。全国大会の成功に向け、頑張りましょう。