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令和3年度人と自然科 学校設定科目 地域自然保護 授業スタートしました

 人と自然科3年生 学校設定科目「地域自然保護」では、県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。今年で12年目となるこの授業は、優れた環境教育の取組として、昨年グリーンスクール知事表彰を頂きました。

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 そして今年度も19名の生徒がこの授業を選択しました。4月20日(火)第1回目の授業は、人と自然の博物館の研究員である藤本先生と遠藤先生に来校いただき、1年間の授業の流れや有馬富士公園の取組紹介、里山管理についてお話をいただきました。

 県立有馬富士公園では、地域の方が自分の特技を活かしホストとなり、ゲストである地域の方に体験プログラムを提供する「夢プログラム」というユニークな取組が行われています。この授業では実際に高校生もプログラムを企画し実施します。

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 また、プログラムの一例として、有馬富士公園で現在取り組んでいる「ありまふじ棚田里山プロジェクト」についても詳細に説明いただきました。

 

 一昔前までの里山は、近隣に住んでいる人々が山に入り、炭などの燃料やキノコ、イノシシ肉などの食料、農業の肥料確保など山の恵みを活用しバランスがとれていました。現在では里山と人々の暮らしが離れてしまい、里山を利用=管理する人がいなくなりました。そこで有馬富士公園では仲間(ボランティア)を募り、里山について学び、利用し、守る活動が始まっています。この「ありまふじ棚田里山プロジェクト」についてスライドを使いわかりやすく説明していただきました。

 最後に今年1年間で体験プログラムを企画する私たちに向けてのメッセージとして、

 「自己満足や無謀、義務感の内容にならないように「自分がしたいこと」「できること」「求められていること」この3つが重なるプログラムを考えていきましょう」

というアドバイスを頂きました。

 今回の説明を踏まえて、いよいよ来週から有馬富士公園での学習活動がスタート。パークセンターの職員の方から園内の見学を通して有馬富士公園の概要を学ぶ予定です。広大な敷地を有する有馬富士公園をフィールドに、体験、実践を通して学びを深めていきましょう。