学年・専門部

75回生修学旅行 人と自然科その3 田歌舎にてシカの解体実習

 人と自然科です。バスで約2時間半走り、田歌舎に到着しました。一面雪景色です。テンションが上がりますね。

 

 京都府美山町にある田歌舎は約5haの田畑と山林を持ち、農業・狩猟・採集・牧畜・建築をしながら自給自足の知恵と技術を磨き、伝えている施設です。

 長靴に履き替えバスを降りましょう。

 午前中はシカの解体体験です。近年、日本の各地でシカやイノシシによる農業被害が報告されています。(有馬高校でも人と自然科の生徒が栽培したブドウやスイートコーンをアライグマに食べられる被害が毎年起こっています。)農業を学ぶ人と自然科の生徒にとって避けては通れない課題です。

 害獣として捕獲したシカやイノシシは、無駄に処分されるのではなく、豊かな森で育まれた大切な資源として考え、ありがたくいただく。田歌舎では、狩猟で捕獲したシカやイノシシを解体し、食肉として最後まで命をいただいています。今回はシカの解体を体験し、「お肉」を自ら触って味わって、動物の命のありがたさ、美味しさ、そしてその大切さを感じます。この日も私たちのために3体のシカを準備していただきました。

 

  3班に分かれて実際に体験していきます。今回は生徒が自分で判断し、できるところまで体験、もしくは見られるところまで見学します。見られない生徒は、鴨や猟犬と触れ合いました。

 

 このような専門道具を使っていきます。

 

 後ろ足とお尻から皮を剥ぎでいき、足を切り落とします。

 皮を剥いだら部位ごとに肉に切り分けていきます。

 頂いた命は余すところなく活用する。将来的には残った骨や皮も堆肥化して畑に還す計画もあるようです。これから先二度と見ることがないかもしれない経験をさせていただき本当にありがとうございました。

 

 この後は昼食。シカ肉を含む田歌舎特別メニューが準備されているようです。楽しみですね。