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令和4年度 着任式・始業式

4月8日(金)赴任された先生方の着任式と令和4年度始業式が行われました。

 

今年度も感染対策を十分に行った上で、新2、3年生が体育館に集合し実施しました。

本年度も引き続き感染状況を踏まえながら、感染防止策を創意工夫して、教育活動を行っていきます。

新たな先生を迎え、本日より新学期が始まります。期待や不安など様々な気持ちを抱えながら、

皆さんが良いスタートを切ってほしいと思います。

75回生「総合的な探究の時間」1年のまとめ

3月の特別編成授業を活用し、総合学科2年次生の1年の学びとして、各クラスでポスターを作成しました。

 「新聞読み方講座」を通して社会の出来事に目を向け、多角的に物事を捉えることを意識しました。SDGsワークショップも実施し、世界や日本がどのような行動をすべきか知ることができました。

 また、「探究基礎講座」では3年次の課題研究に向け、基礎力をつけるべく、探究のサイクルを一通り体験しました。SDGsをベースに個人で課題を設定し、さまざまな社会問題を解決するために私たちができることについて発表しました。

その他にも、言語力ドリルや小論文模試を通して、進路実現に向け、自分の意見が他者に伝わるように文章で表現する力を養いました。このポスターは1月の学習活動発表会で展示する予定でしたが、体育館での実施が見送られましたので、ブログでご紹介します。

最後は修学旅行についての紹介です。

2年次の学びを、3年次でも存分に活かしてください!

課題研究ガイダンス

3月8日(火)3,4限を活用し、総合学科2年次生に向けて課題研究ガイダンスを実施しました。課題研究は、総合学科の学びの集大成と言われており、自らが設定した課題の解決に向けて調査・研究していきます。その事前指導として、身近な三田市の課題について知るべく、三田市役所職員の方々にご講演頂きました。

 

①若者のまちづくり課より 「三田市全体の課題」

②まちのブランド観光課より「市外から見た三田の課題」

③産業政策課より     「内側からみた三田の課題」

と題し、さまざまな角度から三田市の課題について教えていただきました。三田市は過去10年連続日本一の人口増加率を誇り、現在11万人の人口を抱える都市です。しかし、移り住んできた世帯が今まさに高齢化を迎えており、今後も急速に進むと言われています。また、三田の観光や産業とも絡め三田の強みや課題について知ることができました。最後に

「あなたの夢は何ですか?将来の設計図、どのような未来を生きたいと思うか、どのような社会にしていきたいか、そういった視点を大切に課題に取り組んでいってほしいです」とのお言葉を頂きました。

本日伺った内容をもとに、3年次の課題研究へと進んでいきます。ぜひ大きな視点を持って研究に取り組んでいってください。三田市役所の皆様、お忙しいところ本日はありがとうございました。

 

「こころとからだの理解」校外実習

3月2日(水)「こころとからだの理解」選択生徒4名で、以前講演に来ていただいた土田さん宅へ訪問してきました。頸髄損傷のため、首から下が動かない土田さんですので、どのように住みやすい環境を整えているのか実際に見学させていただきました。

一般のアパートに賃貸で住まわれているので、改修することはできません。さまざまな道具を作りだしたり、色々な工夫をされていました。例えば、テレビのリモコンを固定し、口に加えたお手製のタッチペンで押して操作する、車いすの段差を越えるためにスロープを設置する、多くのヘルパーさんが関わるので、物品の所在を分かりやすくするなど、至る所に土田さんの気遣いがちりばめられていました。

車いすからベッドへの移乗は、リフトを利用されているので、実際に体験させていただきました。片手でリモコンを操作しながら、利用者さんの動きをサポートしていく難しさを知り、机上で学ぶことでは得られない知識を得ることができました。長時間にわたりお邪魔させていただきありがとうございました。

 

福祉講演会(福祉について)

 2月9日(水)3,4限の時間を使って、日本福祉大学の野尻教授より、「福祉って何?」「スクールソーシャルワーカーによる支援」の2本立てでご講演頂きました。

 ふくしとは、「ふだんのくらしのしあわせ」=みんなが幸せに暮らすことである、とお話いただきました。

 生徒たちに「幸せですか?」と投げかけると「友達といると幸せ」「布団の中でゴロゴロしていると幸せ」と何気ない日常の幸せを話してくれました。うん、確かにそうだけど、自分の幸せだけではなく、どんな人も幸せって実は結構難しいことなんですよ。ここから野尻先生のお話に引き込まれていきました。

 例えば介護に追い詰められて家族を手にかけるケース、虐待死させられる子どもたち。「こういう家族のもとに生まれ、こういう環境で育ったから、仕方ないよね」で済まされてよいはずがない。見放されて良い命なんてない。そう、力強く語っていただきました。色んな人が暮らしている社会で「共に生きる」ということを考える学問が福祉です。障害を持っている方、高齢者、子ども、私たちみんなが関わることです。こうした野尻先生のお話から、改めて福祉の大切さに気付くことができました。

 後半は、スクールソーシャルワーカーに関して、教えていただきました。学校現場などで困難を抱える子どもたちに寄り添い、その解決を目指します。ある事例をもとに、エコマップを活用しながら検討していきました。子どもたち自身の意見を聞くこと、本人の意向を大切にするという視点が欠かせないとおっしゃっていました。また、その子の課題を解決するのみではなく、地域のありさまに目を向けていくこと、働きかけて変化を起こすことが可能なのがソーシャルワーカーだと学びました。

 

 途中、ワークも折り込みながらあっという間の2時間でした。野尻先生お忙しい中お越しいただき、ありがとうございました。