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人と自然科 農業と環境 秋の農業祭に向けハクサイ・ダイコンの生育順調です

 大盛り上がりの体育大会も無事終わり、10月に入りました。朝夕の気温が下がり、過ごしやすい季節を迎えています。農場では黒エダマメやサツマイモなどの収穫も始まり収穫の秋本番といったところですね。

 人と自然科1年生農業と環境の授業では、農業の基礎を学ぶため、2学期にはダイコン、ハクサイの栽培を行っており、秋の農業祭での販売、品評会に向け順調に生育しています。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 まずはダイコン。10月上旬にかけて2回に分けて行ったのが間引きという作業です。1カ所に3粒播種し発芽した芽を1本に絞る作業。別名『命のオーディション』です。

  ダイコンの栽培がスタートしました(ダイコンの播種)に関する記事はこちら

 発芽したダイコンのうち、害虫に食べられたものや生育が遅れているものを選び間引いていきます。残す株を傷めそうな場合はハサミで切断します。これまで丹精込めて栽培してきたため、少し心が痛みますね。しかし立派なダイコンを収穫するためには、避けて通れない実習です。

 続いてハクサイ。夏休みに播種し、小さかった苗もすくすく育ってきています。

 ハクサイの栽培がスタートしました・・・に関する記事はこちら

 更なる成長を目指し、ここで行う作業が追肥という作業です。土の中の栄養が少なくなってきたのを成長具合を見て判断し、追加で肥料を与えていきます。

  ポイントは、肥料を株に近づけないこと、そして葉の上にのせないことです。肥料がハクサイにくっついてしまうと、ハクサイがやけどしてしまいます。(肥料やけといいます。)

 追肥が終わったらしっかり観察、調査しましょう。葉径を測定したり、葉の出方(葉序)を観察します。

 生育は順調ですね。この調子で成長したら11月中旬には収穫適期を迎え、秋の農業祭で販売されます。そして一番自信のあるハクサイ、ダイコンを品評会として一同に展示し、来場される地域の方々に見てもらっています。

  昨年の秋の農業祭に関する記事はこちら

 現在秋の農業祭に向けての計画は最終段階を迎えていますが、いよいよ今年は農産物の販売に加え、食品バザーを復活させる準備をしています。秋の農業祭の詳細については決まり次第、随時ブログで報告していきます。

 来場される地域の方に満足いただけるよう、みんなで栽培を頑張っていきましょう。

人と自然科 世界稲刈り選手権の大会運営を行いました

 9月24日(日)三田市下相野の水田にて、世界稲刈り選手権が開催され、本校人と自然科農業クラブ本部役員14名が大会の運営をお手伝いしました。

 このイベントは、子どもたちと一緒にお米作りをすることで土に親しみ、農業に興味を持ってもらうことが目的で開催されてるイベントです。有馬高校農業クラブは、授業でお米づくりを学んだ知識や技術を活用して、14年前から運営に携わっています。この日は6月に同じ田んぼで開催された、世界田植え選手権で手植えを行いすくすくと成長して収穫を迎えたイネをみんなで楽しく手刈りで収穫しました。

 6月に開催された世界田植え選手権に関する記事はこちら

 イベントの最初は恒例のラジオ体操です。1年生の生徒が前に立ち、皆で一緒に体操をします。

 体がしっかりほぐれたところでいよいよ稲刈り開始です。

 今回は比較的幼い子どもたちが中心に参加していたため、ケガしないように、手を添えながら一緒に稲刈りをしました。

 今年この田んぼで栽培したお米は『ミルキークイン』という品種です。粘り気が多く、冷めても美味しいお米です。刈り取ったイネは束にしてくくっていきます。

 ある程度刈り終えたら脱穀します。農家の方に教わりながら、安全に気をつけて、束にしたイネをコンバインに入れて籾と稲わらに分けていきます。

 あっという間に12時に。お昼ご飯です。この田んぼでとれたお米を使い、地元のお母さんが作る特性カレーライスです。ほどんど水を使わず、タマネギなどの野菜を煮詰めて作った特製カレー。付け合わせのキュウリ、ラッキョ、そして今回は新たに梅干しも登場。屋外で食べるカレーライスは最高です。

 午後からは大型機械の操作を体験させていただきました。高校の水田は小さいのでなかなか大型機械の運転実習ができません。ありがとうございます。

 まずはコンバインを使った稲刈り体験です。農家の方に教わりながら残ったイネをあっという間に刈り取りました。そして今年も稲刈りをしていたら上空にツバメの大群が登場。飛び出た昆虫を狙って集まってきました。農業は生き物と関係していますね。

 そして刈り取った後の田んぼを大型トラクタで耕うんしました。今年は新たに導入されたロボットトラクタを体験させていただきました。事前に設定しておけば、ハンドルを持たなくても勝手にタイヤが動き、凸凹の水田の中でもまっすく走行します。広い水田の場合はGPSでほ場内を走行します。まさにスマート農業ですね。

 あっという間にイベントは終了です。今日参加したみんなで記念写真を撮りました。

 

 お招きいただいた、こころ豊かな人づくり500人委員会阪神北OB会の皆様、参加された皆様、楽しい時間をありがとうございました。

人と自然科 ひとはく連携セミナー 古代湖における固有種の生態について学ぶ

 9月15日(金)人と自然科1年生学校設定科目『人と自然』の授業において、今年度第4回目となる人博連携セミナーが実施されました。人と自然科は県立人と自然の博物館と連携協定を結んでおり『人と自然』の授業で年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の研究員から自然や環境、動植物など専門的な講義を直接頂き、深く学んでいます。

 今年度3回目となるこの日は『タンガニイカ湖での調査』をテーマに、高橋 鉄美研究員から古代湖における固有種の生態について学びました。

  古代湖とは、10万年以上水を維持し続けている湖で、世界に20ほどあるといわれています。その中でもアフリカにあるタンガニイカ湖は、世界でも珍しい古代湖の一つで、高橋先生は何度も調査に訪れておられます。タンガニイカ湖はアフリカのザンビアにある大きな湖で、全長650km。その距離は三田市から仙台市と同じ距離です。

 

 高橋研究員が特に注目されているのは、湖に250種類以上生息しているカワスズメ科の魚類で、そのほとんどがここでしか見られない固有種で、総称としてシグリットと呼ばれています。

 

 生徒のレポートをみせてもらったところ、今回の講義で多くの生徒が興味を持ったのはシグリットの『適応拡散』でした。適応拡散とは、起源を同一にする生物群が種々の異なる環境に最も適応した生理的または形態的な分化を起こし、多くの系統に分かれることをいいます。要は独自の進化を起こしているということですね。シグリットが適応拡散している原因としては、口内保育による子どもの世話、そして岩住みがあげられます。これにより拡散が少なくなり、異所的種分化を起こしやすくなります。

 

 専門的な内容はまるで大学の講義のようですね。講義ではそのほかにも繁殖様式や生態系の保全などについても学ぶことができました。また、先生が研究でアフリカ各地を訪れた際に気付いた様々な日本との違いや気付きについても興味深い話を伺うことができました。このように研究員から様々なことを学んでいき、3年生での大学進学をはじめとした進路実現につなげていきます。

 

 次回の人博連携セミナーは、10月6日(金)『秋の野原の虫とりで、さわって感じる生物多様性』と題して八木剛研究員より、実際にフィールドに出て昆虫採集を通し生物多様性について学ぶ予定です。楽しみですね。

人と自然科 ブドウ販売会大盛況 購入いただいた皆さまありがとうございました

 人と自然科の生徒が授業で丹精込めて栽培したブドウ(ベリーA、ピオーネ、マスカットオブアレキサンドリア)の即売会(本校保護者、生徒限定)を9月8日(金)、11日(水)、15日(金)の3日間、各学年ごとに開催させていただき、大盛況の中無事終了しました。

 生徒が栽培しているブドウが収穫時期を迎えています・・・に関する記事はこちら

 販売に向けて、生徒自ら調整、包装、袋詰めを行いました。各日700房~800房の調整が必要となり、栽培を担当した2年生の果樹と緑、3年生のガーデニングの授業だけでなく、総合実習や他の農業科目でも少し助けてもらいながら、1年生から3年生まで手分けをして行いました。

 

 しわしわになったり、中で傷んでいたりしでいる粒がないかどうか確認し、ハサミで一粒一粒調整していきます。とがったハサミの先で実を突き刺さないように注意します。商品を販売しお金をいただくということで、みんな真剣ですね。

 

 そして調整したブドウをランク付けしていきます。有馬高校人と自然科の伝統として、粒のつまり具合で3つにランク付けし、上と中のランクのブドウをセロファンの包装紙に丁寧に包みます。そして1袋に2~3房を詰め、重さをはかり価格を決定します。

  このように調整、袋詰め、確認作業は販売直前まで行われ、そしていよいよ体育館前で販売準備です。机を並べ、トラックの両サイドにのぼりを立て、準備万端です。

 

 いよいよ販売開始。販売前からたくさんの方が集まってくれました。ほんとうにありがとうございました。

 販売は放課後の農場当番(総合実習B)の授業で販売実習として行いました。放課後の農場当番は1年生から3年生が一緒になって行います。学年を超えて連携し、販売実習を行っていました。

 

 レジでは、品種、重さを伺い、会計を行っている間に後ろで待機している生徒が商品を準備します。計算を間違えないようにゆっくりやりとりをを行いました。そして売り切れた品種、ランクを一覧表に線を引いていきます。この役割が重要です。あっという間にどんどん無くなっていきましたね。

  今年は台風などの気象災害や害獣被害もなく、さらに夏の晴天にも恵まれなかなかの出来栄え。担当者が記憶している中でも3本の指に入るくらい良い出来であったと手応えを感じています。また、ピオーネとマスカットは元々畑の面積が小さいため、予告通り数量制限をさせていただきました(初日の1年生は最も多い来場者で、ベリーAも数量制限を行わせていただきました。)が、やはり人気で、最後には売り切れてしまい、買えなかった方もいらっしゃいました。本当に申し訳ありませんでした。

 また、ブドウを購入していただいた方から、整理券番号の順番通りにレジに案内できる新たな並び方のアイデアもいただき、早速2年生の販売で改善案を試してみたところ、とてもスムーズに販売を進めることができました。 

 このように大盛況であったブドウ販売は3日間で合計329名の方に来場いただきました。栽培を担当した生徒、そして販売を担当した生徒は、喜んで買ってくださるたくさんの生徒、保護者の姿を見て、大きな自信となったとのことでした。暑い中、ご来校いただいた保護者の皆さまありがとうございました。そして購入してくれた総合学科の生徒の皆様も、本当にありがとうございました。人と自然科の学びの内容を少しでも理解してもらえたら嬉しいです。

人と自然科 ひょうごまちなみガーデンショーin明石2023 アグリハイスクールガーデンに出展しています

 9月17日(日) ~ 9月24日(日)の期間、兵庫県立明石公園にてひょうごまちなみガーデンショーin明石2023が開催されています。このイベントは花と緑に関する県民の意識の向上や、花と緑あふれるまちづくりや暮らしづくりを後押しするためのイベントで、今年で31回目の開催となります。

ひょうごまちなみガーデンショーin明石2023パンフレットはこちら.pdf

 イベントの展示の一つとして、県下の農業高校の生徒が自分たちでデザイン・施工した自慢の庭を展示する、アグリハイスクールガーデンが開催されており、有馬高校人と自然科も、3年生コンピュータ-造形を受講している生徒を中止に準備を進めてきました。

 

 夏休み前から設計、準備し、学校で何度も試作を行い、いよいよ代表の生徒3名が開催期間直前の9月16日に明石公園を訪れ、作庭を行いました。

 作庭は1.5m×2.3mの木枠の中に作成していきます。今回はアキランサス、ケイトウ、コリウス、リュウノヒゲ、ペンタス、ジニアなど10種類以上の植物を持参して植栽していき、約4時間かけて作品を完成させました。

 完成した作品はこちら。

 テーマは『四季の箱庭』です。春夏秋冬を4つの箱庭に植栽し、季節の巡りを表現した渾身の作品です。作品の右上が春→右下が夏→左下が秋→左上が冬を表現しています。

 作庭した生徒にインタビューしたところ、4つの季節の箱庭同士を完全に分離せずに、一体化させることがこだわりのポイントなのだそうです。バークチップや流木を使って、山から海に流れる川を表現し、4つの季節の箱庭を上手く融合させていますね。お見事です。

  今回作庭した作品は、9月24日(日)10:00~16:00(最終日は15: 00まで)明石公園に展示しています。(明石城公園入口の橋を渡ったあたりにあります。)

 明石公園を訪れた際は是非有馬高校人と自然科の生徒が作庭した庭を探してみて下さい。

 

人と自然科 地域自然保護 ありまふじ夢プログラム 中間発表会実施

 人と自然科3年生学校設定科目『地域自然保護』の授業では、県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 県立有馬富士公園は、公園を愛する地域の方が自分の特技を活かし、来園者に体験プログラムを提供するという取り組みを行っている全国的にも注目されているユニークな公園です。授業は4月からスタートし、今日まで公園を管理している職員から説明を受けたり、実際に公園で活躍されている夢プロ団体の皆さんから体験プログラムを受けたり、自分たちで公園内を調査したり・・・など公園を知る活動を続けてきました。

 地域自然保護 今年もスタートしました・・に関する記事はこちら

 現地フィールドワークその1 パークマネジメントについて学ぶ・・・に関する記事はこちら

  現地フィールドワークその2 天文を通したありまふじ夢プログラムを体験・・に関する記事はこちら

 現地フィールドワークその3 有馬富士公園の昆虫を捕まえる・・・に関する記事はこちら

 現地フィールドワークその4 里山管理を体験する・・・に関する記事はこちら

 現地フィールドワークその5 棚田を管理し土と触れ合う夢プログラム体験・・・に関する記事はこちら

 そして9月12日(火)これまで経験し、自分たちの足で公園内を歩き回り調査した内容を1枚の有馬富士公園巨大地図にまとめ、お世話になった皆さんの前で発表する中間発表を行いました。この日に向けて生徒は一生懸命準備してきました。

 

 そして発表直前も、原稿を手に役割分担など最終確認です。気合い入ってますね。

 

  発表にはアドバイザーとしてお世話になっている、人と自然の博物館研究員の先生方、管理者であるパークセンター職員、行政からは宝塚土木事務所の職員、そして夢プログラム体験でお世話になった夢プロの先輩方をお招きし、いよいよ発表スタートです。1班10分から15分の持ち時間で発表を行いました。

 

 発表では、自分たちで考えた班名について紹介した後、夢プログラム体験や調査して感じたこと、有馬富士公園の魅力や改善点を行政や管理者であるパークセンターの方に直接伝えることができました。

 園内に生息している植物や昆虫について説明している班や、おすすめの散策ルートを紹介する班などユニークな発表が多かったですね。

 そして最後は自分たちがホストとして提供したい夢プログラムの企画案を紹介しました。

 現時点でのアイデアは以下の通りです。

・自然学習センターでの企画展

・園内に生息している植物の標札づくり&スタンプラリー

・園内での本気鬼ごっこ

・間伐材を活かしたタワー(オブジェ)づくり

・きのこの観察会

 などなどユニークで高校生らしいアイデアばかりですね。聴衆者も評価シートを用いて、他の班の評価はもちろん、自分たちの班の発表や模造紙を自己評価しながら真剣に聞いていました。

 

 そして発表後にはアドバイザーとして来校いただいた方から、忌憚のないご意見、アドバイスを頂きました。

  各班が作成した模造紙はこちら。

 

 めくると答えが出てくる仕掛けなど、立ち止まりたくなる工夫がたくさんある力作です。これらの模造紙は、有馬富士公園パークセンターに一定期間展示させていただきます。公園を訪れた際はぜひご覧ください。

 さて中間発表も終わり、いよいよ今回の発表をもとに、実際に来園者に提供する夢プログラムを企画していきます。テーマは今回の中間発表でも生徒が問題点としてあげていた、有馬富士公園の利用が最も少ない世代である『高校生が有馬富士公園の魅力を感じることが出来る体験プログラム』です。そして12月には実際に高校2年生の後輩を有馬富士公園に招待し、企画した夢プログラムを実践します。

 昨年の先輩が企画・実施した夢プログラムに関する記事はこちら

 大変ですが楽しみながら頑張っていきましょう。最後に中間発表を聞きに来てくださいました皆様、忙しい中お越しいただきありがとうございました。 

人と自然科 淡路花博2023秋 第12回高校生花と緑のガーデンに出展しています

 今週末の9月16日(土)から、地域の活性化と花と緑あふれる公園島淡路の創造のため、淡路島各所を会場に「淡路花祭2023秋」が開催されます。

 淡路花博2023秋公式HPはこちら(←開催期間を過ぎるとHPが閉鎖される可能性があります。)

 その会場の一つである県立公園あわじ花さじきでは、兵庫県内の農林系高校と県立淡路景観園芸学校が参加し、日頃学んだ知識や技術を活かして制作した独創的な庭の展示を行う『第12回高校生花と緑のガーデン』が開催され、有馬高校人と自然科も果樹と緑班(旧環境班)の生徒2名が出展のため作庭を行いました。

 第12回高校生花と緑のガーデン公式HPはこちら(←開催期間を過ぎるとHPが閉鎖される可能性があります。)

 この作庭に向け、担当した2名の生徒は夏休みからデザインやオブジェの制作など主体的に取組み、準備を進めてきました。

 そして9月12日(火)淡路島に上陸。いよいよ作庭を行いました。今回使用した花材は自分たちで栽培したマリーゴールド、サルビア、ジニア、ペチュニア、ゴールドクレスト、リュウノヒゲ、そしてシッポウジュです。どのような庭が完成するのでしょうか。

 完成した庭はこちら

 テーマは『秋の大イベント』です。

 作庭を担った生徒にインタビューしてみました。実りの秋の季節にあちらこちらで開催される収穫祭をイメージしてデザインしたとのことです。右側にはイベントで販売する野菜が栽培された農場があり、手前には野菜をイメージしたシッポウジュが畝(うね)に植わっていますね。そして後方には収獲した野菜を運搬する手作りの一輪車のオブジェを置きました。

 左側はイベント会場をイメージした椅子を設置。そして一番のこだわりが庭の後方にある白壁と三角フラッグです。白壁の後方にゴールドクレストを植栽したことで奥行きが生まれ、空間が広がります。賑やかなイベント会場が目に浮かびますね。

 今回作庭した作品は、9月16日(土)~10月29日(日)の期間中、県立公園あわじ花さじきの園路で見ることができます。有馬高校人と自然科以外にも県下10校の農業高校生・園芸学校生が作庭した作品をご覧いただけます。

 

 淡路島を訪れた際、是非お立ち寄りください。

人と自然科 ハクサイに続きダイコンの栽培もスタートしました

 新学期が始まり10日ほど経ちました。朝夕の気温も少し下がってきており、夏の季節もいよいよ終わりを迎えようとしています。そのような中、有馬高校人と自然科の農場でもいよいよ秋~冬にかけての野菜、草花苗の栽培が本格的にスタートしました。1年生農業と環境の授業では、ダイコン、ハクサイの栽培がスタートしています。実習を前にしっかり先生の説明を聞きましょう。

 まずはダイコンの播種(種まき)です。万能クワを使って畝の床を平らに整地します。農業の基本ですね。1学期に学んだスイートコーンの栽培でも技術を学んだので慣れた手つきです。

 農業と環境 幼稚園児とのスイートコーン収穫交流会を開催しました・・に関する記事はこちら

 次に深さ約3cm2条(2列)でさく条(溝を切ること)します。

 

  そして、ダイコンの種子を1カ所3粒ずつ、株間30cm千鳥播き(互い違いにずらして播く方法)で落としていきます。後から間引きをするため、種子が隣とくっつかないように三角形に、それぞれ約1センチ離して置いていきます。

 

 その後、覆土として、稲わらを数本置き、飛ばないように土で押さえます。覆土が厚すぎないようにするのがポイントです。

 観察を続けると・・・・約3日後播種したダイコンは発芽を迎えました。

 

 ダイコンが発芽したちょうどその頃、次はハクサイの定植です。ダイコン同様まずは整地作業です。

 整地が完了した後、いよいよ定植作業です。夏季休業中の実習で自分で播種していた苗を定植します。

 夏季休業中の実習授業 ハクサイの栽培がスタートしましたに関する記事はこちら

 ハクサイの定植のタイミングとしては苗の本葉が6枚ほど出てきた頃が適期なのですが、この日観察してみると本葉は8枚~10枚。雨で少し遅れてしまいましたがギリギリのタイミングでOKです。苗を株間40cm千鳥植え(株をずらし互い違いに植える方法)で並べていきます。

 そして、植え穴を掘り、苗を取り出し植え付けます。ポットから苗を取り出すときには、根を切らないように丁寧に行うこと、床の端から10センチほど離して植えること、そして株元を少しへこませ、水がたまるウォータースペースを作る・・・などたくさんの技術を学びました。

 約1時間かけ無事定植作業は終了です。

 農業と環境の授業では自分の担当区域が設けられ、1人1人が責任を持って管理を行い、技術を習得していきます。そして順調に生育すれば11月中旬には収穫適期を迎え、秋の農業祭で販売されます。

 昨年度秋の農業祭の様子はこちら

 今年度の秋の農業祭は11月11日(土)を予定しています。販売はもちろん、例年一番自信のあるハクサイ、ダイコンを品評会として展示し、来場される地域の方々に見てもらっています。立派なハクサイ・ダイコンが収穫できるように管理を楽しみながら頑張りましょう。

人と自然科生徒が栽培しているブドウが収穫時期を迎えています(一般販売はしておりません)

 夏休みもあっという間に終わりましたね。9月に入ってもまだまだ暑い日が続きます。そんな中人と自然科の生徒が栽培してきたブドウがいよいよ収穫を迎えました。

 今年もブドウ栽培が始まりました・・・に関する記事はこちら

 ブドウ栽培頑張っています(摘穂・整房・ねん枝・誘引)・・・・に関する記事はこちら

  ブドウ栽培 ジベレリン処理頑張りました・・・に関する記事はこちら

 有馬高校の保護者、生徒への販売を前に栽培を担当した3年生、2年生の生徒がブドウのでき具合を確認するためお試しで収穫し、調査をしました。

 

 まずは3年生。学校設定科目(有馬高校人と自然科にしかない科目)『ガーデニング』の授業で栽培した、高級ブドウピオーネの収穫です。たくさんある房の中から調査用の1房を選びます。なかなか選びきれないですね。ゆっくり丁寧にハサミを入れていきます。

 

 どきどきしながら袋から取り出してみると・・・

 

 立派なピオーネが顔を出しました。

 屈折糖度計で糖度を、上皿ばかりで重さを測定し、データを記録します。目標一房600gのところ、700g前後の房が多かったですね。(大きい房は1キロを超えている房もありましたが、これはさすがに大きすぎです。)整房作業であと1~2段上部を落とす必要がありましたね。糖度の方は18度超え連発。20度を超えている房もありました。

 そして2年生の生徒は、今年度からスタートした学校設定科目(有馬高校人と自然科にしかない科目)『果樹と緑』の授業で栽培したベリーAの収穫、調査を行いました。

 人と自然科新教育課程表はこちら.pdf

 4月から芽かき、誘引、摘穂、摘粒、ジベレリン処理などの作業を実施。やっと実ったブドウです。

 3年生同様丁寧にはさみを入れ、ゆっくりと袋から取り出してみると・・・

 

 濃紫色のブドウが顔を出しました。房も詰まっており、しっかり着色していてどの房も立派です。最高のでき具合ですね。

 

 収穫後持ち帰り重さを量ってみると・・・ベリーAの糖度の目安は17度と言われていますが、ほぼ全てが基準以上の糖度で、ピオーネ同様20度を超える房もありました。また重さは600g~700gと言うことでほぼ完璧でした。

 

 有馬高校ではピオーネ、ベリーAの他に、マスカットオブアレキサンドリアの栽培をおこなっています。そして収穫したブドウは有馬高校保護者、生徒限定で販売します。(以前は一般の方にも販売していましたが、圃場が小さく、販売できる数も限られているため、多くの地域の方にご迷惑をおかけしてしまったことが理由で、現在一般販売はしておりません。本当に申し訳ありません。)

販売日時は学校行事等を考慮し

第3学年保護者・生徒 9月13日(水)15:10~

第2学年保護者・生徒 9月15日(金)15:10~

第1学年保護者・生徒 9月 8日(金)15:10~

 です。詳しくは生徒が持ち帰った『有高産ブドウ販売会について』のプリントをご覧ください。(保護者の方が来校していただく際、当日このプリントが保護者である証明になりますので必ずご持参ください。)

 整理券の配布についてですが、今年度は5時間目の授業で販売会場準備を行う予定にしており、目安として準備が終了した14時頃から整理券を配布する予定です。

 また、ピオーネ、マスカットは数が少ないため、例年一人1セットの数量制限をお願いしています。授業の一環と言うことでご理解ご協力をよろしくお願いします。

(参考)昨年度ブドウ販売会の様子はこちら

 皆様のお越しをお待ちしております。

人と自然科 夏季休業中都市農業体験実習(有高版農業インターンシップ)に4名挑戦しました

 いよいよ夏休みが終わろうとしています。これまでもブログで紹介してきましたが、人と自然科は夏休み中も当番で『総合実習』(別名:農場当番)という授業があり、農場の作物の管理実習を学びました。

 夏休み中の総合実習と並行して行われたのが、都市農業体験実習(有高版農業インターンシップ)です。阪神農業改良普及センターご支援のもと、将来本気で農業をやりたい、将来農業関連の大学や大学校に進学し就農、もしくは関連産業への就職を目指したい、目標実現のため実践的な農業を学びたいという生徒を対象に、農業インターンシップを企画・実施しています。今年も応募多数の中選ばれた4名の生徒が地域で活躍されている先輩農家に5日間お世話になり、栽培・管理方法や流通、販売、さらには心構えなどを直接アドバイス頂きました。

 それでは今年お世話になった4軒の農家さんでの研修を報告します。

 まずは三田市にある中上農場です。中上さんは本校の卒業生でもあり、親方農家として多くの研修生を輩出されている篤農家です。農業大学校への進学、そして将来は就農を目指している、Y.Rくんが研修を行いました。

 実習ではエダマメの土寄せやキュウリの片付け、ナスやピーマンの収穫を行いました。研修中は様々な技術を習得したことはもちろん、中上さんや中上さんの元で同じ目標を持って農業を学んでいるしている研修生の方とも情報交換ができたことが印象的だった・・・とのことでした。

  2軒目は笠谷農園さんです。うるち米、酒米を大規模に栽培。またヤマノイモや黒大豆(エダマメ)、ウドなどの三田の特産品も栽培されています。さらに約3haの敷地で栗も栽培するなど、三田を代表する篤農家です。将来就農を希望しているO.Aくんが研修を行いました。

 巡回に伺った際には、ヤマノイモの手入れを勉強していました。谷にぶら下がったつるを上げたり、追肥作業をやっていました。ひとうねごとに、化成肥料の重さを量って畝上に施肥し、その後葉焼けしないように葉の上に乗っかった化成肥料を手ではらうなど丁寧な管理を学んでいました。また写真にはありませんが、本人が希望していたドローンを用いた水稲の防除も見学させていただいたようです。広大な水田の薬剤散布が短時間で完結する様子を見学し、機械化の重要性を感じたとのことでした。

 3軒目は、恩地農園です。元々非農家出身ですが、企業に勤められた後、地域の親方農家さんの元で研修後独立就農し、現在は認定農業者として活躍されています。規模も年々拡大されている農家さんです。恩地農園では将来就農を希望している、2年生のI.Tくんが参加しました。

  実習ではビニールハウス内でのキュウリやトマトの収穫、またアスパラガスの追肥や除草など、集約的農業を実践で学んで言いました。真夏のビニールハウス内での作業は想像以上に大変だったとのこと。有馬高校で普段学んでいる実習よりもより実践的な内容であったようで、農業を糧として生活していくこと厳しさを直接肌で感じることができたとのことでした。

  最後は『おおにし農園』です。おおにし農園では、農薬をできる限り使わない農法で、なるべくたくさんの品種を栽培し、新鮮な野菜を消費者に直接届けておられます。また中上さん同様、将来三田市で農業をやりたいという研修生を積極的に受け入れている農家さんです。おおにし農園さんには、農業系の大学進学後、就農、もしくは関連産業への就職を希望しているN.Fくんがお世話になりました。

 研修中は早朝よりスイートコーンをはじめとした野菜の収穫、調整作業、そして直売所であるパスカルさんだへの出荷作業も経験させていただきました。直売所でのバックヤード作業は学校では経験できないことですね。作業をしながら大西さんや従業員の方と様々なことをお話しすることができ、農業系大学への進学の想いが強くなったとのことでした。

 4人とも農家で管理や収穫、調整などの実習をとおして技術を学ぶことはもちろん、農家の方々から実際に農業経営していく上での厳しさや楽しさなど、現実的なお話をたくさん聞かせていただいたことが印象に残ったとのことでした。これこそが都市農業体験実習(有高版農業インターンシップ)の意義だと思ってます。今回の経験を活かし、将来の進路につなげてください。

 今年度お世話なりました農家の皆様、そしてこのような機会を作っていただいた阪神農業改良普及センターの皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

人と自然科 夏季休業中の実習授業その3 ハクサイの栽培がスタートしました(農業と環境)

 夏休みも残り少なくなってきましたね。8月に入っても人と自然科の生徒は『総合実習B』の授業として、当番制で実習を行い、野菜の収獲、袋詰め、新学期に行われるブドウの収穫、販売の準備、間伐材のチップ化、農場への有機物還元・・・などの実習をとおして知識や技術を学んでいます。

 2学期のスタートを前に一足早く、1年生の生徒が実習の中でハクサイの播種を行い、秋野菜の栽培がスタートしました。農業の基礎・基本を学ぶ『農業と環境』の授業。2学期はハクサイとダイコンの秋野菜を栽培を学びます。ちなみに1学期にはスイートコーンの栽培を学び、北摂第一幼稚園の園児と一緒に収穫会を行いました。

1年生農業と環境 幼稚園児とのスイートコーン収穫交流会を開催しましたに関する記事はこちら

 今年度栽培するハクサイは『きらぼし77』という品種です。食味良好はもちろん、耐病性があるのが特徴です。また、中央が黄色いため、半分にカットしたときに映える(見た目が良い)という特性もあります。

 ホワイトボード、そして現場で説明を受けた後、早速実習開始です。まずは3号ポリポットに培養土を入れます。水がたまる約1センチのスペースを確保するのがポイントです。

 そして、指で植え穴を開け、種子を落としていきます。ハクサイの種子は非常に細かいため、今回はペレット種子(小さな種にコーティングを施し、機械などで播種しやすいように加工されている種子)を使うことにしました。

 種子を落とした後は、両側の土を寄せ覆土します。1学期にスイートコーンでも行ったため、スムーズに作業は進みましたね。技術が習得してきた証拠です。

 しっかりかん水し、育苗ハウスに移動させました。

 2~3日後には発芽が確認されました。しっかり揃っていますね。新学期に入ったら発芽率の計算をしましょう。現在も順調に生育しています。

 

 農業と環境の授業では、2学期に入るとすぐにダイコンの播種を行う予定です。そして1学期スイートコーン同様自分の担当区が設けられ、生徒が責任を持って管理を行います。11月上旬には収穫を迎え、秋の農業祭(今年は11月11日(土)を予定しています)で販売、品評会を行う予定です。

 昨年度秋の農業祭に関する記事はこちら

 美味しい秋野菜を地域の方に提供できるよう、頑張って栽培しましょう。

人と自然科 第71回近畿学校農業クラブ連盟大会意見発表会 最優秀賞受賞 全国大会出場決定しました

 今年の夏の甲子園、8月23日(水)には仙台育英ー慶応の決勝が行われ、大いに盛り上がりましたね。ちょうど甲子園で決勝が行われていたその日、その瞬間、京都先端科学技術大学には、近畿6府県から農業高校生が集結し「農業高校の甲子園」の近畿大会が開催されていました。

 ということで8月23日(水)~24日(木)、第71回近畿学校農業クラブ連盟大会が開催され、7月の兵庫県学校農業クラブ連盟大会意見発表会にて最優秀賞を受賞した生徒が、兵庫県の代表選手として出場しました。

 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 前編 (競技会当日)に関する記事はこちら

 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会式典・結果発表)に関する記事はこちら

  この大会で最優秀賞(1位)を獲得した生徒は、近畿ブロックの代表選手として、全国の農業高校生8万人の頂点を目指し、10月に熊本県で開催される全国大会に出場する権利を得ることができます。

 まずは開会式。

  

 近畿ブロックに所属している2府4県の連盟旗入場です。

 開会式の後、競技開始が近づいてきています。発表を前に屋外で最後の練習、調整を行い、気持ちを整えます。後半には県大会で知り合った、別の分野に兵庫県代表として出場する但馬農業高校の生徒と一緒に練習しました。(このように他の農業高校の生徒と交流、つながりができるのが農業高校の魅力ですね。)

 そしていよいよ競技開始。この日は日頃の研究成果を10分以内で発表するプロジェクト発表会

 

 そして学校での学びや様々な体験を通して感じた意見を7分以内で発表する意見発表会が行われ、各府県大会で最優秀賞を受賞した生徒が近畿ブロックの代表枠1つを争います。本校から兵庫県代表として出場したT.Wさんは分野Ⅲ類(ヒューマンサービス)に出場。他の生徒の発表を聞きながら待っている時間が一番緊張したそうです。

  発表のタイムは6分53秒(7分を越えると減点となります)で完璧。県大会よりもさらにレベルの高い発表を行うことができ、発表後の質問にも的確に答えていました。競技会が終わりホッと一息。宿舎に移動。夕食では他校の生徒とお互いの発表内容を振り返ったり、普段の学校での出来事などを情報交換していました。(明日の大会式典まで結果が分からないので、順位も予想し合っていました。)

 日は変わり、8月24日(木)大会2日目です。再び大会会場に移動し、いよいよ結果の発表を待ちます。

 本校から出場したT.Wさんがライバルの府県代表選手を押さえ、見事最優秀賞を獲得。10月24日(火)~26日(木)まで熊本県で開催される第74回日本学校農業クラブ全国大会令和5年度熊本大会に、近畿ブロックの代表として出場が決まりました。有馬高校人と自然科としては昨年に続き2年連続の出場となります。

 表彰式では、近畿学校農業クラブ連盟より賞状とトロフィーを、そして毎日新聞社様より賞状と盾を頂きました。

 

 表彰後は代表者発表で、すべての参加者の前で発表しました。6月から練習をスタート。これまでに数えきれない練習を行ってきた自信に裏付けられた素晴らしい発表で、発表後会場からは大きな拍手が沸き上がりました。

 

 そして来年度近畿ブロック連盟の事務局校(近畿大会の運営を担当)である、兵庫県立播磨農業高校の代表生徒からのあいさつ、そして2府4県の連盟旗が退場し、大会は成功裏に終了しました。運営を担当された京都府連盟の皆さま、本当にありがとうございました。

 大会も無事終了し記念写真です。今回は意見発表会の校内代表に選ばれてから約4ヶ月間、苦楽を共にした、指導を担当された先生と一緒に、そして兵庫県の代表として今回の大会に臨んだ、兵庫県連盟選手団全員と一緒に写真を撮りました。

 最後に、これまでの大会で有馬高校農業クラブを応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。すでに農業鑑定競技会で全国大会出場を決めている2名の選手とともに、約2ヶ月後に迫った全国大会での最優秀賞=全国制覇を目指し頑張ります。1.2年生の皆さんも大活躍の先輩を目標に、日々の授業や実習を頑張っていきましょう。これからも人と自然科の活躍にご期待ください。

人と自然科 夏季休業中資格取得第4弾 国家資格フラワー装飾技能士に挑戦しています

 人と自然科の生徒は夏季休業中も、それぞれの興味関心、将来の進路実現を目指し、様々な資格取得に励んでいます。

 夏季休業中資格講習第1弾 刈払機安全衛生教育 講習実施に関する記事はこちら

 夏季休業中資格講習第2弾 小型車両系建設機械 講習実施に関する記事はこちら

 夏季休業中資格講習第3弾 アーク溶接特別教育 講習実施に関する記事はこちら

 アーク溶接と同日、8月6日(日)に実技試験が行われたのが、フラワーアレンジメントに関する国家資格 フラワー装飾技能士です。今年度は、農業クラブフラワーアレンジメント班に所属している3年生の生徒3名が2級に、2年生の生徒1名が3級に挑戦しています。実技の試験合格に向け4月から練習を開始。7月に入りより一層力を入れて練習を行ってきました。(ちなみに昨年は9名の生徒が3級に合格しています。)

 2級の実技試験の内容は、花束、アレンジメント、そしてブーケの制作作業です。それぞれ複数のパターンがあり、実技試験当日にならないと、どのパターンを制作しなければならないのか分かりません。そのため、すべてのパターンを練習する必要があるのでかなりの時間が必要です。

 まずは花束を制作します。制限時間は45分です。外側のカーネーションを六角形になるように、そして中心となるカーネーションを1本置き、その周りに3本のカーネーションを正三角形の位置になるように調整するのがポイントです。

 

 次はブーケ。制限時間は45分です。キャスケード、クレセントの2パターンの中から一つを制作します。

 

 3つめはアレンジメント。制限時間は30分です。ファン、トライアングル、ホリゾンタル・オーバルの3パターンの中から一つ制作します。

 実技試験では制限時間内に正確に制作する必要があります。生徒に聞くと、かなりギリギリの時間設定のようで、練習では間に合わないことも度々あったようです。ストップウォッチを片手に何度も繰り返し練習をしていました。

 そして3級の取得を目指す生徒は、花束及びリボン、バスケットアレンジメント、ブートニアを制作します。

 

 一生懸命練習したぞ!!と言う自信をもって、8月6日(日)の実技試験は無事終了。挑戦した生徒に聞くと全員手応えがあったとのことです。9月3日(日)には筆記試験が予定されており、現在もみんなで問題を出し合いながら頑張っています。全員合格できるように頑張りましょう。

 ちなみに・・・今年は農業クラブフラワーアレンジメント班に6名の1年生が入部しました。先輩のように次年度以降フラワー装飾技能士の資格を取得したい、イベントなどの体験教室で活躍したい・・・と意欲的で、現在リボンの作り方やテーピング、フェザーリングそしてコサージの作り方などの基礎的な技術を身につけています。

 人と自然科の卒業生の中には、取得した資格を活かし、フラワーアレンジを活かした仕事に就いている先輩もたくさんいらっしゃいます。夢の実現に向け、頑張りましょう。応援しています。

人と自然科 夏季休業中資格講習第3弾 アーク溶接特別教育講習実施

 8月6日(日)~8日(火)ア-ク溶接特別教育に関する資格講習が実施され、人と自然科で資格取得を希望する1年生~3年生までの生徒16名が挑戦しました。

 人と自然科では、ビジネス文書実務検定試験(ワープロ検定)や漢字検定など一般的な検定だけでなく、農業系や建機系など普通科では取得できない様々な資格取得が可能です。先日も夏季休業中資格講習第2弾として小型車両系建設機械の資格講習が開催され、多くの人と自然科生徒がライセンスを取得しました。

 夏季休業中資格講習第2弾 小型車両系建設機械 講習実施に関する記事はこちら

 今回挑戦したアーク溶接特別教育は、造船業、建設業等幅広い業種で行われている、電気の力で鉄と鉄を融接していく作業です。農業においても自分で道具や資材を修理したり作成したりするときにしようすることもあります。将来ア-ク溶接機を用いて金属の溶接、溶断等の作業に従事する場合には、労働安全衛生法の規定により所定の特別教育を修了した有資格者であることが必要です。

 6日(日)、7日(月)はキャタピラー教習所の講師の方に有馬高校に来ていただき、座学(一部実技)講習を行いました。

 テキストや実物の道具、映像を使い、初日はアーク溶接の基礎知識、電気に関する基礎知識、装置に関する知識、作業の方法に関する知識を中心に学びました。アーク溶接で最も危険なことは電撃(感電)です。自動電撃防止装置などの安全に関する機能など、大切なことをたくさん学びました。

 そして2日目。この日後半は実技講習ということで実習服に着替えます。前日に続き作業方法に関する知識に加え、関係法令についても学びました。最後に確認テスト。みんな教本にマーカーで線を引きながら真剣に聞いていたようで、全員合格ラインに達しました。

 いよいよ実技講習。翌日の実践に向け、安全に作業をするための保護具の装着、そして溶接棒の装着方法について学びました。これで明日の実技講習バッチリですね。

 最終日の8日(火)はキャタピラー教習所兵庫教育センターに移動し、実技講習です。

 

 まずは身だしなみから。溶接中に飛び散る高温のスラグから身を守るため、皮のエプロン、足カバー、手袋を装着。またヒュームと呼ばれる粉塵を吸い込まないようにマスクを装着し、最後にアーク光から目を守るために保護面を付けます。頭上に掲げられている『安全最優先』ののぼりが象徴的ですね。そして準備ができたら電源を入れいよいよ実技に入ります。

 

 まずはアーク溶接の基本、ビードを作っていきます。溶接棒ホルダーに溶接棒をはさみ、母材となる鉄板に溶接棒の先端をくっつけたら電機が通電しアークが発生します。最初は講師の先生と一緒に実習を行い感覚を体に覚えさせます。

 

 そして溶けてだんだん短くなっていく溶接棒と母材の間隔を一定に保ちながら一直線に横に進めていくと、ビード(ストリンガービード)が完成します。溶接ハンマー(チッピングハンマー)とワイヤーブラシでスラグ(黒色のカス)を除去してみると、ビードが確認できます。

 

 一定の幅でビードが作れていますね。また、実習を待っている生徒も積極的に見ることで技術を向上させていました。今年受講した生徒はセンスがあるようで、2~3回目で講師の先生の手助けなしでもうまくビードが作れるようになりました。

 生徒によってはストリンガービードをマスターし、ウィービングビードと呼ばれる、溶接棒を左右(上下)に振りながら動かし幅広のビードを作る溶接法も学んでいました。

 アーク溶接を頑張っていると、隣でフォークリフト技能講習が行われており、見覚えのある顔が・・・

 

 人と自然科を卒業され、兵庫県立農業大学校に進学されている先輩でした。

 R4年度 人と自然科 進路実績はこちら.pdf

 人と自然科在学中、農業クラブ活動で学科の代表である本部役員や全国大会生徒実行副委員長などの経験を活かし、、現在農業大学校では自治会長として活躍されているとのこと。先輩の活躍を聞くと私たち後輩も励みになりますね。

 さて、充実した講習はあっという間に終了し、受講した16名全員がライセンスを取得することができました。最後にセンター長よりライセンスの説明と安全に対する心構えについて再度アドバイスを受け、3日間の講習は終了です。

 

 今年度の建機系資格講習は本日をもって終了。来年度はフォークリフト技能講習、チェンソー、ガス溶接の建機系資格取得を予定しています。専門学科である人と自然科に入学しからからには夢の実現のため、多様な経験を通して自分の進路を実現させましょう。

人と自然科 夏季休業中資格講習第2弾 小型車両系建設機械 講習実施

 8月5日(木)~6日(金)小型車両系建設機械特別教育に関する資格講習が実施され、人と自然科で資格取得を希望する1年生~3年生までの生徒36名が挑戦しました。人と自然科では、英語検定や漢字検定など一般的な検定だけでなく、危険物取扱者や日本農業技術検定、生物分類技能検定など農業系や建機系など普通科では取得できない様々な資格取得が可能です。先日も夏季休業中第1弾として、刈払機安全衛生教育に関する資格講習が実施されました。

夏季休業中資格講習第1弾 刈払機安全衛生教育 講習実施に関する記事はこちら

 初日はキャタピラー教習所兵庫教育センターの講師の方に有馬高校に来ていただき学科講習です。夏季休業中ですが、朝早くから続々と学科講習会場の清陵会館に集合です。

 今回挑戦する小型車両系建設機械は、土木工事や建築工事において使用される機械の一つですが、近年は規模を拡大し、小型車両系建設機械を導入され経営する農業法人や農家さんも増えてきています。運転には労働安全衛生法の規定により所定の特別教育を修了した有資格者であることが必要となります。

 

 テキストや映像、模型を使い、小型車両系建設機械の種類や用途、原動機(エンジン)や油圧装置などの仕組み、機械の操作法など専門的な内容を学びました。

 

 建機系の講習で特に重要なことは安全運転の心得で、集中的に学びました。安全に配慮した服装や正しい乗り降りの方法、周囲への知らせ方など、実際の事故に関する動画も視聴しながら理解していきました。安全に関する学びは学校での農場実習にもつながりますね。

 最後は確認テストです。生徒に聞くと途中力学や電気についての内容もあり、少し難しかったようです。

 

 日は変わり、2日目となる8月4日(金)はキャタピラー教習センターに移動し、実技講習です。熱中症に注意しながら講習スタートです。

 

 今回は最も一般的に使用される掘削用機械、ドラグショベル(バックホウ)を使用し、実技講習を行います。乗車前に昨日学科講習で学んだ各部の名称、エンジンの仕組み、点検法など実物を目の前にして復習し、いよいよ運転実習です。安全を確認しながらの乗車し周囲を指さしで確認します。

 

 まずは基本操作となる前後の移動です。前方にある2本のレバー(それぞれ左右のキャタピラーと連動しています)を前後に動かすと移動します。

 

 そして掘削作業です。ドラグショベルの作業装置は車体に取り付けられたブーム・アーム、そして実際に土砂が入るバケットで構成されており、4方向に動く2本のレバーを同時に操作することで掘削します。

 

 なかなか言葉では表現できません。とにかく繰り返し練習し、体で覚えます。またブームを回転させるときに周囲にいる人に当ててしまう事故が多いため、近づくことは絶対NGです。回転の際は必ず警告音を鳴らします。操作できる時間も限られているため、他の人が練習している状況を見るのも大切な講習です。

 

 昼休みや休憩時間をのぞき、6時間以上実技講習を続けました。最後は講師の先生の手助けなく、作業装置の操作、掘削作業ができるようになり、参加した生徒全員、ライセンスを無事取得することができました。

 来週にはこの夏最後の建機系資格講習、アーク溶接が予定されています。専門学科である人と自然科に入学しからからには、様々なことにチャレンジして自身のスキル向上につなげましょう。

人と自然科 ハニーFMに出演 農業クラブ県大会の報告をしました

 8月1日(火)地元FM局『ハニーFM』の『放課後ラジオ』のコーナーに人と自然科の生徒6名が出演し、先日丹波市で開催された第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会について、地域の皆さまに報告しました。

 有馬高校がある三田市にスタジオを持つハニーFMでは、三田市内4校が持ち回りで毎週火曜日17:10頃から『放課後ラジオ』のコーナーを担当しており、学校行事や大会、特色ある授業について紹介しています。

 今回8月第1週を担当したのは、人と自然科の生徒6名。先日丹波市で開催された第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会に有馬高校の代表生徒として発表競技に出場した生徒です。

 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 前編に関する記事はこちら

 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 後編に関する記事はこちら

 収録直前の打ち合わせです。全員が今回初出演。生放送直前ということで緊張していますね。

 今回は3部編成で二人ずつインタビューを受けました。まずはプロジェクト発表会に出場した二人です。3年生と1年生のコンビでの出演です。他の4人はスタジオの外で見守ります。

 今回出場した発表のテーマであった『シードカード』。シュレッダーゴミを再活用し、草花の種を挟んで紙すきして作った紙について詳しく説明しました。大会で発表を担当した3年生の生徒は、自分の中では最高の発表ができたとのこと。そして今回先輩をサポートした1年生は、活動や研究の内容をまとめた記録簿を担当し、先輩の研究活動を十分後押しできたとのことで、悔いの無い大会だったようです。

  リクエスト曲の後、続いてのペアにバトンタッチ。同じくプロジェクト発表会に出場した3年生と2年生のコンビです。

 

 先ほどと同じくプロジェクト発表会に関する内容についての紹介はもちろん、今後の予定についても聞かれ、3年生の生徒は『今毎日練習を頑張っている、国家資格 フラワー装飾技能士の資格に絶対合格したい』そして2年生の生徒は「11月に予定されている修学旅行で人と自然科の生徒だけが行く、西表島での体験が楽しみ・・」という話で盛り上がりました。

 リクエスト曲のあと、意見発表会に出場した3年生のペアにバトンタッチです。

 2人は学校での学びや様々な体験を通して感じた意見を7分以内で発表する競技、意見発表会に出場。2人とも約2000字の原稿を全て暗記するのがとても大変だったようです。また、発表するときに声の強弱だけでなく顔の表情で表現することも大変だったとのことです。最後に県大会で最優秀賞を受賞した生徒に、8月23日に京都府で開催される近畿大会での意気込みを聞かれ『最優秀賞を目指し、全国大会に進みたい』と力強く答えていました。

 約1時間の収録、放送は無事終了です。ほっとしましたね。皆さん堂々としていてとても頼もしかったですよ。

 

 今回の放送はハニーFM HPにあるアーカイブから聞くことができるとのことです。(アップまで少し時間がかかりますとのことでした)。お時間ある方は是非聞いて見てください。

人と自然科 夏季休業中資格講習第1弾 刈払機安全衛生教育 講習実施

 人と自然科では在学中、英語検定や漢字能力検定など一般的な資格に加え、専門的な資格取得にもチャレンジできます。もちろん1学期には危険物取扱者試験や日本農業技術検定などに挑戦しました。そして比較的ゆとりがある夏休みが人と自然科の生徒にとってさらに「資格取得」→「スキルアップ」→「進路実現」に最適の期間になります。

 令和5年度夏季休業中の資格講習第1弾として、7月31日(月)刈払機安全衛生教育に関する講習が実施され、人と自然科で資格取得を希望する1~3年生の生徒32名が挑戦しました。

 人と自然科で学ぶ農業での草刈りは、刈払機(草刈機)を使用して作業を行うのが一般的です。実際に果樹園の管理で使用したり、さらには今年度から新カリキュラムに組み込まれた農業機械の中でも、2サイクルエンジンの仕組みや機械の操作方法について学んでいます。

 人と自然科教育課程表(カリキュラム)はこちら.pdf

 農業機械 刈払機の操作方法について学びました・・に関する記事はこちら

 また、将来の進路として造園業を選択する生徒もいます。その際、刈払機の取扱作業(運転)には、事故・災害を防止する為に労働安全衛生規則で安全衛生教育実施要領が定められています。この日はキャタピラー教習所(株)から3名の講師の方に来校いただき、資格取得のための講習会を実施しました。

 午前中は座学による学科講習が行われました。

 講習ではテキストやスライド、実物を用いて刈払機を安全に使用するための知識と技術を学びました。刈払機の種類や刃の種類、持ち運び方、ガソリンと2サイクルエンジンオイルを混ぜた混合油の作り方や取り扱い方、2サイクルエンジンの仕組み、エンジンの始動方法や停止方法など、専門的かつ実践的な内容を詳しく学びました。

 午後からは実習服に着替え、実技前最後の講習、最も重要な内容として『安全』について集中的に学びました。作業者の安全を守るための法令はもちろん、刈払機を使用する場合に飛んでくる石などから守るための服装や保護メガネや保護面ばなど安全具の着用などを学びました。さらに振動などで手指にしびれが起こる振動障害も具体的な例をスライドで確認し、防ぐ方法についても学びました。重要な箇所にはマーカーで線を引きながら真剣に学んでいました。

 学科講習の最後にはテストです。真剣に聞いていたため全員合格点をクリアしました。

 テストで合格した後は実技講習です。校庭の片隅を利用し実際に草刈の実習を行います。

 

 まずは実物を用いて学科講習の振り返りです。エンジンをかける手順や安全具の確認、そして刃の動かし方などを復習しました。チョーク弁の操作方法や刃の動かす方向は覚えていますか?

 

 いよいよ実際に操作します。目を守るため保護メガネを着用し、ベルトの長さ調節を行った後エンジンをかけます。

  そして刃を右から左に動かします。前へ進むスピードは半歩ずつといったところでしょうか。

 

 最初は講師の先生に助けてもらいながら進めていましたが、慣れてくると自分だけでうまく刈れるようになりました。

 約7時間の講習も無事終了。全員ライセンスを取得することができました。

 

 このように人と自然科では様々な資格講習にチャレンジすることができます。今週末8月3日(木)からは『小型車両系建設機械』の資格講習が行われます。暑い日が続きますが自分のスキル向上のため頑張りましょう。

人と自然科 夏休みの実習授業その2  三田警察署の花壇を装飾しました

 毎日35度を超える暑い日が続きます。そんな中でも人と自然科の生徒は『総合実習B』の授業として、当番制で実習を行い、果樹園の管理や樹木の剪定、野菜の収獲、袋詰めなどの実習をとおして知識や技術を学び、経験を積んでいます。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 夏休みの実習の一環として、先週の三田消防署の装飾活動に続き、2年生果樹と緑班の生徒が、実習で学んだ技術を活かして三田警察署の花壇装飾を行いました。今年は梅雨に雨が多かったこと等が理由で例年よりも遅い時期の装飾活動になりました。

 夏休みの実習その1 先週実施した三田消防署 装飾活動に関する記事はこちら

 

 まずはデザインを決めます。今回2年生にとって初めての装飾活動。4人の生徒が話し合いながら、地面に設計図を描き、花苗を置いていきます。

 今回はマリーゴールドやベゴニア、サルビアを持参しました。真ん中に黄色やオレンジのマリーゴールドを配置することで太陽をデザインしたようです。配置が終わるといよいよ定植です。

 

 約2時間弱かけて完成した花壇はこちら。暖色を中心に上手くまとまっていますね。

 

 最後に署長と一緒に記念撮影です。

 三田消防署にご用の方は是非ご覧下さい。

第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会式典)

 いよいよ農業クラブ県大会は最終日を迎えました。

第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 前編 (競技会当日) に関する記事はこちら

 この日も丹波の森公苑に県下11校の農業高校生が集合。ドキドキしながら会場で大会式典の開会を待ちます。

 農業クラブ県連盟副会長の開会宣言の後、成人代表より結果発表がありました。

 

 有馬高校人と自然科の結果は以下の通りです。

 プロジェクト発表会 分野Ⅲ類(ヒューマンサービス)優秀賞 3-1 M.R T.M 2-1 U.Y 1-1 I.K

 意見発表会 分野Ⅲ類(ヒューマンサービス)最優秀賞 3-1 T.W

 農業鑑定競技会 分野園芸 最優秀賞 3-1 M.R

 農業鑑定競技会 分野園芸 優秀賞 3-1 T.H

 農業鑑定競技会 分野測量 優秀賞 3-1 Y.R

 1学科1クラスしかない少数精鋭の人と自然科。今年も大活躍という結果でした。

 まずは優秀賞を獲得したプロジェクト発表会。僅差で最優秀賞は逃しましたが、優秀賞の獲得は人と自然科としては3年連続4回目の受賞という快挙です。そして意見発表会では3年連続最優秀賞を獲得。今年も優勝カップを取り返しました。T.Wさんは京都府で開催される、近畿連盟大会に兵庫県の代表として出場します。(近畿大会で最優秀賞を受賞した場合、全国大会に出場となります。まさに甲子園・インターハイです。)

 

 農業鑑定競技会では、最優秀賞を含む出場した2分野ともに入賞。入賞した3名とも全体2位以内の成績であったため、10月に熊本県で開催される全国大会への出場を決めました。

 

 表彰後は模範発表。全参加者の前で発表しました。意見発表会分野Ⅲ類で最優秀賞を獲得した本校の生徒も、兵庫県の代表にふさわしい素晴らしい発表をしてくれました。

 

 そして参加者全員でFFJの歌斉唱。全国の農業高校生が歌える農業クラブ連盟歌です。4年ぶりに声を出して歌えるということで、大きな声でみんなで歌いました。感動です。

 

 最後は県連盟クラブ旗引継ぎ。今年度事務局である氷上高校から次年度事務局校の播磨農業高校に県連盟旗が引き継がれました。そして引き継がれた県連盟旗を先頭に、有馬高校を含む11校の農業高校のクラブ旗が退場し、大会は終了となりました。

 

 最後に獲得した賞状やカップ・盾を手にみんなで記念撮影です。

 

 応援してくださった皆様、ありがとうございました。意見発表会で兵庫県代表として近畿大会に出場する選手は、全国大会出場を目指し頑張りましょう。そして農業鑑定競技会で10月に熊本県で開催される全国大会に出場する選手は全国制覇を目指し頑張りましょう。後輩の皆さんも先輩を目標に、日々の授業や実習を頑張り、来年につなげていきましょう。これからも人と自然科生徒の活躍にご期待下さい。

人と自然科 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 前編 (競技会当日)

 今年も熱い夏休みに突入。人と自然科の生徒は当番制で『総合実習B』の授業(別名 農場当番)を頑張っています。

 夏休みの実習授業スタート 三田消防署の花壇を装飾しました・・・に関する記事はこちら

 そして人と自然科の生徒にとってもう一つの暑い夏の風物詩といえば、農業高校の甲子園・インターハイとも呼ばれる、農業クラブ連盟大会各種競技会です。農業高校の生徒が日頃の授業や実習で身につけた知識や技術、そして農業クラブ活動等をとおして経験したことをまとめ、発表し、兵庫県さらには近畿・全国の農業高校生と競い合う大会です。

 昨年の農業クラブ近畿大会大阪大会に関する記事はこちら

 昨年の農業クラブ全国大会北陸大会に関する記事はこちら

 今年の第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会は事務局校の氷上高校がある丹波市で開催。7月21日(金)には農業鑑定競技会(農具や機械、植物の病気害虫など、農業に関する知識を競い合う競技)と農業情報処理競技会(農業に関するデータをExcelでまとめ集計し、PowerPointでプレゼンテーション資料を作成する競技)を実施。1年生から3年生まで校内大会を突破した16名の生徒が一足早く出場しました。

 過去の農業鑑定競技会校内予選会実施に関する記事はこちら

 そして7月25日(火)・26日(水)には大会の花形競技である、プロジェクト発表会と意見発表会開催され、丹波の森公苑に県下11校の農業高校生が集結しました。

  県連盟副会長の開会宣言により、いよいよスタートです。まずはクラブ旗入場。

 県連盟旗を先頭に県下11校の農業クラブ会長が旗を持ち入場します。まるで甲子園の入場のような光景です。有馬高校も人と自然科116名の代表として、農業クラブ会長が歴史ある有馬高校農業クラブ旗を持ち、堂々と入場しました。県下11校の農業クラブ旗が並ぶ光景は圧巻です。

 

 開会式は滞りなくすすみ無事終了。これまでの準備、練習の成果を十二分に発揮できるように、発表直前まで先生との打ち合わせ、そして炎天下の中屋外で最後の調整です。

 いよいよ発表競技のスタートです。

 プロジェクト発表会 (学校でのプロジェクト研究を10分以内で発表する競技)

 分野Ⅲ類(ヒューマンサービス) 3-1 M.R T.M 2-1 U.Y 1-1 I.K 

 そして意見発表競技会(学校での学びや様々な体験を通して感じた意見を7分以内で発表する競技)には、2つの分野に1名ずつ出場しました。

分野Ⅰ類(生産・経営・流通)3-1 K.Y

 

分野Ⅲ類(ヒューマンサービス)3-1 T.W

 発表会は一発勝負。プロジェクト発表会は10分以内、意見発表会は7分以内で発表します。どの発表も緊張の中、今まで積み重ねた準備と練習を糧に自信に満ち溢れた、そして有馬高校の代表生徒の誇りを持ったすばらしい発表でした。発表終了後は緊張が解け、思わず涙が出てしまう生徒もいました。本当に頑張りましたね。100点満点です。

  結果は翌日の大会式典で発表です。結果は人と自然科 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会式典)で紹介します。

人と自然科 夏休みの実習授業スタート 三田消防署の花壇を装飾しました

 終業式も終えいよいよ夏休みに入りました。人と自然科では夏休み中も『総合実習B』の授業として、当番制で実習を行い、農場の野菜や草花の管理に関する知識や技術を学んでいます。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 暑い日が続くので熱中症には細心の注意を払って実施しています。

 

 夏休みの実習の一環として、3年生環境班(来年度からは果樹と緑班に移行します)の生徒が、実習で学んだ技術を活かして三田消防署の花壇装飾を行いました。今年は梅雨に雨が多かったので例年よりも少し遅い時期の装飾活動になりました。

 今回はマリーゴールドやベゴニア、サルビア、そして2年生が草花の授業で栽培した、コキアとキバナコスモスも持参しました。まずはデザインです。代表の生徒を中心に花苗を並べていきます。基本は中心、もしくは後方に背の高い花を、手前もしくは周囲に背の低い草花苗を配置します。今回もコキアやキバナコスモス、アフリカンタイプのマリーゴールドを中心に、ベゴニアを周辺に持ってくるデザインで配置したようです。

 並べ終わったら早速植え付けていきます。さすが3年生、慣れた手つきで定植していきます。

 気温も上がってきました。一気に仕上げていきましょう。

 最後にかん水をして完成です。真夏なので根がしっかり張るようにたっぷり与えましょう。

 完成した花壇はこちら。夏らしい配色。とっても素敵ですね。

 三田消防署の前を通る際はぜひご覧ください。

 人と自然科の夏休みは実習の授業だけでなく、農業クラブの県大会や国家資格『フラワー装飾技能士』や小型車両建設機械、アーク溶接などの資格取得、農業インターンシップや農業海外研修・・・などなど充実した42日間です。(生徒の頑張りは可能な限りブログでお知らせしていきます。)自身のスキルアップのため、そして進路実現のために頑張りましょう。農場の先生方も全員で皆さんをサポートしていきます。

人と自然科 ブドウ収獲まで残り約50日 袋がけ作業が無事終わりました

 人と自然科では、ベリーA、ピオーネ、マスカット3種類のブドウを栽培しており、ベリーAは2年生の果樹と緑の授業(新カリキュラム)で、ピオーネとマスカットは3年生のガーデニングの授業(旧カリキュラム)で技術を学んでいます。

  現2年生からスタートしている人と自然科 新カリキュラム(教育課程表)はこちら.pdf

 そんなブドウ栽培実習も、先日摘粒作業も終え、最終段階に入ってきました。

 現在摘粒作業中・・・に関する記事はこちら

 1学期期末考査も無事?終わり、2.3年生ともに袋がけの実習を行いました。

 袋がけはその名の通り一房一房丁寧に紙の袋をかける作業です。鳥害や虫害、裂果、日焼けなどを防いだり、ブドウ表面に付着するブルームと呼ばれる白い粉(ブドウが自らを守るために出す油脂成分。新鮮な証拠です。)が取れるのを防ぐなどの目的があります。また、使用した袋の数を数えることで、収量を予想することもできます。(ちなみに今年は約1700房の房に袋がけを行いました。)

 まずは最後となる房の確認です。

 摘粒がちゃんとできているか、裂果がないか確認します。今回袋がけをしたら次房を触れるのは収穫後となり、房を整える最後のチャンスです。先週行った摘粒のあと雨が降ったため、思っていたよりも粒が大きくなり詰まってしまい、結構時間がかかってしましました。

 そしていよいよ袋がけです。

 袋の口に隙間がないように、袋の上部で丁寧に止めていきます。袋の口が広がっていると、そこから雨が入ってきてカビ(病気)が発生したり、害虫が入ってくるのでしっかり止めます。

 約1時間で1500房ほどのブドウに袋をかけました。白い袋がぶら下がっている光景は圧巻ですね。

 このあとはブドウ畑を電気柵で囲みます。近年有馬高校で一番悩まされている害獣はアライグマです。1年生で大切に栽培しているスイートコーンも少しやられてしまいました。そして生徒自身も夏休みにかけて、副梢などの枝管理を各自で定期的に行います。収穫までもう一息です。頑張りましょう。

 ちなみに有馬高校のブドウは、在校生ならびにその保護者限定での販売となります。(過去、ブドウが足りないなど地域の方にご迷惑をおかけした経験から、現在は一般販売を行っておりません。)2学期の始業式でブドウ販売に関するお知らせを生徒に配布し、販売日(学年ごとに設定しています)をお知らせます。ご確認ください。

人と自然科 1年生農業と環境 幼稚園児とのスイートコーン収穫交流会を開催しました

 人と自然科1年生農業と環境の授業では、入学と同時に自分の担当区が設けられ、スイートコーンを播種から収穫まで各自が責任を持って栽培・管理してきました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 スイートコーンを圃場に定植しました・・に関する記事はこちら

 圃場に定植した後も、追肥や土寄せ、かん水・・・

 1カ所に複数植えているスイートコーンを1本にしぼる間引きという実習や・・・

 除草や生育調査、観察など約3ヶ月間丹精込めて栽培してきました。

 そしていよいよ収穫を迎え、1学期期末考査が終わって一息ついた7月10日(月)、北摂第一幼稚園の園児67名を農場にお招きし、丹精込めて栽培したスイートコーンを一緒に収穫する交流会を行いました。

 昨年は雨で実施できず、今年も雨予報でしたが・・・どうにか雨は降らず、2年ぶりの開催です。まずは高校生代表のお兄さんから「僕たちが一生懸命育てたスイートコーン一緒に楽しく収穫しましょうね。わからないことがあったらお兄さんとお姉さんに何でも聞いて下さい」とようこそのあいさつを行いました。そして園児からも一斉に「よろしくおねがいします」と元気いっぱいのあいさつをもらいました。

 あいさつの後はお兄さん、お姉さんと手を繋いでペアを作り、早速スイートコーンが栽培されている畑に向かいましょう。

 園児と一緒に歩いていると、頑張っている保育士さんに見覚えのある顔が・・・3年前に人と自然科を卒業し、保育系短期大学に進学後、今年から北摂第一幼稚園に就職し活躍している私たちの先輩でした。

 ちなみに5年前に生徒として、この交流会を体験したとのこと。園長先生に話を伺うと、立派な保育士として頑張っているそうです。頼もしい姿で戻ってきてくれたことを誇りに思います。このように人と自然科では農業の学びをとおして、農業に限らず様々な分野に進路実現しています。

 (参考)昨年度人と自然科卒業生 進路実績はこちら.pdf

 話は元に戻し、スイートコーン畑に到着です。お姉さんに手を引かれ、そしてお兄さんの手を引っ張って、自分よりも背の高いスイートコーンの茂みの中に入っていきました。探検の始まりです。

 今年は先日の大雨も含め、栽培期間中に雨が多かったこともあり、例年に比べ生育が少し遅れてしましましたが、どうにか収穫にこぎつけました。昨日の雨で水たまりもできており大変でしたが、お兄さん、お姉さんと協力しながら前に進んでいきます。

 高校生が担当した区域に到着。たくさんあるスイートコーンの中から、大きいものを選び、一緒にもぎ取りました。

  立派なスイートコーンが収穫できましたか?

 自慢のスイートコーンを片手に一緒に記念撮影です。やったね!!

 1時間もしないうちに、仲良しです。雨上がりに大量に発生しているカエルを捕まえたり、農場の案内をしながら、トマトやピーマン、キュウリなどお野菜の観察も一緒に行いました。野菜がぶら下がっている光景を見たことがない園児もいたようで、あちこちで歓声が上がっていました。

 楽しい時間もあっという間に終わりに近づきました・・・もうすぐお別れです。

 最後に代表のお兄さんから「今日は楽しかったですか。美味しいスイートコーンをお家で家族と一緒に食べて下さいね。また遊びに来て下さいね。」とあいさつがあり、園児からも「ありがとうございました」と大きな声でお礼の言葉をもらいました。また園長先生からも、「私が卒園証書を渡した子と今日たくさん出会えて、立派に成長している姿を見てとても嬉しかったです。これからも頑張ってくださいね」と激励の言葉をいただきました。

 バスまでみんなで送り、お見送りです。「寂しくて泣きそう・・・」とこぼしていた高校生もいました。短かったですが本当に充実した時間でしたね。

 バスが見えなくなるまで手を振って見送りました。

 北摂第一幼稚園のみなさん楽しい時間を本当にありがとうございました。

人と自然科 農業機械 刈払機の操作方法について学びました

 先日もお伝えしましたが、有馬高校人と自然科で人気の作物、ブドウの栽培が順調に進んでいます。

 ブドウの栽培 現在摘粒作業中・・・順調です・・・に関する記事はこちら

 今の梅雨時期にブドウ畑での悩みは、雨の後に一気に成長する雑草です。放っておくと風通しが悪くなり、病気の蔓延にもつながります。ということで生徒の手で草刈りをするため、2年生農業機械の授業で、刈払機の操作について学び、運転実習を行いました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 まずは運転実習の前に、エンジンの仕組みや安全に実習を行うための知識を習得します。

 

 刈払機のエンジンは2サイクルエンジンです。ガソリンエンジンの特徴である点火プラグによる火花点火やキャブレターの仕組み、エアークリーナーやマフラーの役割、燃料となる混合油の作り方や補給の仕方などについて実物を活用し学びます。

 さらに農業機械を使用する際最も重要な安全について。エプロンや保護面の装着やベルトの調整など実演を交えて学びます。そしてエンジンのかけ方や刃の動かし方、刃の交換方法など、基本的な操作方法から発展的な内容についてもしっかり学びました。

 しっかり知識を身につけ、翌週は早速実技で技術を習得します。昨年度、JA共済連様から農業機械を寄贈いただいた際、最新の刈払機も3台追加で揃えることができ、新旧合わせて10台の機械で実習できるようになりました。

 JA共済連兵庫様より農業機械を寄贈いただきました(贈呈式実施)に関する記事はこちら

 早速ブドウ畑に向かい、実技の開始です。まずは安全の実習を行うため、保護面やエプロンを着け、ベルトの長さを調整します。バッチリですね。

 それではエンジンをかけましょう。チョーク弁の調整など手順は覚えていますか?

 エンジンが始動したところで、草刈りの開始です。ポイントは・・・刃を水平にし、地面に近い位置で、右から左に動かすことです。

 待ち時間も、刃に当たった石が飛んでこない少し離れたところから友達の操作を見ながら、操作方法を参考にしたりお互いにアドバイスしたりしましょう。農業機械はとにかく使い続けることで上達します。

 合計2時間実習を行い、きれいになりましたね。お疲れ様でした。

 人と自然科では夏季休業中、農業や造園業、建設業などに就業した際、刈払機を運転するときに必要な「刈払機取扱作業者」の資格講習も予定されています。卒業後の進路実現に向け、夏季休業中もスキルアップしていきましょう。

人と自然科 ブドウの栽培 現在摘粒作業中・・・順調です

 人と自然科では、ベリーA、ピオーネ、マスカット3種類のブドウを栽培しており、ベリーAは2年生の果樹と緑の授業(新カリキュラム)で、ピオーネとマスカットは3年生のガーデニングの授業(旧カリキュラム)で技術を学んでいます。

  現2年生からスタートしている人と自然科 新カリキュラム(教育課程表)はこちら.pdf

 4月のから栽培をスタートさせ、5月下旬には種なしにするための第1回目のジベレリン処理を実施。

 第1回目のジベレリン処理の様子はこちら

 先日は種なしになった粒を肥大化させるための第2回目のジベレリン処理も無事終わりました。

 その後も生徒はブドウの栽培技術を毎週のように学んでおり、上に向かって伸びる枝を「ねん枝」という技術を使って下に落とし針金に結び付ける誘引・つる落としという技術

 茎と葉の間からでた「副梢」を摘んだり、まきひげを除去したり、そして伸ばしたつるが地面に付かないように、そして果実に栄養が行くように、地上20cmのところで止めてしまう「摘芯」という技術・・・

 そして現在頑張っているのが、「摘粒」という技術です。ベリーAの場合は1房75粒。ピオーネの場合は45粒を目標に一粒一粒抜いていきます。

  ブドウの粒はこれからもどんどん大きくなるので、未来を予想しながら抜いていきます。抜きすぎると房がすかすかになり、残しすぎたら粒が割れてしまいます。時には玉直しといい、粒の位置を変えながら整えていきます。ブドウ栽培の中で一番技術が必要な作業です。

 この作業が7月中旬までつつき、いよいよ収穫前の一斉作業、袋がけに入っていきます。9月の収穫に向けあと一踏ん張りです。

 昨年度のブドウ収穫の様子はこちら

 美味しいブドウを皆さんに購入していただけるように頑張りましょう。(もちろん1学期期末考査も頑張りましょう。)

人と自然科 農業クラブフラワーアレンジメント班 さんだチャレンジャーズアワードを受賞しました

  このたび農業クラブフラワーアレンジメント班に令和5年度さんだチャレンジャーアワードが受賞されることとなりました。この賞は三田市の在住・在学・在職者がスポーツや文化活動などにおいて、チャレンジ精神をもって取り組み、市民に夢や希望を与えるなど活躍された個人や団体の功績をたたえ表彰されるものです。

 広報さんだ7月号 チャレンジャーズアワード受賞者発表記事はこちら.pdf

 有馬高校人と自然科の学びで力を入れていることの一つがフラワーアレンジメント。『フローラルアート』という学校設定科目(有馬高校人と自然科にしかない授業)が2.3年生にあり、集中的に技術が習得できます。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 さらに3年生になると2年生で学んだ技術と知識を生かしてチャレンジ教室が開講され、地域の方を受講生としてお招きし、生徒が先生役となりフラワーアレンジメント技術を教えています。

 令和5年度チャレンジ教室「フラワーアレンジ」開講しました・・に関する記事はこちら

 第2回チャレンジ教室「ラウンドアレンジメント」の制作・・に関する記事はこちら

 第3回チャレンジ教室「ラウンドブーケ」の制作・・に関する記事はこちら

 さらにさらにコンテストに出場したい、国家資格『フラワー装飾技能士』の資格を取得したい・・・フラワーアレンジメント技術をもっと学びたいという生徒は、農業クラブフラワーアレンジメント班という部活に入部し、放課後や休日にも活動しています。

 

 今回はフラワーデザインの甲子園と言われる第18回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにおいて金賞/文部科学大臣賞・銀賞・奨励賞・審査員特別賞を獲得するなど、各種コンテストへの入賞や、フラワーアレンジメントを活用した地域貢献活動が評価され、表彰していただけることとなりました。

第18回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて文部科学大臣賞他受賞・・に関する記事はこちら

 表彰式は7月1日(土)に開催された三田市政施行65周年記念式典『感謝と飛躍へのつどい』で行われ、フラワーアレンジメント班で学ぶ1~3年生の生徒が出席ました。

 ちなみに会場の装飾も今回私たちフラワーアレンジメント班の生徒で作成した作品を飾らせていただきました。

 オープニング演奏や市長・市議会議長からのあいさつ、来賓、祝電披露の後・・・

 表彰式です。森 哲男三田市長より、表彰状と副賞の楯をいただきました。

 最後に市長・市議会議長と記念撮影です。『これからも活躍を期待しています』と激励の言葉をいただきました。

 今回の受賞を励みに、これからも努力を続けていきます。本当にありがとうございました。

 

人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその4 棚田を管理し土と触れ合う夢プログラム体験

 6月20日(火)人と自然科3年地域自然保護の授業で、公園にある棚田の管理を通したを夢プログラムを体験しました。人と自然科3年生学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の魅力を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 現在は実際に公園で活動されている団体の夢プログラムを体験していますが、いよいよ今回が前半戦最後の公園での活動となりました。

 天文を通したありまふじ夢プログラムを体験 に関する記事はこちら

 有馬富士公園の昆虫を捕まえる夢プログラムを体験 に関する記事はこちら

 里山管理に関する夢プログラムを体験 に関する記事はこちら

 今回は有馬富士公園の生き物観察会や棚田での古代米作りを企画している団体「自然の学校」の代表、吉田さんにお世話になり、棚田の管理を通して土に触れるプログラムを体験しました。

  まずは棚田に関する簡単な説明。有馬富士公園にはかやぶき民家の側に棚田があり、吉田さんを中心としたボランティアの方が無農薬で紫黒米・緑米・赤米など古代米をを栽培しています。無農薬で栽培しているため、雑草がたくさん生えてきており、今回は除草作業を通して土と親しみ、そして活動をしながら棚田やその周辺に生息している生き物の観察を行います。説明後早速棚田に向かいます。

  今回は手押し式の人力除草機を使って除草(雑草を取り除く作業)を行います。

  いよいよプログラムスタートです。田んぼに入っていき除草のスタートです。前述のとおり無農薬栽培ということで田んぼの中にはオタマジャクシやアメンボなどの生き物がたくさん生息しています。昆虫やカエルが少し苦手な生徒も一部おり、また裸足でひざのあたりまで沈む感触が何とも言えないようで、あちこちで悲鳴が聞こえます。

 

  ヌルヌルの土になれたところで早速除草開始です。手押しの農具で土の表面を攪拌し、雑草を浮かしていきます。

 なかなかセンスのある生徒が多かったですね。古代米の苗を抜かないように、ギリギリの間を縫うように進めていきます。

 田んぼの中で何か発見したようですね。足の生えたオタマジャクシやトノサマガエル、コオイムシが発見されました。水田の中に立てた枝にはトンボも留まり、みんなの頑張りを見守っています。

 そして活動中棚田周辺の植物も観察しました。観察してみると畦の草刈りなど人間が手を加えているからこそ生息している、貴重な植物も多く存在しています。特にノバナショウブやスズサイコなど絶滅危惧種に指定されている植物も発見できました。

 約1時間のプログラムで、田んぼはとってもすっきりしました。足は泥だらけになりましたね。頑張った証です。

 洗い場で泥だらけになった道具と足を洗います。

 きれいになったところで最後に振り返りです。今回はICT機器の活用ということで吉田さんが事前に準備してくださったQRコードを読み取り・・・

 自然の学校の取り組み、棚田の役割や生息している生き物、そして環境について学びました。

 あっというまにプログラムは終了。自然の学校 吉田さん、楽しいプログラムをありがとうございました。

 今回で実際に公園で行われている夢プログラム体験は終了。来週からは、今まで公園で体験したり調査したりしてきた内容を有馬富士公園の巨大地図にまとめ、9月に中間発表を行う予定です。そして12月には実際に自分たちでプログラムを企画、実施してていきます。

 今年3月に卒業した先輩が企画・実施した夢プログラムに関する記事はこちら

 先輩に負けないように頑張りましょう。

人と自然科 第3回チャレンジ教室「ラウンドブーケ」の制作

6月13日(火)、第3回目のチャレンジ教室「フラワーアレンジ」の実習を行いました。

今回の授業では、バラを使用して直径20cmの「ラウンドブーケ」を制作しました。

ブーケには様々な形がありますが、今回制作した丸いドーム型の「ラウンドブーケ」は、ウエディングブーケの中でも定番の形です。

今回の実習でも、生徒お手製の説明プリントを配布し、実習スタートです。

  

まず、今回使用する資材、「ブライディネット」の扱いについて講師の先生から説明がありました。

  

前回制作したカーネーションのラウンドアレンジメントは吸水性スポンジに吸水させて使用しましたが、今回使用する花材のバラは、ドライフラワーにすることができるため、ドライにしたい方は吸水せずに花材を挿していきます。

まず花材を挿す前に、ブライディネットに両面テープを貼ります。その上からオカメヅタを貼り、プラスチック部分を隠します。

  

 

次に花材準備です。今回の花材カットの寸法は、全て8cmでカットします。前回のラウンドアレンジメントに比べると花材カットは簡単ですが、バラにはトゲあるためケガをしないように慎重にカットしていきます。また、茎をななめにカットするなど、基本技術の復習も生徒が伝えていました。

  

加えて今日は、花を切った後の茎を用いたさし木の方法の説明もありました。ぜひ自宅で挑戦してみてください。

※販売目的ではなく、個人で楽しむことを目的としています。

  

花材のカットが出来たら順番に花材を挿してきます。今回使用した吸水性スポンジは、直径7cmの球体のため、挿ししろ3cmだとスポンジ内で茎がぶつかる可能性があります。そのため、今回は挿ししろ2cmで挿していきます。挿し位置は、生徒が事前授業で制作したラウンドブーケを用いて説明しました。

  

  

底辺のバラが水平に挿せているか、45°ラインのバラが同じ角度で挿せているかどうか、正面から作品を見てチェックしていきます。

  

  

バラが挿せたら、隙間にユーカリを挿していきます。花だけのブーケも美しいですが、グリーンを入れることによって花の美しさがさらに際立ちます。

 

最後にドライでブーケを作った方のみ、ハンドル部分をリボンで巻き上げます。

  

完成したブーケはこちら。みなさん美しいブーケが完成しました。

 

次回は6月27日(火)、有馬高校で栽培している草花を使用し、コサージュを制作します。

 

人と自然科 農業クラブ 世界田植え選手権大会運営

 6月11日(日)三田市下相野の田んぼにて、今年で15回目となる世界田植え選手権が開催され、人と自然科農業クラブ本部役員の生徒14名が大会を運営しました。このイベントは地元のお年寄りの方や都市部の子供たちと一緒に田植えを行うことで、普段触れる機会のない土と触れ合ったり、異なる世代の方と交流することを目的として実施しています。

 この日の天候はあいにくの雨。それでも天候が回復することを願って、テントを立て、テーブルやいすを運び、子供たちを待ちました。

  子供たちを含め参加者が到着。少し雨が収まってきました。イベントの最初は恒例のラジオ体操です。2年生の生徒(体育委員)が前に立ち、皆で一緒に体操をします。

  体がほぐれたところでさっそく田んぼに足を踏み入れます。お兄さん、お姉さんが手をつないで優しくエスコートしてくれます。それぞれ苗のかたまりをもって田んぼに向かい、一列に並びましょう。

 

 恐る恐る田んぼに足を入れ、いよいよ田植えの始まりです。

 

 指3本で苗3本もち、ロープの印のところに指の第2関節まで差し込んでいきます。1年生の生徒は先日の農業と環境の授業で習得した技術を早速活かして子供たちに教えてあげます。

 先日の農業と環境の授業 田植え実習を行いました・・・に関する記事はこちら

 

 ちなみに今回田植えしたイネは『ミルキークイーン』という品種。コシヒカリの突然変異として誕生した品種で、粘りが強く、モチモチ。冷めても硬くなりにくいのが特徴でこの地域で栽培が増えている品種です。少しづつ田植えにも慣れ、スピードアップ。雨も止み絶好の田植え日和です。今回の会場(田んぼ)は線路のすぐ側ということもあり、定期的に横を通る電車にも子供たちは大喜びです。

  約1時間半の時間田植えを行い。おなかペコペコ。田んぼから出ましょう。ドロドロになりました。

 

 昼食の前にまずはみんなで汚れた手足を(体も)洗いましょう。

 

 そしてお待ちかねのお昼ごはん。4年ぶりに復活!!地元のお母さんが作るカレーライスです。

 ほどんど水を使わず、タマネギなどの野菜を煮詰めて作った特製カレーに、キュウリ、ダイコン、ラッキョのお漬物・・・子供たちと一緒に屋外で食べるお昼ご飯は最高です。

 おなか一杯になったところで『田んぼでenjoy time』です。子供たちと一緒に泥を投げ合い・・・だんだんエスカレートしてきました。

 最後は3つのチームに分かれて田んぼリレーをしました。

 

 子供たちも高校生も・・・泥だらけですね。みんなで土に親しむことができましたね。

 

 ひと暴れしたところで・・・午後からは田植機を操作しての田植え体験です。苗を積み、まずは子供たちが試乗している田植え機に手を振ります。

 そして高校生の出番です。農家の方に操作方法を教えてもらい、一人一列機械を操作し田植えさせていただきました。

 15時頃には1枚の田んぼが無事完成。

  本日手植えしたものは、10月に世界稲刈り選手権が開催され、刈り取り体験を行います。今からとっても楽しみですね。

 本日お世話になりました、こころ豊かな人づくり500人委員会阪神北OB会の皆さま、参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。

人と自然科 農業と環境の授業で田植え実習を行いました

 5月下旬から兵庫県内各地で田植えの光景が見られるようになりました。有馬高校の水田でも先日農業機械の授業で2年生の生徒が耕うん、代かき実習を行い準備万端、6月5日(月)いよいよ1年生農業と環境の授業で、人と自然科伝統、手植えによる田植え実習を行いました。

 農業機械 田植えに向けトラクタ耕うん実習を行いました・・に関する記事はこちら

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 早速サンダル姿で集合です。みんなとても楽しみにしていたようです。

 この日実習を仕切るのは、人と自然科を卒業後、島根大学に進学され、農業の教師を目指している教育実習の先生です。

 人と自然科には農業の学びを活かし、国公立大学や難関私立大学に進学し、毎年のように教育実習生が戻ってきています。

 令和4年度人と自然科卒業生 進路実績はこちら.pdf

 教育実習生から、田植えまでの水田の準備、そして水分補給や着帽、タオルを首に巻く・・・など熱中症予防についての注意点などについて重点的に説明を受けた後、イネの苗を受け取り、早速水田にの畦に並びます。

 

 有馬高校の田んぼを覗いてみると、ミズカマキリやオタマジャクシやカエル、アメンボなど生きものがたくさん住んでいますね。

 早速田んぼに入りましょう。畦を踏んではいけません。そして苗を3本取り分けます。このとき、根のかたまりの部分を持ってちぎらないと、根が切れて活着しにくくなります。

 

 そして早速田植え開始。教育実習生の合図で一斉にイネの苗を植えていきます。有馬高校で近年栽培しているイネは「ヤマフクモチ」という品種のもち米です。

 

 玉ヒモ(20cmおきにイネの苗を植える場所の印がついたロープ)に沿って、1カ所に3本ずつ、中指の第1関節の深さまで植えていきます。ロープを持つ生徒も真剣です。

 そして一歩下がって自分の足跡を消します。ここで重要ポイント。一連の作業が終わったら全員で腰を上げること。これが全体を仕切る先生が玉ヒモを持つ生徒に次に進める合図を出すきっかけになります。

 最初は膝まで沈む水田に足を取られていましたが、徐々に慣れ、スピードアップ。開始1時間が過ぎたころ、1枚の田んぼにイネの苗ををまっすぐ等間隔に植えることができました。

 

 

 足を洗って振り返り。みんな達成感に満ちた表情ですね。

 今回手植えをしたもち米は、10月下旬に収穫を迎える予定です。有馬高校では毎年手刈りで収穫しています。

 昨年度の稲刈りの様子はこちら

 そして今年は11月11日(土)に予定されている秋の農業祭にて、もち米として一般に販売予定です。そしてコロナが収束に向かいつつある今年は4年ぶりに炭火焼き餅を復活させる計画もあります。楽しみですね。

 昨年令和4年度の秋の農業祭に関する記事はこちら 

 最後でみんなで記念写真です。

 収穫まで皆様しばらくお待ち下さい。

人と自然科でトライやるウィークの中学生頑張りました

 兵庫県では中学2年生を対象に、職場体験、福祉体験、勤労生産活動など、地域での様々な体験活動を通じて、働くことの意義、楽しさを実感したり、社会の一員としての自覚を高める事を目的に「トライやるウィーク」が展開されています。そして有馬高校でも毎年、農業や植物管理の仕事を実際に現場で体験したいという中学生を人と自然科の農場で受け入れており、今年も5月29日(月)~6月2日(金)まで(残念ながら最終日は警報発令で中止)就業体験を頑張りました。

 今年は狭間中学校から2名の男子生徒が来てくれました。まずは事前訪問の様子から。校長室を訪ね、決意文を読んでくれました。

 2人とも野菜や果樹の栽培に興味があり、道具や機械の使い方も体験してみたいとのこと。そして失敗しても諦めず、自分で考え行動したい・・2人とも力強い決意表明でした。校長先生からも「指導する先生方の話をしっかり聞いて、体験からいろいろなことを学んで下さい。5日間体調に気をつけて、頑張って下さい。」と励ましの言葉を頂きました。

 そしていよいよトライやるウィーク開始です。中学生が頑張った実習の一部を紹介します。

 たとえば人と自然科の生徒が栽培した花苗を使ったプランタ装飾や・・・

 

来校者をお迎えする有馬高校正門の花壇装飾

刈り込みばさみやトリマーという機械を使った校内の樹木剪定・・・・

 今が収穫最盛期、キュウリの袋詰めや販売・・・・

など、農業に関する様々な事を体験しました。そして最終日は草花苗の鉢上げや寄せ植えの制作を予定していたのですが、残念ながら兵庫県全域の警報が発令され、中止となってしまいトライやるは終わってしまいました。本当に残念でしたね。

 それでも実習中に話していたことは、トライやるウィーク中全ての体験が楽しく充実していたとのこと。一番印象に残ったのはキュウリの販売だったようです。農業の作業は全て大切で達成感がありますが、やはり一番やりがいを感じるのは自分たちが頑張って作った作物が商品になる『収穫』、そしてお金に変わる『販売』ですね。その気持ちとてもよく分かります。

 最後は恒例 農場長との記念撮影です。(最終日警報になる可能性があったので、念のため前日に撮っておきました。)

 4日間体を動かす作業ばかりで大変だったと思います。まずはゆっくり休んで下さい。そして残りの中学校生活、充実した時間にして下さい。応援しています。

人と自然科 農業機械 田植えに向けトラクタ耕うん実習を行いました

 6月に入り、人と自然科ではもうすぐ田植えを迎えます。今年も1年生の生徒が農業と環境の授業でモチ米を栽培する予定ですが、田植えに向け2年生農業機械の授業でトラクタによる耕うん実習を行いました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 まずはトラクタの操作方法について学びます。足下にあるブレーキペダル・クラッチペダル・アクセルペダル、変速機、実際に耕うんを行うロータリーを上げ下げする油圧レバーや回転を伝えるPTOレバーなどのそれぞれの役割と操作方法について約1時間学びました。

 そしていよいよ耕うん実習です。ブレーキペダルとクラッチペダルを踏み、エンジンをかけ、変速ギア、PTPレバーを入れ、作業機をおろし、ゆっくりクラッチペダルを離していき、前に進みましょう。

 ハンドルを持つ位置はアナログ時計の10時10分。送りハンドルで操作します。まっすぐ走るこつは遠くを見ること。足下を見てはいけません。待っている時間もみんなで見守り、操作方法を覚えます。

 そしてほ場内での転回は、作業機をあげたあと、ハンドル操作と同時にブレーキ操作も行い、曲がりたい方向のタイヤだけ止めます。これにより、急旋回が可能となります。

 耕うんが終わった水田には、早速水が引かれ・・・

 翌週はさらに発展的な実習、しろかきです。泥が飛び散るかもしれないので、カッパを着て取り組みます。

 先週の耕うん実習よりもタイヤが不安定になる為少し難易度が上がります。待っている生徒も他の生徒の運転を見て学びましょう。

 水田の中の耕うんはブレーキペダルの使い方がポイントとなります。技術は習得出来ましたか?

 2台のトラクタで実習を行いましたが、なかなか時間が限られているため、1人あたりの時間が短かったですね。でもしっかり水田を作り上げることができました。

 完成した水田は一年生にバトンタッチ。いよいよ来週、農業と環境の授業で手植えによる田植え実習を行う予定です。そして秋には収穫を迎え、収穫したモチ米は秋の農業祭で販売します。

 昨年度 モチ米を販売した秋の農業祭に関する記事はこちら

 地域の方に美味しいモチ米を食べてもらうために頑張りましょう。

人と自然科 第2回チャレンジ教室「ラウンドアレンジメント」の制作

5月30日(火)、第2回目のチャレンジ教室を実施しました。

 

今回の授業では、カーネーションを使用して、直径30cm、高さ18cmの「ラウンド(バスケット)アレンジメント」を制作しました。

   

「ラウンド(バスケット)アレンジメント」とは、カゴにセットした吸水性スポンジに、ドーム状(半球形)になるように花材を挿して、制作するアレンジメント作品のことです。

実際のお花屋さん等の仕事で、最も実用性のあるアレンジメントです。

 

今回の授業でも、生徒たちが受講生の方々のために書いた説明プリントを渡し、生徒が先生役となり授業を進めていきます。

 

まずは、アレンジメントの土台となる、吸水性スポンジのセットからです。

吸水性スポンジにカゴで印をつけ、ナイフで余分な部分をカットしていきます。ナイフでケガをしないために、生徒から受講生の方へ、ナイフの扱い方についても説明しました。

吸水性スポンジがカット出来たら、透明のセロファンでスポンジを包みカゴに入れます。少し浮いてしまう場合は、手のひらで押し込みます。

  

吸水性スポンジがセットできたら、ナイフの背を使ってスポンジに、中心と6等分の印をつけていきます。

ここまでが土台の準備です。

   

  

次に花材の準備をしていきます。今回使用する花材は、スタンダードカーネーション・スプレーカーネーション・アセビ・タマシダの4種類です。まず、中心に挿す用の、一番真っ直ぐなスタンダードカーネーションを選んでおきます。

  

次に、ラウンドアレンジメントの底辺に挿す6本のスタンダードカーネーションを、既定の寸法にカットしていきます。このとき、茎は必ずななめにカットします。また、カーネーションの節の処理の仕方も生徒はしっかり説明していました。

 

花材がカット出来たら、吸水性スポンジに挿していきます。挿ししろ(スポンジに挿す茎の長さ)は3cm、挿すときの花の持ち方など、細かいところまで生徒が丁寧に説明します。

続けてタマシダとスプレーカーネーションもカットし、スタンダードカーネーションの間に挿していきます。

  

  

底辺の花が挿せたら、カゴに対して水平に花が挿せているか確認するため、しゃがんで正面からカーネーションの位置を確認します。

 

次に、中心のスタンダードカーネーションをカットし挿します。寸法通りに挿せているか、定規を当てて確認します。

  

  

  

その後も生徒は自作の説明プリントを受講生の方と確認しながら、花材のカットや花の挿し位置、挿し方を説明しました。

 

全てのカーネーションが挿せたら、吸水性スポンジが見えなくなるようにアセビを挿して、完成です。

  

 

最後に、生徒が先生として、受講生の方の作品の講評を行いました。みなさん、とても素敵なラウンドアレンジメントが完成していました。

  

 

是非、ご自宅でもラウンドアレンジメントを制作してみてください。

 

次回は6月13日(火)、バラを使用して「ラウンドブーケ」を制作します。

人と自然科 令和5年度 第1回農業法人仕事説明会に参加しました

 5月29日(月)加古川総合文化センターにて、ひょうご農林機構主催の農業法人仕事説明会が開催され、将来農業関係の仕事に就くことを考えている本校人と自然科の生徒5名が参加しました。

 ちなみにこの日の午前中には先輩農業者特別授業も有馬高校にて開催。参加した生徒は聴講後すぐに加古川へ直行・・・ということで、とても充実した一日となりましたね。

 この日の午前中に開催された第1回先輩農業者特別授業に関する記事はこちら

 話を元に戻しましょう。農業法人仕事説明会は、近年増えている農業法人と農業高校で学ぶ非農家の生徒をマッチングさせることを目的に5年前から実施されています。今回は県下の農業法人14社の経営者がブースを設け、県内の農業高校生、農業大学校生約61名が参加しました。

 

 人と自然科生徒の近年の進路状況を見てみると、127年の歴史を持つ有馬高校において、多くの先輩方とのつながりを活かた幅広い企業への就職はもちろん、農業系の4年生農学系大学や農業大学校などへ多数の生徒が進学し、大学、農業大学校卒業後に就農する生徒が毎年のように出てきています。

 今年3月に卒業した、令和4年度人と自然科全生徒の進路状況は以下のとおりです。

 R4 人と自然科 進路実績.pdf

 特に非農家の生徒が新規就農するルートとしては、農業法人に就職(修行)し、技術の習得と人脈、信頼をを築いた後、独立就農する事例が主流となっています。だからこそ今回のような説明会への参加は重要な機会となっています。今回参加した5人の生徒も、大学や農業大学校に進学した後に就農を希望する3年生、そして将来農業、もしくは農業関連産業への就職を目標としている1年生です。 

 

 そして出展いただいた農業法人は、西は上郡町から東は神戸市、南は淡路市から北は養父市まで、そして、野菜・果樹・畜産・水稲・花卉など多様な経営体の法人の参加がありました。本校生は5人とも積極的に農業法人にブースを訪れ、経営内容や農業への想い、勤務体系、休日などの話を熱心に聞いていました。

 生徒は約2時間かけて5つのブースを回り、様々な話を聞くことができました。参加した生徒のアンケートを覗いてみると、同じ農業法人でも違いがあり、とても興味深かった。また農業法人の方の話の中に進路選択のヒントがたくさんあったとのこと。充実した時間となって良かったです。

 このような機会をいただきましたひょうご農林機構のみなさま本当にありがとうございました。

人と自然科 令和5年度第1回先輩農業者特別授業実施

 5月29日(月)有馬高校講義棟にて人と自然科の生徒を対象に、先輩農業者特別授業を実施しました。

 

 当初は3年生の生徒だけを対象に実施する予定でしたが、この日の天候が雨となり、1年生が農業と環境の授業で予定していたスイートコーンの実習ができなくなったため、急きょ一緒に聴講させていただくことになりました。

 最近の農業と環境の実習 スイートコーンを圃場に定植しました・・・に関する記事はこちら

 先輩農業者特別授業は、阪神農業改良普及センター様と連携させて頂き、地域で活躍されている先輩農家の方をお招きし、直接講義を頂くことで、将来の就農・進路につなげようという取り組みです。今年度第1回目となる今回は、宝塚市で観光農園『エーアイファーム』を経営されている石井伸啓先輩です。22年前に人と自然科の前身である生産流通科を最後に卒業された私たちの大先輩です。

 石井先輩は有馬高校卒業後、水道、建設に関する仕事に就かれました。その後観光業に従事することで接客に関する知識や技術を習得。そして平成28年、34才で就農されました。就農に至るまで様々な経験をしたことが現在の農業経営に活かされているそうです。

 高校在学中は農業をすることを考えていなかったという石井先輩。在学中一番役に立った学びは『簿記』だそうです。簿記の知識は農業だけでなく様々な産業で役に立つので、是非おすすめしたい学びだと、講義中に何度もアドバイスをいただきました。

 『エーアイファーム』では、イチゴの高床栽培を中心にサツマイモ、ブドウ、枝豆、落花生などを栽培し、インターネットをとおした予約でたくさんのお客様が石井先輩の農場を体験のために訪れているそうです。観光農園を行う中で一番うれしいことは、直接お客様から『おいしい』という言葉を聞くことができるということ。このことは農業の魅力でもあると嬉しそうにおっしゃっていました。

 最後に有馬高校人と自然科で学ぶ生徒に

 「まず勉強を今頑張っておくこと。卒業したら勉強しなくても良いというのは大間違い。一生勉強です。今農業が勉強できるということを大切に思って下さい。そして有馬高校で農業の学びをとおして、皆さんは事業を起こせる人材に成長するはず。高校卒業前にも事業を興こすことは可能です。ここにいる皆さん全員が事業主になったらおもしろいと思いませんか?農業、また農業以外でも良いのでぜひ事業主になって活躍して下さい。応援しています。」

 というメッセージを頂きました。

 

 講義後の質問タイムでも『農業経営で大切なことは何ですか?』『予定納税と言う言葉を聞いたことがあるのですが、収入が不安定なことにどのように対応していますか?』『病気にはどのように対応されていますか?』など時間が足りなくなるほど質問が続くなど、充実した時間となりました。

 

 石井先輩、お忙しい中興味深いお話本当にありがとうございました。そして阪神農業改良普及センターの皆様、このような機会をいただき、本当にありがとうございました。

人と自然科 ブドウ栽培 ジベレリン処理頑張りました

 人と自然科では、ベリーA、ピオーネ、マスカット3種類のブドウを栽培しており、ベリーAは2年生の果樹と緑の授業(新カリキュラム)で、ピオーネとマスカットは3年生のガーデニングの授業(旧カリキュラム)で技術を学んでいます。

 現2年生からスタートしている人と自然科 新カリキュラム(教育課程表)はこちら.pdf

 ブドウ栽培は4月からスタート、5月上旬には先日は、摘穂・整房・ねん枝・誘引などの技術を学びました。

 4月、今年もブドウ栽培が始まりました・・に関する記事はこちら

 5月上旬の栽培実習(摘穂・整房・ねん枝・誘引など)に関する記事はこちら

 そして5月の下旬に入り、いよいよジベレリン処理を学びました。ジベレリンは植物ホルモンの一種。主に無核化(種なしにすること)を目的に行い栽培期間中2回実施します。

 まずは2年生によるベリーAのジベレリン処理です。

 ベリーAの場合、開花前2週間に実施します。この時期の判断方法法の一つとして、蕾の幅が約1.8mmを超えてきたた頃と言われています。この時期を逃すと全てのブドウに種が残ってしまうため、中間考査終了後、短時間残って実習を行いました。

 

 ベリーAの場合、100ppmに希釈したジベレリン液を使用します。カップに入れ、花穂(つぼみの状態の房)を一つ一つ丁寧に液に浸していきます。ポイントはカップの中で花穂をゆすり、空気を抜き、まんべんなく液が付着させること。そして花穂全体を液に浸すことです。(上部が浸されていないと、その部分だけ種が残ります。)

 

 しっかり処理できましたね。2回目は開花後訳15日後が適期です。しっかり取り組みましょう。

 その4日後・・・今度は3年生の生徒ピオーネのジベレリン処理を行いました。

 

 ピオーネの1回目の処理適期は満開約5日後。濃度は12.5ppm(12.5~25ppmと言われています)に希釈したジベレリン液を使用します。方法はベリーAと一緒です。 

 さすが3年生。1年生の時にベリーAの栽培を学んだだけあって、慣れた手つきです。液に付けた後は軽く花穂をトントンすることで、余分な液を落とします。残った液が乾燥し、ジベレリンの濃度が上がってやけどのような現象が起こる『ジベ焼け』を起こすのを防ぐ技術です。ちなみにのこの日の天気は曇り。一気に乾燥しないのでジベレリン処理には最高の天気でした。

 終了後は枝の管理です。中間考査中はでなかなかブドウ畑にこれなかったので、枝が上に伸びてしまってますね(右写真)。ねん枝(枝をひねって方向を変える技術)をして下に落として屋根の下に落としてやります。(右写真)この作業をツル落としといいます。とても上手です。

 これでこの日の実習は終了。ピオーネの2回目ジベレリン処理は1回目の10~15 日後。おいしいブドウが収穫できるように、そしてブドウを待っている皆様(有馬高校の生徒・保護者限定販売です)のために頑張ります。

 昨年度の ブドウ販売会の様子はこちら

人と自然科 今年もひとはく連携セミナースタート 西日本のタンポポについて学ぶ

 今年も人と自然科1年生「人と自然」の授業で、ひとはく連携セミナーがスタートしました。有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、1年生学校設定科目「人と自然」の授業で年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から、各分野のユニークかつ専門的な講義を直接受講することができます。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 県立人と自然の博物館まで約2km。安全第一でみんなで歩いて向かいます。とっても楽しそうですね。

 第1回目の講義はセミナーではおなじみの名物先生、鈴木武研究員から「西日本のタンポポについて」と題し、お話をいただきました。鈴木先生は植物研究の第一人者で、中でもタンポポについて多くの資料を収集し、研究されています。また植物以外にも昆虫やは虫類など、その豊富な知識は多岐にわたります。

 まずはタンポポの基礎知識について。部位の名称を学んだ後、カンサイタンポポやセイヨウタンポポ、カントウタンポポ、シロバナタンポポなど多様な種類について説明いただきました。花弁の色はもちろん、特に外片の細かな形の違いで見分けます。近年はカンサイタンポポとセイヨウタンポポの雑種も増えているそうです。

 次にタンポポに似ている植物について教えていただきました小学生に「タンポポを摘んできて」といってよく間違われるのが『ブタナ』と呼ばれる植物で、タンポポよりも小さめの黄色い花をつけています。タンポポは一つの茎から1コしか花をつけませんが、ブタナは複数の花をつけるのが特徴です。それ以外にもノゲシやオオシシバリ、ニガナなど間違えやすい植物があります。

 そのほかにもタンポポの名前の由来や観察方法、出現率の規則性・・・など様々なタンポポに関する知識を教えていただきましたが、中でも生徒が興味を持っていたのはタンポポとメダカの分布が一致しているという説です。『メダカがタンポポの種を運ぶから?』『タンポポを食べてメダカが育つから?』『共通の理由からたまたま一致した?』など様々な理由が考えられているようですが、まだ研究中だそうです。

 最後に番外編として、鈴木先生の研究対象として飼育されている様々な生きものの実物に触れる体験をさせていただきました。ダンゴムシやトカゲ類などの生きものがいる中で一番人気だったのが・・・

 ヘラクレスオオカブトです。最大個体は全長180mm以上。世界最大のカブトムシです。よくよく観察すると全身に毛が生えており、胸や角の毛は相手を挟んだときの滑り止めの役目が、おしりの毛はダニよけなどの役割があるそうです。早速BYODで購入したタブレットで撮影し記録に残していました。

 とても楽しく充実した90分でしたね。鈴木先生本当にありがとうございました。人と自然科ではこのような経験、体験を積み重ね、3年後の進路実現につなげていきます。

 今年3月に卒業した人と自然科先輩の進路実績はこちら.pdf

 最後に今回初めてみんなで人博を訪れたと言うことで集合写真をとりました。

 今年入学した1年生も全員、農業や環境に興味があり普段の農業に関する実習や座学も意欲的で頼もしいです。この調子で頑張りましょう。

 次回のひとはくセミナーは李 忠建研究員より『種とは何か』というテーマで、生物とはどのような存在なのかにつて迫っていきます。楽しみですね。

人と自然科 農業クラブ令和5年度前期総会開催

 5月23日火曜日 講義棟に人と自然科の1年生から3年生全生徒が集まり、令和5年度農業クラブ前期総会を開催しました。

 人と自然科のように、全国の農業に関連する学科で学ぶ生徒は全員『農業クラブ』という組織に所属します。農業や環境などに関する知識や技術を習得する日頃の授業や実習も農業クラブ活動であり、習得した知識や技術を活かした地域貢献活動も農業クラブ活動です。

 直近の地域貢献活動 福祉施設花壇植え付けボランティアに関する記事はこちら

 また全国の農業高校生と交流したり、農業について学んだことを全国約9万人の農業高校生と競い合う各種競技会に挑戦したりするのも農業クラブ活動の特徴です。

 兵庫県内11校の農業クラブ員(農業高校生)と交流した県第1回理事会評議員会出席に関する記事はこちら

  昨年全国の農業高校生と競い合った農業クラブ全国大会北陸大会に関する記事はこちら

 前期書記による開会の言葉の後、まずは前期会長より挨拶がありました。クラブ員一人一人に語り掛ける口調で、立場が異なる1年生、2年生、3年生それぞれがやるべきことに一生懸命取り組むことの重要性について訴えかけるる素晴らしい挨拶でした。

 次に成人代表である校長先生より挨拶をいただきました。昨年度の農業クラブ各種競技会やコンクールなどでの大活躍に関するお褒めの言葉、そして高校で農業を学ぶことの重要性、そして最後の『有馬農林学校、兵庫県立三田農業高等学校が前身である有馬高校126年の歴史は『農業』であることに誇りを持ってほしい』という言葉が人と自然科の生徒にとって心に残る言葉でした。

  そして議長が選出された後、総会に入ります。

 執行部事業から令和4年度事業報告と令和5年度事業計画案が・・・

 執行部会計から令和4年度会計決算報告と令和5年度会計予算案、さらには監査委員から会計監査報告があり、異議もなく承認されました。

 議長解任後は昨年度の活動成績報告。昨年度は農業クラブ全国大会のみならず、全国海づくり大会作文コンクールの環境大臣賞、NFDフラワーデザインコンテストでの文部科学大臣賞など、2名の大臣賞をはじめとして様々なコンテストで優秀な成績を収めることができたことが報告され、『今年度も先輩に負けない活躍ができるように頑張りましょう。』と激励の言葉がありました。

第18回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて文部科学大臣賞他受賞 に関する記事はこちら

第21回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場 奨励賞受賞に関する記事はこちら

全国豊かな海づくり大会作文コンクールにて環境大臣賞を受賞しましたに関する記事はこちら

 次は令和5年度前期有馬高校農業クラブ執行役員の紹介です。2.3年生を中心とした10名の執行部役員に加え、新たに11名の1年生を加えた21名の執行委員が紹介されました。このメンバーが人と自然科の核となり、学科を盛り上げてくれます。役員のみなさんよろしくお願いします。

 最後は恒例のFFJの歌斉唱です。FFJの歌は全国の農業高校生が歌える歌で、県大会や全国大会、農業高校生が集う会議や交流会で必ず斉唱する歌です。今回3年ぶりに全員で声を出して歌うことができましたが、1年生はもちろん、2.3年生の生徒も曲は何度も聞いていたものの、初めて声を出して歌ったということで、大合唱まではまだまだ時間がかかりそうです。

 

 前期総会も終え、農業クラブ活動はいよいよ本格的にスタート。6月には兵庫県下11校の農業高校生が集まるイベント『リーダー講習会』そして農業高校生の甲子園、インターハイとも呼ばれる『各種競技会』の予選会に突入します。人と自然科のみなさん、日々の農業学習を楽しみながら頑張りましょう。

人と自然科 ブドウ栽培頑張っています(摘穂・整房・ねん枝・誘引・・・)

 5月も後半に入り、気温も一気に上昇してきました。有馬高校人と自然科人気作物の一つ、ブドウ(ベリーA、ピオーネ、マスカットオブアレキサンドリアの3種類栽培しています)も一気に成長が進み、農場に行くたびにツルが伸び、違った姿を見せています。(ちなみに下の写真の左が5月上旬、右が1週間後の写真です。全く違う風景ですね。)

 

 そんなブドウに4月から、2年生の生徒は果樹と緑の授業で、3年生の生徒はガーデニングの授業で一生懸命向き合っています。

 4月 今年ももブドウ栽培が始まりました・・に関する記事はこちら

 この時期重点的に行う実習は、摘穂・整房・ねん枝・誘引・・・ですね。

 摘穂は1本の枝に2つ~3つついている花穂(つぼみの塊)を1つにしぼる作業です。基本は根元に近い穂を残しますが、成長が早すぎる場合は2つ目の穂をのこすこともあります。

 次に整房です。整房とは、房の形を整える作業。現在ブドウはつぼみの状態で、その数は数百個。このままではうまく実がつかなかったり、とてつもなく大きな房になってしまうので、つぼみのうちにハサミで摘みながら数を制限していきます。

 ベリーA では、最終的に1房75粒を目標とし、1房75粒を目標とし、この時期は花穂の先端を落とし、つぼみの塊(車)を15にしていきます。そしてピオーネは最終的に1房40粒を目標とし、この時期は花穂の先端を残し、つぼみの塊(車)を10にしていきます。(なかなか言葉では難しいですね。ぜひ人と自然科に入学し、学んでください。)ちなみに下の左写真がピオーネ整房前、右はピオーネ整房後の写真です。細かい作業で大変ですが、丁寧に1房1房作業をしています。

 そして上に伸び、屋根に突き当たろうとしている枝をテープナーという道具を使って針金にとめていく作業が「誘引」です。この時枝を折らないように、ねじりながら下に向ける「捻枝」という技術があり、これが難しいんですね。高度な技術が必要です。

 これらの作業が終われば、いよいよ5月下旬には種なしブドウにするためのジベレリン処理を学ぶ予定です。9月には収穫を迎え、在校生、保護者を対象としたブドウ販売会が実施されます。

 昨年度のブドウ収穫(収量調査)の様子はこちら

 昨年度の ブドウ販売会の様子はこちら

 おいしいブドウが販売できるように、技術を高め頑張ります。

人と自然科 農業クラブ 福祉施設花壇植え付けボランティア実施

 人と自然科では、日頃の授業や実習で学び、身につけた技術を活用し、様々な活動行っています。その一つとしてあげられるのが、農業クラブ本部役員を中心として取り組んでいる地域での花壇装飾活動です。今年も、人と自然科農業クラブ役員生徒10名が篠山市にある福祉施設「丹南精明園」を訪れ、花壇植え付け活動を行いました。農業クラブでは14年前からこの活動を継続して行っています。

 この日は自分たちで栽培したペチュニアやサルビア、マリーゴールド、アゲラタムなどの草花苗約1000鉢を持参しました。朝から雨が降っていて心配していましたが、到着と同時に雨もほぼ上がり安心しました。

 活動では園内5カ所の協同花壇、プランタを装飾します。今回は1年生の生徒が初めて参加。2.3年生の生徒とペアになり、先輩が考え配置した花苗を定植していく方法で進めていきました。

 色とりどりの花苗がきれいに並べられていきます。

 

 並べ終わったら早速植え付け開始です。

 コロナ渦前は施設利用者の方と一緒に植えていたのですが、今回も感染リスクを考え農業クラブの生徒だけで植え付けていきました。一緒に交流しながら植えるのはもう少し時間がかかりそうです。

 約2時間で植え付け作業は終了。完成した花壇はこちらです。

 今は少し間隔が空いていますが、これから夏になるとさらに株が張り、ボリュームが増し、花いっぱいになります。楽しみですね。

 丹南精明園を訪れた際は是非ご覧下さい。

 

人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその4 里山管理を体験する

 5月16日(火)人と自然科学校設定科目『地域自然保護』の授業で、里山管理に関する夢プログラムを体験しました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 人と自然科学校設定科目『地域自然保護』の授業では、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っており、現在は、実際に有馬富士公園で地域の方がホストとして実践されている夢プログラムを生徒が体験しています。

  前回の体験 現地フィールドワークその3 有馬富士公園の昆虫を捕まえる に関する記事はこちら

 この日は実際に有馬富士公園で、シイタケ菌打ち体験やキノコ観察会など、里山をとおした体験を実践されている『緑の環境クラブ』の方々にお世話になり、里山管理に関する夢プログラムを体験しました。

 自己紹介の後、緑の環境クラブ北田代表より里山について学びました。特に人間の生活と密接に関わっている里山の恵みとして炭やシイタケ栽培の原木や山菜など、私たちの生活を豊かにしてくれる里山の魅力について学ぶことができました。さらに一見緑に見える里山の樹木にも、常緑樹や落葉樹、針葉樹など多様な植物が生息していること。人間が手を入れることによって豊かになっていく環境であることなど里地里山に関する専門的な知識についても学ぶことができました。

 そしてメンバーの山村さんから安全に里山管理プログラムを体験するために必要な注意事項について説明を受けました。実習中はマダニなどから守るために肌の露出を避けること、ハチやマムシが出たときは安易に近づかず周囲に知らせることなど、けがをしないための大切な心構えを学びました。中でも注意が必要なことは、大きな木を切り倒す時の倒木の危険回避方法です。倒れる方向を考えた刃の入れ方や周囲に知らせることなど詳細に説明を受けました。

 説明が終わり、ノコギリとハサミ、そして身を守るためのヘルメットなどの安全具を装着し出発です。

 マダニから身を守るために虫除けスプレーも首元や手首、足首に吹き付け、実習地へ向かいます。

  まずは全員で下草刈り体験です。このように地表部を覆うネザサをノコギリや剪定ばさみで刈っていき

 『バイオネスト』という分解を促進させるためのスペースに集めていきました。さっぱりして風通しが良くなりましたね。

 

  次は間伐体験です。混み合った里山を明るくしていきます。

 まずは間伐した樹木を細かく刻み分解させるバイオネストを作ります。丸太を削って杭を作るところから実践します。そして枝を使って支え、安全に杭を打ちます。

 そしていよいよ間伐です。ソヨゴやヒサカキなどの常緑樹をノコで伐採していきます。太い樹木は下の写真のように受口を作り、意図した方向へ倒していくことも学びました。

 伐採した木は腐食し土に還りやすくするために小さく切断し、お手製のバイオネストに積んでいきました。

 実習中には、ブナ科の植物の若芽がにタマバチがが産卵しコブができる没食子(これを抽出し染料やインクに使っていたそうです。)を発見したり、グミの木の葉の裏表を顕微鏡で観察(表面に雪の結晶や蜘蛛の形が見えました)したり・・・樹木の植生についても学びました。

 最後に振り返り。1人ずつ本日の実習の感想について述べました。『斜面での伐木は農場での実習とは違って難しかった』『緑の環境クラブの方々から声かけを丁寧にしていただき安心して実習できた』など、それぞれ感じることがたくさんあったようです。そしてまとめで北田代表からいただいた『人生に意味の無い経験はない』と言う言葉が生徒にとってとても印象的だったようです。

 緑の環境クラブの皆さん、すばらしい夢プログラムをありがとうございました。

 

 次回の現地研修は自然の学校の皆さまから、棚田の管理をとおした植物・昆虫観察をいただく予定です。

人と自然科 クラインガルテン②

5月16日、初夏のような天気のもとクラインガルテン 2回目の実習です。

今回は、前回に植えた苗の支柱立てとスイートコーンの定植をおこないました。

まずは、生徒から今日の実習についての説明です。ホワイトボードも駆使して説明します。

説明のあとは、生徒と受講生が協力して支柱立てです。グラグラしないように紐でしっかりとくくりつけます。

支柱ができたあとは、苗を誘引していきます。今から茎が太くなることを考えて誘引します。

次はスイートコーンの定植です。全員で協力して苗を植えつけていきます。

受粉がスムーズにできるような植え方をしました。

これからは気温も上がり、すくすくと成長していくことでしょう。

今後も授業の様子を定期的に更新しますのでお楽しみください。

人と自然科 チャレンジ教室「フラワーアレンジ」開講しました!

5月9日(火)人と自然科3年生学校設定科目「フローラルアート」の授業で、第22回チャレンジ教室「フラワーアレンジ」が開講しました。この授業は、地域の方を受講生としてお招きし、2年生の「フローラルアート」で学んだフラワーアレンジメントの基礎知識や技術を生かし、“生徒が先生”となり技術を教え、さらにアレンジメント技術を向上させるという取り組みです。

 

今年度も定員を超える応募があり、その中から厳正なる抽選で選ばれた10名の受講生の方が決定。開講式では教頭先生からご挨拶をいただき、その後簡単な自己紹介をして授業がスタートしました。

 

第1回目のチャレンジ教室の授業内容は、「リボンコサージュ」の制作です。リボンは花束やブーケに使用するなど、フラワーアレンジメントに欠かせません。また、今回はリボンをワイヤーで留めつけるため、ワイヤリングやテーピング技術の練習にもつながります。できたリボンを組み合わせて作るコサージュは、お花のコサージュとはまた違った可愛らしさがあります。

 

授業で配布するプリントは、生徒一人一人が1年間共に学ぶペアの受講生の方のためだけに制作した、「世界に1枚だけの特別な説明プリント」です。

生徒は自作の授業説明プリントを参考にしながら、受講生の方に説明していきます。

  

 今回制作したリボンは4種類。たくさんあるリボンの中から、受講生の方と生徒が一緒に好きな色やリボンの幅を選びました。まず制作したのは、「コサージボウ」です。5ループのリボンを作りました。指の使い方が難しいですが、生徒たちは丁寧に見本を見せながら説明していました。

   

次に、「ロケットボウ」・「フレンチボウ」・「カリキュース」を制作しました。

   

 

完成したリボンのパーツを、受講生の方と生徒が相談しながら組み立てていきます。生徒は先週、同じ作品を作っているため、もっとこうしておけば良かったな、と思うことを伝えたり、組み合わせ方のアドバイスもしっかり行っていました。

   

  

2時間後、とても可愛らしいリボンコサージュが完成しました。制作したリボンの種類は皆さん同じですが、リボンの色やパーツの数、組み合わせ方によって全く違う作品が完成することが分かり、生徒達も大変勉強になりました。

   

次回は5月30日(火)、カーネーションを使用して「ラウンドアレンジメント」を制作します。

 

人と自然科 農業と環境 スイートコーンを圃場に定植しました

 5月に入り、人と自然科1年生農業と環境の授業では、スイートコーンの苗を圃場に定植する実習を行いました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 作物栽培の基礎的な技術や知識、農業が環境に与える影響などについて学ぶこの授業では、1学期にスイートコーンを栽培をしており、各自の担当区が設けられ、責任をもって管理、栽培を行っています。今回定植した苗も自分で播種をした苗を使用しました。

 1年生いよいよ実習授業スタート スイートコーンを播種しました・・に関する記事はこちら

 定植を前に、スイートコーンを播種する正しい技術が身についているか、発芽率を計算してみましょう。

 自分で播種した種子の数のうち、発芽した種子(芽)の割合を百分率で表したものが発芽率です。種苗袋には80%以上の発芽率が保証されています。しっかり発芽していますか?ほとんどの生徒がクリアしていましたね。また、1ポット2粒播種したはずなので、3つ芽がでている生徒もいましたね。正確な作業を心がけましょう。

  そして圃場の準備です。先生がトラクタで耕うんして下さっていた圃場に入り、クワで谷上げ、畝立てを行います。事前にクワの正しい使用方法を学びましょう。道具の正しい使用方法を身につけることは安全にもつながります。

 説明を受けた後は早速畝づくりです。

 皆さんも通勤、通学途中に様々な作物を栽培している光景を見たことがあると思いますが、圃場にかまぼこ形の山を作って作物を栽培しているのをよく見かけると思います。これを畝と言い、排水性をよくしたり作業効率を上げたりする役目があります。畝づくりは農業の基本となる技術ですね。仕上げにクワの横の部分を使い、作物を栽培する場所となる床を平らに整え、完成です。約40分で美しい畝ができました。

  自分で作った畝にスイートコーンを定植していきます。今回は株間(苗の中心から苗の中心までの距離)30cm、2条(2列で植えること)、並植え(隣の株と並行に植える)で定植することを学びます。

 早速自分で播種した苗をもって定植していきましょう。まずは苗を配置し、移植ごてで植え穴を掘ります。

 そして優しくポリポットから取り出し、植え穴にいれ、覆土します。ポイントは、植えた後に苗の周囲に水がたまるくぼみ(ウォータースペース)を設ける事です。どんどん植わっていきますね。

 

 ちょっと浅く植えてしまった生徒は、スイートコーンがぐらぐらして倒伏の恐れがあるため、土寄せ(周囲の土を苗に寄せる作業)をしてあげます。

 最後にかん水をして実習は終了です。

 今年は4月~5月にかけて雨が多く心配しましたが、どうにか圃場でのスイートコーン栽培がスタートできましたね。これから有馬高校は中間考査に入りますが、スイートコーン栽培は待ってくれません。自分の担当区は責任と愛情を持って管理して下さいね。次回の実習は、追肥・中耕・除草作業です。美味しいスイートコーンが収穫できるように頑張りましょう。

人と自然科 農業クラブ 県第1回理事会評議員会出席

 5月9日(火)人と自然科農業クラブの会長・副会長3名が、兵庫県学校農業クラブ連盟第1回理事会・評議員会に出席しました。

 人と自然科のように、全国の農業に関連する学科で学ぶ生徒は全員『農業クラブ』という組織に所属します。そして全国の農業高校生と交流したり、農業について学んだことを全国約9万人の農業高校生と競い合う各種競技会に挑戦したりしています。

 昨年度農業クラブ全国大会北陸大会に出場 農業鑑定競技会優秀賞受賞に関する記事はこちら

 この日は兵庫県内の農業クラブ(農業系高校)11校の代表が今年度兵庫県学校農業クラブ連盟の事務局を務める氷上高校に集い、1年間の活動計画や予算案、農業クラブ県大会などについて話し合いました。

 

 まずは理事会。各校の農業クラブ会長が議論します。昨年度の兵庫県学校農業クラブ事業報告、会計報告、今年度の事業計画、予算案、県大会の実施計画などが提案され、賛成多数で承認されました。

 そして今年度の近畿連盟大会、兵庫県連盟大会で使用する大会スローガン、シンボルマークを選びました。

 昨年度第70回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍!!(前編 競技会当日)に関する記事はこちら

 昨年度第70回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍!!(後編 大会式典)に関する記事はこちら

 各校が持ち寄った作品から、理事の投票で決定します。投票の結果、今年は県大会のスローガンとして有馬高校が提案した

『我らが青春! 切り拓け 農業Life』

が採用されました。そして近畿大会のスローガンとして有馬高校が提案した

『咲き誇れ 努力の花! 突き進め 我らの農業道!』

 が兵庫県の代表作品として採用され、今月末に京都府で開かれる近畿連盟第1回理事会に兵庫県の作品案として提案されることとなりました。

 さらに県大会シンボルマークも有馬高校の以下の作品が選ばれました。人と自然科の生徒本当に頑張っていますね。

 お弁当を挟んで午後からは交流会です。 

 絵しりとりなどのゲームをしながら楽しんで

 最後にドミノで一つの作品を作り、みんなで集合写真を撮りました。

 このように兵庫県内11校の農業クラブ員(農業高校生)、さらには全国の農業クラブ員(農業高校生)と交流を深めることができるのが農業高校(農業クラブ活動)の魅力ですね。

 この会議からいよいよ今年度の農業クラブ活動がスタートします。講習会や各種競技会を通して、他校と交流を深めたり、農業クラブの3大目標である科学性・指導性・社会性を養いましょう。有馬高校人と自然科の代表として会議に出席した会長・副会長お疲れ様でした。

人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその3 有馬富士公園の昆虫を捕まえる

 5月9日(火)人と自然科学校設定科目『地域自然保護』の授業で、昆虫採集に関する夢プログラムを体験しました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 人と自然科学校設定科目『地域自然保護』の授業では、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っており、現在は、実際に有馬富士公園で地域の方がホストとして実践されている夢プログラムを生徒が体験しています。

 前回の体験 現地フィールドワークその2 天文を通したありまふじ夢プログラムを体験に関する記事はこちら

 この日は三田市自然学習センターの吉田コミュニケーターにお世話になり、公園内の昆虫を捕まえるプログラムを体験しました。

 

 里山をテーマとして整備されている県立有馬富士公園は、山や草原、ため池などの水辺といった様々な環境を備えており、多様な種類の昆虫が生息しています。吉田さんのお話では1000種類を軽く越える昆虫が生息しているとのこと。今日の目標はみんなで力を合わせて30種類以上の昆虫を捕獲することです。早速網と虫かごを持って公園に飛び出しましょう。捕獲した昆虫はジップロックに入れます。一見かわいそうに見えるかもしれませんが、羽を傷めない優しい捕獲方法なのだそうです。

 まずは里山ゾーンです。普段は全く気付きませんが、樹木の葉や幹と同化している昆虫が結構いました。

 どこに隠れているのか分かりますか?

 そして切り株や樹木からが流れ出ている樹液に近づいてみると甲虫が集まっていました。

 そしてその中にはオオスズメバチの姿も。専門家の指導の下、安全に配慮し捕獲しました。

 そして草原・水辺エリア荷移動します。このエリアは空を飛ぶ昆虫、トンボのなかまが多く生息しています。

 みんなで全力ダッシュして、たくさんのトンボを捕獲しました。

 そして福島大池、有馬富士を望みながらガーデン階段エリアへ。ここにはチョウの仲間が多く生息しています。

 みんなで力を合わせて追いかけましたが、複雑な動きをしていたためなかなかGETできませんでした。特にクロアゲハを取り逃したときには全員で悔しがりました。

  こんな感じで約1時間半、様々な昆虫を捕獲・観察することができ、大はしゃぎ・・・残念ながらここでタイムアップということで学習センターに戻り、振り返りです。捕獲した昆虫をなかま分けし、名前を調べます。

 大量の図鑑で調べ、分からない名前は吉田さんに同定してもらいました。

 同定の結果、38種類の昆虫を捕獲することができました。

 目標は達成できましたが意外に同じ種類が多かったようです。約2時間のプログラムでしたが、有馬富士公園の生物多様性が感じられる体験でした。コミュニケーターの吉田さん楽しいプログラムをありがとうございました。

 次回は緑の環境クラブの皆さまにお世話になり、里山管理に関する夢プログラムを体験する予定です。楽しみですね。

人と自然科 5月13日(土)育友会総会 花の寄せ植え買って下さい(3年生ガーデニング)

 5月13日(土)育友会総会の開催が予定されており、多くの保護者の方に来校いただき、特色ある有馬高校の授業、実習をご覧いただく予定です。そして4時間目終了後には体育館周辺にて、人と自然科の生徒が栽培した農産物を販売すします。その販売の目玉商品として販売する花の寄せ植えを、3年生ガーデニングの授業で制作しました。

 現在温室内はペチュニアやマリーゴールドなどの草花苗で満開です。

 R5春の農業祭終了後花販売 その1.pdf

 

  まずは草花苗を選びます。この日に向けて授業で装飾的役割から見た草花の分類や赤・青・黄などの色味である色相、明るさである明度、鮮やかさやくすみなど彩度など色の3属性について学んできました。

 また、涼しさや落ち着きをイメージさせる青や紫などの寒色、暖かさや興奮、緊張感をイメージする赤・橙・黄などの暖色について、さらに明るい色相のほうが軽く感じ、同じ色相の場合、明度が高いほど軽く感じるなどの軽重感についても学びました。

 花を選んだ後は早速プラ鉢に寄せ植えしていきます。 

 配置についても同系色や反対色を組み合わせる時のコツやグラデーションなどのテクニック、中心部、後部に背の高いものを、周辺部に低いものを配置すると立体感が生まれる・・・などのポイントについて学んできました。

 完成度はどうですか?

 完成した寄せ植えはこちらです。とってもきれいですね。

 今回制作した寄せ植えは育友会総会後、体育館周辺にて限定30鉢販売します。(青のトラックが目印です)1鉢600円。生徒は自分たちが作った寄せ植えが無事売れるかドキドキしています。是非ご覧いただき、運命を感じた作品があれば是非ご購入下さい。

人と自然科 クラインガルテン スタート!

 令和5年度のクラインガルテン(市民農園)がスタートしました。

本年度は生徒11名、一般受講生の方8名が受講しています。

1回目の講座に向けて4月から畑の準備を進めてきました。

 まずは、開講式です。

校長先生あいさつ、生徒の好きな野菜を交えた自己紹介、受講生の意気込みを交えた自己紹介 をしました。

 

 開講式を終えると、さっそく第1回目の実習の開始です。この授業では生徒が先生として説明をおこないます。

快晴の天気のなか、今日はトマト・ナス・ピーマンなどの定植を行いました。

これからも授業の様子を定期的に更新しますのでお楽しみください。

 

 

人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその2 天文を通したありまふじ夢プログラムを体験

 5月2日(火)人と自然科3年地域自然保護の授業で、天文を通したありまふじ夢プログラムを体験しました。

 人と自然科3年生学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。

人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 前回は有馬富士公園パークセンター職員の方から公園の全容についてお話と現地見学をいただきました。

前回授業 現地フィールドワークその1 パークマネジメントについて学ぶに関する記事はこちら

 そして今回からはいよいよ実際に有馬富士公園で夢プログラムを実施されている地域の先輩方からプログラムを体験させていただきます。

 

 トップバッターはさんだ天文クラブの代表である加瀬部さんにホストとしてお世話になりました。さんだ天文クラブの皆さまは、天文に関するする豊富な経験と知識をもとに、有馬富士公園で昼間の天体観測(太陽の観察など)や夜の天体観測などの体験プログラムを実施されています。

 

 まずは屋外にて、昼間の天体観測です。この日は雲一つない青空。過去14年間の中で最高の天体観測日和でした。2種類の望遠鏡を用いて太陽の観察を行います。一つは白い紙に太陽を投影し観察します。一般的に太陽の色は赤色と思いがちですが、実はこの紙に映ったような黄色がかった白色が本当の太陽の色です。今回は黒点もしっか映り映っていました。



 そしてもう一つ、特殊な望遠鏡を使って直接太陽を観察します。レンズをのぞくと、特殊なフィルターを通し、赤色の太陽を観察することができます。今回は太陽の活動が盛んなときに表面からまるで炎が噴き出しているようなプロミネンスもしっかり観察することができました。



 昼間でも天体観測ができるんですね・・・そして観察会が終わった後は、多目的ホールに移動し、さんだ天文クラブの活動紹介や夢プログラムの活動、天体についてのお話を頂きました。



 実際にさんだ天文クラブが行っている体験プログラムや、有馬富士公園で活動されている夢プロ団体の推移、設置当初からの有馬富士公園来場者数の変化、さらには新型コロナウィルスが猛威を振るった中でも、有馬富士公園の来場者数が減らなかったことなど公園が私たちの生活にとって欠かせない存在であることを教えていただきました。



 また、加瀬部さんも参加されている、「恒星食」と呼ばれる珍しい天体現象を観測する活動をユーチューブ動画とともに紹介いただきました。恒星食は、小惑星が別の星の手前を通過する際に星の輝きが数秒ほど消える現象で、遠く離れているため直接捉えるのが難しい小惑星の形や大きさなどの分析でいかされています。現象を捉えるには地上の幅広い地点から観測を行う必要があり、日本中の天文愛好家たちが協力し観測。今後は海を越え国際団体が設立されるとのこと。趣味を生かした素晴らしい活動ですね。


 そして毎年恒例、大人気の地球・月・太陽の距離クイズが出題されました。生徒に1cm強のあめ玉と3mmほどのチョコ玉が配布されます。

 球・月・太陽の距離の10億分の1の模型を作ろうとしたとき、地球の直径があめ玉の12mm、月の直径がチョコ玉の3mmとすると、太陽の直径はおおよそ直径130cmになります。そしてこの大きさに縮小すると、地球と月の距離は38cmの位置にあります。その場合地球の飴玉とキンボールの太陽の距離はどのくらい離れた場所に位置しますか?という問題です。一生懸命計算していますね。皆さん分かりますか?



 正解は150mです。結構離れた距離になりますね。

 そして最後に民間企業の新人教育のご経験がある加瀬部さんより、10ヶ月後に卒業を迎える生徒に、社会人とは何か・・・と言うテーマでエールをいただきました。

 

 さんだ天文クラブの加瀬部さん、興味深い夢プログラムをありがとうございました。

 最後に先週天候がいまいちで集合写真が撮れなかったので、晴天の中で写真を撮りました。これから1年間やる気満々の20名です。 

 次回は三田市自然学習センターのコミュニケーターから、公園の自然を活用したプログラムを体験する予定です。楽しみですね。

 

人と自然科 農業クラブ でんスポアドベンチャーフェスタに出展しました

  4月29日(金)神戸市北区にある北神戸田園スポーツ公園にて、「でんスポアドベンチャーフェスタ」が開催され、人と自然科農業クラブの本部役員の生徒、並びにフラワーアレンジメント班の生徒が参加しました。

 

 イベントに向け前日から当日朝にかけて、キュウリなどの野菜の収穫、野菜苗、草花苗の積み込みなど万全の準備で臨みました。

 

でんスポアドベンチャーフェスタに出展します・・・に関する記事はこちら

 「でんスポアドベンチャーフェスタ」は北神戸田園スポーツ公園に地域の方が集い、食品バザーやコンサート、体験通して地域の方と交流を深めることを重視しているイベントです。有馬高校人と自然科としては昨年春に続き、2回目の参加となりました。さすが人と自然科の生徒。先日終えたばかりの春の農業祭など、日頃の販売実習などで培われた経験をもとに手際よく準備を進めていきます。

 先週行われた春の農業祭に関する記事はこちら

 

 イベントは10:00開始。いよいよスタートです。今回は農業クラブ本部役員の生徒による、花苗・野菜苗販売などの農産物販売と、フラワーアレンジメント班によるコサージづくり体験教室を行いました。

 農産物販売は体育館玄関付近に出店。キュウリやグリンピースなどのとれたて野菜は開始15分で完売。さらに野菜苗も午前中に完売など、たくさんのお客様に私たちの実習の成果である農産物を購入していただきました。

 

 特に草花苗や野菜苗は人と自然科の生徒が春休み前から栽培を開始。花持ちがよく、夏まで楽しめる・・野菜苗も植え傷みが少なく丈夫・ということで地域の方から高い評価をいただいています。

 そして今回農産物とともに販売したのが、人と自然科オリジナルTシャツです。10年前から農業クラブ本部役員の生徒が考えたデザインで有馬高校人と自然科オリジナルTシャルを作成し、販売しています。先日5代目となる『農業魂』Tシャツが完成、春の農業祭から販売を開始しました。胸には人と自然科公式キャラクター『ひとしくん』がプリンとされています。(左写真 左が4代目の『農boy農girl』Tシャツ、右が5代目の『農業魂』Tシャツです。)

 ドライ生地で速乾性にすぐれ、人と自然科の生徒の多くが実習服の下に着て暑い夏を乗り切っています。この日も『農作業中にぜひ着たい・・・』など興味をもって下さった方がたくさん購入してくださいました。この有馬高校農業クラブTシャツは1枚1000円。今回のような地域イベントや校内でのイベントで販売しております。

 次はコサージづくり体験です。

 

 人と自然科と言えばフラワーアレンジメント。「フローラルアート」という学校設定科目(有馬高校人と自然科にしかない科目)を通して2年間、専門的な知識と技術を習得することができます。そして授業で学んだ技術を生かして各種大会にも出場しており、先日も全国大会で金賞・文部科学大臣賞を受賞し、この日の神戸新聞朝刊(三田版)にも大きく記事を掲載していただきました。

 第18回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて文部科学大臣賞他受賞に関する記事はこちら

  今回は大会に出場した6名のアレンジメント班メンバーが参加。アーティフィシャルフラワーを使ってコサージを制作。小さな子供から年配の方まで、ワイヤリングやテーピングなどの技術を丁寧に指導していました。

 さて、農業クラブ本部役員&フラワーアレンジメント班の生徒がイベントを頑張っていると・・・やはり出てきてくれました。人と自然科の生徒が実習を頑張っていると姿を現す妖精さん「ひとっしー」です。

 現れた瞬間、小さな子どもたちがたくさん集まり大人気です。一緒に写真を撮ったり・・・

 農産物販売所やコサージづくり体験ブースでのお客様の呼び込みをお手伝いしてくれるなどイベントを盛り上げていました。

 当日は雨の予報でしたがイベント終了の16:00までどうにか持ちこたえ、神港橘高校による中国ナンスーシシマイの龍舞や音楽ライブ、木工やガラスなどのワークショップ、働く車乗車体験などのブースがたくさん出展しイベントは大盛り上がり。参加した生徒も空いた時間に見聞を深めていました。

 来場いただき、有馬高校人と自然科の花苗、野菜苗を購入いただいた皆さま、アレンジメントを体験して下さいました皆さま、ありがとうございました。また、イベントにお誘いいただいた田園スポーツ公園の皆さまこのような機会をいただき本当にありがとうございました。