学年・専門部

タグ:人と自然科

人と自然科 夏休みの実習授業スタート 三田消防署の花壇を装飾しました

 終業式も終えいよいよ夏休みに入りました。人と自然科では夏休み中も『総合実習B』の授業として、当番制で実習を行い、農場の野菜や草花の管理に関する知識や技術を学んでいます。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 暑い日が続くので熱中症には細心の注意を払って実施しています。

 

 夏休みの実習の一環として、3年生環境班(来年度からは果樹と緑班に移行します)の生徒が、実習で学んだ技術を活かして三田消防署の花壇装飾を行いました。今年は梅雨に雨が多かったので例年よりも少し遅い時期の装飾活動になりました。

 今回はマリーゴールドやベゴニア、サルビア、そして2年生が草花の授業で栽培した、コキアとキバナコスモスも持参しました。まずはデザインです。代表の生徒を中心に花苗を並べていきます。基本は中心、もしくは後方に背の高い花を、手前もしくは周囲に背の低い草花苗を配置します。今回もコキアやキバナコスモス、アフリカンタイプのマリーゴールドを中心に、ベゴニアを周辺に持ってくるデザインで配置したようです。

 並べ終わったら早速植え付けていきます。さすが3年生、慣れた手つきで定植していきます。

 気温も上がってきました。一気に仕上げていきましょう。

 最後にかん水をして完成です。真夏なので根がしっかり張るようにたっぷり与えましょう。

 完成した花壇はこちら。夏らしい配色。とっても素敵ですね。

 三田消防署の前を通る際はぜひご覧ください。

 人と自然科の夏休みは実習の授業だけでなく、農業クラブの県大会や国家資格『フラワー装飾技能士』や小型車両建設機械、アーク溶接などの資格取得、農業インターンシップや農業海外研修・・・などなど充実した42日間です。(生徒の頑張りは可能な限りブログでお知らせしていきます。)自身のスキルアップのため、そして進路実現のために頑張りましょう。農場の先生方も全員で皆さんをサポートしていきます。

人と自然科 ブドウ収獲まで残り約50日 袋がけ作業が無事終わりました

 人と自然科では、ベリーA、ピオーネ、マスカット3種類のブドウを栽培しており、ベリーAは2年生の果樹と緑の授業(新カリキュラム)で、ピオーネとマスカットは3年生のガーデニングの授業(旧カリキュラム)で技術を学んでいます。

  現2年生からスタートしている人と自然科 新カリキュラム(教育課程表)はこちら.pdf

 そんなブドウ栽培実習も、先日摘粒作業も終え、最終段階に入ってきました。

 現在摘粒作業中・・・に関する記事はこちら

 1学期期末考査も無事?終わり、2.3年生ともに袋がけの実習を行いました。

 袋がけはその名の通り一房一房丁寧に紙の袋をかける作業です。鳥害や虫害、裂果、日焼けなどを防いだり、ブドウ表面に付着するブルームと呼ばれる白い粉(ブドウが自らを守るために出す油脂成分。新鮮な証拠です。)が取れるのを防ぐなどの目的があります。また、使用した袋の数を数えることで、収量を予想することもできます。(ちなみに今年は約1700房の房に袋がけを行いました。)

 まずは最後となる房の確認です。

 摘粒がちゃんとできているか、裂果がないか確認します。今回袋がけをしたら次房を触れるのは収穫後となり、房を整える最後のチャンスです。先週行った摘粒のあと雨が降ったため、思っていたよりも粒が大きくなり詰まってしまい、結構時間がかかってしましました。

 そしていよいよ袋がけです。

 袋の口に隙間がないように、袋の上部で丁寧に止めていきます。袋の口が広がっていると、そこから雨が入ってきてカビ(病気)が発生したり、害虫が入ってくるのでしっかり止めます。

 約1時間で1500房ほどのブドウに袋をかけました。白い袋がぶら下がっている光景は圧巻ですね。

 このあとはブドウ畑を電気柵で囲みます。近年有馬高校で一番悩まされている害獣はアライグマです。1年生で大切に栽培しているスイートコーンも少しやられてしまいました。そして生徒自身も夏休みにかけて、副梢などの枝管理を各自で定期的に行います。収穫までもう一息です。頑張りましょう。

 ちなみに有馬高校のブドウは、在校生ならびにその保護者限定での販売となります。(過去、ブドウが足りないなど地域の方にご迷惑をおかけした経験から、現在は一般販売を行っておりません。)2学期の始業式でブドウ販売に関するお知らせを生徒に配布し、販売日(学年ごとに設定しています)をお知らせます。ご確認ください。

人と自然科 1年生農業と環境 幼稚園児とのスイートコーン収穫交流会を開催しました

 人と自然科1年生農業と環境の授業では、入学と同時に自分の担当区が設けられ、スイートコーンを播種から収穫まで各自が責任を持って栽培・管理してきました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 スイートコーンを圃場に定植しました・・に関する記事はこちら

 圃場に定植した後も、追肥や土寄せ、かん水・・・

 1カ所に複数植えているスイートコーンを1本にしぼる間引きという実習や・・・

 除草や生育調査、観察など約3ヶ月間丹精込めて栽培してきました。

 そしていよいよ収穫を迎え、1学期期末考査が終わって一息ついた7月10日(月)、北摂第一幼稚園の園児67名を農場にお招きし、丹精込めて栽培したスイートコーンを一緒に収穫する交流会を行いました。

 昨年は雨で実施できず、今年も雨予報でしたが・・・どうにか雨は降らず、2年ぶりの開催です。まずは高校生代表のお兄さんから「僕たちが一生懸命育てたスイートコーン一緒に楽しく収穫しましょうね。わからないことがあったらお兄さんとお姉さんに何でも聞いて下さい」とようこそのあいさつを行いました。そして園児からも一斉に「よろしくおねがいします」と元気いっぱいのあいさつをもらいました。

 あいさつの後はお兄さん、お姉さんと手を繋いでペアを作り、早速スイートコーンが栽培されている畑に向かいましょう。

 園児と一緒に歩いていると、頑張っている保育士さんに見覚えのある顔が・・・3年前に人と自然科を卒業し、保育系短期大学に進学後、今年から北摂第一幼稚園に就職し活躍している私たちの先輩でした。

 ちなみに5年前に生徒として、この交流会を体験したとのこと。園長先生に話を伺うと、立派な保育士として頑張っているそうです。頼もしい姿で戻ってきてくれたことを誇りに思います。このように人と自然科では農業の学びをとおして、農業に限らず様々な分野に進路実現しています。

 (参考)昨年度人と自然科卒業生 進路実績はこちら.pdf

 話は元に戻し、スイートコーン畑に到着です。お姉さんに手を引かれ、そしてお兄さんの手を引っ張って、自分よりも背の高いスイートコーンの茂みの中に入っていきました。探検の始まりです。

 今年は先日の大雨も含め、栽培期間中に雨が多かったこともあり、例年に比べ生育が少し遅れてしましましたが、どうにか収穫にこぎつけました。昨日の雨で水たまりもできており大変でしたが、お兄さん、お姉さんと協力しながら前に進んでいきます。

 高校生が担当した区域に到着。たくさんあるスイートコーンの中から、大きいものを選び、一緒にもぎ取りました。

  立派なスイートコーンが収穫できましたか?

 自慢のスイートコーンを片手に一緒に記念撮影です。やったね!!

 1時間もしないうちに、仲良しです。雨上がりに大量に発生しているカエルを捕まえたり、農場の案内をしながら、トマトやピーマン、キュウリなどお野菜の観察も一緒に行いました。野菜がぶら下がっている光景を見たことがない園児もいたようで、あちこちで歓声が上がっていました。

 楽しい時間もあっという間に終わりに近づきました・・・もうすぐお別れです。

 最後に代表のお兄さんから「今日は楽しかったですか。美味しいスイートコーンをお家で家族と一緒に食べて下さいね。また遊びに来て下さいね。」とあいさつがあり、園児からも「ありがとうございました」と大きな声でお礼の言葉をもらいました。また園長先生からも、「私が卒園証書を渡した子と今日たくさん出会えて、立派に成長している姿を見てとても嬉しかったです。これからも頑張ってくださいね」と激励の言葉をいただきました。

 バスまでみんなで送り、お見送りです。「寂しくて泣きそう・・・」とこぼしていた高校生もいました。短かったですが本当に充実した時間でしたね。

 バスが見えなくなるまで手を振って見送りました。

 北摂第一幼稚園のみなさん楽しい時間を本当にありがとうございました。

人と自然科 農業機械 刈払機の操作方法について学びました

 先日もお伝えしましたが、有馬高校人と自然科で人気の作物、ブドウの栽培が順調に進んでいます。

 ブドウの栽培 現在摘粒作業中・・・順調です・・・に関する記事はこちら

 今の梅雨時期にブドウ畑での悩みは、雨の後に一気に成長する雑草です。放っておくと風通しが悪くなり、病気の蔓延にもつながります。ということで生徒の手で草刈りをするため、2年生農業機械の授業で、刈払機の操作について学び、運転実習を行いました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 まずは運転実習の前に、エンジンの仕組みや安全に実習を行うための知識を習得します。

 

 刈払機のエンジンは2サイクルエンジンです。ガソリンエンジンの特徴である点火プラグによる火花点火やキャブレターの仕組み、エアークリーナーやマフラーの役割、燃料となる混合油の作り方や補給の仕方などについて実物を活用し学びます。

 さらに農業機械を使用する際最も重要な安全について。エプロンや保護面の装着やベルトの調整など実演を交えて学びます。そしてエンジンのかけ方や刃の動かし方、刃の交換方法など、基本的な操作方法から発展的な内容についてもしっかり学びました。

 しっかり知識を身につけ、翌週は早速実技で技術を習得します。昨年度、JA共済連様から農業機械を寄贈いただいた際、最新の刈払機も3台追加で揃えることができ、新旧合わせて10台の機械で実習できるようになりました。

 JA共済連兵庫様より農業機械を寄贈いただきました(贈呈式実施)に関する記事はこちら

 早速ブドウ畑に向かい、実技の開始です。まずは安全の実習を行うため、保護面やエプロンを着け、ベルトの長さを調整します。バッチリですね。

 それではエンジンをかけましょう。チョーク弁の調整など手順は覚えていますか?

 エンジンが始動したところで、草刈りの開始です。ポイントは・・・刃を水平にし、地面に近い位置で、右から左に動かすことです。

 待ち時間も、刃に当たった石が飛んでこない少し離れたところから友達の操作を見ながら、操作方法を参考にしたりお互いにアドバイスしたりしましょう。農業機械はとにかく使い続けることで上達します。

 合計2時間実習を行い、きれいになりましたね。お疲れ様でした。

 人と自然科では夏季休業中、農業や造園業、建設業などに就業した際、刈払機を運転するときに必要な「刈払機取扱作業者」の資格講習も予定されています。卒業後の進路実現に向け、夏季休業中もスキルアップしていきましょう。

人と自然科 ブドウの栽培 現在摘粒作業中・・・順調です

 人と自然科では、ベリーA、ピオーネ、マスカット3種類のブドウを栽培しており、ベリーAは2年生の果樹と緑の授業(新カリキュラム)で、ピオーネとマスカットは3年生のガーデニングの授業(旧カリキュラム)で技術を学んでいます。

  現2年生からスタートしている人と自然科 新カリキュラム(教育課程表)はこちら.pdf

 4月のから栽培をスタートさせ、5月下旬には種なしにするための第1回目のジベレリン処理を実施。

 第1回目のジベレリン処理の様子はこちら

 先日は種なしになった粒を肥大化させるための第2回目のジベレリン処理も無事終わりました。

 その後も生徒はブドウの栽培技術を毎週のように学んでおり、上に向かって伸びる枝を「ねん枝」という技術を使って下に落とし針金に結び付ける誘引・つる落としという技術

 茎と葉の間からでた「副梢」を摘んだり、まきひげを除去したり、そして伸ばしたつるが地面に付かないように、そして果実に栄養が行くように、地上20cmのところで止めてしまう「摘芯」という技術・・・

 そして現在頑張っているのが、「摘粒」という技術です。ベリーAの場合は1房75粒。ピオーネの場合は45粒を目標に一粒一粒抜いていきます。

  ブドウの粒はこれからもどんどん大きくなるので、未来を予想しながら抜いていきます。抜きすぎると房がすかすかになり、残しすぎたら粒が割れてしまいます。時には玉直しといい、粒の位置を変えながら整えていきます。ブドウ栽培の中で一番技術が必要な作業です。

 この作業が7月中旬までつつき、いよいよ収穫前の一斉作業、袋がけに入っていきます。9月の収穫に向けあと一踏ん張りです。

 昨年度のブドウ収穫の様子はこちら

 美味しいブドウを皆さんに購入していただけるように頑張りましょう。(もちろん1学期期末考査も頑張りましょう。)

人と自然科 農業クラブフラワーアレンジメント班 さんだチャレンジャーズアワードを受賞しました

  このたび農業クラブフラワーアレンジメント班に令和5年度さんだチャレンジャーアワードが受賞されることとなりました。この賞は三田市の在住・在学・在職者がスポーツや文化活動などにおいて、チャレンジ精神をもって取り組み、市民に夢や希望を与えるなど活躍された個人や団体の功績をたたえ表彰されるものです。

 広報さんだ7月号 チャレンジャーズアワード受賞者発表記事はこちら.pdf

 有馬高校人と自然科の学びで力を入れていることの一つがフラワーアレンジメント。『フローラルアート』という学校設定科目(有馬高校人と自然科にしかない授業)が2.3年生にあり、集中的に技術が習得できます。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 さらに3年生になると2年生で学んだ技術と知識を生かしてチャレンジ教室が開講され、地域の方を受講生としてお招きし、生徒が先生役となりフラワーアレンジメント技術を教えています。

 令和5年度チャレンジ教室「フラワーアレンジ」開講しました・・に関する記事はこちら

 第2回チャレンジ教室「ラウンドアレンジメント」の制作・・に関する記事はこちら

 第3回チャレンジ教室「ラウンドブーケ」の制作・・に関する記事はこちら

 さらにさらにコンテストに出場したい、国家資格『フラワー装飾技能士』の資格を取得したい・・・フラワーアレンジメント技術をもっと学びたいという生徒は、農業クラブフラワーアレンジメント班という部活に入部し、放課後や休日にも活動しています。

 

 今回はフラワーデザインの甲子園と言われる第18回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにおいて金賞/文部科学大臣賞・銀賞・奨励賞・審査員特別賞を獲得するなど、各種コンテストへの入賞や、フラワーアレンジメントを活用した地域貢献活動が評価され、表彰していただけることとなりました。

第18回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて文部科学大臣賞他受賞・・に関する記事はこちら

 表彰式は7月1日(土)に開催された三田市政施行65周年記念式典『感謝と飛躍へのつどい』で行われ、フラワーアレンジメント班で学ぶ1~3年生の生徒が出席ました。

 ちなみに会場の装飾も今回私たちフラワーアレンジメント班の生徒で作成した作品を飾らせていただきました。

 オープニング演奏や市長・市議会議長からのあいさつ、来賓、祝電披露の後・・・

 表彰式です。森 哲男三田市長より、表彰状と副賞の楯をいただきました。

 最後に市長・市議会議長と記念撮影です。『これからも活躍を期待しています』と激励の言葉をいただきました。

 今回の受賞を励みに、これからも努力を続けていきます。本当にありがとうございました。

 

人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその4 棚田を管理し土と触れ合う夢プログラム体験

 6月20日(火)人と自然科3年地域自然保護の授業で、公園にある棚田の管理を通したを夢プログラムを体験しました。人と自然科3年生学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の魅力を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 現在は実際に公園で活動されている団体の夢プログラムを体験していますが、いよいよ今回が前半戦最後の公園での活動となりました。

 天文を通したありまふじ夢プログラムを体験 に関する記事はこちら

 有馬富士公園の昆虫を捕まえる夢プログラムを体験 に関する記事はこちら

 里山管理に関する夢プログラムを体験 に関する記事はこちら

 今回は有馬富士公園の生き物観察会や棚田での古代米作りを企画している団体「自然の学校」の代表、吉田さんにお世話になり、棚田の管理を通して土に触れるプログラムを体験しました。

  まずは棚田に関する簡単な説明。有馬富士公園にはかやぶき民家の側に棚田があり、吉田さんを中心としたボランティアの方が無農薬で紫黒米・緑米・赤米など古代米をを栽培しています。無農薬で栽培しているため、雑草がたくさん生えてきており、今回は除草作業を通して土と親しみ、そして活動をしながら棚田やその周辺に生息している生き物の観察を行います。説明後早速棚田に向かいます。

  今回は手押し式の人力除草機を使って除草(雑草を取り除く作業)を行います。

  いよいよプログラムスタートです。田んぼに入っていき除草のスタートです。前述のとおり無農薬栽培ということで田んぼの中にはオタマジャクシやアメンボなどの生き物がたくさん生息しています。昆虫やカエルが少し苦手な生徒も一部おり、また裸足でひざのあたりまで沈む感触が何とも言えないようで、あちこちで悲鳴が聞こえます。

 

  ヌルヌルの土になれたところで早速除草開始です。手押しの農具で土の表面を攪拌し、雑草を浮かしていきます。

 なかなかセンスのある生徒が多かったですね。古代米の苗を抜かないように、ギリギリの間を縫うように進めていきます。

 田んぼの中で何か発見したようですね。足の生えたオタマジャクシやトノサマガエル、コオイムシが発見されました。水田の中に立てた枝にはトンボも留まり、みんなの頑張りを見守っています。

 そして活動中棚田周辺の植物も観察しました。観察してみると畦の草刈りなど人間が手を加えているからこそ生息している、貴重な植物も多く存在しています。特にノバナショウブやスズサイコなど絶滅危惧種に指定されている植物も発見できました。

 約1時間のプログラムで、田んぼはとってもすっきりしました。足は泥だらけになりましたね。頑張った証です。

 洗い場で泥だらけになった道具と足を洗います。

 きれいになったところで最後に振り返りです。今回はICT機器の活用ということで吉田さんが事前に準備してくださったQRコードを読み取り・・・

 自然の学校の取り組み、棚田の役割や生息している生き物、そして環境について学びました。

 あっというまにプログラムは終了。自然の学校 吉田さん、楽しいプログラムをありがとうございました。

 今回で実際に公園で行われている夢プログラム体験は終了。来週からは、今まで公園で体験したり調査したりしてきた内容を有馬富士公園の巨大地図にまとめ、9月に中間発表を行う予定です。そして12月には実際に自分たちでプログラムを企画、実施してていきます。

 今年3月に卒業した先輩が企画・実施した夢プログラムに関する記事はこちら

 先輩に負けないように頑張りましょう。

人と自然科 第3回チャレンジ教室「ラウンドブーケ」の制作

6月13日(火)、第3回目のチャレンジ教室「フラワーアレンジ」の実習を行いました。

今回の授業では、バラを使用して直径20cmの「ラウンドブーケ」を制作しました。

ブーケには様々な形がありますが、今回制作した丸いドーム型の「ラウンドブーケ」は、ウエディングブーケの中でも定番の形です。

今回の実習でも、生徒お手製の説明プリントを配布し、実習スタートです。

  

まず、今回使用する資材、「ブライディネット」の扱いについて講師の先生から説明がありました。

  

前回制作したカーネーションのラウンドアレンジメントは吸水性スポンジに吸水させて使用しましたが、今回使用する花材のバラは、ドライフラワーにすることができるため、ドライにしたい方は吸水せずに花材を挿していきます。

まず花材を挿す前に、ブライディネットに両面テープを貼ります。その上からオカメヅタを貼り、プラスチック部分を隠します。

  

 

次に花材準備です。今回の花材カットの寸法は、全て8cmでカットします。前回のラウンドアレンジメントに比べると花材カットは簡単ですが、バラにはトゲあるためケガをしないように慎重にカットしていきます。また、茎をななめにカットするなど、基本技術の復習も生徒が伝えていました。

  

加えて今日は、花を切った後の茎を用いたさし木の方法の説明もありました。ぜひ自宅で挑戦してみてください。

※販売目的ではなく、個人で楽しむことを目的としています。

  

花材のカットが出来たら順番に花材を挿してきます。今回使用した吸水性スポンジは、直径7cmの球体のため、挿ししろ3cmだとスポンジ内で茎がぶつかる可能性があります。そのため、今回は挿ししろ2cmで挿していきます。挿し位置は、生徒が事前授業で制作したラウンドブーケを用いて説明しました。

  

  

底辺のバラが水平に挿せているか、45°ラインのバラが同じ角度で挿せているかどうか、正面から作品を見てチェックしていきます。

  

  

バラが挿せたら、隙間にユーカリを挿していきます。花だけのブーケも美しいですが、グリーンを入れることによって花の美しさがさらに際立ちます。

 

最後にドライでブーケを作った方のみ、ハンドル部分をリボンで巻き上げます。

  

完成したブーケはこちら。みなさん美しいブーケが完成しました。

 

次回は6月27日(火)、有馬高校で栽培している草花を使用し、コサージュを制作します。

 

人と自然科 農業クラブ 世界田植え選手権大会運営

 6月11日(日)三田市下相野の田んぼにて、今年で15回目となる世界田植え選手権が開催され、人と自然科農業クラブ本部役員の生徒14名が大会を運営しました。このイベントは地元のお年寄りの方や都市部の子供たちと一緒に田植えを行うことで、普段触れる機会のない土と触れ合ったり、異なる世代の方と交流することを目的として実施しています。

 この日の天候はあいにくの雨。それでも天候が回復することを願って、テントを立て、テーブルやいすを運び、子供たちを待ちました。

  子供たちを含め参加者が到着。少し雨が収まってきました。イベントの最初は恒例のラジオ体操です。2年生の生徒(体育委員)が前に立ち、皆で一緒に体操をします。

  体がほぐれたところでさっそく田んぼに足を踏み入れます。お兄さん、お姉さんが手をつないで優しくエスコートしてくれます。それぞれ苗のかたまりをもって田んぼに向かい、一列に並びましょう。

 

 恐る恐る田んぼに足を入れ、いよいよ田植えの始まりです。

 

 指3本で苗3本もち、ロープの印のところに指の第2関節まで差し込んでいきます。1年生の生徒は先日の農業と環境の授業で習得した技術を早速活かして子供たちに教えてあげます。

 先日の農業と環境の授業 田植え実習を行いました・・・に関する記事はこちら

 

 ちなみに今回田植えしたイネは『ミルキークイーン』という品種。コシヒカリの突然変異として誕生した品種で、粘りが強く、モチモチ。冷めても硬くなりにくいのが特徴でこの地域で栽培が増えている品種です。少しづつ田植えにも慣れ、スピードアップ。雨も止み絶好の田植え日和です。今回の会場(田んぼ)は線路のすぐ側ということもあり、定期的に横を通る電車にも子供たちは大喜びです。

  約1時間半の時間田植えを行い。おなかペコペコ。田んぼから出ましょう。ドロドロになりました。

 

 昼食の前にまずはみんなで汚れた手足を(体も)洗いましょう。

 

 そしてお待ちかねのお昼ごはん。4年ぶりに復活!!地元のお母さんが作るカレーライスです。

 ほどんど水を使わず、タマネギなどの野菜を煮詰めて作った特製カレーに、キュウリ、ダイコン、ラッキョのお漬物・・・子供たちと一緒に屋外で食べるお昼ご飯は最高です。

 おなか一杯になったところで『田んぼでenjoy time』です。子供たちと一緒に泥を投げ合い・・・だんだんエスカレートしてきました。

 最後は3つのチームに分かれて田んぼリレーをしました。

 

 子供たちも高校生も・・・泥だらけですね。みんなで土に親しむことができましたね。

 

 ひと暴れしたところで・・・午後からは田植機を操作しての田植え体験です。苗を積み、まずは子供たちが試乗している田植え機に手を振ります。

 そして高校生の出番です。農家の方に操作方法を教えてもらい、一人一列機械を操作し田植えさせていただきました。

 15時頃には1枚の田んぼが無事完成。

  本日手植えしたものは、10月に世界稲刈り選手権が開催され、刈り取り体験を行います。今からとっても楽しみですね。

 本日お世話になりました、こころ豊かな人づくり500人委員会阪神北OB会の皆さま、参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。

人と自然科 農業と環境の授業で田植え実習を行いました

 5月下旬から兵庫県内各地で田植えの光景が見られるようになりました。有馬高校の水田でも先日農業機械の授業で2年生の生徒が耕うん、代かき実習を行い準備万端、6月5日(月)いよいよ1年生農業と環境の授業で、人と自然科伝統、手植えによる田植え実習を行いました。

 農業機械 田植えに向けトラクタ耕うん実習を行いました・・に関する記事はこちら

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 早速サンダル姿で集合です。みんなとても楽しみにしていたようです。

 この日実習を仕切るのは、人と自然科を卒業後、島根大学に進学され、農業の教師を目指している教育実習の先生です。

 人と自然科には農業の学びを活かし、国公立大学や難関私立大学に進学し、毎年のように教育実習生が戻ってきています。

 令和4年度人と自然科卒業生 進路実績はこちら.pdf

 教育実習生から、田植えまでの水田の準備、そして水分補給や着帽、タオルを首に巻く・・・など熱中症予防についての注意点などについて重点的に説明を受けた後、イネの苗を受け取り、早速水田にの畦に並びます。

 

 有馬高校の田んぼを覗いてみると、ミズカマキリやオタマジャクシやカエル、アメンボなど生きものがたくさん住んでいますね。

 早速田んぼに入りましょう。畦を踏んではいけません。そして苗を3本取り分けます。このとき、根のかたまりの部分を持ってちぎらないと、根が切れて活着しにくくなります。

 

 そして早速田植え開始。教育実習生の合図で一斉にイネの苗を植えていきます。有馬高校で近年栽培しているイネは「ヤマフクモチ」という品種のもち米です。

 

 玉ヒモ(20cmおきにイネの苗を植える場所の印がついたロープ)に沿って、1カ所に3本ずつ、中指の第1関節の深さまで植えていきます。ロープを持つ生徒も真剣です。

 そして一歩下がって自分の足跡を消します。ここで重要ポイント。一連の作業が終わったら全員で腰を上げること。これが全体を仕切る先生が玉ヒモを持つ生徒に次に進める合図を出すきっかけになります。

 最初は膝まで沈む水田に足を取られていましたが、徐々に慣れ、スピードアップ。開始1時間が過ぎたころ、1枚の田んぼにイネの苗ををまっすぐ等間隔に植えることができました。

 

 

 足を洗って振り返り。みんな達成感に満ちた表情ですね。

 今回手植えをしたもち米は、10月下旬に収穫を迎える予定です。有馬高校では毎年手刈りで収穫しています。

 昨年度の稲刈りの様子はこちら

 そして今年は11月11日(土)に予定されている秋の農業祭にて、もち米として一般に販売予定です。そしてコロナが収束に向かいつつある今年は4年ぶりに炭火焼き餅を復活させる計画もあります。楽しみですね。

 昨年令和4年度の秋の農業祭に関する記事はこちら 

 最後でみんなで記念写真です。

 収穫まで皆様しばらくお待ち下さい。