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人と自然科 農業機械 刈払機の操作方法について学びました

 先日もお伝えしましたが、有馬高校人と自然科で人気の作物、ブドウの栽培が順調に進んでいます。

 ブドウの栽培 現在摘粒作業中・・・順調です・・・に関する記事はこちら

 今の梅雨時期にブドウ畑での悩みは、雨の後に一気に成長する雑草です。放っておくと風通しが悪くなり、病気の蔓延にもつながります。ということで生徒の手で草刈りをするため、2年生農業機械の授業で、刈払機の操作について学び、運転実習を行いました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 まずは運転実習の前に、エンジンの仕組みや安全に実習を行うための知識を習得します。

 

 刈払機のエンジンは2サイクルエンジンです。ガソリンエンジンの特徴である点火プラグによる火花点火やキャブレターの仕組み、エアークリーナーやマフラーの役割、燃料となる混合油の作り方や補給の仕方などについて実物を活用し学びます。

 さらに農業機械を使用する際最も重要な安全について。エプロンや保護面の装着やベルトの調整など実演を交えて学びます。そしてエンジンのかけ方や刃の動かし方、刃の交換方法など、基本的な操作方法から発展的な内容についてもしっかり学びました。

 しっかり知識を身につけ、翌週は早速実技で技術を習得します。昨年度、JA共済連様から農業機械を寄贈いただいた際、最新の刈払機も3台追加で揃えることができ、新旧合わせて10台の機械で実習できるようになりました。

 JA共済連兵庫様より農業機械を寄贈いただきました(贈呈式実施)に関する記事はこちら

 早速ブドウ畑に向かい、実技の開始です。まずは安全の実習を行うため、保護面やエプロンを着け、ベルトの長さを調整します。バッチリですね。

 それではエンジンをかけましょう。チョーク弁の調整など手順は覚えていますか?

 エンジンが始動したところで、草刈りの開始です。ポイントは・・・刃を水平にし、地面に近い位置で、右から左に動かすことです。

 待ち時間も、刃に当たった石が飛んでこない少し離れたところから友達の操作を見ながら、操作方法を参考にしたりお互いにアドバイスしたりしましょう。農業機械はとにかく使い続けることで上達します。

 合計2時間実習を行い、きれいになりましたね。お疲れ様でした。

 人と自然科では夏季休業中、農業や造園業、建設業などに就業した際、刈払機を運転するときに必要な「刈払機取扱作業者」の資格講習も予定されています。卒業後の進路実現に向け、夏季休業中もスキルアップしていきましょう。

人と自然科 ブドウの栽培 現在摘粒作業中・・・順調です

 人と自然科では、ベリーA、ピオーネ、マスカット3種類のブドウを栽培しており、ベリーAは2年生の果樹と緑の授業(新カリキュラム)で、ピオーネとマスカットは3年生のガーデニングの授業(旧カリキュラム)で技術を学んでいます。

  現2年生からスタートしている人と自然科 新カリキュラム(教育課程表)はこちら.pdf

 4月のから栽培をスタートさせ、5月下旬には種なしにするための第1回目のジベレリン処理を実施。

 第1回目のジベレリン処理の様子はこちら

 先日は種なしになった粒を肥大化させるための第2回目のジベレリン処理も無事終わりました。

 その後も生徒はブドウの栽培技術を毎週のように学んでおり、上に向かって伸びる枝を「ねん枝」という技術を使って下に落とし針金に結び付ける誘引・つる落としという技術

 茎と葉の間からでた「副梢」を摘んだり、まきひげを除去したり、そして伸ばしたつるが地面に付かないように、そして果実に栄養が行くように、地上20cmのところで止めてしまう「摘芯」という技術・・・

 そして現在頑張っているのが、「摘粒」という技術です。ベリーAの場合は1房75粒。ピオーネの場合は45粒を目標に一粒一粒抜いていきます。

  ブドウの粒はこれからもどんどん大きくなるので、未来を予想しながら抜いていきます。抜きすぎると房がすかすかになり、残しすぎたら粒が割れてしまいます。時には玉直しといい、粒の位置を変えながら整えていきます。ブドウ栽培の中で一番技術が必要な作業です。

 この作業が7月中旬までつつき、いよいよ収穫前の一斉作業、袋がけに入っていきます。9月の収穫に向けあと一踏ん張りです。

 昨年度のブドウ収穫の様子はこちら

 美味しいブドウを皆さんに購入していただけるように頑張りましょう。(もちろん1学期期末考査も頑張りましょう。)

人と自然科 農業クラブフラワーアレンジメント班 さんだチャレンジャーズアワードを受賞しました

  このたび農業クラブフラワーアレンジメント班に令和5年度さんだチャレンジャーアワードが受賞されることとなりました。この賞は三田市の在住・在学・在職者がスポーツや文化活動などにおいて、チャレンジ精神をもって取り組み、市民に夢や希望を与えるなど活躍された個人や団体の功績をたたえ表彰されるものです。

 広報さんだ7月号 チャレンジャーズアワード受賞者発表記事はこちら.pdf

 有馬高校人と自然科の学びで力を入れていることの一つがフラワーアレンジメント。『フローラルアート』という学校設定科目(有馬高校人と自然科にしかない授業)が2.3年生にあり、集中的に技術が習得できます。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 さらに3年生になると2年生で学んだ技術と知識を生かしてチャレンジ教室が開講され、地域の方を受講生としてお招きし、生徒が先生役となりフラワーアレンジメント技術を教えています。

 令和5年度チャレンジ教室「フラワーアレンジ」開講しました・・に関する記事はこちら

 第2回チャレンジ教室「ラウンドアレンジメント」の制作・・に関する記事はこちら

 第3回チャレンジ教室「ラウンドブーケ」の制作・・に関する記事はこちら

 さらにさらにコンテストに出場したい、国家資格『フラワー装飾技能士』の資格を取得したい・・・フラワーアレンジメント技術をもっと学びたいという生徒は、農業クラブフラワーアレンジメント班という部活に入部し、放課後や休日にも活動しています。

 

 今回はフラワーデザインの甲子園と言われる第18回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにおいて金賞/文部科学大臣賞・銀賞・奨励賞・審査員特別賞を獲得するなど、各種コンテストへの入賞や、フラワーアレンジメントを活用した地域貢献活動が評価され、表彰していただけることとなりました。

第18回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて文部科学大臣賞他受賞・・に関する記事はこちら

 表彰式は7月1日(土)に開催された三田市政施行65周年記念式典『感謝と飛躍へのつどい』で行われ、フラワーアレンジメント班で学ぶ1~3年生の生徒が出席ました。

 ちなみに会場の装飾も今回私たちフラワーアレンジメント班の生徒で作成した作品を飾らせていただきました。

 オープニング演奏や市長・市議会議長からのあいさつ、来賓、祝電披露の後・・・

 表彰式です。森 哲男三田市長より、表彰状と副賞の楯をいただきました。

 最後に市長・市議会議長と記念撮影です。『これからも活躍を期待しています』と激励の言葉をいただきました。

 今回の受賞を励みに、これからも努力を続けていきます。本当にありがとうございました。

 

人と自然科 第3回チャレンジ教室「ラウンドブーケ」の制作

6月13日(火)、第3回目のチャレンジ教室「フラワーアレンジ」の実習を行いました。

今回の授業では、バラを使用して直径20cmの「ラウンドブーケ」を制作しました。

ブーケには様々な形がありますが、今回制作した丸いドーム型の「ラウンドブーケ」は、ウエディングブーケの中でも定番の形です。

今回の実習でも、生徒お手製の説明プリントを配布し、実習スタートです。

  

まず、今回使用する資材、「ブライディネット」の扱いについて講師の先生から説明がありました。

  

前回制作したカーネーションのラウンドアレンジメントは吸水性スポンジに吸水させて使用しましたが、今回使用する花材のバラは、ドライフラワーにすることができるため、ドライにしたい方は吸水せずに花材を挿していきます。

まず花材を挿す前に、ブライディネットに両面テープを貼ります。その上からオカメヅタを貼り、プラスチック部分を隠します。

  

 

次に花材準備です。今回の花材カットの寸法は、全て8cmでカットします。前回のラウンドアレンジメントに比べると花材カットは簡単ですが、バラにはトゲあるためケガをしないように慎重にカットしていきます。また、茎をななめにカットするなど、基本技術の復習も生徒が伝えていました。

  

加えて今日は、花を切った後の茎を用いたさし木の方法の説明もありました。ぜひ自宅で挑戦してみてください。

※販売目的ではなく、個人で楽しむことを目的としています。

  

花材のカットが出来たら順番に花材を挿してきます。今回使用した吸水性スポンジは、直径7cmの球体のため、挿ししろ3cmだとスポンジ内で茎がぶつかる可能性があります。そのため、今回は挿ししろ2cmで挿していきます。挿し位置は、生徒が事前授業で制作したラウンドブーケを用いて説明しました。

  

  

底辺のバラが水平に挿せているか、45°ラインのバラが同じ角度で挿せているかどうか、正面から作品を見てチェックしていきます。

  

  

バラが挿せたら、隙間にユーカリを挿していきます。花だけのブーケも美しいですが、グリーンを入れることによって花の美しさがさらに際立ちます。

 

最後にドライでブーケを作った方のみ、ハンドル部分をリボンで巻き上げます。

  

完成したブーケはこちら。みなさん美しいブーケが完成しました。

 

次回は6月27日(火)、有馬高校で栽培している草花を使用し、コサージュを制作します。

 

人と自然科 農業クラブ 世界田植え選手権大会運営

 6月11日(日)三田市下相野の田んぼにて、今年で15回目となる世界田植え選手権が開催され、人と自然科農業クラブ本部役員の生徒14名が大会を運営しました。このイベントは地元のお年寄りの方や都市部の子供たちと一緒に田植えを行うことで、普段触れる機会のない土と触れ合ったり、異なる世代の方と交流することを目的として実施しています。

 この日の天候はあいにくの雨。それでも天候が回復することを願って、テントを立て、テーブルやいすを運び、子供たちを待ちました。

  子供たちを含め参加者が到着。少し雨が収まってきました。イベントの最初は恒例のラジオ体操です。2年生の生徒(体育委員)が前に立ち、皆で一緒に体操をします。

  体がほぐれたところでさっそく田んぼに足を踏み入れます。お兄さん、お姉さんが手をつないで優しくエスコートしてくれます。それぞれ苗のかたまりをもって田んぼに向かい、一列に並びましょう。

 

 恐る恐る田んぼに足を入れ、いよいよ田植えの始まりです。

 

 指3本で苗3本もち、ロープの印のところに指の第2関節まで差し込んでいきます。1年生の生徒は先日の農業と環境の授業で習得した技術を早速活かして子供たちに教えてあげます。

 先日の農業と環境の授業 田植え実習を行いました・・・に関する記事はこちら

 

 ちなみに今回田植えしたイネは『ミルキークイーン』という品種。コシヒカリの突然変異として誕生した品種で、粘りが強く、モチモチ。冷めても硬くなりにくいのが特徴でこの地域で栽培が増えている品種です。少しづつ田植えにも慣れ、スピードアップ。雨も止み絶好の田植え日和です。今回の会場(田んぼ)は線路のすぐ側ということもあり、定期的に横を通る電車にも子供たちは大喜びです。

  約1時間半の時間田植えを行い。おなかペコペコ。田んぼから出ましょう。ドロドロになりました。

 

 昼食の前にまずはみんなで汚れた手足を(体も)洗いましょう。

 

 そしてお待ちかねのお昼ごはん。4年ぶりに復活!!地元のお母さんが作るカレーライスです。

 ほどんど水を使わず、タマネギなどの野菜を煮詰めて作った特製カレーに、キュウリ、ダイコン、ラッキョのお漬物・・・子供たちと一緒に屋外で食べるお昼ご飯は最高です。

 おなか一杯になったところで『田んぼでenjoy time』です。子供たちと一緒に泥を投げ合い・・・だんだんエスカレートしてきました。

 最後は3つのチームに分かれて田んぼリレーをしました。

 

 子供たちも高校生も・・・泥だらけですね。みんなで土に親しむことができましたね。

 

 ひと暴れしたところで・・・午後からは田植機を操作しての田植え体験です。苗を積み、まずは子供たちが試乗している田植え機に手を振ります。

 そして高校生の出番です。農家の方に操作方法を教えてもらい、一人一列機械を操作し田植えさせていただきました。

 15時頃には1枚の田んぼが無事完成。

  本日手植えしたものは、10月に世界稲刈り選手権が開催され、刈り取り体験を行います。今からとっても楽しみですね。

 本日お世話になりました、こころ豊かな人づくり500人委員会阪神北OB会の皆さま、参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。