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人と自然科 夏季休業中資格講習第1弾 刈払機安全衛生教育 講習実施

 人と自然科では在学中、英語検定や漢字能力検定など一般的な資格に加え、専門的な資格取得にもチャレンジできます。もちろん1学期には危険物取扱者試験や日本農業技術検定などに挑戦しました。そして比較的ゆとりがある夏休みが人と自然科の生徒にとってさらに「資格取得」→「スキルアップ」→「進路実現」に最適の期間になります。

 令和5年度夏季休業中の資格講習第1弾として、7月31日(月)刈払機安全衛生教育に関する講習が実施され、人と自然科で資格取得を希望する1~3年生の生徒32名が挑戦しました。

 人と自然科で学ぶ農業での草刈りは、刈払機(草刈機)を使用して作業を行うのが一般的です。実際に果樹園の管理で使用したり、さらには今年度から新カリキュラムに組み込まれた農業機械の中でも、2サイクルエンジンの仕組みや機械の操作方法について学んでいます。

 人と自然科教育課程表(カリキュラム)はこちら.pdf

 農業機械 刈払機の操作方法について学びました・・に関する記事はこちら

 また、将来の進路として造園業を選択する生徒もいます。その際、刈払機の取扱作業(運転)には、事故・災害を防止する為に労働安全衛生規則で安全衛生教育実施要領が定められています。この日はキャタピラー教習所(株)から3名の講師の方に来校いただき、資格取得のための講習会を実施しました。

 午前中は座学による学科講習が行われました。

 講習ではテキストやスライド、実物を用いて刈払機を安全に使用するための知識と技術を学びました。刈払機の種類や刃の種類、持ち運び方、ガソリンと2サイクルエンジンオイルを混ぜた混合油の作り方や取り扱い方、2サイクルエンジンの仕組み、エンジンの始動方法や停止方法など、専門的かつ実践的な内容を詳しく学びました。

 午後からは実習服に着替え、実技前最後の講習、最も重要な内容として『安全』について集中的に学びました。作業者の安全を守るための法令はもちろん、刈払機を使用する場合に飛んでくる石などから守るための服装や保護メガネや保護面ばなど安全具の着用などを学びました。さらに振動などで手指にしびれが起こる振動障害も具体的な例をスライドで確認し、防ぐ方法についても学びました。重要な箇所にはマーカーで線を引きながら真剣に学んでいました。

 学科講習の最後にはテストです。真剣に聞いていたため全員合格点をクリアしました。

 テストで合格した後は実技講習です。校庭の片隅を利用し実際に草刈の実習を行います。

 

 まずは実物を用いて学科講習の振り返りです。エンジンをかける手順や安全具の確認、そして刃の動かし方などを復習しました。チョーク弁の操作方法や刃の動かす方向は覚えていますか?

 

 いよいよ実際に操作します。目を守るため保護メガネを着用し、ベルトの長さ調節を行った後エンジンをかけます。

  そして刃を右から左に動かします。前へ進むスピードは半歩ずつといったところでしょうか。

 

 最初は講師の先生に助けてもらいながら進めていましたが、慣れてくると自分だけでうまく刈れるようになりました。

 約7時間の講習も無事終了。全員ライセンスを取得することができました。

 

 このように人と自然科では様々な資格講習にチャレンジすることができます。今週末8月3日(木)からは『小型車両系建設機械』の資格講習が行われます。暑い日が続きますが自分のスキル向上のため頑張りましょう。

人と自然科 夏休みの実習授業その2  三田警察署の花壇を装飾しました

 毎日35度を超える暑い日が続きます。そんな中でも人と自然科の生徒は『総合実習B』の授業として、当番制で実習を行い、果樹園の管理や樹木の剪定、野菜の収獲、袋詰めなどの実習をとおして知識や技術を学び、経験を積んでいます。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 夏休みの実習の一環として、先週の三田消防署の装飾活動に続き、2年生果樹と緑班の生徒が、実習で学んだ技術を活かして三田警察署の花壇装飾を行いました。今年は梅雨に雨が多かったこと等が理由で例年よりも遅い時期の装飾活動になりました。

 夏休みの実習その1 先週実施した三田消防署 装飾活動に関する記事はこちら

 

 まずはデザインを決めます。今回2年生にとって初めての装飾活動。4人の生徒が話し合いながら、地面に設計図を描き、花苗を置いていきます。

 今回はマリーゴールドやベゴニア、サルビアを持参しました。真ん中に黄色やオレンジのマリーゴールドを配置することで太陽をデザインしたようです。配置が終わるといよいよ定植です。

 

 約2時間弱かけて完成した花壇はこちら。暖色を中心に上手くまとまっていますね。

 

 最後に署長と一緒に記念撮影です。

 三田消防署にご用の方は是非ご覧下さい。

第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会式典)

 いよいよ農業クラブ県大会は最終日を迎えました。

第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 前編 (競技会当日) に関する記事はこちら

 この日も丹波の森公苑に県下11校の農業高校生が集合。ドキドキしながら会場で大会式典の開会を待ちます。

 農業クラブ県連盟副会長の開会宣言の後、成人代表より結果発表がありました。

 

 有馬高校人と自然科の結果は以下の通りです。

 プロジェクト発表会 分野Ⅲ類(ヒューマンサービス)優秀賞 3-1 M.R T.M 2-1 U.Y 1-1 I.K

 意見発表会 分野Ⅲ類(ヒューマンサービス)最優秀賞 3-1 T.W

 農業鑑定競技会 分野園芸 最優秀賞 3-1 M.R

 農業鑑定競技会 分野園芸 優秀賞 3-1 T.H

 農業鑑定競技会 分野測量 優秀賞 3-1 Y.R

 1学科1クラスしかない少数精鋭の人と自然科。今年も大活躍という結果でした。

 まずは優秀賞を獲得したプロジェクト発表会。僅差で最優秀賞は逃しましたが、優秀賞の獲得は人と自然科としては3年連続4回目の受賞という快挙です。そして意見発表会では3年連続最優秀賞を獲得。今年も優勝カップを取り返しました。T.Wさんは京都府で開催される、近畿連盟大会に兵庫県の代表として出場します。(近畿大会で最優秀賞を受賞した場合、全国大会に出場となります。まさに甲子園・インターハイです。)

 

 農業鑑定競技会では、最優秀賞を含む出場した2分野ともに入賞。入賞した3名とも全体2位以内の成績であったため、10月に熊本県で開催される全国大会への出場を決めました。

 

 表彰後は模範発表。全参加者の前で発表しました。意見発表会分野Ⅲ類で最優秀賞を獲得した本校の生徒も、兵庫県の代表にふさわしい素晴らしい発表をしてくれました。

 

 そして参加者全員でFFJの歌斉唱。全国の農業高校生が歌える農業クラブ連盟歌です。4年ぶりに声を出して歌えるということで、大きな声でみんなで歌いました。感動です。

 

 最後は県連盟クラブ旗引継ぎ。今年度事務局である氷上高校から次年度事務局校の播磨農業高校に県連盟旗が引き継がれました。そして引き継がれた県連盟旗を先頭に、有馬高校を含む11校の農業高校のクラブ旗が退場し、大会は終了となりました。

 

 最後に獲得した賞状やカップ・盾を手にみんなで記念撮影です。

 

 応援してくださった皆様、ありがとうございました。意見発表会で兵庫県代表として近畿大会に出場する選手は、全国大会出場を目指し頑張りましょう。そして農業鑑定競技会で10月に熊本県で開催される全国大会に出場する選手は全国制覇を目指し頑張りましょう。後輩の皆さんも先輩を目標に、日々の授業や実習を頑張り、来年につなげていきましょう。これからも人と自然科生徒の活躍にご期待下さい。

人と自然科 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 前編 (競技会当日)

 今年も熱い夏休みに突入。人と自然科の生徒は当番制で『総合実習B』の授業(別名 農場当番)を頑張っています。

 夏休みの実習授業スタート 三田消防署の花壇を装飾しました・・・に関する記事はこちら

 そして人と自然科の生徒にとってもう一つの暑い夏の風物詩といえば、農業高校の甲子園・インターハイとも呼ばれる、農業クラブ連盟大会各種競技会です。農業高校の生徒が日頃の授業や実習で身につけた知識や技術、そして農業クラブ活動等をとおして経験したことをまとめ、発表し、兵庫県さらには近畿・全国の農業高校生と競い合う大会です。

 昨年の農業クラブ近畿大会大阪大会に関する記事はこちら

 昨年の農業クラブ全国大会北陸大会に関する記事はこちら

 今年の第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会は事務局校の氷上高校がある丹波市で開催。7月21日(金)には農業鑑定競技会(農具や機械、植物の病気害虫など、農業に関する知識を競い合う競技)と農業情報処理競技会(農業に関するデータをExcelでまとめ集計し、PowerPointでプレゼンテーション資料を作成する競技)を実施。1年生から3年生まで校内大会を突破した16名の生徒が一足早く出場しました。

 過去の農業鑑定競技会校内予選会実施に関する記事はこちら

 そして7月25日(火)・26日(水)には大会の花形競技である、プロジェクト発表会と意見発表会開催され、丹波の森公苑に県下11校の農業高校生が集結しました。

  県連盟副会長の開会宣言により、いよいよスタートです。まずはクラブ旗入場。

 県連盟旗を先頭に県下11校の農業クラブ会長が旗を持ち入場します。まるで甲子園の入場のような光景です。有馬高校も人と自然科116名の代表として、農業クラブ会長が歴史ある有馬高校農業クラブ旗を持ち、堂々と入場しました。県下11校の農業クラブ旗が並ぶ光景は圧巻です。

 

 開会式は滞りなくすすみ無事終了。これまでの準備、練習の成果を十二分に発揮できるように、発表直前まで先生との打ち合わせ、そして炎天下の中屋外で最後の調整です。

 いよいよ発表競技のスタートです。

 プロジェクト発表会 (学校でのプロジェクト研究を10分以内で発表する競技)

 分野Ⅲ類(ヒューマンサービス) 3-1 M.R T.M 2-1 U.Y 1-1 I.K 

 そして意見発表競技会(学校での学びや様々な体験を通して感じた意見を7分以内で発表する競技)には、2つの分野に1名ずつ出場しました。

分野Ⅰ類(生産・経営・流通)3-1 K.Y

 

分野Ⅲ類(ヒューマンサービス)3-1 T.W

 発表会は一発勝負。プロジェクト発表会は10分以内、意見発表会は7分以内で発表します。どの発表も緊張の中、今まで積み重ねた準備と練習を糧に自信に満ち溢れた、そして有馬高校の代表生徒の誇りを持ったすばらしい発表でした。発表終了後は緊張が解け、思わず涙が出てしまう生徒もいました。本当に頑張りましたね。100点満点です。

  結果は翌日の大会式典で発表です。結果は人と自然科 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会式典)で紹介します。

人と自然科 夏休みの実習授業スタート 三田消防署の花壇を装飾しました

 終業式も終えいよいよ夏休みに入りました。人と自然科では夏休み中も『総合実習B』の授業として、当番制で実習を行い、農場の野菜や草花の管理に関する知識や技術を学んでいます。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 暑い日が続くので熱中症には細心の注意を払って実施しています。

 

 夏休みの実習の一環として、3年生環境班(来年度からは果樹と緑班に移行します)の生徒が、実習で学んだ技術を活かして三田消防署の花壇装飾を行いました。今年は梅雨に雨が多かったので例年よりも少し遅い時期の装飾活動になりました。

 今回はマリーゴールドやベゴニア、サルビア、そして2年生が草花の授業で栽培した、コキアとキバナコスモスも持参しました。まずはデザインです。代表の生徒を中心に花苗を並べていきます。基本は中心、もしくは後方に背の高い花を、手前もしくは周囲に背の低い草花苗を配置します。今回もコキアやキバナコスモス、アフリカンタイプのマリーゴールドを中心に、ベゴニアを周辺に持ってくるデザインで配置したようです。

 並べ終わったら早速植え付けていきます。さすが3年生、慣れた手つきで定植していきます。

 気温も上がってきました。一気に仕上げていきましょう。

 最後にかん水をして完成です。真夏なので根がしっかり張るようにたっぷり与えましょう。

 完成した花壇はこちら。夏らしい配色。とっても素敵ですね。

 三田消防署の前を通る際はぜひご覧ください。

 人と自然科の夏休みは実習の授業だけでなく、農業クラブの県大会や国家資格『フラワー装飾技能士』や小型車両建設機械、アーク溶接などの資格取得、農業インターンシップや農業海外研修・・・などなど充実した42日間です。(生徒の頑張りは可能な限りブログでお知らせしていきます。)自身のスキルアップのため、そして進路実現のために頑張りましょう。農場の先生方も全員で皆さんをサポートしていきます。