高等部(知的障害部門)

1 高等部の教育目標

 一人一人がそれぞれの場所で「働くこと」を通して、「自分らしい生き方」を実現できるよう必要な知識・技術、体力、コミュニケーション能力等を養う。また、仲間と共に学び合い、仲間と共に成長して、共生社会を生きる生徒を育てる。

 

2 コース制と目指す生徒像(姿)について

 本校では、生徒の資質・能力の育成に向けて、生徒たちが「自分らしく学ぶ」ための「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実させ、一人一人の実態に応じた学びができるように、コース制を設けます。

 Ⅰコース(社会生活コース):自ら考え判断し、元気よく働く人

 Ⅱコース(自立生活コース):自ら役割を果たし、仲間とともに働く人

 

3 教育課程(主な学習内容)

(1)パーソナルスタディ(自立活動)

 朝学習、朝の運動等、生徒一人一人の実態に応じた学習を行う。

 

(2)ワークスタディ(職業)/ライフスタディ(家庭)

 職業自立・社会自立に向けた内容を学習するとともに、家庭生活の営みに関する衣食住等の基礎的な理解を図り、それらの知識・技能を身につけるよう実践的な学習を行う。

 

(3)作業学習(職業等)

 企業就労や福祉就労等を目指し、仕事に取り組む姿勢や体力、集中力等の基礎的な能力を育成するとともに、就労に必要な知識や技能の向上及び定着を図るために、より実際的な学習を行う。兵庫県特別支援学校技能検定の各部門・種目ごとに1~10級の認定を目指し、クリーン班・喫茶班・物流班に分かれて学習する。また、コースごとに軽作業班・農園芸班・地域サービス班等に分かれて学習する。

 

(4)自立活動

 一人一人の実態に応じて、障害による学習上または生活上の困難を改善・克服するために必要な知識、技能、態度及び習慣を養うための学習を行う。例えば、ソーシャルスキルトレーニング等の学習活動を通して、「わからないことがあれば、他者に聞く」ことから始まり、「自分のことを考え、自分のことを理解すること」や「他者を理解して社会性を身につける」学習を行うことで社会参加へとつなげていく。

 

 4 進路指導について

(1)進路指導部のテーマ

 「自分らしく生きるための未来を創る」

 

(2)むこ特みらいシステム

 1年生における「ふぁ~すと・ステップ」から始まる「卒業後に福祉事業所を利用する」ことを目指すシステムと、「ふぁ~すと・トライ」から始まる「卒業後に企業就労する」ことを目指すシステムです。体験実習を通して「働きたい」気持ちや意欲を喚起すると共に、様々な仕事や作業の種類を体験しながら「自分らしく働くための力」を養います。また、企業・事業所見学等を通して、将来の社会生活に見通しや関心を持たせます。

 生徒自身が自分の意思で将来の進路を選択・決定していくことができる進路指導を展開していきます。

 

(3)個に応じたガイダンス機能

 生徒の主体的な進路選択・進路決定を支援するために、保護者と共に個に応じた進路ガイダンス機能を充実させます。また毎年、複数回の保護者への企業・福祉事業所見学会を実施します。

 

5 学部行事について(予定)

 

※高等部は、令和6年4月より1年生からの学年進行で

開設します。