よくある質問Q&A

家での様子

<質問>入り口のチャイムはどうしていますか?

  • → チャイムを押すと光で知らせてくれる「おしらせらんぷ」などを使っています。

<質問>電話やけいたい(携帯電話)が鳴ったとき、どうやって出ていますか?

  • → 音量を大きくすると聴こえる人もいますが、ほとんどの人はFAXやメールを使ってやりとりしています。

<質問>テレビを見るときは、どうしていますか?

  • → 「アイ・ドラゴン」といって、文字・字幕放送を受信できる装置があります。最近は文字放送の番組も増えてきました。テレビの画面に、文字でせりふや説明が出るので、聴こえなくてもテレビを楽しむことができます。(外国の映画の字幕とよく似ています。)

<質問>電器製品の音(洗濯機や浴室湯わかし器など)はどうしていますか?

  • → だいたいの時間で判断しています。

<質問>家族との会話はどうしていますか?

  • → 聴力のレベルによって様々です。補聴器を使うと、ことばが聴き取れる人もいます。聴こえにくい人は、家族も手話を覚えて話しています。口の動きでことばがだいたい分かる人もいます。だから話しをするときは、顔を下に向けないで、口の形が分かるよう大きく口をあけて話しをしてください。

学校での様子

<質問>授業の始まりや終わりの合図は、どうしていますか?

  • → チャイムが鳴ると同時に、ランプが光ります。教室や廊下に黄(始まり)、緑(終わり)、赤(非常)の3色のランプがあります。

 <質問>音楽の授業はどのようにしていますか? 聴こえなくて、どうやって音楽を楽しむのですか?

  • → 歌うときは、大きな紙に歌詞を書いてそれを指しながら歌います。声を出して歌うのが苦手な人は、手話で表現します。
  • → 打楽器(大太鼓など)は、振動で音がわかるので、聴こえなくても合奏をしたりして楽しむことができます。また、補聴器をとおして少し聴こえる人は、オルガンやギターを演奏して楽しむことができます。

<質問>ふだんの授業はどのようにしているのですか?

  • → 授業の内容は皆さんと同じです。でも、座席は半円形にしてお互いの顔や口が見えるようにしています。先生は手話を使ったり、黒板に文字をたくさん書くことで分かりやすいように工夫しています。

 <質問>普通の学校とくらべて、設備はどうですか?

  • → チャイムと一緒にパトライトが光ります。 聴能室(ちょうのうしつ)といって、耳の検査をしたり補聴器を調整したりする部屋があります。

 <質問>友達との会話はどうしているのですか?

  • → 聴力のレベルによって様々です。皆さんと同じように話をする人もいますが、聴こえにくい人も多いので手話を使ってお話をすることがほとんどです。

<質問>朝会や集会はあるのですか?あるならどのようにしていますか?

  • → 月曜日の朝に朝会をしています。前に立って話をする人はマイクで声を大きくしたり手話を使ったりします。

<質問>放送の工夫はどのようにしているのですか?

  • → ふだんの放送のときは、聴こえる人が内容を手話で表わして周りの人に伝えます。入学式や卒業式では話の内容を前もってパソコンに入力しておいて、プロジェクターで大きく写します。

<質問>避難訓練で緊急放送をするとき、どうやって行うのですか?

  • → パトライトの赤色ランプが光って「非常」を知らせます。その後放送で指示をしますが、その内容は聴こえる人が手話で伝えるようにしています。

<質問>体育の授業はありますか? どのように工夫していますか?

  • → あります。スポーツが好きな人がたくさんいます。体育大会でのスタートの合図は、ピストルを使います。旗や太鼓で合図することもあります。
  • → 準備体操をするときは、声かけだけでなく、「1、2、3、4」と指で数えます。持久走などは、自分のペースがわかるように、人の身体くらい大きなストップウォッチを運動場においています。 危ないと感じるのは、特に球技(野球、サッカー、バスケットボールなど)のときです。皆さんは後ろから人が近づくと足音などで気づきますが、聾学校の児童生徒は、気づかずぶつかってしまい、ケガをすることがあります。またよそ見をしていて、ボールが飛んできたとき、まわりの人が「危ない」といっても気づかず、ボールが当たってしまうことがあります。だからボールは少し空気を抜いて、やわらかくして授業することもあります。

<質問>学校で聴導犬(ちょうどうけん)を飼っていますか?

  • → 飼っていません。

<質問>修学旅行はありますか?

  • → あります。平成17年6月に総合学習を兼ね、広島の平和公園・安芸の宮島へ1泊2日で行ってきました。

<質問>テストはありますか?

  • → 小学校と同じようにあります。

<質問>声を出す練習は、どのようにしていますか?

  • → 1歳~小学部2・3年生までの間に発音練習をし、声を出して話す訓練をしています。

その他

<質問>耳が聴こえない人が、一番困ることは何ですか?

  • → まわりが聴こえる人ばかりで、手話がないと、何を話しているかわからない。
  • → 災害や事故がおきたとき、なにがあったのか、どうすればいいのかわからない。
  • 阪神淡路大震災のとき、避難所でパンやおにぎりが配られても、放送が聴こえなくて、もらえない人がいました。電車が遅れたり止まっているときも、様子がわからないので不安になります。

皆さんも、近くに困っている人がいるときは、声をかけてあげてください。